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裏側矯正は“おすすめしない”と言われる5つの理由!向いている人と向いていない人って?

湊 寛明
湊 寛明
この記事の監修者 

歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
https://purerio.tokyo/

歯並びをきれいにしたい気持ちはあるけれど、できれば矯正していることは周りに知られたくない。

そんな想いから、裏側矯正を検討される女性はとても多いです。

 

しかし、「裏側矯正はおすすめしない」という、裏側矯正に対するマイナスな意見も聞くことがあるかもしれません。

実は裏側矯正は、見た目の安心感という大きな魅力がある一方で、向き・不向きがはっきり分かれる治療です。

 

この記事では、裏側矯正が「おすすめしない」と言われる理由を正直にお伝えしながら、どんな人に向いているのか後悔しやすいポイントは何かを紹介していきます。

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1. 裏側矯正(舌側矯正)とは?

裏側矯正とは、歯の裏側(舌側)にブラケットとワイヤーをつけて歯並びを整えていく矯正方法です。

「舌側(ぜっそく)矯正」や「リンガル矯正」とも呼ばれています。

 

いちばんの特徴は、装置が正面からほとんど見えないこと。

笑ったときや会話中も目立ちにくいため、「矯正していることを知られたくない」「できるだけ自然に整えたい」という方に選ばれています。

 

実は裏側矯正の研究は1970年代に日本とアメリカで始まり、日本では1990年代以降に広く普及しました。

日本人の「目立ちたくない」という見た目のニーズがある中で、「目立たない矯正」として発展してきた治療法です。

目立ちにくさという安心感を大切にしながら、しっかり歯並びを整えたい方にとって、ひとつの選択肢になる方法といえるでしょう。

 

裏側矯正のメリットやデメリット、費用や治療期間については、以下の記事でさらに詳しくまとめています。

 

関連記事

裏側矯正とは?メリット・デメリット・費用・治療期間を徹底解説!

2. 裏側矯正を「おすすめしない」と言われる5つの理由

見た目を気にせず矯正ができるという裏側矯正ですが、実はYahoo!知恵袋などの質問サイトなどの口コミを見ると、「おすすめしない」と書かれていることがあります。

実際に「おすすめしない」と医師から言われたことがある方もいるかもしれません。

 

おすすめされない理由は何なのでしょうか。

5つの主な理由を紹介します。

2-1. 違和感や痛みが出やすい

裏側矯正では、口腔内で最も敏感な組織のひとつである「舌」のすぐ近くに装置が常に存在します。

舌は、会話・食事・嚥下(飲み込み)などあらゆる動きに関与する器官です。

その可動域にブラケットやワイヤーが触れるため強い違和感や痛みを感じやすいのが特徴です。

 

特に、

・会話中に舌が装置へ強く当たる

・食事中に舌で食べ物を送り込む際に擦れる

といった場面で、刺激を強く感じます。

 

通常は2週間〜1ヶ月ほどで慣れていきますが、口腔内が過敏な人や舌が大きめの人は、数ヶ月かかることもあります。

2-2. 発音・滑舌に影響が出やすい

裏側矯正で特にデメリットだと思われやすいのが「発音の変化」です。

舌は、歯の裏側や歯茎に触れて音を作ります。そこに装置があることで、物理的に舌の動きが制限され、発音が不明瞭になりやすいのです。

特に影響を受けやすい音は、「サ行」「タ行」「ナ行」「ラ行」。

不明瞭になりやすい音です。

 

以下の表は裏側矯正で特に影響を受けやすい音と、なぜ発音しづらくなるのかをまとめた表です。

 

発音グループ影響を受ける音なぜ発音しづらくなるのか
サ行・ザ行さ・し・す・せ・そ
ざ・じ・ず・ぜ・ぞ
舌先と歯茎のせまい隙間から息を出す音。
装置に邪魔されてスムーズに息が通らなくなるため、
音がはっきりしなくなる。
タ行・ダ行た・ち・つ・て・と
だ・ぢ・づ・で・ど
舌先を歯の裏に当ててパッと離す動きが必要な音。
装置に厚みがある分、舌の動きがさえぎられてしまうため、
発音しにくくなる。
ナ行な・に・ぬ・ね・の舌を歯の裏にピタッとくっつける音。
装置があることで隙間から空気が漏れやすい。
ラ行ら・り・る・れ・ろ舌先を丸めて素早く弾く音。
装置のせいで舌を動かせるスペースが狭くなり、
音がこもりやすくなる。

2-3. 費用が高くなりやすい

裏側矯正は、表側矯正の約1.5倍〜2倍程度が目安とされ総額100万〜170万円前後になることが一般的です。

さらに、毎月5,000円〜10,000円程度の調整料がかかるケースもあります。

 

高額になる理由としては、以下のようなものがあります。

・一人ひとりの歯の裏側形状に合わせた完全オーダーメイド装置を作成する必要がある

・歯科医師に高度な専門技術が求められる

・装置の調整に要する時間(チェアタイム)が長くかかる

・精密なシミュレーションや技工費が必要

 

これらのように、見えないところに多くコストがかかってしまうため、治療途中で「思ったより高い」と感じ、モチベーションが下がってしまうケースも少なくありません。

これも裏側矯正を「おすすめしない」と言われる理由のひとつです。

2-4. 歯磨きが難しい

裏側は鏡で見えにくく、装置も複雑な形状のため食べカスが詰まりやすい傾向があります。

磨き残し(プラークの蓄積)は、虫歯や歯肉炎、口臭の原因になります。

 

そのため、

・通常の歯ブラシ

・歯間ブラシ

・タフトブラシ

などを使い分け、丁寧なケアが必要です。

 

矯正中のセルフケア(タフトブラシの使い方など)については、こちらの記事も参考にしてみてください。

 

関連記事

タフトブラシの使い方と効果|初心者向け徹底ガイド

2-5. 治療期間が長くなる可能性

裏側矯正は、表側矯正よりも3ヶ月〜半年ほど長引く傾向があるようです。

 

その理由としては、

・裏側は視認性が低く、複雑であるため、微調整に時間がかかる

・装置トラブル時の修正に時間を要する

といった点が挙げられます。

 

治療期間についての詳細は、こちらの記事にありますのでチェックしてみてください。

 

関連記事

裏側矯正のデメリットとは?費用・治療期間・対策方法まで徹底解説!

3. 裏側矯正が「おすすめな人」と「向いていない人」

裏側矯正がおすすめされない理由について紹介しましたが、裏側矯正が合うという人もいます。

それらのデメリットを踏まえたうえで、自分に合うかどうかを考えてみましょう。

3-1. 裏側矯正がおすすめな人の特徴

裏側矯正が向いているのは、何よりも「目立たないこと」を大切にしたい方です。

周囲に気づかれず、いつも通りの笑顔や会話を保ちながら、自然に歯並びを整えていきたいという安心感を優先したい方には、大きな魅力があります。

特に、モデルや俳優、アナウンサー、受付や接客業など、人前に立つ機会が多く、見た目の印象が仕事に影響する職業の方にとっては、装置が見えにくいという点は大きなメリットになります。

 

また、結婚式や成人式、就職活動、卒業式など、大切なライフイベントを控えている方にも適しています。

写真に残る瞬間をできるだけ自然な笑顔で迎えたいと考える方にとって、裏側矯正は心強い選択肢といえるでしょう。

 

さらに、出っ歯(上顎前突)を効率よく引っ込めたいケースでは、裏側矯正は前歯を後方へ引く力が働きやすい特徴があるため、治療計画によっては適している場合もあります。

3-2. 他の方法(表側・マウスピース)を検討したほうが良い人の特徴

一方で、「目立たないこと」よりも、できるだけ費用を抑え、確実かつスピーディーに治療を終えたいと考える方には、表側矯正のほうが現実的な選択になることもあります。

 

また、治療開始直後からの滑舌の変化が仕事に影響する可能性がある場合、たとえば声優や講演家、教師、営業職など、声を使うことが中心の職業の方は慎重に検討する必要があります

舌が標準より大きい(巨舌)の方や、歯が小さく裏側に十分なスペースを確保しにくいケースでは、物理的に装置が合いにくいこともあります。

 

さらに、細かいセルフケアがあまり得意ではない方や、痛みに対する不安が強い方には、取り外しができるマウスピース矯正のほうが負担を感じにくい場合もあります。

 

どの方法にも向き・不向きがありますので、ご自身が何を一番大切にしたいのかを整理したうえで選ぶことが、後悔のない選択につながります。

4. それでも裏側矯正が選ばれる理由

裏側矯正にはデメリットがあっても、選ばれる理由はあります。

4-1. 見た目がほとんど目立たない

やはり裏側矯正のいちばんの魅力は、装置が正面からほとんど見えないことです。

歯の裏側に装置をつけるため、笑ったときや会話をしているときも、周囲に矯正中だと気づかれることはほとんどありません。

 

「装置が目立つのがどうしても気になる」「矯正したいけれど見た目が不安で踏み出せない」と感じていた方にとっては、大きな安心材料になります。

これまで見た目の理由で矯正をあきらめていた方にとって、裏側矯正はまさに選択肢を広げてくれる治療法といえるでしょう。

4-2. 表側より虫歯リスクが低いケースも

実は、歯の裏側は唾液腺に近く、常に唾液が循環している環境にあります。

唾液には細菌が出す酸を中和する働きや、歯を修復する再石灰化作用があるため、条件によっては表側より虫歯リスクが抑えられることもあります。

 

さらに、歯の裏側のエナメル質は表側よりもやや厚いとされており、酸に対する抵抗力が高いという特徴もあります。

ドイツ・ハノーバー大学の研究機関の報告では、裏側矯正の虫歯罹患率が表側矯正の約5分の1だったというデータもあります。

 

もちろん丁寧なケアは欠かせませんが、見えないからといって必ずしも虫歯になりやすいわけではないという点は知っておきたいポイントです。

4-3. 人に気づかれにくい安心感

「矯正している」と思われることへの不安が少ないのも、裏側矯正ならではの魅力です。

視線を気にせずに済むことで、仕事や人間関係の中での心理的な負担が軽くなる方も少なくありません。

 

たとえば、食事中に装置に食べ物が詰まってしまっても、裏側であれば周囲からはほとんど見えません。

会食やデートの場でも、過度に気にすることなく食事を楽しみやすいという声もあります。

結婚式や成人式、就職活動など、大切なライフイベントを控えている方にとっても、装置を気にせず最高の笑顔で写真に写れるという安心感は大きな価値があります。

 

モデルや俳優、接客業など、容姿や第一印象が重視される職業の方でも仕事を制限せずに治療を続けられる点は裏側矯正が選ばれる理由のひとつです。

5. 裏側矯正で「後悔した」と感じやすい瞬間とは?

裏側矯正が後悔に繋がりやすいところも確認しておきましょう。

5-1. 身体的な負担(痛み・口内環境)

■装置による舌への刺激と口内炎

裏側矯正では、装置が常に舌に触れる位置にあります。

そのため、慣れるまでの間は強い違和感や擦れが生じやすく深刻な口内炎が繰り返しできることがあります

 

とくに装置の角やワイヤーの端が当たる部分は炎症が起きやすく、「食事や会話が苦行に感じる」と訴える方も少なくありません。

食べるたびにしみる、話すたびに痛むという状態が続くと、精神的なストレスも大きくなります。

 

■噛み合わせの変化による不快感

装置が上の歯の裏側に付くことで、下の歯が当たりやすくなり、一時的に噛み合わせが変わることがあります

「うまく噛めない」「外食で思うように食事を楽しめない」と感じることがあり、硬いものを避ける生活が続くケースもあります。

食事は毎日のことだからこそ、違和感が続くと負担に感じやすい部分です。

5-2. 発音・仕事への影響

裏側矯正では、舌の動きが制限されるため、特にサ行・タ行の発音が不明瞭になりやすいといわれています。

プレゼンテーション、接客業、電話対応など、話すことが仕事の中心である方にとっては深刻な問題です。

 

相手に聞き返される回数が増えると、「うまく話せていないのでは」と自信を失い、人前で話すことに消極的になってしまうこともあります。

矯正そのものよりも、こうした心理的なダメージが大きいと感じる方もいらっしゃいます。

5-3. 対人関係・心理的ストレス

「見えないから安心」と思って始めたものの、想像以上に大変だったと感じる瞬間もあります。

毎日の丁寧な歯磨き、専用ブラシでのケア、フロスの使用など、セルフケアにかかる時間は確実に増えます。

 

忙しい日が続くと、「こんなに時間がかかるとは思わなかった」と負担に感じることもあるでしょう。

その積み重ねがストレスとなり、家族やパートナーとの会話の中でついイライラしてしまうなど、対人関係に影響することもあります。

5-4. 費用面の負担

裏側矯正はもともと費用が高額になりやすい治療です。

さらに、毎月の調整料、装置が外れた際の修理費、ケア不足による虫歯治療などが重なると、総額が当初の見積もりを大きく超えてしまうこともあります。

「こんなはずではなかった」と感じる原因のひとつが、この費用面のギャップです。

 

とくに長期治療になった場合、数十万円単位で予算が変わるケースもあり、家計への影響は無視できません。

経済的な不安が続くと、治療そのものへの後悔につながることもあります。

6. まとめ:裏側矯正で後悔しないために大切なこと

裏側矯正は確かに目立ちにくいという大きなメリットがあります。

しかし、身体的負担・発音への影響・心理的ストレス・費用面の不安が重なったとき、「こんなに大変なら、別の方法を選べばよかったのでは」と感じてしまう瞬間が生まれます。

 

大切なのは、メリットだけでなくこうした現実的な負担も理解したうえで選択することです。

経験豊富な医師を選ぶこと、表側やマウスピース矯正とも比較すること、自分の優先順位(見た目/費用/期間/快適さ)を整理することなどが大切になります。

 

ウィ・スマイルでは自分に合った矯正方法を見つけるためのサポートとして、無料カウンセリングを行なっています。

どんな矯正方法があるのか、自分の症例に合った方法は何かを知りたい方、まずはお気軽にご相談ください。

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