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口ゴボ矯正の費用はいくら?治療法別の相場と注意点を解説

湊 寛明
湊 寛明
この記事の監修者 

歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
https://purerio.tokyo/

口ゴボの矯正にかかる費用はどのくらい?3つの治療法と料金相場

「口元が前に突き出ているのが気になる…」

 

こうした口ゴボの症状に悩む方は多く、「矯正で改善できるのか?」「費用はどのくらいかかるのか?

と気になっている方もいるのではないでしょうか。

 

特に女性にとっては、口元の突出が顔の印象に影響を与え、コンプレックスに感じることもあります。

 

この記事では、口ゴボの原因や矯正方法、治療にかかる費用の目安について詳しく解説します。

 

治療を検討している方に役立つ情報をまとめたので、ぜひ参考にしてください。

1. 口ゴボとは?原因とよくある特徴

口ゴボとはどのような状態?

口ゴボという言葉を聞いても、ピンとこない方もいるかもしれません。

 

口ゴボの「ゴボ」は、口元が「ゴボッ」と前に出ている状態を指す俗称であり、正式な医学用語ではありません。

 

しかし、口ゴボは見た目の問題だけでなく、噛み合わせの悪化や口呼吸など、健康面にも影響を及ぼす可能性があります。

 

ここでは、口ゴボの特徴やリスクについて詳しく解説していきます。

1-1. 口ゴボとは?

口ゴボとは、上の前歯(または上下とも)が飛び出しているために、横から見たときに口元が盛り上がっている症状です。

 

そして主な原因は出っ歯が多く、医学用語では上顎前突や上下顎前突と呼びます。

症状を決める明確な基準はありませんが、一般的にはEライン(※)よりも口元が出ている状態を口ゴボとすることが多いです。

 

(※)Eライン=エステティックラインの略。

顔を横から見た状態で、鼻先とあごの先端を直線で結んだラインに口先が触れると美しいとされる基準。

 

■参考記事:Eラインとは?確かめ方や整わない原因・横顔美人に近づける方法

口ゴボには長期的に放置すると様々な影響がありますので、矯正歯科での治療をおすすめします。

 

① 見た目のコンプレックス
口ゴボは出っ歯の方が多く、鼻の下が長く見えるなどの理由から、特に女性はビジュアルのコンプレックスを持つことが多いです。

そのため笑う際には口元を隠したり、口を開けずに笑ったりする傾向があります。

② 虫歯や歯周病のリスク
口ゴボの症状は出っ歯である場合が多いため、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。

出っ歯の場合は口が閉じにくく、口呼吸になるケースがとても多いです。

結果的に、口呼吸になると、口内が常に乾燥している状態になり、細菌が繁殖しやすくなります。

③ 顎関節や身体への負担
口ゴボの中でも噛み合わせが悪い方は、長期的に顎関節へ負担が掛かる可能性があります。

さらに、食べ物をしっかり噛み砕けない場合は、胃腸や内臓への負担も掛かりやすいです。

また、噛み合わせの異常を放置した場合、将来的に顎関節症を引き起こすリスクがあります。

④ 口呼吸になり風邪にかかりやすい
口ゴボになっていると上手く口を閉じることができずに、口呼吸になってしまうことが多いです。

そのため、ウイルス性の風邪にかかりやすいです。
また、睡眠中に口呼吸になってしまい、喉が乾燥して風邪をひいてしまうこともよくあります。
​口呼吸の癖を治さないと、歯列矯正で口ゴボを改善したとしても、再発してしまうこともあるので、治療の際には口呼吸を治すことも重要となります。

⑤ 体全体のバランスが悪くなる
口ゴボの主な原因は、歯の生えている向きや顎の前突によることが多いです。
その嚙み合わせが悪い状態を放置していると、体全体のバランスが悪くなることもあります。
右側の歯で噛むことが難しいから、左側の歯にばかり力が入っていると、筋肉が緊張し、肩こりや頭痛の原因にもなります。

​先述した口呼吸も同様ですが、体の不調はほかの場所へも影響していくことが多いため、気になる方は医師に相談しながら、早めに改善することをおすすめします。

1-2. 口ゴボになる3つの主な原因

口ゴボになる原因も紹介していきます。

 

原因が分かれば、対策方法も自ずと分かってくるので、ぜひ参考にしてください。

① 前歯が大きく前に出ている
前歯が大きく前に出ているとその歯を覆ってしまうため、口ゴボになりやすいです。

 

​前歯が大きく前に出ている状態は、歯の生えている向きで、前歯が前に出ている場合には、歯列矯正で改善できます。
器具を装着していることが目立たないマウスピース矯正でも対応できることが多いので、気になる方は医師に相談してみてください。

 

しかし、歯の移動量が多い場合や歯並びの乱れが激しい場合には、マウスピース矯正では対応できないこともありますので、ご注意ください。

 

② 上下の顎の骨全体が前に出ている
上下の顎の骨全体が前に出ていると、口ゴボになってしまいます。

 

骨格の問題で顎が前突している場合には、マウスピース矯正やワイヤー矯正では対応できないことが多く、外科手術による矯正が必要になります。

外科手術で顎の骨を切断し、その後に矯正もおこなう矯正方法です。

 

そのため、費用も割高になり、入院期間も必要となるため、気軽に受けられる矯正方法とは言えません。

しかし、見た目は大きく改善することが多いため、口ゴボでコンプレックスを抱えているが、普通の矯正では対応できないと言われた方にはおすすめの矯正方法になります。

 

③ 口呼吸している
口呼吸をしていると、唇が前に出ている状態になるので、口ゴボになりやすいです。

 

口呼吸は骨格の問題による口ゴボではないため、口呼吸にならないように意識して癖を治していくだけで改善できることもあります。

 

口呼吸と同じように、舌で前歯を押してしまう癖も同様です。

これらの癖は、歯列矯正で歯並びを改善しても、またしばらくすると口ゴボになっていしまうため、癖を治すことが重要となります。

 

 

医師に相談する際に、何が原因で口ゴボになっているのか、口ゴボを改善する方法や口呼吸を治す方法も聞いて治療を進めていくと良いでしょう。

 

​​口ゴボになる原因については別の記事でも詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

■参考記事:口ゴボとは?影響や原因を理解して歯列矯正で治療で改善しよう

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2. 口ゴボ矯正の費用

口ゴボ矯正の費用

口ゴボの矯正費用は基本的に自由診療のため、高額になりやすい治療です。

 

さらに選択する治療方法によって費用が大きく異なります。

 

口ゴボ矯正の平均的な相場を把握し、自分に合った治療法を選ぶことが大切です。

2-1. 矯正の種類と費用の相場

口ゴボの歯列矯正を行う際、奥歯の歯並びに問題がない場合は部分矯正で治療できます。

 

そのため、全体矯正に比べて費用面の負担を抑えられる点がメリットです。

 

ただし、口ゴボの歯科矯正は自由診療になるため、状態や歯科医院によって治療費を含めた総額は異なります。

 

矯正の範囲期間費用
マウスピース矯正上下・前歯中心3ヶ月~1年程度10~45万円
ワイヤー矯正(表側)上下・前歯中心1年前後20~50万円
裏側(舌側)矯正上下・前歯中心1年前後35~65万円

 

上記はあくまで口ゴボの症例に関する費用の目安です。

 

そのため通院時の調整料や、治療後の後戻りを防ぐ保定に関する費用などが別途、発生するケースもあります。

2-2. 治療期間が費用に与える影響

口ゴボの矯正費用は、治療方法だけでなく症状や治療期間によっても異なります。

 

そのため、上の表のように期間が長くなるほど費用も高額になることが多いです。

 

また、前歯のスペースを確保するために第一小臼歯の抜歯を行うなど、矯正以外の費用が発生する可能性もあります。

 

さらに、噛み合わせの異常が歯並びではなく、骨格に問題がある場合は外科的手術を必要とする場合もあります。

 

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3. 口ゴボ矯正の3つの治療法

口ゴボの治療方法

口ゴボの矯正費用は治療方法によって異なりますが、歯科矯正治療を受けることで改善できる可能性があります。

 

矯正にはワイヤー矯正やマウスピース矯正など複数の方法があり、口ゴボの原因や症状の程度に合わせた適切な治療計画を立てることが重要です。

 

また、口ゴボを改善するために抜歯が必要になるケースもあるため、治療のメリット・デメリットをしっかり理解しておきましょう。

3-1. マウスピース矯正

マウスピース矯正とは、透明のマウスピース型矯正装置(アライナー)を使用して歯並びを整える治療法です。

 

特に、前歯の軽度な歯並びの乱れを矯正する「部分矯正」にも適しており、口ゴボの改善に有効な場合もあります。

治療を行う際には、患者さんの歯型を取り、オーダーメイドでマウスピースを作製します。

矯正中は約2週間ごとに新しいマウスピースに交換しながら、徐々に歯を理想的な位置に移動させていきます。

◎ マウスピース矯正のメリット
・装置が透明で目立ちにくい(周囲に気づかれにくい)
・取り外しができるため、食事や歯磨きがしやすい
・比較的痛みが少なく、装着時の違和感が少ない
・ワイヤー矯正に比べて口内の傷や口内炎のリスクが低い

▲ マウスピース矯正のデメリット
・1日20時間以上の装着が必須(サボると効果が出ない)
・適応できる症例が限られる(骨格の問題がある場合は不向き)
・紛失や破損のリスクがあるため、管理に注意が必要

 

また、歯並びの乱れ方や骨格の状態によっては、マウスピース矯正だけでは口ゴボの改善が難しいケースもあるため、事前に矯正専門医と相談することが大切です。

 

■参考記事:マウスピースで歯並びが変わると顔つきも変わる?マウスピース矯正の効果について

3-2. ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケット(固定装置)を装着し、ワイヤーを使って歯を徐々に動かしていく矯正方法です。

 

矯正治療として最も一般的な方法であり、幅広い歯並びの問題に対応可能です。

特に、マウスピース矯正では対応が難しい重度の歯列不正や骨格的な問題がある場合に有効です。

 

治療中は定期的にワイヤーを調整しながら、歯並びを整えていきます。

 

◎ ワイヤー矯正のメリット
・適応範囲が広く、ほとんどの歯並びの乱れに対応可能
・口ゴボを含む骨格的な問題の改善がしやすい
・矯正効果が高く、歯の細かい調整が可能

 

 

▲ ワイヤー矯正のデメリット
・見た目が気になる(表側矯正の場合)
・取り外しができないため、食事や歯磨きがしにくい
・装置が口内に当たり、口内炎ができやすい
・矯正中は食事の制限がある(固いもの・粘着性のあるものはNG)

 

 

見た目が気になる場合、透明なブラケット(リンガルブラケット)を使ったり、歯の裏側に装置をつける裏側矯正(舌側矯正)を選択することも可能ですが、費用が高くなるため注意が必要です。

3-3. セラミッククラウン

セラミック矯正とは、矯正器具を使用せず、歯を削ってセラミック製の被せ物(クラウン)を装着することで歯並びを整える方法です。

歯を物理的に動かさずに見た目を整えるため、短期間での治療が可能ですが、根本的な歯並びの改善ではなく、あくまで見た目を重視した方法となります。

◎ セラミック矯正のメリット
・短期間で治療が完了する(数週間~数ヶ月)
・矯正器具を使わないため、見た目を気にせず治療できる
・歯の色や形を理想的に整えることができる(ホワイトニング効果も)

▲ セラミック矯正のデメリット
・歯を削る必要がある(元の歯に戻せない)
・骨格の問題には対応できないため、口ゴボの原因によっては改善できない
・噛み合わせの悪化やトラブルのリスクがある
・セラミックが欠けたり割れたりする可能性がある

また、費用は被せる歯の本数によって変わるため、部分的な治療であれば比較的コストを抑えられるものの、複数の歯を治療する場合はマウスピース矯正より高額になることもあります。

口ゴボの原因が歯並びではなく、骨格からきている場合はセラミック矯正では根本的な改善ができないため、事前に矯正専門医としっかり相談することが大切です。

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4. 口ゴボ矯正の費用を安くする方法!医療費控除を活用しよう

口ゴボの矯正費用は決して安くはなく、治療方法によっては数十万円以上かかることもあります。

 

しかし、歯科医師による診療や治療にかかる費用のうち、症状に応じて一般的な支出水準を超えない部分は医療費控除の対象となる場合があります。

 

(1)歯の治療については、保険のきかないいわゆる自由診療によるものや、高価な材料を使用する場合などがあり治療代がかなり高額になることがあります。このような場合、一般的に支出される水準を著しく超えると認められる特殊なものは医療費控除の対象になりません。現在、金やポーセレンは歯の治療材料として一般的に使用されているといえますから、これらを使った治療の対価は、医療費控除の対象になります。

 

(2)発育段階にある子供の成長を阻害しないようにするために行う不正咬合の歯列矯正のように、歯列矯正を受ける人の年齢や矯正の目的などからみて歯列矯正が必要と認められる場合の費用は、医療費控除の対象になります。しかし、同じ歯列矯正でも、容ぼうを美化するための費用は、医療費控除の対象になりません。

 

(3)治療のための通院費も医療費控除の対象になります。小さいお子さんの通院に付添が必要なときなどは、付添人の交通費も通院費に含まれます。通院費は、診察券などで通院した日を確認できるようにしておくとともに金額も記録しておくようにしてください。通院費として認められるのは、交通機関などを利用したときの人的役務の提供の対価として支出されるものをいい、したがって、自家用車で通院したときのガソリン代や駐車場代等といったものは、医療費控除の対象になりません。

 

■引用元:国税庁「医療費控除の対象となる歯の治療費の具体例

 

医療費控除を活用することで、口ゴボ矯正にかかる費用の負担を軽減できる可能性があるため、事前に制度の詳細を確認しておくと良いでしょう。

 

■参考元:全国国民健康保険協会「高額な医療費を支払ったとき

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5. 口ゴボ矯正に関するよくある質問

口ゴボ矯正について、よくある疑問にお答えします。

5-1. 口ゴボの矯正にかかる費用は?

口ゴボの歯列矯正を行う際、奥歯の歯並びに問題がない場合は部分矯正で治療できます。

 

そのため、全体矯正に比べて費用面の負担を抑えられる点がメリットです。

 

マウスピース矯正の場合には、10~45万円が相場です。

5-2. おすすめの矯正方法は?

矯正方法にはさまざまな選択肢がありますが、目立ちにくく、費用を抑えながら治療ができる「マウスピース矯正」が人気です。

特に、仕事や日常生活で矯正装置の見た目が気になる方にとって、透明で取り外し可能なマウスピース矯正は大きなメリットがあります。

ただし、症例によっては他の矯正方法が適している場合もあるため、自分に合った治療法を見つけることが大切です。

マウスピース矯正について詳しく知りたい方は、以下のページで詳しく解説しています。

 

■参考記事:マウスピース矯正の値段はいくらかかる?費用の平均相場やブランド別比較を解説

5-3. 口ゴボは自力で治せるの?

「口ゴボを自力で治したい」と考える方もいますが、残念ながら自力で改善することはできません

口ゴボの原因は、歯並びの問題だけでなく、顎の骨格にも関係していることが多いため、専門的な矯正治療が必要です。

特に、抜歯を伴うケースでは、どの歯を抜くかを慎重に決める必要があり、自己判断で改善できるものではありません。

さらに、歯列矯正は単に歯を動かすだけでなく、噛み合わせや顎のバランスも考慮した緻密な治療計画が求められます。

無理に自己流で対処しようとすると、歯や顎関節に負担がかかり、かえって口元のバランスを崩してしまう可能性もあります。

口ゴボの矯正治療は、歯科医師の中でも高度な知識と経験が必要な分野です。

 

治療を検討する際は、矯正治療の専門医に相談し、安全で効果的な方法を選びましょう。

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6. 口ゴボの矯正方法と費用の相場「まとめ」

口ゴボや出っ歯とほうれい線の関係「まとめ」

口ゴボの歯科矯正にかかる費用や治療方法についてご紹介しました。

 

当記事でご紹介したように、口ゴボの矯正費用は治療方法や症状の程度によって異なります。

 

歯列矯正のみで改善できるケースもあれば、抜歯や外科的手術が必要になる場合もあります。

 

そのため、「自分の口ゴボはどの矯正方法が合っているのか?」「治療費用はどのくらいかかるのか?」と悩んでいる方は、一度矯正専門の歯科医師に相談することをおすすめします。

 

適切な診断を受け、自分に合った治療方法で口ゴボを改善し、自信の持てる口元を目指しましょう。

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