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マウスピース矯正のデメリット10選|始める前に知っておくべき注意点と対策まとめ

湊 寛明
湊 寛明
この記事の監修者 

歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
https://purerio.tokyo/

「目立たない」「取り外しできる」「通院が少ない」など、マウスピース矯正は多くの魅力がある一方で、デメリットがあるのも事実です。

自己管理の難しさや、適応できないケース、意外と知られていない注意点も存在します。

この記事では、マウスピース矯正のデメリット10選を詳しく解説。
さらに、どんな人に向いているか・後悔しないための対策も紹介しています。

これからマウスピース矯正を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

1. マウスピース矯正の主なデメリット10選

マウスピース矯正には多くのメリットがありますが、すべての人にとって完璧な方法とは限りません。

治療を始めてから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、よくある10のデメリットを事前に把握しておくことが大切です。
ここでは実際によくある注意点やリスクを、わかりやすく解説していきます。

1-1. 装着時間が長く自己管理が必要

マウスピース矯正は1日20時間以上の装着が基本
外している時間が長くなると、歯が動かず治療が進みません。

特に、仕事中に装着を忘れたり、装着時間が短くなったりする方も多く、結果的に「予定より治療が長引いた」というケースも。
自己管理が苦手な方には向いていないという一面もあります。

■ アドバイス
スマホのリマインダー機能や専用アプリを使って、装着時間を記録することで習慣化に成功した方もいます。

1-2. 定期的なお手入れが必要

マウスピースは1日20時間以上使うため、常に口の中にある状態です。
そのため、清潔に保つことが重要ですが、以下のようなケアが必要です。

・毎日のブラッシングや水洗い
・定期的な専用洗浄剤での除菌
・ケースや保管場所の衛生管理

お手入れを怠ると、口臭や虫歯、マウスピースの変色につながるリスクもあります。

■ ポイント
矯正と同時に「お口の衛生管理」も習慣化できるという面では、デメリットでありつつもプラスに働くこともあります。

 

※マウスピースの基本的なお手入れ方法については、こちらの記事「マウスピースの正しい洗い方|基本の洗浄方法と超音波洗浄機の活用」で詳しく解説しています。

1-3. 適応できないケースもある

マウスピース矯正は万能ではありません。
以下のようなケースでは、適用外になることもあります。

・抜歯が必要な重度の歯並び
・顎のズレや骨格の問題がある
・歯の移動量が大きい場合

また、治療前の診断精度が低いと「やっぱり無理でした」と治療中に変更になるケースも。
そのため、経験豊富な歯科医師による精密診断が非常に重要です。

 

※詳しくは、こちらの記事「あなたはマウスピース矯正の適応外? できない歯並びと解決策をチェック!」で、どのような歯並びが適応外なのか、そして他の治療法の選び方まで詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

1-4. 食事や飲み物に制限がある

マウスピース矯正中は、基本的に「水以外はNG」です。
コーヒーやジュース、お茶などをマウスピースをつけたまま飲むと、変色や虫歯の原因になります。

また、毎食ごとに外して歯磨きが必要になるため、外食や人付き合いが多い方にはやや不便に感じるかもしれません。

■ 意外と盲点
「飲み物の習慣」を変えるのが意外と大変という声も多く、マウスピース矯正前に食生活を見直すのもおすすめです。

 

※マウスピース矯正中の食事や飲み物の注意点・外食時のコツなどについては、

こちらの記事「マウスピース矯正中の食事はどうすればいい?痛みや外食時の対策まで徹底解説」で詳しく解説しています。

1-5. 紛失・破損のリスクがある

マウスピースは取り外しができるぶん、紛失や破損リスクも高めです。

・ティッシュに包んで置いておいたら捨てられた
・ペットにかじられて使えなくなった
・鞄の中で変形してしまった

このようなトラブルは意外と多く、再作成には時間と費用がかかることもあるため、保管方法には注意が必要です。

1-6. 費用がかさむ場合もある

「ワイヤー矯正より安いと思っていた」という理由で選ぶ方もいますが、実際には追加費用が発生することも。

・マウスピースの再作成
・再診・調整料
・経過が思わしくない場合の治療延長

こうした費用が積み重なると、結果的にワイヤー矯正と同じくらいの総額になることもあるので、事前に見積もりや補償内容を確認しておきましょう。

1-7. 発音や違和感に慣れるまで時間がかかる

マウスピースは歯全体を覆うため、舌が当たって発音しにくくなる人もいます。

・サ行やタ行が聞き取りづらくなる
・会話中に違和感が出る

特に接客業や営業職など「話すことが多い仕事」の方は、最初の数日は慣れが必要かもしれません。

1-8. 思ったより治療期間が長引くことも

予定通りに進めば問題ありませんが、以下のような場合は治療期間が延長されることもあります。

・装着時間を守れなかった
・アライナーが合わなくなった
・歯の動きに個人差があった

一度スケジュールがずれると、次のアライナーとの整合性もずれるため注意が必要です。

1-9. 歯根が外に出るリスクがある(歯根露出)

マウスピース矯正によって歯を動かす際、歯を支える骨の範囲を超えて動かしてしまうと、まれに歯根が露出(歯茎の下の歯の根っこが見えてしまう)することがあります。

これは、
・過度な力がかかった場合
・骨が薄い部分に無理な移動をした場合
・精密な診断が行われなかった場合

などに起こりやすく、歯茎が下がって見た目や知覚過敏の原因になることもあります。

■ 対策:
事前にCTや歯周組織の状態をしっかり診断してくれる歯科医院を選ぶことで、リスクを大きく減らせます。

1-10. 歯を削る処置(IPR)が必要になることも

歯のすき間が足りない場合、歯をわずかに削る処置(IPR=歯間削合)が必要になることがあります。

これは、歯と歯の間に0.1〜0.3mm程度のすき間をつくるもので、矯正全体のバランスを整えるために行われます。

💬「えっ、歯を削るの…?」と驚かれることもありますが、
・健康な歯へのダメージは最小限
・麻酔なしで数分で終わる処置
・進行中の虫歯やリスクを避けて行う

 

ため、必要な場合には安全に行える処置です。

ポイント
IPR(歯間削合)の必要性は、歯科医師の診断精度に大きく関わる部分です。
適切な診断と治療方針を立てる歯科医院であれば、無理に歯を削ることはありませんので、まずは納得のいく説明を受けることが大切です。

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2. マウスピース矯正のデメリットは工夫次第で防げる!具体的な対策法

マウスピース矯正のデメリットは、正しく理解し、事前に準備することで防げるものも多いです。

ここでは、「トラブル回避のコツ」をご紹介します。

2-1. 装着時間を守るコツ

1日20時間以上の装着を守るためには、“無意識でもつけていられる環境”をつくることがカギです。

✔ 朝の支度後すぐに装着
✔ 飲食後すぐに歯磨きをして再装着
✔ スマホで「アラーム」や「アプリ記録」を活用

とくに仕事や育児で忙しい方は、「つけ忘れる日をゼロにする」よりも「1日の装着合計時間を20時間以上にする」柔軟な考え方が続けやすくなります。

2-2. 紛失・破損を防ぐ管理方法

マウスピースは、保管ケースを必ず携帯することが基本。
外した際にティッシュにくるむのは厳禁です。

加えて、以下の工夫も効果的です。

✔ 外出時は「予備のケース」を持ち歩く
✔ ペットのいる家庭では手の届かない場所に保管
✔ 紛失時の対応や再発行の条件をあらかじめ確認しておく

 

このようなトラブルは意外と多く、再作成には時間と費用がかかることもあるため、保管方法には注意が必要です。

 

※マウスピース矯正中にあると便利な携帯ケースやケア用品などは、こちらの記事「マウスピース矯正の持ち物&便利グッズ!外出先で快適に続けるための必須アイテム」で詳しく紹介しています。

持ち歩き用グッズを事前に準備しておくと、紛失や破損の防止にも役立ちますよ。

2-3. 費用トラブルを防ぐための確認事項

治療費用で後悔しないためには、初診時の見積もりだけで判断しないことが重要です。

✔ 「追加費用がかかる場面」まで明示されているか?

✔ 「再診・調整・リテーナー代」は含まれているか?

✔ 「治療延長時の対応」は明文化されているか?

契約前にこれらを確認することで、「聞いてなかった…」というトラブルを防げます。

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3. マウスピース矯正が向いている人・向いていない人の特徴

マウスピース矯正は誰にでも最適な治療方法というわけではありません。

ライフスタイルや性格、口腔内の状態によっては、向き・不向きがはっきり分かれることがあります。
ここでは、自分に合っているかを判断するためのヒントとして「向いている人」「向いていない人」の特徴をまとめました。

3-1. マウスピース矯正が向いている人

以下のような特徴がある方は、マウスピース矯正と相性が良い傾向があります。

自己管理ができる人
→ 毎日の装着時間(1日20時間以上)や、食後の歯磨き・清掃などをきちんと継続できる人は、スムーズに治療を進めやすいです。

見た目や清潔感を重視する人
→ マウスピースは透明で目立ちにくいため、矯正中も周囲に気づかれにくく、見た目に配慮したい方におすすめです。

営業職や接客業など、人前に立つことが多い人
→ 会話時の見た目や印象に気を使いたい方には、装置が目立たないマウスピース矯正がぴったりです。

金属アレルギーのある人
→ ワイヤーやブラケットに金属を使用しないため、金属アレルギーがある方にも安心です。

3-2. マウスピース矯正が向いていない人

一方で、以下のようなケースでは、マウスピース矯正が適していない、もしくは慎重な判断が必要なこともあります。

装着管理が難しい人(忙しい・忘れやすい)
→ 1日20時間以上の装着を守れないと、歯が動かず、治療が長引いたり効果が出なかったりする原因に。

重度の歯並びや抜歯が必要な症例
→ 骨格のズレが大きい・複雑な移動が必要な場合は、ワイヤー矯正の方が適していることもあります。

お子様や高齢の方など、紛失・衛生管理に不安がある方
→ マウスピースは取り外し可能な反面、管理が難しいケースでは紛失や衛生トラブルのリスクも。

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4. マウスピース矯正と他の矯正法の違いとは?

マウスピース矯正が難しい場合の対処法

矯正とひと口に言っても、マウスピース以外にもさまざまな方法があります。

ここでは、ワイヤー矯正・舌側矯正・セラミック矯正といった代表的な治療法とマウスピース矯正の違いを比較形式でわかりやすくご紹介します。
自分に合った治療法を選ぶための参考にしてください。

 

矯正方法特徴目立ちにくさ適応範囲自己管理の必要性
マウスピース矯正透明なアライナーを装着して歯を動かす◎(目立たない)軽〜中度の症例に適応必要(装着時間など)
ワイヤー矯正(表側)歯にブラケットとワイヤーを装着△(装置が目立つ)幅広い症例に対応不要(固定式)
舌側矯正(裏側)裏側に装着するワイヤー矯正◎(外から見えない)ワイヤーと同等に対応可不要(固定式)
セラミック矯正被せ物で歯並びを整える審美治療◎(見た目は自然)軽度の見た目改善に最適不要(矯正というより補綴)

 

※マウスピース矯正とワイヤー矯正の効果・注意点・違いをより詳しく知りたい方は、こちらの記事「マウスピース矯正とワイヤー矯正を徹底比較|効果・注意点・違いを解説」もあわせてご覧ください。

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5. マウスピース矯正でよくある疑問とその答え|始める前に知っておきたいこと

美人なのにおしい!歯並びの悪さで印象が変わる理由

マウスピース矯正を検討している方の多くが、「痛みはあるの?」「ちゃんと続けられるかな?」「後悔しない?」といった不安や疑問を抱えています。

ここでは、実際によくある質問とその答えをわかりやすくまとめました。
治療を始める前に気になるポイントを解消し、安心して矯正をスタートするための参考にしてください。

Q1. マウスピース矯正は痛いですか?

痛みの感じ方には個人差がありますが、ワイヤー矯正に比べると比較的痛みは少ないです。

ただし、アライナーを交換した直後などには軽い締め付け感や違和感を覚えることがあります。

Q2. マウスピース矯正で後悔する人の特徴は?

装着時間を守れない・自己管理が苦手な方は後悔する傾向があります。

また、重度の歯並びで適応外なのに無理に始めてしまった方も、途中で後悔するケースがあります。

Q3. どんな歯科医院を選べば失敗しにくいですか?

以下のようなポイントを満たす歯科医院がおすすめです:

・マウスピース矯正に豊富な実績がある
・精密なシミュレーションが可能
・費用や治療計画について丁寧な説明がある

これらを確認することで、安心して治療を進めることができます。

 

※歯科医院選びで失敗しないためのポイントや対策については、こちらの記事「マウスピース矯正で失敗しないために|原因・対策・医院選びまで徹底ガイド」で詳しく解説しています。事前にチェックしておくと安心です。

Q4. マウスピース矯正の注意点は?

マウスピース矯正では、以下の点に注意が必要です:

・1日20時間以上の装着を守ること

・飲食のたびに取り外し・歯磨きが必要

・お手入れや保管を怠ると虫歯や変形の原因に

これらを意識することで、スムーズに治療を進めることができます。

Q5. マウスピース矯正とワイヤー矯正の併用はできますか?

ケースによってはマウスピース矯正とワイヤー矯正を併用することがあります。

 

例えば、最初にワイヤーで大まかに動かしたあとにマウスピースで微調整を行うなど、症例に合わせた治療設計が可能です。

併用を希望する場合は、歯科医師に相談し、事前に治療計画を確認することが大切です。

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6. まとめ:マウスピース矯正のデメリットを理解して、後悔しない矯正治療を選ぼう

マウスピース矯正は、見た目の自然さや取り外しのしやすさなど、多くのメリットがあります。
しかしその一方で、自己管理の負担や適応外のリスクなど、事前に知っておくべき注意点も存在します。

とはいえ、今回ご紹介したように、多くのトラブルや後悔は「正しい知識と準備」で防ぐことが可能です。
矯正は決して安くはない大切な治療だからこそ、ライフスタイルや歯並びの状態に合わせて、自分に合った方法を選ぶことが成功のカギになります。

「自分に合っているか分からない…」という方は、まずは無料相談から始めてみるのもおすすめです。

ウィ・スマイルなら、全国の信頼できるマウスピース矯正専門歯科をご紹介しており、初回カウンセリングの予約も、スマホから簡単にできますので、まずは気軽にチェックしてみてください。

納得して矯正を始めるために、ぜひ参考にしてみてください。

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