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あなたはマウスピース矯正の適応外? できない歯並びと解決策をチェック!

湊 寛明
湊 寛明
この記事の監修者 

歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
https://purerio.tokyo/

「マウスピース矯正を検討しているけれど、自分の歯並びは適応するのか不安…。」
「マウスピース矯正ができないケースってあるの?」

このように考えている方も多いのではないでしょうか?

実は、マウスピース矯正には 適応できない歯並び噛み合わせ があります。

しかし、「適応外」と言われても、治療方法を工夫すれば対応できる場合もあります。

本記事では、
・ マウスピース矯正が適応外になるケース(6つのパターン)
・ 適応外だった場合に選べる矯正方法
・ 適応外でもマウスピース矯正が可能なケース
・ 簡単にできる「適応チェックリスト」

について 専門的な視点でわかりやすく解説します。

「自分の歯並びはマウスピース矯正できるの?」と不安な方は、ぜひ参考にしてください。

1. マウスピース矯正ができない6つの理由|適応外の歯並びとは?

マウスピース矯正が適用できないケースは、以下の通りです。

 

・重度の歯周病を患っている(歯の土台が弱い場合は矯正が難しい)
・骨格性の出っ歯・受け口・ガミースマイルなど、顎の骨格に問題がある
・大幅な歯の移動が必要なケース(重度の出っ歯・八重歯・すきっ歯など)
・複数のインプラントがある(歯が動かせない)
・埋伏歯がある(親知らず・永久歯が埋まっている場合)
・装着時間を守れない(ライフスタイルによる自己管理の難しさ)

 

1〜6のケースに該当する場合、「あごの外科手術が必要」「ワイヤー矯正が適している」などの診断が下され、マウスピース矯正が適応外となることがあります。

 

しかし、これらに該当しなければ基本的にマウスピース矯正は可能です。

 

ここからは、マウスピース矯正ができない6つのケースについて詳しく見ていきましょう。

1-1. 重度の歯周病を抱えている

歯周病は、歯茎が腫れたり、歯を支えるあごの骨(歯槽骨)が溶けたりする病気です。

 

特に重度の場合、歯槽骨が溶けていると、マウスピース矯正を含むすべての矯正治療が難しくなります。

 

これは、歯科矯正には歯槽骨の再生と破壊が不可欠であり、十分な骨がないと歯を安定して動かすことができないためです。

 

 

💡 対策

 

軽度から中等度の歯周病であれば、次の対策を講じたうえでマウスピース矯正を行うことが可能です。

 

・歯周病を治療した後に矯正を始める

・日常的に歯磨きやデンタルケアをしっかり行う

 

軽度の歯周病であれば、正しい歯磨きや歯科医院でのクリーニング(歯石除去など)によって症状を改善できることがあります。普段から丁寧に歯磨きを行い、歯科クリニックで定期的に検診やクリーニングを受けて、歯周病の悪化を防ぐことが大切です。

 

また、虫歯がある場合は矯正よりも虫歯治療が優先されますが、ごく初期の虫歯であれば、経過観察しながら矯正を始めることも可能です。

 

痛みのある虫歯がある場合は、まずその治療を行い、完治後に矯正を開始することが推奨されます。

 

しっかり検査を受け、適切な治療計画を立ててから矯正治療を進めるようにしましょう。

1-2. あごの骨格に異常がある

あごが前に突き出るなど、骨格が原因で歯並びが乱れることがあります。

 

このような骨格による不正咬合は、マウスピース矯正を含む歯科矯正だけでは改善が難しい場合があります。

 

 

💡 対策

 

骨格が原因の場合、歯科矯正外科手術を併用する治療が効果的です。

 

あごの骨格による歯並びの乱れは、外科手術と矯正を組み合わせることで改善できる場合があります。

1-3. 大幅な歯の移動が必要な場合

出っ歯

重度の受け口出っ歯叢生(ガタガタの歯)の治療で大幅な歯の移動が必要な場合、マウスピース矯正だけでは対応できないことがあります。

 

これは、マウスピース矯正が「大きく歯を動かす治療」を得意としていないためです。

一方で、マウスピース矯正は歯を内側や外側に動かすには適しています。

 

自分の歯並びがマウスピース矯正で対応できるかを知りたい場合、まずは検査を受けるのがおすすめです。

 

実際に「できないと思っていたが、検査で可能と言われた」というケースも少なくありません。

 

 

💡 対策

 

大幅な歯の移動が必要な場合、以下の選択肢があります。

 

・ワイヤー矯正に切り替える
・ワイヤー矯正とマウスピース矯正を併用する

 

ワイヤー矯正は軽度から重度の不正咬合や、抜歯を伴う複雑なケースまで対応できるため、マウスピース矯正が適応外の場合はワイヤー矯正が選択肢となります。

 

また、前半にワイヤー矯正で大きく歯を動かし、後半はマウスピース矯正に切り替えるという組み合わせも可能です。

1-4. 複数のインプラントが入っている場合

インプラントは、失った歯の代わりにあごの骨にフィクスチャーを埋め込み、人工の歯根を作る治療法です。

 

歯科矯正では、歯根膜を収縮させて歯を動かしますが、インプラントには歯根膜がないため動かすことができません。

 

インプラントが多い場合、動かせない範囲が広がり、マウスピース矯正を含めた矯正治療が難しくなります。

 

 

💡 対策

 

複数のインプラントがある場合、セラミック矯正という選択肢があります。

セラミック矯正は、歯を動かさずに歯冠にセラミックを被せて歯並びを整える方法です。

 

インプラントが多いと矯正が難しいため、この治療法を検討することが有効です。

 

■参考記事:セラミック矯正とは?寿命・治療手順・注意点を徹底解説

1-5. 埋まっている歯がある場合

埋まっている歯(埋伏歯)が親知らずの場合、マウスピース矯正で対応できる可能性があります。

 

しかし、親知らず以外の埋伏歯ではマウスピース矯正が難しく、ワイヤー矯正で歯を引っ張り出す必要があります。

 

 

💡 対策

 

埋伏歯を引っ張り出す治療は「埋伏牽引」と呼ばれ、ワイヤー矯正で行います。

 

歯茎を切開し、埋伏歯に装置(ワイヤーやゴム)を取り付けて、徐々に歯を引っ張り出す治療法です。

1-6. 生活習慣による自己管理の難しさ

マウスピース矯正は自己管理が重要な矯正方法です。

そのため、1日20時間以上の装着が難しい場合や、食後の歯磨きができない場合は、治療が計画通りに進まないことがあります。

・ 装着時間を守れない(外食や飲み会が多い、不規則な生活)
・ 食後の歯磨きができない(外出先でのケアが難しい)
・ 通院や装置の管理が苦手(マウスピースの紛失・破損が多い)

このような場合は、ワイヤー矯正の方が向いていることもあります。


💡 対策

・ サポートが充実したクリニックを選ぶ(装着時間を管理できるアプリやLINEサポートを活用)
・ お試しマウスピースを試す(装着習慣が続けられるか確認)
・ 紛失・破損時の対応が早い矯正ブランドを選ぶ

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2. マウスピース矯正が適応外なら? 他の歯列矯正の選択肢とその特徴

マウスピース矯正が適応外でも、他の矯正方法を選ぶことで理想の歯並びを目指せます。

ワイヤー矯正や外科矯正など、それぞれの特徴を理解し、自分に合った治療法を見つけましょう。

 

ここでは、マウスピース矯正ができない場合の代替治療の選択肢と特徴を解説します。

2-1. 目立ちにくいワイヤー矯正を検討する

「目立たないマウスピース矯正がよかったのに……」と感じている方は、”目立ちにくいワイヤー矯正“を検討してみてください。

 

ワイヤー矯正には「目立つ」というイメージを持つ方も多いですが、装置の位置や素材を工夫することで、目立たせずに矯正することが可能です。

 

通常のワイヤー矯正には、歯の表面(外側)に装置をつける「表側矯正」がありますが、目立ちにくい選択肢として「裏側矯正」があります。

これは歯の裏側(舌側)に装置を装着するため、正面からはほとんど見えません。

 

また、白いワイヤー透明なブラケットを使用するワイヤー矯正を提供している歯科医院もありますので、より目立たない方法を希望する方は検討してみてください。

2-2. 外科手術を行った後に、マウスピース矯正が適用できる場合も

歯並びの乱れがあごの骨の異常(顎変形症など)による場合、外科的な歯科矯正(外科的矯正治療)が必要になることがあります。

 

例えば、骨格が原因の出っ歯や受け口の場合、歯科矯正に加えて骨切りなどの外科手術が求められます。

 

外科的矯正治療では、ワイヤー矯正とマウスピース矯正を組み合わせて治療することもあり(外科手術+ワイヤー矯正+マウスピース矯正)、症例によっては外科手術とマウスピース矯正のみで対応できる場合もあります。

2-3 適応外でもマウスピース矯正ができる? 工夫次第で治療可能なケースを解説

「マウスピース矯正は適応外」と診断された場合でも、必ずしも矯正を諦める必要はありません。

治療計画の工夫や補助装置の活用によって、マウスピース矯正が可能になるケースもあります。

ここでは、「適応外と言われたけれど、条件次第でマウスピース矯正ができる可能性があるケース」 を詳しく解説します。

 

🔹 1. 部分矯正を活用する

✅ 適応外から適応可能になるケース
・前歯のガタつきを整えたいが、奥歯の噛み合わせは問題ない場合
・すきっ歯や軽度の八重歯など、全体矯正が不要なケース

✅ 方法
マウスピース矯正は「全体矯正」だけでなく、前歯のみの「部分矯正」でも適用可能なことがあります。
特に、軽度の出っ歯・すきっ歯・八重歯であれば、部分矯正を選択することでマウスピース矯正が適応できる可能性があります。

➡ 「すべての歯を動かす必要がない場合」は、マウスピース矯正が可能になることも!


🔹 2. 矯正用ゴム(エラスティック)を併用

✅ 適応外から適応可能になるケース
・受け口や出っ歯で、マウスピース矯正単独では改善が難しい場合
・歯並びの調整だけでなく、噛み合わせの調整も必要なケース

✅ 方法
矯正用のゴム(エラスティック)をマウスピースと併用することで、前後の歯の移動をサポートし、噛み合わせを調整できる場合があります。
特に、受け口や出っ歯で「マウスピース矯正単独では対応が難しい」と診断された場合でも、ゴムを併用することで治療が可能になることがあります。

➡ 「前歯の噛み合わせ調整が必要な場合」は、矯正用ゴムを活用することでマウスピース矯正が適用できる可能性がある!


🔹 3. マイクロオステオパーフォレーション(MOP)を活用

✅ 適応外から適応可能になるケース
・歯の動きが遅いと言われた場合
・大幅な歯の移動が必要で、マウスピース矯正の期間が長くなるケース

✅ 方法
マイクロオステオパーフォレーション(MOP)とは、歯の周囲の骨に微細な刺激を加えることで、歯の移動を促進する治療法です。
これにより、マウスピース矯正だけでは動かしにくい歯の移動をスムーズにすることができます。

➡ 「歯の動きが遅い」「移動が難しい」と言われた場合は、MOPを併用することでマウスピース矯正が可能になることも!

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3. マウスピース矯正ができるか分かる! 適応チェックリスト付き

次の項目に3つ以上当てはまる場合、ワイヤー矯正や外科矯正を検討したほうがよい可能性があります。


歯並びの状態

・歯がデコボコしていて、抜歯が必要だと言われた
・口元が前に出ていて、横顔のバランスが悪いと感じる
・口を閉じたときに顎に「梅干しジワ」ができる


噛み合わせの状態

・前歯が噛み合わない(開咬がある)
・上の歯が下の歯を覆いすぎている(過蓋咬合)
・下顎が前に出ていて受け口になっている


既存の歯の治療

・インプラントやブリッジが多く入っている
・すでに部分矯正をしており、歯を大きく動かせないと言われた

👉 このチェックリストに当てはまる場合は、一度歯科医に相談してみましょう。

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4. マウスピース矯正は適応外? できないケース・よくある疑問を解決【FAQ】

最後に、マウスピース矯正が適応できない場合に関するよくある疑問にお答えします。

4-1. マウスピース矯正で出っ歯は治せますか?

マウスピース矯正で治療できる出っ歯は限られており、症例によってはマウスピース矯正が難しい場合もあります。

 

特に、軽度の出っ歯で前歯の重なりが少ない場合に適していますが、重度の出っ歯や大幅な歯の移動が必要なケースでは、他の矯正方法が必要になることがあります。

 

したがって、出っ歯の程度に応じて適切な治療法を選択することが重要です。

4-2. マウスピース矯正で八重歯は治療できないのですか?

八重歯がない

叢生(ガタガタ歯)の一種である八重歯は、重度の場合マウスピース矯正での治療が難しいことがあります。

 

特に、犬歯が大きく飛び出している場合や、他の歯との重なりが大きい場合です。

具体的には、犬歯と他の歯の重なりが6〜7mmを超えると、マウスピース矯正では対応が難しくなります。

 

しかし、軽度の八重歯であればマウスピース矯正で改善可能な場合もあります。

 

見た目だけでは判断が難しいため、まずは検査と診断を受け、最適な治療法を提案してもらうことが大切です。

4-3. 前歯だけをマウスピース矯正で治すことは可能ですか?

前歯のみの歯並びに問題がある場合、マウスピース矯正で前歯だけを治療することが可能です。

 

しかし、奥歯の噛み合わせに問題があったり、全体的に歯並びが大きく乱れている場合、マウスピース矯正だけでは対応できないこともあります。

 

「前歯だけ治せばいい」と考えていても、検査で奥歯にも問題が見つかることがあります。カウンセリングの際には、歯科医師に歯並びをしっかりチェックしてもらうことが大切です。

4-4. マウスピース矯正に年齢制限はありますか?

結論として、歯列矯正には基本的に年齢制限はありません

 

代謝の関係で若い人のほうが歯が動きやすい傾向はありますが、歯やあごの骨に問題がなければ、何歳でも矯正治療が可能です。

 

ただし、乳歯が残っている場合は、子ども専用のマウスピース矯正が適用されることが多いです。

4-5. マウスピース矯正で失敗を防ぐ方法はありますか?

マウスピース矯正で失敗を防ぐためには、信頼できる歯科医師の治療を受けることが重要です。

 

実績があり、質問にも丁寧に答えてくれる歯科医院を選ぶことがポイントです。

 

また、装着時間や交換時期をしっかり守ることで、計画通りに歯が動き、失敗を避けることができます。

さらに、矯正中の口腔ケアを怠らないことも大切です。

 

■参考記事:マウスピース矯正の失敗例12選!失敗しないようにする方法も徹底解説

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5. まとめ

マウスピース矯正が適応外でも、他の矯正方法を選ぶことで、美しい歯並びを手に入れることは可能です。

 

ワイヤー矯正や外科矯正など、それぞれの特徴を理解し、自分の歯並びやライフスタイルに合った方法を選ぶことが大切です。

無理にマウスピース矯正にこだわるのではなく、適切な治療法を選ぶことで、より確実に理想の歯並びに近づけます。

 

まずは歯科医と相談し、自分に合った矯正方法を見つけましょう!

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