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歯列矯正は何歳まで可能?大人の治療メリットと子どもの矯正との違い

湊 寛明
湊 寛明
この記事の監修者 

歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
https://purerio.tokyo/

以前は、歯列矯正といえば子供や若い世代が受ける治療というイメージが強くありました。

 

しかし近年では、歯の健康や美しい見た目への関心が高まる中、高齢の方でも矯正治療を受けるケースが増えています。

特に、大人になって経済的な余裕ができたことで、自分自身への投資として歯列矯正を始める方が増加しているのも特徴です。

 

では、歯列矯正には年齢制限があるのでしょうか?

 

ここからは、その疑問にお答えするとともに、子供の歯列矯正についても、何歳からできるのか、どのような治療方法があるのかなども、詳しく解説していきます。

1.歯列矯正は何歳まで可能?大人の治療に年齢制限はあるのか

歯並びや噛み合わせを治療する、歯科矯正。

何歳頃まで治療を受けても大丈夫なのでしょうか。

1-1.歯列矯正は年齢を問わず可能!何歳からでも始められる理由とは

結論から言うと、歯科矯正は歯肉や歯槽骨(しそうこつ)が健康であれば何歳でも可能です。

 

実際、50代・60代でも矯正治療を受けている人はいて、年齢制限はありません。

ただ、年齢を重ねると歯肉や歯槽骨の状態が悪くなりやすいため、矯正の際は細心の注意が必要になりますが、基本的には何歳まででも受けられます。

 

40代以下の若い世代であっても虫歯や歯周病などがある場合は、治療を優先しなければならないので、希望してすぐに受けられないこともあります。

 

 

反対に、何歳から歯科矯正は受けられるのでしょうか。

 

基本的には、永久歯と顎の成長が進んだ14歳頃から大人と全く同じ歯科矯正を検討できます。

 

個人差はありますが、全ての乳歯が永久歯に生え変わる年齢は12~13歳程度とされています。

この年齢より幼い場合は、小児矯正を受けながら、成長が進めば大人と同じ歯科矯正に移行することができます。

1-2.顎の成長と矯正治療の関係とは?子どもと大人で何が違うのか

14歳頃から大人と同じ歯科矯正が検討できると先述しましたが、永久歯が生え揃っていても顎が成長途中の場合は大人の歯科矯正は行えないこともあります。

 

矯正治療は顎の成長によって抜歯などの治療方針が変わってしまうためです。

 

顎の成長スピードは男女でも異なります。

 

男性は13~14歳が成長のピークで、17歳頃に落ち着きます。

女性は男性よりも成長のピークが早く、10~12歳でピークを迎え、14~15歳頃に落ち着くと言われています。

 

そのため、男性は高校生女性は中学生の高学年から治療をスタートするケースが多いでしょう。

1-3.大人が歯列矯正を選ぶ3つのメリット

矯正治療は「矯正を完了したい時期」を意識することが重要です。

 

しかし、大人の矯正治療は子供と比べると実施するタイミングが難しいと感じる人もいるでしょう。

 

就職活動に間に合わせたい、結婚式までに…など明確な期日がある場合は別ですが、歯や骨が健康であればいつでも始められるため、ついつい後回しにされやすいためです。

 

それでも、特に間に合わせたい期日がなくても、大人が矯正治療を始めるメリットは次のような3つがあります。

 

■参考記事:歯科矯正は大人からでも遅くない!治療期間や費用、装置について

1.コンプレックスの解消

 

まずは、見た目の改善です。

見た目の改善は歯科矯正の代表的なメリットであり、目的である人も多いでしょう。

口を開けたときに、特に前歯の歯並びは良く目立つ部分です。

顔の印象としても残りやすいため、歯並びにコンプレックスがある方は早めに治療を検討するといいでしょう。

 

それだけでなく、歯列矯正を行うと滑舌も改善することがあります。

笑顔にも自信が持て、積極的に人と接したり、仕事にも前向きに取り組んだりしやすくなるというメリットを感じる人もいます。

 

 

2.治療計画を自分の意思で選べる

 

大人の場合は、これ以上顎が成長することもなく、成長による影響が少ないため、治療計画を立てやすく、矯正方法も自分で選べるのがメリットです。

途中で治療方針が変わってしまうと、治療費などに影響することがありますが、その点では大人の矯正治療はそのようなことが少ないため、予算なども調整しやすいでしょう。

 

 

3.健康を維持しやすくなる

 

歯科矯正治療で歯並びを整えることは、口の中だけでなく、全身の健康を維持するうえでも大きなメリットがあります。

 

歯並びが良くなると、歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが大幅に低下します。

 

さらに、上下の歯の噛み合わせが改善されることで、消化器官への負担を軽減する効果も期待できます。

噛み合わせが悪い状態では、食べ物を十分に咀嚼できず、そのまま飲み込んでしまうことが多くなります。

この結果、胃腸に負担がかかり、体調不良や思わぬ病気の原因になることもあります。

 

また、噛み合わせの乱れは肩こりや頭痛、さらには顎関節症を引き起こす原因にもなり得ます。

矯正治療を通じて噛み合わせを改善することは、こうした不調の予防にもつながるのです。

 

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2.自分に合った歯列矯正の種類を選ぼう!治療法の特徴を解説

マウスピース矯正の期間|ワイヤーとの違いと短期間で終えるポイント

大人の歯列矯正にはいくつか種類があります。

代表的なものを3つご紹介します。

2-1.マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明な樹脂製のマウスピース型矯正装置を装着して矯正する治療法です。

 

2週間程度でマウスピースを交換し、少しずつ歯を移動させ、最終的に理想の歯並びに矯正していきます。

マウスピースは1日20時間以上装着しなければいけませんが、装着していても目立ちにくいため、大人の矯正歯科で選ばれることが多いものです。

 

主に前歯を中心とした部分矯正が得意です。

 

マウスピースにも様々な種類やメーカーがあり、治療する歯並びの症例によって合うものが異なります。

どのマウスピースを使用するかによっても、治療の精度や治療期間が変わってきます。

また、ウィ・スマイルでは、様々なメーカーのマウスピースを使用しているため、幅広い歯並びに対応が可能です。

 

患者様一人一人に合わせた、最適なマウスピースを使用し、治療を行っています。

大人の場合、この期日までには矯正を終えたい、あまり長期間の治療は通院の手間がかかるため避けたいという希望もありますよね。

 

そんな方のために、治療期間を予め相談して決めることも行っています。

最短3ヶ月からの治療が可能なので、忙しい方にも気軽に受けやすいのが特徴です。

 

歯科矯正の場合、治療後も歯が元の位置に戻る後戻りを防ぐために、歯を保定させるリテーナーという装置を使いますが、ウィ・スマイルではその保定期間も治療費に含まれます。

 

矯正開始から矯正治療中、終了後まですべてに掛かる費用が治療前に分かるのもメリットの一つです。

2-2.ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は歯を引っ張るためのワイヤーと固定装置のブラケットを用いて歯を動かす治療法です。

 

一般的に、1カ月に1度のペースでワイヤーを交換し、理想の歯並びへと矯正していきます。

 

マウスピース矯正と異なり、装置を一度装着すると、自分で取り外すことはできません。

しかし、マウスピース矯正では適応できない状態の歯列でも治療しやすく、いろんな症例に適応できるのがメリットです。

2-3.裏側矯正(舌側矯正)

裏側矯正で使う装置はワイヤー矯正のものとほとんど変わりませんが、ブラケットを歯の裏側(舌側)に装着し、ワイヤーも裏側を通して治療します。

 

舌側矯正治療とも呼ばれます。

 

外側に装置を装着しないので、装置が他の人からは見えないのが最大のメリットです。

 

しかし、表側の矯正よりも多くの工数と高い技術が必要なため費用は高額になりやすい傾向にあります。

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3.歯列矯正の方法別のメリット・デメリット

より具体的に、それぞれの歯科矯正方法のメリットとデメリットを見ていきましょう。

3-1.マウスピース矯正

メリット

 

マウスピース矯正のメリットは、なんといっても装置が透明なため目立ちにくく、審美性を保ちやすい点でしょう。

 

歯科矯正というと、金属製の装置やワイヤーを取り付けることが思い浮かび、矯正していることが周りにバレてしまうことに躊躇し、諦めてしまう方もいるほどです。

その点、目立ちにくいマウスピース矯正はその点で諦めていた方にもおすすめの矯正方法と言えるでしょう。

 

また、自分で取り外しが可能なので、ブラッシングや食事は矯正前と同じようにできるのもメリットです。

矯正治療と他の歯科治療やホワイトニングを並行して行う方もいます。

 

その他、マウスピースは柔らかい素材でできています。

装置によって、口内を傷つけにくいため、痛みの少ない治療法とも言われています。

 

 

デメリット

 

マウスピース矯正のデメリットは、矯正可能な適応症例がワイヤー矯正よりも少ない点です。

 

複雑な叢生(ガタガタの歯並び)、奥歯の噛み合わせの治療が必要な場合など、大きく歯を動かしたり、いろんな方向へ動かす必要のある歯並びの治療は不可能な場合があります。

 

また、マウスピースは取り外せるのがメリットではありますが、外したまま付け忘れる可能性がある点もデメリットの1つと言えるでしょう。

 

先述したように、マウスピースは1日20時間つける必要があります。装着していない時間は、矯正の効果はありません。

この時間よりも装着時間が短いと治療が遅れる可能性もあります。

 

■参考記事:マウスピース矯正のメリット・デメリット|開始前に知りたい基礎知識

3-2.ワイヤー矯正

メリット

 

ワイヤー矯正のメリットは適応な症例が広いことです。

重度の症状でも対応しやすく、上下の歯の噛み合わせの治療ももちろん可能です。

 

マウスピース矯正と比べると、歯の動く速度が早い傾向があるため、同じ歯並びであればワイヤー矯正の方が治療期間が短くなることもあります。

 

 

デメリット

 

ワイヤー矯正のデメリットは装着時、痛みがあることが挙げられます。

 

人によっては装置の違和感とともに、食事等にも影響が出る程度の痛みを感じることも。

装着時の痛みは1週間程度で和らぐことが一般的ですが、場合によってはもう少し長く感じる方もいます。

 

また、ワイヤー矯正の装置は金属製のため、ワイヤーやブラケットが目立つだけでなく、口内を傷付ける可能性もあります。

 

その他、虫歯や歯周病のリスクが高まることもデメリットとして挙げられます。

矯正装置があることで歯磨きが難しくなり、装置に食べ物が挟まりやすくなるためです。

3-3.裏側矯正

メリット

 

裏側矯正のメリットは、基本的にはワイヤー矯正と同様の特徴があります。

 

異なる点は、ワイヤー矯正に比べて装置が目立ちにくい点です。

 

ワイヤー治療中の見た目が気になる方は裏側矯正を選択するといいでしょう。

 

 

デメリット

 

裏側矯正のデメリットは、ワイヤー矯正と同じく、食事や歯磨きが難しくなる点です。

装置を避けて歯磨きをしなければならず、食べ物が挟まるのが気になる場合もあります。

 

歯科矯正の中では費用の負担が大きいのもデメリットでしょう。

歯の表面と比べ、歯の裏側はカーブの具合や大きさなどに個人差があるため、オーダーメイドの装置を作製しなければいけないことためです。

その他、表側矯正と比べると、歯科医師の高い技術も必要です。

 

また、舌側に装置がつけられるので、舌に装置が当たり、発音が難しくなりやすいのもデメリットの1つです。

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4.大人と子供の矯正治療の違いとは?年齢による治療法のポイント

歯並びは遺伝で決まる?乳歯と永久歯の歯列への影響と矯正の必要性

次に子供の歯科矯正についてみていきましょう。

 

子供も一定の年齢から歯科矯正を受けられます。

子供の歯科矯正治療の場合は、「小児矯正」と呼ぶのが一般的です。

4-1.大人と子供の矯正治療は進め方が異なる

小児矯正の場合は大人の矯正治療と異なり、開始時期によって「1期治療」と「2期治療」に分けられるのが特徴です。

 

 

1期治療

 

1期治療とは、これから生えてくる永久歯のための治療のことを言います。

 

子供の顎の成長も利用しながら、上下の顎骨の形やバランスを整え、永久歯の歯並びがきれいになるように矯正していきます。

子供の口内の状態によって具体的な治療方法は異なりますが、永久歯が生えるスペースを確保する、土台作りを行います。

 

永久歯が生え始めた、6~12歳頃にスタートすることが多いです。

 

また、指しゃぶりなどの癖がある子供には、その習慣を整える治療を行うこともあります。

受け口(反対咬合)の場合は、乳歯の頃から治療を進めていた方が、後々治療が楽になることもあります。

 

症状によって様々ですが、子供の歯並びで気になることがあれば気軽に歯科医師に相談してみましょう。

 

 

2期治療

 

2期治療は永久歯が生え揃ってからの治療で、「大人の矯正治療」とほぼ同様の内容です。

 

一般的に子供の1期治療と2期治療はセットで行うのが望ましいと言われています。

 

治療期間の短縮、費用の軽減、抜歯が必要なくなるなどのメリットがあるためです。

4-2.子供の歯科矯正の注意点

子供の歯科矯正にはデメリットもあるのでしっかりと把握して始めることが大切です。

 

具体的なデメリットとして、まず治療期間の長期化が挙げられます。

 

永久歯や顎の発育が終わるまでの数年間は、直接歯の移動はさせず、土台作りだけを行う場合もありますし、途中で治療方針が変わる可能性もあります。

永久歯の生え揃う時期には個人差があるので、予定の期間で治療が完了せず、そのまま継続する可能性があります。

 

また、子供の治療は、治療中の管理が難しいことも注意点として挙げられます。

矯正装置がストレスに感じたり、正しく装着できなかったりする可能性があるためです。

どうしても子供任せにしてしまうと、上手く治療が進まないということがあります。

 

それ以外に、虫歯リスクが上がってしまうこともデメリットと言えるでしょう。

矯正装置によっては歯磨き(ブラッシング)が難しくなるためです。

 

保護者の方が仕上げ磨きをしたり、一緒に歯磨きをしながら指導をしたりなど、ケアをしてあげることが大切です。

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5.まとめ:歯列矯正は何歳まででも可能!

歯科矯正は、歯ぐきや顎の状態に問題がない限り、年齢制限はなく、何歳まででも可能です。

 

しかし、いつからでも可能となると、つい後回しにしてしまったり、やらないままでいたりすることもあるでしょう。

大人であれば何歳でも可能ではありますが、治療が早ければ早いほど、歯科矯正のメリットが早く感じられます

 

コンプレックスが少しでもあれば、歯科医師に相談してみましょう。

 

また、子供の場合は永久歯が生え揃い、顎の成長が完了するまでは1期治療と呼ばれる治療が可能です。

歯を並べるという治療ではなく、永久歯が生える前に、その歯の並ぶスペースを作る治療です。

 

その後、永久歯が生え揃えば2期治療として、大人と同じような歯科矯正ができるようになりますが、1期治療を行っておくのと行わないのでは、治療内容が変わってくるので、子供の場合も早めに小児矯正歯科に相談に行くといいでしょう。

 

大人も子供も、歯並びと噛み合わせの改善は見た目だけでなく、歯の健康、体全体の健康にもつながります。

 

健康状態を左右する歯並び、気になる方は早めに矯正専門の歯科医院へ相談に行くことをおすすめします。

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