- この記事の監修者
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歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
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「もしかすると自分は歯並びが悪いのでは?」
そのように気になっている方も多いのではないでしょうか。歯並びの種類は人それぞれ。
実は見た目だけでなく、私たちの健康にも大いに関係しています。
この記事では8つの歯並びのタイプを解説するので、自分がどのタイプに当てはまるのかをチェックしてみてください。
歯並びを整えることによるメリットや、歯列矯正の治療方法についてもわかりやすく紹介します。ぜひ参考にしてください。
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- 1.「正しい歯並び」とはどのような状態?
- 2.歯並びの種類と特徴
- 2-1.出っ歯(上顎前突)
- 2-2.すきっ歯(空隙歯列)
- 2-3.叢生・乱ぐい歯
- 2-4.受け口(下顎前突)
- 2-5.過蓋咬合(ディープバイト)
- 2-6.交叉咬合
- 2-7.開咬(オープンバイト)
- 2-8.口ゴボ
- 3.歯列矯正で歯並びを整えるメリット
- 3-1.コンプレックスの解消につながる
- 3-2.歯磨きしやすくなる
- 3-3.発音や滑舌が良くなる
- 4.歯並びを矯正する方法
- 4-1.ワイヤー矯正
- 4-2.マウスピース矯正
- 4-3.その他の矯正方法
- 5.大人になってからでも歯並びは矯正できる?
- 6.まとめ|歯並びが気になったら信頼できる専門医に相談を!
1.「正しい歯並び」とはどのような状態?

「正しい歯並び」とは一体どのような状態なのでしょう。
6つのチェックポイントを挙げますので、自分の歯並びを確認してみてください。
- 1. 上と下の歯がきちんと噛み合っている
- 2. 正中(前歯の中心線)が合っている
- 3. 歯と歯の間に余分な隙間がない
- 4. 噛んだときに上の前歯が下の前歯に2~3ミリ被さる
- 5. 食べ物を噛むときや発声に違和感がない
- 6. 横から見てEラインが整っている
Eラインとは鼻の先端と顎の先端を結んだ直線のことで、理想的な横顔ではこのラインの内側に唇が収まるといわれています。
歯並びが悪いと口元が前に出てしまい、唇がEラインより突出することがありますが、歯列矯正によって歯を適切な位置に整えることで、口元の突出感を改善させることが可能です。Eラインは、歯並びをチェックする際の大切な指標となります。
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2.歯並びの種類と特徴

歯並びにはさまざまな状態があります。
ここでは「前歯が前に出ている」「歯と歯の間に隙間がある」といった、8つの歯並びの種類・名称・特徴を解説します。
2-1.出っ歯(上顎前突)

上の前歯が下の前歯より前に出ている状態を出っ歯といいます。
正式名称は「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」です。
出っ歯の状態は口を閉じにくく、無理に閉じようとすると口元が歪んでしまうことがあります。
原因として、下顎の発達不足や幼少期の指しゃぶり、口呼吸などの癖が挙げられます。
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2-2.すきっ歯(空隙歯列)

すきっ歯とは、歯と歯の間に不自然な隙間が空いている状態です。
「空隙歯列(くうげきしれつ)」とも呼びます。
すきっ歯が起こるのは、生まれつき歯のサイズが小さかったり、歯の本数が足りなかったりすることがおもな原因です。
見た目が気になるだけでなく「食べかすが詰まりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まる」「歯の隙間から息が漏れて発音しにくい」といった問題を引き起こす場合があります。
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2-3.叢生・乱ぐい歯

叢生(そうせい)・乱杭歯(らんぐいば)とは、歯が重なり合ってガタガタに並んでいる状態です。
「八重歯」も叢生の一種で、犬歯が他の歯と重なり合って外側に飛び出している状態を指します。
叢生・乱杭歯が起こるのは、顎の大きさと歯のサイズのバランスが悪いことがおもな原因です。
歯ブラシがすみずみまで届きにくいため虫歯や歯周病になりやすいだけでなく、顎関節に負担がかかり、頭痛や肩こりを引き起こす原因にもなります。
見た目の問題だけでなく、健康上のリスクも高いため、矯正治療が推奨されます。
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2-4.受け口(下顎前突)

受け口とは、下の歯や顎が上の歯や顎よりも前に出ている状態です。
正式には「下顎前突(かがくぜんとつ)」といいます。
受け口が起こるのは、顎の大きさや上下の前歯の傾きに問題があることがおもな原因です。
この状態は、見た目の問題だけでなく「食べ物をうまく噛み切れない」「言葉を発音しにくい」など、日常生活に支障をきたすことがあります。
顎の骨格に由来した受け口の場合は、外科的な手術による治療が推奨されることもあります。
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2-5.過蓋咬合(ディープバイト)

過蓋咬合とは、噛み合わせが深すぎるために上の前歯が下の前歯を過剰に覆い隠してしまう状態です。
一般的に「ディープバイト」と呼びます。
正常な噛み合わせでは、上の前歯が下の前歯に2〜3ミリ被さる程度ですが、過蓋咬合では下の前歯がほとんど見えなくなります。
おもな原因は、乳歯や奥歯を早期に失ったことによる噛み合わせの崩れです。
この状態は、歯肉を傷つけたり顎関節に負担をかけたりする他、虫歯や歯周病のリスクを高めることがあります。
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2-6.交叉咬合
正常な噛み合わせの場合、上の歯は下の歯よりも少し外側に位置します。
「交叉咬合」とは、上下の歯が正しく噛み合わず、上の歯が下の歯の内側に入り込んでしまう状態です。
交叉咬合のおもな原因は、遺伝的な要素や片側の歯だけで食べ物を噛む癖です。
このまま放置すると、食べ物をしっかり噛めなくなるおそれがあります。
顔のバランスの歪みや顎関節への負担を招くこともあるため、早期の治療をおすすめします。
2-7.開咬(オープンバイト)

開咬とは、上下の歯を噛み合わせたときに、奥歯は閉じているのに前歯がしっかり閉じずに隙間ができてしまう状態です。
一般的に「オープンバイト」とも呼ばれます。
この状態の歯並びでは、顎関節症を引き起こすリスクがあります。前歯で食べ物を噛み切ることが難しく、奥歯に過度な負担がかかるためです。
また、発音に影響が出たり、顔のバランスが歪んだりすることもあります。
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2-8.口ゴボ

「口ゴボ」とは、上下の前歯が前に突き出し、口元が盛り上がっている状態です。
一見すると歯並びは悪くないように思えますが、噛み合わせが悪かったり口を閉じにくかったりすることがあります。
歯列矯正によって歯の位置を整えて口ゴボを改善すれば、横顔の美しさの基準といわれるEラインが整う場合があります。
ただし、顎の骨格そのものにズレがあるケースでは、一般的な矯正治療だけでは改善が困難です。
治療をする際には、まず矯正専門の医師に相談することが大切です。
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3.歯列矯正で歯並びを整えるメリット

気になる歯並びを矯正治療することで得られるメリットを解説します。
3-1.コンプレックスの解消につながる
歯並びは、見た目のコンプレックスにつながるケースが少なくありません。
しかし、歯列矯正によって歯並びが美しく整い、コンプレックスが解消されると、自信を持って笑顔を見せられるでしょう。
また、歯列矯正によって歯並びだけでなく顎や骨格のバランスが整い、顔のラインがすっきりとした印象に変わることもあります(個人差があります)。
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3-2.咀嚼しやすくなる
歯並びが整うと、食べ物をしっかり噛めるようになります。
これにより、胃や腸への負担が軽減されることも大きなメリットです。
また、整った歯並びで噛むことで歯にかかる力が均等になるため、歯が欠けたり折れたりするリスクも軽減されます。
よく噛むことで脳が活性化され、全身の血行が促進されることで、肩こりの改善につながるケースもあります。
3-3.歯磨きしやすくなる
歯列矯正によって、歯磨きしやすくなる点もメリットです。
歯並びのデコボコがなくなると、歯ブラシが歯のすみずみまで届くようになり、デンタルフロスもスムーズに通せるようになります。
磨き残しが大幅に軽減し、歯垢や歯石がたまりにくくなれば、虫歯や歯周病のリスクを抑えられます。
このように、歯並びを整えることは、一生涯にわたるお口の健康を守るために効果的です。
3-4.発音や滑舌がよくなる
歯列矯正で、発音や滑舌を良くすることも可能です。
歯と歯の隙間をなくし、舌の動きがスムーズになれば、より明瞭に発音できます。
歯並びが乱れていると、歯の間から空気が漏れたり、舌や唇の動きが制限されたりします。
特に「サ行」「タ行」「ラ行」は、歯並びの影響を受けやすい音です。
歯並びを矯正して発音の悩みを解決することで、自信を持って話せるようになるでしょう。
4.歯並びを矯正する方法

歯並びの乱れを治すには、歯科矯正のクリニックで治療を受ける必要があります。
ここからは、代表的な歯列矯正の方法であるワイヤー矯正やマウスピース矯正、その他の治療法について解説します。
自分で治す方法はないため、歯並びが気になる方は、まず専門医に相談しましょう。
4-1.ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯の表面に「ブラケット」という小さな装置を固定し、そこに「ワイヤー」を通して歯に圧力をかける矯正方法です。
歯全体を、少しずつ動かしていく点が特徴です。
幅広い症例に対応でき、高い改善効果が期待できるため、以前から広く利用されています。
一方で、矯正器具が目立ちやすく、歯磨きがしにくいデメリットがあります。
この欠点をカバーするために、白や透明の目立ちにくいブラケットや、歯の裏側に装着して外からは見えにくい「舌側矯正」などのタイプも選択されるようになりました。
治療期間と費用は症例によって異なりますが、すきっ歯の場合の目安は、表側ワイヤー矯正の費用が50万〜105万円。
期間は10ヵ月から2年6ヵ月程度が一般的です。
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4-2.マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の矯正装置を装着し、1〜2週間ごとに交換することで少しずつ歯を動かしていく矯正方法です。
最大のメリットは、透明であるため装着していてもほとんど目立たないこと。また、食事や歯磨きの際に自分で取り外せるため、矯正中でも普段どおりの食事が楽しめ、口の中を清潔に保ちやすいのも特徴です。
デメリットとしては、自己管理が非常に重要であることが挙げられます。
1日20時間以上の装着を徹底する必要があり、それを怠ると治療期間が延びたり、計画どおりに歯が動かなかったりすることもあります。
ワイヤー矯正と同じく治療期間と費用は症例によりますが、すきっ歯の矯正の場合、費用は55万〜110万円、期間は9ヵ月から2年7ヵ月が目安です。見た目を気にせず矯正を進めたい方におすすめです。
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4-3.その他の矯正方法

矯正治療にはワイヤー矯正やマウスピース矯正以外の方法もあり、歯の状態や希望によって使い分けられます。
・「ワイヤーとマウスピースの併用」
歯並びの状態によっては、マウスピースで歯並びを整えたあとにワイヤー矯正で細部を調整し、より精密な仕上がりを目指すことがあります。「ハイブリッド矯正」とも呼ばれ、ワイヤーの装置が目立ってしまう期間を短くすることが可能です。
・「部分矯正」
軽度な歯並びの乱れの場合、数本の前歯のみにワイヤーやマウスピースを装着して部分的に動かす方法を採用します。全体を矯正するよりも、費用や期間を抑えられるのが特徴です。
・「セラミック矯正」
歯を動かすのではなく、歯を削ってその上からセラミックの人工歯を被せる方法です。短期間で見た目の改善が期待できますが、健康な自分の歯を削る必要があるため、それを納得したうえで選択することが重要です。
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5.大人になってからでも歯並びは矯正できる?

「大人になってから矯正を始めても遅いのでは?」と不安に思う方もいるかもしれませんが、ご安心ください。
歯周組織や顎の骨に大きな問題がなければ、大人になってからでも歯列矯正は可能です。
ただし、成長段階にある子どもとは異なり、大人は顎の骨の成長が止まっています。
そのため、歯を動かすためのアプローチが子どもと異なることがあります。
仕事や人間関係において、矯正治療中の見た目が気になるという方もいるでしょう。
その場合はカウンセリングの際、歯科医師に気になる点や不安な点を伝えることが大切です。
マウスピース矯正や歯の裏側に装置をつけるワイヤー矯正など、目立ちにくい治療法を提案してもらえますので、まずは一度相談してみることをおすすめします。
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6.まとめ|歯並びが気になったら信頼できる専門医に相談を!
歯並びの乱れは、見た目だけでなく全身の健康にも大きく影響します。
歯並びの種類は、出っ歯・すきっ歯・乱杭歯などさまざまです。放置することによるリスクが潜んでいるため、注意が必要です。
矯正治療を受けることで、コンプレックス解消や咀嚼機能の向上、口の中の衛生状態の改善など、多くのメリットがあります。
また、治療方法はワイヤー矯正・マウスピース矯正・部分矯正など多様です。まずは矯正歯科医に相談し、ご自身の歯並びの状態や希望に合った治療法を選んでみてはいかがでしょう。
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