- この記事の監修者
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歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
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歯列矯正の治療期間中に、以前よりも口臭が強くなったように感じることは珍しくありません。ワイヤー矯正やマウスピース矯正をしていると、さまざまな原因によって口臭が発生・悪化する可能性が高まります。
ただし、歯列矯正中でも原因に応じた対策を取ることで、口臭を防ぐことは可能です。
この記事では、歯列矯正中の口臭の原因や口臭を放置するリスクなどを解説するとともに、口臭の予防・改善のための対処法を紹介します。
すでに歯列矯正を始めている方はもちろんのこと、歯列矯正を検討していて口臭が悪化することを不安に感じている方は、ぜひ参考にしてください。
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- 1. 歯列矯正中の口臭の5つの原因
- 1-1. 磨き残しによる細菌の繁殖
- 1-2. 矯正装置自体の汚れ
- 1-3. 唾液の自浄作用の弱まり
- 1-4. 口腔内の乾燥
- 1-5. 口腔内の傷や炎症
- 2. 口臭のセルフチェック方法
- 3. 歯列矯正中の口臭を放置するリスク
- 4. 歯列矯正中の口臭の対処法
- 4-1. ワイヤー矯正・マウスピース矯正に共通する対処法
- 4-2. マウスピース矯正特有の対処法
- 5. 口臭予防には歯科医院の定期的な受診も大切
- 6. まとめ|歯列矯正中の口臭は予防・改善できる
1. 歯列矯正中の口臭の5つの原因
歯列矯正には、大きく分けて「ワイヤー矯正」と「マウスピース矯正」の2種類があります。ワイヤー矯正は歯にブラケットとワイヤーを装着するもの、マウスピース矯正は透明なマウスピースを装着するものです。
どちらの治療方法でも、矯正期間中は口臭が悪化しやすく、悩む方は少なくありません。ここでは、ワイヤー矯正・マウスピース矯正中に、口臭が悪化する原因を解説します。
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1-1. 磨き残しによる細菌の繁殖
歯列矯正のうちワイヤー矯正をしている場合は、基本的に矯正装置の着脱ができません。そのため、しっかりと歯磨きをしているつもりでも、歯や装置に食べかすなどの磨き残しが出やすいでしょう。
磨き残しは細菌の発生源となり、歯垢(プラーク)ができるなどして口臭の原因になります。
1-2. 矯正装置自体の汚れ
マウスピース矯正をしている場合は、マウスピース自体の汚れによって細菌が発生することがあります。清潔でないマウスピースを装着することで、歯とマウスピースの隙間に細菌が繁殖し、口臭が悪化してしまいます。
マウスピースはプラスチック製で臭いが移りやすい点や、傷つきやすく凹凸に汚れが溜まりやすい点に注意が必要です。
1-3. 唾液の自浄作用の弱まり
一日当たり1~1.5リットル程度も分泌される唾液は、体内でさまざまな役割を担っています。そのなかの一つが、食べかすや口臭の原因菌を洗い流す「自浄作用(洗浄作用)」です。
しかし、口の中に矯正装置があることで唾液の流れが悪くなり、自浄作用が弱まってしまいます。特にマウスピース矯正では、マウスピースを装着したまま一日の大半を過ごすため、マウスピースの内側に唾液が行きわたりにくいでしょう。
1-4. 口腔内の乾燥
矯正装置には厚みがあるため、何もない状態と比べると口が閉じにくくなります。これにより、気付かないうちに口呼吸になっている方もいるかもしれません。
口呼吸をすると、唾液の分泌量が減って口の中が乾燥する「ドライマウス(口腔乾燥症)」の状態になり、口臭の原因菌が増えやすい環境になります。
また、歯列矯正のストレスにより自律神経が乱れると、唾液の分泌量が減ることがあります。唾液が出ないことに対してストレスを感じ、さらにドライマウスが悪化するケースも考えられるでしょう。
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1-5. 口腔内の傷や炎症
矯正装置によって、口の中が傷付いたり、口内炎ができたりすることは珍しくありません。
矯正装置が舌や口の粘膜に触れることでできる口内炎を、「外傷性(カタル性)口内炎」といいます。カタル性口内炎は、歯列矯正の初期段階で発症しやすい点が特徴です。
口内炎などの傷口が悪化すると、口臭の原因になることがあります。
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2. 口臭のセルフチェック方法

自分の口臭がどの程度なのか知りたい場合は、以下のような方法があります。
- ・舌や歯茎を触り、指に付いた唾液の臭いを嗅ぐ
- ・ビニール袋やコップに息を吹きかけ、臭いを嗅ぐ
- ・市販の口臭測定機を使用する
口の中に直接触れる際には、手をしっかりと洗い清潔な状態で行ないましょう。
歯磨きやマウスウォッシュの使用直後を避けてチェックすると、より正確に口臭を把握しやすくなります。
3. 歯列矯正中の口臭を放置するリスク
気になる口臭を放置することは、単に自分や周囲の人が臭いを不快に感じるだけでなく、虫歯や歯周病になるリスクも高まってしまいます。
矯正治療中に虫歯や歯周病に罹患すると、基本的には矯正治療を中断し、虫歯などの治療を優先しなければなりません。その結果、歯列矯正を計画どおりに進められなくなる可能性があります。
一般的に、上下すべての歯を対象とする歯列矯正(全体矯正)には1~3年程度かかるため、治療期間が延びることは避けたいところです。
また、マウスピース矯正では虫歯などの治療によって歯列の状態が変わり、元のマウスピースが合わなくなる恐れがあります。この場合は、マウスピースを作り直すことになるでしょう。
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4. 歯列矯正中の口臭の対処法

ここでは、ワイヤー矯正・マウスピース矯正中に意識したい、口臭を抑える方法を解説します。
4-1. ワイヤー矯正・マウスピース矯正に共通する対処法
ワイヤー矯正・マウスピース矯正どちらにも当てはまる対処法は、次のとおりです。
🔴歯磨きを徹底する
歯列矯正中は、普段よりも丁寧にブラッシングをする必要があります。本項内の関連記事で紹介している歯磨きの手順を参考に、歯ブラシだけでなくデンタルフロスも活用して行ないましょう。
歯ブラシは、毛先がV字にカットされた矯正用歯ブラシや、毛先が細いタフトブラシを使うのがおすすめです。
ワイヤー矯正をしている場合は、特に歯と矯正装置の間の汚れを念入りにチェックするとよいでしょう。ただし、無理に力を加えると矯正装置が外れてしまうため、注意してください。
外出先などで歯磨きが難しいときには、最低限うがいをしたり、水を飲んだりして口臭の悪化を防ぎましょう。
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🔴口呼吸を改善する
前述のとおり、矯正装置の影響で無意識のうちに口呼吸になっていることがあるため、日頃から鼻呼吸を心がけることが大切です。
鼻詰まりがあり鼻呼吸が難しい場合は、耳鼻科や耳鼻咽喉科を受診して根本的な原因を取り除きましょう。
生活習慣による癖で口呼吸になりがちな方は、姿勢の改善や口周りのトレーニングなども有効です。
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🔴食事内容や食べ方を見直す
口臭が気になりやすい歯列矯正中は、強い臭いがする食べ物を控えるのも一つの方法です。
また、矯正装置が原因でできた口内炎などを悪化させないよう、辛いものや酸っぱいものなどの刺激の強い食べ物は避けるとよいでしょう。歯に挟まりやすい繊維状や粒状の食べ物は、磨き残しが出やすいため注意が必要です。
食事内容に気を配りつつ、よく噛んで食べたり、水分をこまめに摂取したりすると唾液の分泌量が増え、口臭の軽減につながります。水分補給としての飲み物は、糖分が含まれるジュースなどではなく、ミネラルウォーターやノンカフェインのお茶を選びましょう。
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🔴唾液腺を刺激する
唾液腺とは、耳下腺(じかせん)、顎下腺(がっかせん)、舌下腺(ぜっかせん)の3種類を指します。
これらの唾液腺をやさしくマッサージして刺激すると、唾液の分泌を促せます。唾液腺マッサージのタイミングは、毎回の食事前がおすすめです。
ただし、唾液腺に疾患がある方は医師の指示にしたがってください。
4-2. マウスピース矯正特有の対処法
マウスピース矯正をしている方に向けた対処法は、次のとおりです。
🔴マウスピースを常に清潔にする
マウスピースは外すたびに丁寧にお手入れをして、常に清潔な状態にしておきましょう。
基本的には、ぬるま湯ですすぎながら、指先や毛がやわらかい歯ブラシでやさしく擦るといったシンプルな方法です。マウスピースを傷めないよう、熱湯や研磨剤入りの歯磨き粉は使用しないようにしてください。
併せて、週に1~2回程度は、専用の洗浄剤を使って除菌するとよいでしょう。洗浄剤の詳しい使い方は、製品ごとの説明書にしたがってください。
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🔴マウスピースを正しく保管する
マウスピースを不衛生な状態・場所で保管すると、細菌が増える原因になるため、マウスピースを洗ったあとは保管方法に注意しましょう。
マウスピースに付いている水分は拭き取り、通気性の良い場所でしっかりと乾燥させます。ただし、マウスピースは熱に弱い素材のため、風通しが良くても直射日光が当たる場所での保管は避けてください。
通常は、食後に歯磨きをしてからマウスピースを再装着することになりますが、一時的に使用しないときには、専用の保管ケースに入れておきましょう。マウスピースを清潔に保つためには、保管ケース自体も定期的にお手入れすることが望まれます。
5. 口臭予防には歯科医院の定期的な受診も大切
見えない部分に磨き残しがあるなど、歯列矯正中の口臭のセルフケアには限界があります。そのため、定期的に歯医者を訪れ、メンテナンスを受けるのがおすすめです。
例えば、矯正装置を着脱できるマウスピース矯正なら、1~3ヵ月に一度のペースでプロフェッショナルクリーニング(PMTC)を受けると、口臭や虫歯、歯周病の予防になります。
また、担当の矯正歯科医に口臭の悩みを相談すれば、自分に合ったケア方法のアドバイスをもらえたり、必要に応じて矯正装置の調整をしてくれたりするでしょう。
6. まとめ|歯列矯正中の口臭は予防・改善できる
ワイヤー矯正でもマウスピース矯正でも、矯正期間中は口臭が悪化しやすくなります。歯列矯正を計画的に進めるためにも、口臭の原因を知って予防・改善することが大切です。
そのうえで、定期的に歯科医院を受診し、セルフケアでは行き届かない部分もメンテナンスしましょう。
なお、これからマウスピース矯正を検討している方は、ポータルサイト「ウィ・スマイル」の活用がおすすめです。
ウィ・スマイルでは、患者様が安心してマウスピース矯正を受けられるよう、提携している全国のクリニックとおつなぎします。歯列矯正中の口臭に関する相談も含め、担当歯科医師が適切にアドバイスしますので、ぜひご活用ください。
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