個人差や男女差はありますが、体は大人と変わらない程度に成長する子も多い、高校生の時期。
口腔内でも、永久歯が生え揃い、顎の成長も完了している子が多い時期です。
そこで気になってくるのが歯並び。
思春期真っ只中ということもあり、見た目の印象に大きく影響する歯並びを気にし始める子も多いでしょう。
ガタガタな歯で悩んでいる、出っ歯が気になる…そんな時に考えるのが、歯科矯正治療ですね。
まだ高校生なので勉強や部活などに忙しく、矯正治療は大人になってからでいいと考える方もいるかもしれませんが、実は高校生の時期は歯科矯正治療を受けるのに適しているタイミングであることをご存じでしょうか。
大人になってから矯正するよりも、高校生くらいの年齢の時期に矯正治療を受ける方がメリットが多いと言われています。
今回は高校生が矯正治療を受けるメリットや治療方法についてご紹介します。
また、気になる費用や治療期間についても紹介していくので、参考にしてみてください。
- 1.高校生の時期が矯正治療に適している理由
- 1-1.治療期間が短くなりやすい
- 1-2.大人と同じ治療を受けられる
- 1-3.治療費を抑えやすい
- 2.高校生が歯科矯正治療を行うメリット
- 2-1.コンプレックスの解消につながる
- 2-2.20代以降の歯の健康を保ちやすくなる
- 2-3.不正咬合の悪化を防げる
- 3.歯科矯正治療の方法別の費用と期間の目安
- 3-1.マウスピース矯正
- 3-2.ワイヤー矯正
- 3-3.裏側矯正(舌側矯正)
- 4. コンプレックスを解消し、笑顔あふれる学生生活・人生を
1.高校生の時期が矯正治療に適している理由
高校生の時期は矯正治療が適している時期である理由はいくつかあります。
1-1.治療期間が短くなりやすい
高校生の場合、大人と比べると歯が動きやすいという点で、矯正治療に適していると言えます。
まだ発育途中である子も多く、骨の代謝が活発で、顎の骨が柔軟なためです。
大人は顔面の骨格が完成して代謝も低下しているので、治療に時間がかかりやすいこともありますが、その点で高校生は短期間でのスムーズな治療も可能です。
1-2.大人と同じ治療を受けられる
永久歯と顎の成長が進んでいれば、大人とほぼ同じ矯正治療を受けられるという点も、高校生の時期に矯正を受けることがおすすめである理由の一つです。
中学生までは個人差も大きく、まだ永久歯が生え揃っていない、顎の成長も成長過程の段階である場合も多いでしょう。
しかし、高校生の時期は歯や顎の状態は大人とほぼ同じ状態であるため、矯正方法の選択肢も広がります。
親知らずが生えてくる子もいますが、親知らずの状態も調べて、お口全体の矯正を治療することもできます。
そのため、自分に合った治療方法を選べます。
1-3.治療費を抑えやすい
治療期間が短くなれば、その分通院回数が少なく済む可能性が高いため、治療費を抑えやすいのも高校生の時期に歯列矯正治療を行う場合の特徴です。
歯並びの状態にもよりますが、同じ歯並びを矯正するのであれば、一般的に大人になってから矯正治療を行う方が治療期間は長くなります。
そのため、治療費を押さえたいのであれば、高校生のうちに治療するのが適していると言えるでしょう。
2.高校生が歯科矯正治療を行うメリット
高校生が歯列矯正を行うメリットもいくつかあります。
2-1.コンプレックスの解消につながる
高校卒業後は進学、就職などの新生活を送る子も多いはず。
そんな新生活に向けて、歯並びというコンプレックスを1つでも解消できるという点は、高校生のうちに矯正を行うメリットの一つです。
コンプレックスの解消は、自分の自信につながります。
受験や就職試験などにおいても、見た目の印象を決める1つの要素である、お口周りに自信が持てた方が、面接試験等に挑みやすいという場合もあります。
受験、新生活は何かと変化が多く、不安も多いものですが、1つでも多く悩みを減らし、自信を持ってスタートできるよう、解消しておくのもいいでしょう。
2-2.20代以降の歯の健康を保ちやすくなる
歯並びをきれいにすると、ブラッシングがしやすくなり、虫歯や歯周病のリスクを下げられます。
歯並びが悪い状態では磨き残しが発生しやすくなるからです。
大人になってから、つまり20代以降まで歯並びが悪い状態を放置するよりも、早いうちにリスクを下げられるというのも、メリットの1つでしょう。
虫歯や歯周病は口臭の原因にもなりえます。
ひどくなれば歯を失ってしまうことにもつながります。
将来の歯の健康を考えるなら、矯正治療は早めがいいに越したことはありません。
2-3.不正咬合の悪化を防げる
不正咬合(叢生、出っ歯など)の場合、咬み合わせを改善することで顎や全身の健康を保ちやすくなるというのもメリットの1つです。
悪い状態を放置していると、更に咬み合わせが悪化し、いざ矯正をしようとしても難しい治療になる可能性があります。
また、噛み合わせは悪化すると顔のゆがみや頭痛、肩こりなどの症状の原因になるケースも。
顎関節症などのリスクも上がります。
その他、食べ物を十分に咀嚼できないため消化器官などへの負担が増加することもあるので、やはり早めに治療するのに越したことはありません。
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3.歯科矯正治療の方法別の費用と期間の目安
歯科矯正の方法はたくさんあるため、どのような方法で矯正すればいいのか悩むこともあるでしょう。
そこで一般的に高校生に適応される矯正治療についての方法をメリットデメリットとともにまとめました。
また、矯正治療は自由診療であるため、クリニックによってかかる費用は大きく異なりますが、目安の費用も紹介します。
3-1.マウスピース矯正
マウスピース矯正とは、透明なマウスピース型矯正装置を着用して歯を動かす方法です。
痛みの少ない矯正方法で、マウスピース型の矯正装置は1日20時間以上装着します。
治療中は基本的に食事や歯磨きの時間以外は装置を装着し続ける必要がありますが、装置は自分で取り外し可能。
他の人からは目立ちにくく、他の人から装置を付けているのが気付かれにくいのがメリットです。
また、激しいスポーツを行う際や、吹奏楽など口で吹く楽器の演奏を行う場合も取り外すことで、非矯正治療中と同じように行うことができます。
費用や治療期間の目安は次の通りです。
矯正の範囲 | 期間 | 費用 | |
マウスピース矯正 | 上下・全体 | 1年~3年 | 80万円~100万円 |
マウスピース矯正 | 上下・前歯中心 | 5ヶ月~1年半 | 10万円~70万円 |
3-2.ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は、従来からある一般的な歯科矯正方法です。
歯の表側にブラケットを装着し、ワイヤーを通して歯を動かしていきます。
ワイヤー矯正はマウスピース矯正よりも適応できる症例も多く、複雑な不合咬合であっても治療可能です。
歯を並べるスペースが少ない場合には抜歯をしてから、矯正治療を行う場合もあります。
ワイヤー矯正の場合は、マウスピース矯正と異なり、一度装着すると基本的に取り外すことはできません。
また、歯の表側にブラケットとワイヤーを付けるので、矯正装置が目立ってしまうのが大きなデメリットと言われています。
そのため、思春期の高校生にとってはストレスの原因になる可能性があるため、ワイヤー矯正を選ぶ際には慎重に、本人の意思も確認しながら選択しましょう。
歯の色に近づけた白いホワイトワイヤーを使う、ブラケットも透明なものを使ってもらうなどの方法もあります。
また、部活動などでスポーツや口で拭く楽器の演奏をしている子の場合、矯正装置で口内を傷つけてしまう可能性もあるので注意が必要です。
また、矯正装置を付けているとブラッシングが難しくなり、歯磨きの仕方によっては虫歯や歯肉炎になるリスクが高まるのがデメリットと言えるでしょう。
矯正の範囲 | 期間 | 費用 | |
ワイヤー矯正(表) | 上下・全体 | 1年~3年 | 60万円~100万円 |
ワイヤー矯正(表) | 上下・前歯中心 | 1年前後 | 20万円~40万円 |
3-3.裏側矯正(舌側矯正)
裏側矯正とは、ワイヤーとブラケットを歯の裏側(舌側)に装着する方法です。
仕組みはワイヤー矯正と同じですが、歯列の内側に装置を付けるので、ワイヤー矯正よりも装置が目立たないことがメリットです。
適応できる症例も、ワイヤー矯正とあまり変わりません。
虫歯や歯肉炎のリスクはワイヤー矯正と同様に高くなる傾向があるので、ブラッシングは気を付けて丁寧に行う必要があります。
また、ワイヤー矯正よりも費用が高めになることが多いです。
その理由はワイヤー矯正の装置は基本的に既成のものを使用しますが、裏側矯正の場合、歯の裏側のカーブやデコボコ具合は個人差が大きく、オーダーメイドの装置となる場合が多いためです。
裏側矯正に対応しているクリニックも多いわけではないので、取り扱っているかどうかの事前確認も必要です。
矯正の範囲 | 期間 | 費用 | |
ワイヤー矯正(裏) | 上下・全体 | 1年~3年 | 100万円~150万円 |
ワイヤー矯正(裏) | 上下・前歯中心 | 1年前後 | 35万円~60万円 |
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4. コンプレックスを解消し、笑顔あふれる学生生活・人生を
高校生の時期は矯正治療に適したタイミング。
大切な将来の歯の健康、口元や見た目の印象などのメリットなどを総合的に考えながら、矯正治療を検討してみてください。
これから長い人生、コンプレックスを解消し、笑顔に自信が持てる生活を送りたいですよね。
そのためには、まず矯正歯科で初診時に、どのような治療方法があるのかを提案してもらいましょう。
また、多感な時期でもあるので治療に対する希望もしっかりと伝え、歯科医師、患者である高校生両方が納得いく治療法で治療を進めていくのが一番です。
分からないことや心配なことがあれば質問し、必要ならセカンドオピニオンなどを利用するのもいいでしょう。
後悔のない、患者に合った最適な治療法を選択してください。
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