マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使い、自由に着脱できることで人気が高まっています。
しかし、こうしたメリットがある一方で、注意すべきデメリットも少なくありません。
本記事では、マウスピース矯正の7つのデメリットを詳しく解説し、さらにワイヤー矯正との違いを比較します。
- 1.マウスピース矯正の7つのデメリット
- 1-1.自己管理が必要
- 1-2.マウスピースのお手入れが必要
- 1-3.飲食時には取り外さなければならない
- 1-4.適応できない症例がある
- 1-5.噛み合わせに違和感を感じることがある
- 1-6.歯を削る必要がある場合がある
- 1-7.歯根が露出するリスクがある
- 2.マウスピース矯正のメリット
- 2-1.矯正装置が目立ちにくい
- 2-2.デンタルケアがしやすい
- 2-3.食事の制限が少ない
- 2-4.痛みが少ない
- 3.マウスピース矯正とワイヤー矯正の違い
- 3-1.見た目の違い
- 3-2.管理の違い
- 3-3.痛みの違い
- 4.マウスピース矯正の治療期間と費用
- 4-1.部分矯正の費用と期間
- 4-2.全体矯正の費用と期間
- 5.マウスピース矯正に適している人
- 5-1.自己管理ができる人
- 5-2.仕事中も装着できる人
- 5-3.軽度から中程度の歯並びの改善を目指す人
- 6.まとめ
1.マウスピース矯正の7つのデメリット
マウスピース矯正は多くのメリットがある一方、いくつかのデメリットも存在します。
矯正を始める前に、これらの欠点を理解しておくことが重要です。以下では、代表的な7つのデメリットについて詳しく解説します。
1-1.自己管理が必要
マウスピース矯正では、効果的な矯正を行うために、1日20時間以上の装着が必須です。自由に着脱できるため、ついつい外してしまったり、装着時間が不足することがあり、これが治療の遅延につながることがあります。
また、マウスピースの交換も自分で行う必要があり、交換時期を守らないと治療計画に影響が出ます。忙しい日常生活の中で自己管理を徹底することが求められるため、これが大きなハードルになる方もいます。
1-2.マウスピースのお手入れが必要
長時間装着することで、口内細菌や汚れが蓄積しやすいため、定期的にマウスピースのお手入れが必要です。専用の洗浄剤や柔らかいブラシを使って清潔を保つことが求められます。
適切なお手入れを怠ると、虫歯や歯周病のリスクが高まるだけでなく、マウスピース自体の着色が進むこともあります。日々のケアが手間に感じられることが、デメリットの一つです。
1-3.飲食時には取り外さなければならない
マウスピース矯正では、装着したまま飲食できるのは水か炭酸水のみです。ジュースやコーヒーを飲む際も外す必要があり、装着し直す手間が発生します。外食や軽食を楽しむ際に、いちいち取り外しを行うのは煩わしく感じることもあるでしょう。
一方で、「間食が減り、健康的な生活になった」との意見もあります。これをポジティブに捉えるかどうかは、個人のライフスタイルによるところが大きいです。
1-4.適応できない症例がある
マウスピース矯正は、すべての症例に適応できるわけではありません。
特に、重度の不正咬合や大きな歯の移動が必要なケースでは、ワイヤー矯正の方が効果的です。また、回転が大きい歯や垂直方向の移動が必要な場合も、マウスピース矯正では限界があります。
こうした症例に対応するためには、矯正前の適切な診断が不可欠です。必要に応じて、ワイヤー矯正との併用を提案されることもあります。
1-5.噛み合わせに違和感を感じることがある
マウスピースの厚みによって噛み合わせに違和感を覚えることがあります。
特に、装着初期や調整直後には、歯が浮いたように感じたり、奥歯がうまく噛み合わなくなるケースもあります。
この違和感は治療が進む中で軽減されることがほとんどですが、どうしても気になる場合は、歯科医師に相談することが推奨されます。
1-6.歯を削る必要がある場合がある
マウスピース矯正では、歯と歯の間を削る「IPR(歯間研磨)」と呼ばれる処置を行うことがあります。
これは、歯を移動するスペースを確保するための処置で、健康なエナメル質を削るため、心理的な抵抗を感じる方もいるかもしれません。
ただし、削る量は髪の毛1本分程度で、痛みもほとんどありません。歯を抜かずに矯正するための方法として、多くのケースで採用されています。
1-7.歯根が露出するリスクがある
無理な治療計画によって、歯茎が下がり歯根が露出する可能性があります。これは、歯を支える骨(歯槽骨)が不足している場所に歯を移動させた場合に発生します。
治療前にCTスキャンで骨の厚みを確認し、無理のない計画を立てることで、このリスクを最小限に抑えることが重要です。
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2.マウスピース矯正のメリット
マウスピース矯正は、従来のワイヤー矯正にはない利便性や快適さが特徴です。
見た目を気にせず矯正を行いたい方や、日常生活への影響を最小限に抑えたい方に適した治療法と言えます。
ここでは、具体的なメリットについて紹介します。
2-1.矯正装置が目立ちにくい
マウスピース矯正は、透明な素材で作られているため、周囲の人に気づかれにくいことが大きな特徴です。特に、人前に出る機会が多い方にとって、矯正装置が目立たないことは大きなメリットとなります。
2-2.デンタルケアがしやすい
食事や歯磨きの際にマウスピースを取り外せるため、矯正装置を装着したままのワイヤー矯正と比べて、日常のデンタルケアが容易です。装置に食べ物が詰まる心配が少なく、口腔衛生を良好に保てます。
2-3.食事の制限が少ない
ワイヤー矯正では、硬いものや粘着性の高い食べ物を避ける必要がありますが、マウスピース矯正では食事の制限がほとんどありません。
装置を取り外して自由に食べることができるため、外食や会食でも気兼ねなく食事を楽しめます。
2-4.痛みが少ない
マウスピース矯正は、緩やかな力で少しずつ歯を動かしていくため、従来のワイヤー矯正よりも痛みを感じにくいと言われています。矯正初期や調整後の痛みが少ないため、痛みに敏感な方でも取り組みやすいのが特徴です。
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3.マウスピース矯正とワイヤー矯正の違い
マウスピース矯正とワイヤー矯正は、それぞれに異なる特徴とメリット・デメリットがあります。
どちらを選ぶかは、生活スタイルや症状に応じた判断が必要です。以下では、両者を比較しながら、自分に合った矯正方法を見つけるためのポイントを解説します。
3-1.見た目の違い
マウスピース矯正は透明な素材で作られているため、目立ちにくいのが特徴です。
一方、ワイヤー矯正はブラケットとワイヤーを使うため、見た目が気になる方もいます。
ただし、審美ブラケットや裏側矯正を選ぶことで、ワイヤー矯正でも目立ちにくくすることが可能です。
3-2.管理の違い
ワイヤー矯正は自分で着脱できないため、自己管理の必要がありません。
一方、マウスピース矯正は装着時間や交換の自己管理が求められます。
自己管理が得意な方にはマウスピース矯正が向いていますが、管理に不安がある場合は、歯科医師の管理下で行うワイヤー矯正の方が安心です。
3-3.痛みの違い
ワイヤー矯正は、調整後に強い痛みを感じることが多いですが、
マウスピース矯正は弱い力で少しずつ歯を動かすため、痛みが少ない傾向にあります。
ただし、個人差があり、マウスピース矯正でもアタッチメントが粘膜に当たって痛むことがあります。
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4.マウスピース矯正の治療期間と費用
マウスピース矯正は、部分矯正や全体矯正などの治療内容によって期間や費用が異なります。
事前に費用と期間の目安を把握し、自分の予算やライフスタイルに合った治療プランを立てることが大切です。
ここでは、具体的な治療期間と費用の相場を紹介します。
4-1.部分矯正の費用と期間
費用:10万円~40万円
期間:3~12ヶ月
部分矯正は主に前歯など注目部分に限定して行われ、短期間で完了するのが特徴です。比較的費用が抑えられるため、気になる部分だけをピンポイントで治したい方に向いています。
4-2.全体矯正の費用と期間
費用:60万円~100万円
期間:1~3年
全体矯正は上下すべての歯を整え、理想的な噛み合わせに導く治療です。 治療が長期にわたるため費用も高くなりますが、歯並び全体をきれいに整えたい方におすすめです。
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5.マウスピース矯正に適している人
マウスピース矯正は、誰にでも適しているわけではありません。
自己管理が求められるため、装着時間を守れるか、仕事や生活スタイルに支障がないかが重要な判断基準となります。
ここでは、マウスピース矯正に向いている人の特徴を説明します。
5-1.自己管理ができる人
マウスピース矯正は、装着時間や交換のタイミングを守れる人に向いています。
計画通りに進められると、治療効果を早く実感しやすくなります。逆に、装着時間が不十分な場合や、交換を忘れると、効果が出にくくなるため注意が必要です。
5-2.仕事中も装着できる人
仕事中にマウスピースの装着が問題にならない方は、装着時間を確保しやすく、効果を感じやすいです。特に、デスクワークや頻繁に食事を取らない接客業の方は、治療がスムーズに進むことが多いでしょう。
もし、仕事の関係で装着時間が確保できるか不安な場合は、事前に歯科医師に相談することをおすすめします。
5-3.軽度から中程度の歯並びの改善を目指す人
出っ歯やすきっ歯、前歯のガタガタといった軽度から中程度の歯並びの症状は、マウスピース矯正で効果が期待できます。
大がかりな移動が必要な症例には向きませんが、比較的短期間で成果が出やすいのが特徴です。
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6.まとめ
マウスピース矯正には、透明で目立たない、痛みが少ないといったメリットがある一方、自己管理の必要性や適応症例の制限といったデメリットもあります。
矯正方法を選ぶ際は、ライフスタイルや症状に応じた最適な方法を選ぶことが重要です。無料カウンセリングなどを活用し、自分に合った治療法を見つけましょう。
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