
- この記事の監修者
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歯科医師。現在は、医療法人聖礼会にて理事長を務める。1999年より都内歯科クリニックにて研鑽を積み、2009年にアス横浜歯科クリニックを開業。その後、医療法人社団聖礼会として法人化を行い、現在では横浜・二子玉川・豊洲エリアに合計4院を展開している。20年以上にわたる臨床経験と、複数の医院経営で培った豊富な知見を活かし、質の高い歯科医療の提供に努めている。
https://www.us-shika.com/

矯正治療を考えたとき、矯正装置が目立つのが気になるため、装置が目立ちにくいマウスピース矯正に興味を持つ方もいるでしょう。
マウスピース矯正に使うマウスピースは、透明のため、付けていることが目立ちにくい他、違和感や痛みが少ないというメリットがある治療法です。
しかし、一言でマウスピース矯正といっても、その方法にはいくつか種類があります。
また、矯正治療は虫歯治療と違い、治療完了とするゴールは患者様それぞれ。
患者様が抱く希望を考慮しながら、理想の歯並びをつくるためには、患者様に合ったマウスピース矯正の方法を選択することが大切です。
そこで今回はマウスピース矯正の種類にはどのようなものがあるのかについて、代表的な治療方法をまとめました。
また、いくつか種類がある中から、どのようなポイントで治療方法を選べばいいのかなども紹介します。
- 1. マウスピース矯正とは
- 1‐1. マウスピース矯正の概要
- 1-2. マウスピース矯正のメリット
- 1-2-1. 透明なので目立ちにくい
- 1-2-2. 取り外しできる
- 1-2-3. 抜歯せず出っ歯を治せる可能性あり
- 1-2-4. 痛みを感じにくい
- 1-2-5. 金属アレルギーの方でも矯正できる
- 1-2-6. ホワイトニングも一緒にできる
- 1-3. マウスピース矯正のデメリット
- 1-3-1. 装着中は食事できない
- 1-3-2. 歯並びによってはマウスピース矯正できない
- 1-3-3. 奥歯を大きく動かす矯正には不向き
- 1-3-4. 決められた装着時間を守らないと効果が出ない
- 1-4. マウスピース矯正の注意点
- 1-4-1. ワイヤー矯正と比べ歯を動かす力が弱い
- 1-4-2. 装着し続ける必要がある
- 2. 治療部位別のマウスピース矯正
- 2-1. 部分矯正(適応症例・メリット・デメリット)
- 2-2. 全顎矯正(適応症例・メリット・デメリット)
- 3. マウスピース矯正の種類と比較
- 3‐1. ウィ・スマイル
- 3-1-1. ウィ・スマイル矯正の費用
- 3-2. インビザライン
- 3-2-1. インビザラインの費用
- 3-3. アソアライナーデジタル
- 3-3-1. アソアライナーの費用
- 3-4. マウスピース矯正の比較表
- 4. マウスピース矯正の種類で何が変わるの?
- 4-1. 適応できる症例
- 5. マウスピース矯正の選び方
- 5-1. 歯の現状と理想
- 5-2. 矯正期間と通院回数
- 5-3. 費用
- 5-4. 矯正後の後戻り対策
- 6. マウスピース矯正の種類に関するよくある質問
- 6-1. マウスピース矯正の種類は?
- 6-2. マウスピース矯正の選び方は?
- 6-3. 費用の安いマウスピース矯正を教えてください
- 7. まとめ:マウスピース矯正の種類選びで失敗しないためのポイント
1. マウスピース矯正とは

そもそも、マウスピース矯正とは具体的にどのような矯正方法なのでしょうか。
1‐1. マウスピース矯正の概要
マウスピース矯正とは、透明なプラスチック製のマウスピース(アライナー)を使用して歯並びを整える矯正治療の一種です。従来のワイヤー矯正とは異なり、目立ちにくく、取り外しができるため、食事や歯磨きの際に不便が少ないのが特徴です。
矯正治療を始める前に、口腔内スキャンや歯型を取り、患者ごとにカスタムメイドのマウスピースを作成します。通常は1~2週間ごとに新しいマウスピースに交換しながら、少しずつ歯を動かしていきます。
1‐2. マウスピース矯正のメリット
マウスピース矯正を行うメリットには、以下のようなものがあります。
1-2-1. 透明なので目立ちにくい

従来からあり、矯正方法として一般的に知られているワイヤー矯正では、ブラケットと呼ばれる金具型の矯正装置やワイヤーを歯の表面に取り付けることが多いですよね。
そのため、矯正装置がお口を開けた際に良く目立ちます。
その点、マウスピース矯正に使用するマウスピースは透明なので、ワイヤー矯正と比較すると装置が目立ちにくいのが特徴です。
見た目を気にする人や、仕事上で気にしなければならない人も、矯正しやすい治療方法と言えるでしょう。
また、金属アレルギーがある方はワイヤー矯正が難しい場合もあります。
その点、マウスピースには金属を使っておらず、樹脂製の素材を使っているので、金属アレルギーのある方にも安心です。
1-2-2. 取り外しできる

マウスピースは自分で取り外しができるところもメリットの1つです。
そのため、食事や歯磨きなどを矯正前と同じように、気軽に行いやすいでしょう。
違和感を持ったり、痛みを感じたりしたときにも、自分で取り外し、様子を見ることもできます。
1-2-3. 抜歯せず出っ歯を治せる可能性あり
歯の並ぶスペースが少なく、前歯が前に出っ張っているという出っ歯状態のケースでは、抜歯が必要になることもあります。
しかし、マウスピースを使えば、歯を抜かずに出っ歯を治せる可能性があります。
1-2-4. 痛みを感じにくい
マウスピース矯正は、ほかの矯正と比べて痛みを感じにくいと言われています。痛みを感じにくいため、矯正を続けやすいのは大きなメリットでしょう。
しかし、歯を少しずつ動かすため、多少の痛みを感じることはあります。
あくまでも、ほかの矯正方法と比べて痛みを感じにくいという認識になります。
1-2-5. 金属アレルギーの方でも矯正できる
マウスピース矯正の装置は金属を使用しないため、金属アレルギーの方でも矯正できます。
ワイヤー矯正の場合には、金属の器具を装着するため、金属アレルギーの方はアレルギー反応が出てしまうことがあります。
金属アレルギーで歯並びを良くしたいと考えている方には、マウスピース矯正がおすすめですよ。
1-2-6. ホワイトニングも一緒にできる
マウスピース矯正は、マウスピースで歯列矯正をおこないますが、同時にマウスピースの中に薬剤を注入してホワイトニングをする「ホームホワイトニング」もできます。
ワイヤー矯正をしている方がホワイトニングをすると、器具を装着している部分だけホワイトニングできず、色ムラになることがあります。
しかし、マウスピース矯正をしている方でもアタッチメントを付けている方は、その部分に薬剤を付けることができないため、ホワイトニングできないこともあります。
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1-3. マウスピース矯正のデメリット
1-3-1. 装着中は食事できない
マウスピースの装着中は食事できません。
マウスピース矯正の器具を装着した状態では、食事できません。また、甘い飲み物や冷たい飲み物も避ける必要があります。
間食が多い場合には、何度も付けたり外したりするため、面倒に感じてしまうでしょう。
1-3-2. 歯並びによってはマウスピース矯正できない
歯並びによってはマウスピース矯正で矯正できないこともあります。
例えば、上下のアゴのズレが大きかったり、歯の移動量が多い場合には、マウスピース矯正では対応できません。
自分の理想とする歯並びと今の歯並びを医師に診てもらい、マウスピース矯正できるのか相談してみましょう。
1-3-3. 奥歯を大きく動かす矯正には不向き
先述した「歯並びによってはマウスピース矯正できない」ということにも似ていますが、奥歯を大きく動かす矯正には不向きです。
マウスピース矯正は少しずつ歯を動かしていく矯正になります。そのため、奥歯を大きく動かすような矯正には不向きです。
1-3-4. 決められた装着時間を守らないと効果が出ない
マウスピース矯正は、1日20~22時間以上装着し続ける必要があります。
装着時間が不足すると、計画通りに歯が動かず治療期間が延びるだけでなく、仕上がりにも影響が出る可能性があります。
1-4. マウスピース矯正の注意点
マウスピース矯正には、メリットも多いですが、注意点やデメリットと考えられる点もあります。
1-4-1. ワイヤー矯正と比べ歯を動かす力が弱い
マウスピース矯正のデメリットとして最初に挙げられるのは、ワイヤー矯正よりも歯を引っ張る力が弱いという点です。
そのため、大きく歯を移動させる必要のある複雑な歯列の矯正には向きません。
重度の叢生、噛み合わせに難がある場合など、マウスピース矯正を希望しても対応できないケースもあります。
1-4-2. 装着し続ける必要がある
また、矯正中は20時間程度、装着し続ける必要があります。
具体的には、食事と歯磨き以外の時間は基本的に装着し続けなければならないということです。
取り外しができるのがマウスピース矯正のメリットではありますが、付け忘れてしまう可能性が出てくるのは注意が必要な点です。
ワイヤー矯正の場合は常時装着しており、自分では取り外せないので付け忘れのリスクはありませんが、マウスピース矯正は付け忘れると、その時間は矯正治療が進みません。
矯正の効果を得るためにも、忘れずに決められた装着時間はマウスピースを装着することが必要です。
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2. 治療部位別のマウスピース矯正

矯正治療には、部分矯正と全顎矯正があります。
マウスピース矯正はどちらにおいても適応可能ですが、それぞれどのような治療であるのか、費用や期間について確認してみましょう。
2-1. 部分矯正(適応症例・メリット・デメリット)

部分矯正とは、前歯など一部分のみを動かして歯並びを整える矯正方法です。比較的短期間で治療が完了し、費用も全顎矯正に比べて抑えられます。
項目 | 部分矯正 |
適応症例 | 軽度の歯列不正、すきっ歯、軽度の出っ歯 |
治療期間 | 約3~12ヶ月 |
メリット | 短期間・低コスト・目立ちにくい |
デメリット | 噛み合わせの改善は難しい・適応症例が限られる |
2-2. 全顎矯正(適応症例・メリット・デメリット)

全顎矯正は、歯列全体を整える矯正治療で、噛み合わせの改善も同時に行います。
項目 | 全顎矯正 |
適応症例 | 中等度~重度の歯列不正、不正咬合 |
治療期間 | 1.5~3年 |
メリット | かみ合わせの改善が可能・矯正後の安定性が高い |
デメリット | 治療期間が長い・費用が高め |
そして全顎矯正でも、症例によってはマウスピース矯正が使えないケースもあります。
それは、複雑な歯列に対する治療や外科的治療が必要になる歯列のケースです。
その場合、ワイヤー矯正を勧められることがありますが、ブラケットやワイヤーなどの装置を歯の裏側に装着する「裏側矯正」というものもあります。
従来の歯の表面に矯正装置を付ける矯正方法よりも、目立ちにくいのが特徴です。
症例によっては裏側矯正が難しいケースもありますが、できるだけ目立たない矯正法を希望する場合は、歯科医師に相談してみましょう。
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3. マウスピース矯正の種類と比較
マウスピース矯正とひとことでいっても、その矯正方法やブランドには種類があります。
マウスピース矯正の種類の中でも、代表的な治療方法を3つ紹介します。
3‐1. ウィ・スマイル

ウィ・スマイル矯正とは、マウスピース矯正を考えている患者さんと全国のクリニックをおつなぎする「ポータルサイトの名称」です。
そのため、「ウィ・スマイル」というマウスピース装置が存在するわけではなく、カウンセリングの上で、その医院が提供している適切なマウスピース矯正をお選びいただくことになります。
マウスピース矯正の中でも特に新しい治療法の1つで、最新機器を使ってマウスピースを製作します。
高精度のシミュレーションにより、事前に理想の歯並びになるよう、緻密な治療計画が立てられるので、患者様自身もどのように治療が進んでいくのかが理解しやすいでしょう。
従来のマウスピース矯正では矯正の進捗に合わせて歯型を採る必要がありましたが、その過程が基本的に不要なので、患者様側の負担も少なくなります。
部分矯正から歯列全体の治療まで可能で、症例によっては適応できないケースもあるものの、すきっ歯や出っ歯、全体が不均等な歯並びなどの多くの症例に対応できます。
また、患者様1人1人の歯並びの症状に合わせて、治療期間と治療費用を歯科医師に相談できます。
3-1-1. ウィ・スマイル矯正の費用
ウィ・スマイルのマウスピース矯正は、マウスピースの交換回数別にコースが設けられています。
・1回コース(1回お試しコース)1,650円(税込)
・4回コース10.78万円 または月額1,760円~
・8回コース23.1万円 または月額3,850円~
・12回コース35.2万円 または月額5,830円~
・18回コース51.7万円 または月額8,580円~
・24回コース66万円 または月額11,000円~
・難症例コース 別途お見積もり
お支払いは一括払い、または月額払い(月額払いでの分割手数料は別途必要)が選べます。
また、費用は定額制で比較的リーズナブルです。
毎月の「調整料」や、治療後にリテーナーをつけ、後戻りしないよう歯列を安定させるために通院する際の「保定観察料」も矯正費用に含まれているため、別途かかりません。
マウスピース矯正だけでなく、ワイヤー矯正も含め、矯正治療は傷病名が付かない限り自由診療のため、保険適用外であることがほとんどです。
歯科医院によって費用が大きく変わったり、総額でいくらかかるのかが分かりづらい場合もありますが、ウィ・スマイルのマウスピース矯正では治療前に予め費用の相談もできなす。
治療前から治療後まで、全治療にかかる費用が分かるので、費用面の心配することなく、安心して治療に入ることができるでしょう。
3-2. インビザライン

インビザラインを使った矯正方法は最初に1回歯型の採取をするだけで、治療期間全て段階のマウスピース型矯正装置を製作する方法です。
歯にアタッチメントという装置を付けることで、幅広い症例の対応が可能。
インビザラインは1999年にアメリカで提供が開始された治療方法で、これまでの症例数が豊富なため、その症例をもとに患者様に合ったマウスピースを製作できます。
インビザラインの装着時間は1日22時間以上と少し長いですが、様々な症例に対応できるところは魅力でしょう。
インビザラインの費用の相場は30万~100万程度と、治療する範囲や症例によって幅があります。
矯正期間は部分矯正の場合約1年未満、全顎矯正の場合は2年~2年半くらいかかるでしょう。
3-2-1. インビザラインの費用
インビザラインの矯正費用は、部分矯正か全体矯正によって費用は変わります。
部分矯正の場合には、30万円〜40万円程度で、全体矯正の場合にアゴは、70万〜100万円程度になることが多いです。
参考元:渋谷宮下パーク歯科・矯正歯科「インビザラインの費用相場はいくら?」
さらに、毎月器具の調整をする必要があり、医院によってはこの調整に別途費用がかかることもあります。
3-3. アソアライナーデジタル

アソアライナーデジタルとは、日本製のマウスピース型矯正装置の製作システムのことです。
最初に歯の移動量を正確に測定、分析してから治療をはじめます。日本国内では多くの歯科医院で採用されているシステムです。
軽度の歯列矯正に適しており、次のような症例に対応できます。
・奥歯の噛み合わせに問題がない前歯
・矯正後の後戻り
・前歯の小さな隙間がある場合
また、繰り返し歯型の採取をしてマウスピースを製作するため、万が一矯正治療中に虫歯になったとしても、治療も可能です。
その他、矯正治療を行いながらホワイトニングをしたい場合、アソアライナーデジタルが適しています。
1日の装着時間は17時間以上。
重度の症例には適応が難しいのがアソアライナーデジタルのデメリットではありますが、部分的に整えたい場合の矯正治療には向いています。
日本国内でマウスピースが作られるため、製作日数が短く、軽度の症例の場合は検査から10日程度で治療が開始できます。
アソアライナーデジタルの費用の相場は30万円~70万程度です。
治療期間は3ヶ月~1年半が目安。
矯正する範囲によっても大きく異なります。
3-3-1. アソアライナーの費用
アソアライナーの矯正費用は、歯の状態でも左右されますが、10万〜40万円程度になります。
参考元:Oh my teeth「アソアライナーの費用目安・口コミ・失敗を防ぐポイントとは」
そもそも、アソアライナーは軽度の歯並びの乱れを中心に矯正する器具であるため、費用も割安になっています。
また、マウスピースを使用する枚数も少なく、矯正期間も比較的短いため、費用が安い傾向にあります。
3-4. マウスピース矯正の比較表
以下の表に、各マウスピース矯正の特徴をまとめました。
矯正方法 | 費用相場 | 治療期間 | 特徴 | 適応症例 |
ウィ・スマイル | 30~60万円 | 6ヶ月~1.5年 | 費用が抑えられ、軽度~中等度に適応 | 軽度~中等度の歯列不正 |
インビザライン | 60~100万円 | 1.5~3年 | 世界的に普及し、幅広い症例に対応 | 軽度~重度の歯列不正 |
アソアライナー | 20~50万円 | 3ヶ月~1年 | 部分矯正向けで細かい調整が可能 | 軽度の歯列不正 |
このように、マウスピース矯正にはそれぞれ特徴があり、適応できる症例や費用も異なります。歯並びの状態や治療にかけられる予算を考慮しながら、歯科医師と相談して最適な方法を選びましょう。
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4. マウスピース矯正の種類で何が変わるの?

マウスピース矯正にはさまざまな種類があり、それぞれ適応できる症例が異なります。
選ぶ矯正方法によって、対応できる歯列不正の範囲や治療の進め方が変わるため、自分に合ったものを選ぶことが重要です。
4-1. 適応できる症例
ウスピース矯正は、すべての歯並びの問題を解決できるわけではありません。
以下のような症例に適応しやすい傾向があります。
適応できる主な症例
症例 | 説明 | 適応するマウスピース矯正 |
軽度~中等度の歯並びの乱れ | 前歯の軽いガタつきやズレ | ウィ・スマイル、インビザライン、アソアライナー |
すきっ歯(空隙歯列) | 歯と歯の間に隙間がある状態 | ウィ・スマイル、インビザライン |
軽度の出っ歯(上顎前突) | 上の前歯が少し前に出ている状態 | インビザライン |
軽度の受け口(下顎前突) | 下の歯が上の歯より前に出ている状態 | インビザライン |
軽度の開咬 | 奥歯を噛み合わせても前歯が噛み合わない状態 | インビザライン |
マウスピース矯正が不向きな症例
マウスピース矯正では対応が難しい症例もあります。
症例 | 説明 | 推奨される矯正方法 |
重度の叢生(ガタガタの歯並び) | 歯の重なりが大きく、スペース不足が顕著な状態 | ワイヤー矯正 |
骨格的な問題(顎変形症など) | 上下の顎の位置に大きなズレがある | 外科矯正 + 矯正治療 |
重度の出っ歯・受け口 | 歯だけでなく、顎の骨格的な影響が大きい | ワイヤー矯正 or 外科矯正 |
マウスピース矯正を検討する際は、自分の歯並びがどの症例に該当するのかを確認し、適した治療法を選ぶことが大切です。歯科医師としっかり相談し、最適な治療計画を立てましょう。
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5. マウスピース矯正の選び方

マウスピース矯正の種類について紹介しましたが、何を基準にして選べばよいのでしょうか。
以下に矯正方法を選ぶ際のポイントをまとめました。
5-1. 歯の現状と理想
最初に考慮したいのが、矯正する前の歯の現状と、どのような歯列、歯の状態をゴールとして目指すのか、という点です。
マウスピース矯正の種類によっては、適応されない歯列もあるため、どれだけその治療法を希望しても叶わないことがあるからです。
また、どのような歯並びを理想としているのかによって、適さない、おすすめされない矯正方法がある場合も。
そのため、まずはクリニックや矯正歯科医院での初診で歯の現状をしっかりと確認してもらい、歯科医師にどのようなマウスピース矯正が向いているかを確認しましょう。
その歯科医師の診察を参考に、理想の歯列を明確にしていくことも大切です。
気になる箇所をピンポイントで治療したいのか、全体の歯列を整えたいのかの希望を伝えましょう。
歯列の状況によってはピンポイントでの治療は難しいケースもありますが、希望を伝えれば最大限に考慮してくれる場合もあります。
また、治療前に複数のクリニックで診療を受けることもおすすめします。
歯科医院によって対応できる治療内容に違いがあったり、追加治療の有無の判断など歯科医院によって判断が異なったりすることがあるからです。
また、矯正治療の技術や経験、治療実績に違いもあるため、実際に診療を受け、安心して矯正を任せられる歯科医師を見つけるといいでしょう。
5-2. 矯正期間と通院回数
マウスピースのブランドによって、矯正にかかる治療期間が大きく異なることがあります。
できるだけ早めに矯正治療を終えたいのか、「この日までに」という目標の期日はあるのかなど、自身の都合を考えながら選ぶといいでしょう。
矯正期間には治療中だけでなく、治療後も整った歯列が後戻りしてしまうのを防ぐため、保定観察期間というものもあります。
リテーナーという装置をつけ、後戻りを防ぐ期間ですが、この保定観察期間も考慮に入れながらマウスピース矯正の種類を選ぶといいでしょう。
また、通院回数がどの程度であるのかも確認しておきたいポイントです。
一般的にマウスピース矯正では、4~6週間に1回の通院が必要となる場合があります。
通院が遅れると計画通りに矯正が進まない恐れがあるため、指定された回数をきちんと通えるマウスピース矯正を選択しましょう。
期間、通院回数ともに、長くなる、また通院回数が多いと、それが患者様側のストレスとなってしまう場合もあります。
仕事や家庭の環境を考慮し、負担が少ない方法を選びたいですね。
5-3. 費用
矯正治療は傷病名がつかない限り、保険適用はありません。
特にマウスピース矯正で行える範囲の矯正では、保険適用となることがないため、矯正にかかる費用についてもしっかりと考慮し、どのマウスピース矯正にするか選びましょう。
また、マウスピース矯正には装置の費用以外にも諸経費が発生することがあります。
例えば、初診料、相談料、検査料、診断料、調整料、保定観察料などです。
このうち、ウィ・スマイルでは気軽に初回の相談に来ていただくために、初診料は無料です。
その他、ウィ・スマイルでは調整料も、治療後に必要となる保定観察料も矯正装置費用に含まれるため無料です。
どのプランにおいても、治療前に矯正治療における支払い総額が分かります。
ウィ・スマイル以外の他の矯正方法を選ぶにしても、料金プランが明確なものを選ぶことも大切なポイントです。
矯正費用については明確でも、調整に通う際の診察料は毎回異なる、治療完了までにどの程度の通院費用がかかるか分からないという場合は、支払いが可能かどうか不安になることもあるでしょう。
費用面において不安がある場合は、トータルフィー制(治療費総額制)といって、最初に保定完了までにかかる総額を予め提示し、追加の治療が必要となった場合も追加費用は必要ないという制度を採用している歯科医院がおすすめです。
歯科医師の技術面や希望に合った治療ができることはもちろんですが、費用面でも安心して任せられる治療を自ら選びましょう。
5-4. 矯正後の後戻り対策
矯正治療を終えた後、歯は元の位置に戻ろうとする力が働くため、後戻りを防ぐための対策が必要です。適切な保定処置を行うことで、せっかく整えた歯並びを長期間維持できます。
リテーナー(保定装置)の重要性
矯正治療が完了した後は、「リテーナー」と呼ばれる保定装置を装着することで、歯が元の位置に戻るのを防ぎます。リテーナーには以下のような種類があります。
リテーナーの種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
固定式リテーナー | 歯の裏側にワイヤーを固定 | 常に装着されているため効果が高い | 違和感を感じることがある |
取り外し式リテーナー | マウスピースのような装置 | 清掃しやすく衛生的 | しっかり装着しないと後戻りのリスクが高い |
保定期間と装着時間の目安
一般的に、矯正後の保定期間は1~3年が推奨されます。特に治療後1年目は歯の位置が不安定なため、1日20時間以上の装着が必要とされることが多いです。その後、段階的に装着時間を短くし、最終的には就寝時のみ装着するようになります。
後戻りを防ぐための日常ケア
矯正後の歯並びを維持するためには、リテーナーの装着以外にも以下のようなポイントを意識することが大切です。
・定期的な歯科検診を受ける(3~6ヶ月に1回)
・歯ぎしりや食いしばりを予防する(ナイトガードを活用)
・舌の正しい位置を意識する(舌癖があると歯が動きやすい)
・口周りの筋肉を鍛える(表情筋トレーニングを習慣化)
矯正後のケアを適切に行うことで、長期間美しい歯並びをキープできます。矯正を検討している方は、後戻り対策まで含めた計画を立てるようにしましょう。
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6. マウスピース矯正の種類に関するよくある質問

6-1. マウスピース矯正の種類は?
6-2. マウスピース矯正の選び方は?
6-3. 費用の安いマウスピース矯正を教えてください
費用を抑えたいのなら、ウィ・スマイルのマウスピース矯正がおすすめです。
マウスピース矯正は調整費や保定費が含まれているので、追加で費用はかかりません。
気になる方はぜひ気軽にお問い合わせください。
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7. まとめ:マウスピース矯正の種類選びで失敗しないためのポイント

マウスピース矯正は、矯正治療の中でも目立ちにくく、取り外しができるというメリットがあるため、多くの人に選ばれています。しかし、種類によって適応症例や治療の進め方が異なるため、自分に合った方法を選ぶことが重要です。
まず、軽度の歯列不正であれば、比較的費用が抑えられる「部分矯正」が適しています。
一方で、全体的な歯並びの改善や噛み合わせの調整が必要な場合は、より精密な計画を立てられる「全顎矯正」を選ぶべきです。
次に、矯正方法ごとの特徴を理解することも大切です。
例えば、「ウィ・スマイル」はコストを抑えながら短期間で矯正が可能な点が魅力ですが、「インビザライン」は幅広い症例に対応できるため、治療の精度を求める方に向いています。
また、「アソアライナー」は部分矯正に適しており、細かな調整がしやすいという特徴があります。
費用面では、総額だけでなく支払い方法や追加費用の有無を確認することが大切です。多くのクリニックでは分割払いやデンタルローンに対応していますが、事前に総額や支払い条件をしっかり確認しておきましょう。
さらに、矯正後の「後戻り対策」も見落とせないポイントです。矯正治療が完了した後、歯並びを維持するためには、リテーナー(保定装置)の装着が欠かせません。固定式と取り外し式があり、ライフスタイルに合わせた保定方法を選ぶことで、きれいな歯並びを長期間キープすることができます。
最後に、マウスピース矯正を成功させるためには、自分のライフスタイルや歯の状態を考慮しながら、歯科医師と相談して最適な方法を選ぶことが何よりも重要です。治療を始める前に十分な情報を集め、納得のいく選択をすることで、理想の歯並びを手に入れることができるでしょう。
マウスピース矯正は、適切な方法を選べば、美しく整った歯並びを手に入れるための有効な手段です。自分に合った治療を選び、長期的に健康的な口元を維持できるようにしましょう。
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