虫歯や歯周病は歯科医院で治療しますが、噛み合わせについてはあまり気にしない方がいらっしゃいます。少しくらい噛み合わせが悪くても、特に不具合を感じにくいかもしれません。しかし、噛み合わせが悪い状態を放置した場合、歯の健康だけでなく身体への悪影響を引き起こすことがあります。
そこで当記事では、噛み合わせを改善する治療方法についてご紹介します。さらに、歯科矯正で噛み合わせを治療する際の目安となる費用や治療期間についても詳しくお伝えします。
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- 1.噛み合わせが悪いと起こる症状・異変
- 1-1.噛み合わせとは
- 1-2.噛み合わせの悪さにより起こり得る症状・異変
- 1-2-1.顎関節症
- 1-2-2.肩こり、片頭痛
- 1-2-3.顔の歪み
- 1-2-4.虫歯
- 2.歯並びや嚙み合わせが悪い不正咬合の種類
- 2-1.出っ歯
- 2-2.受け口
- 2-3.八重歯・叢生
- 2-4.すきっ歯
- 2-5.過蓋咬合(かがいこうごう)
- 2-6.開咬
- 3.噛み合わせの治療法の種類
- 3-1.歯列矯正(歯科矯正治療)
- 3-2.補綴(ほてつ)治療
- 3-3.外科的矯正治療
- 4.歯列矯正による噛み合わせ治療の費用
- 4-1.歯列矯正による噛み合わせ治療の相場
- 4-2.矯正治療の開始前から治療後までにかかる費用
- 4-2-1.矯正前の費用
- 4-2-2.矯正中の費用
- 4-2-3.矯正後のメンテナンスや診療にかかる費用
- 5.歯科矯正治療で利用できる高額療養費制度
- 6.噛み合わせの矯正治療「まとめ」
1.噛み合わせが悪いと起こる症状・異変
噛み合わせの状態が悪いというのは、将来的に様々な問題を引き起こす可能性がある症状です。また、すぐに異変が起きないこともあるため、気づいたときに重症化するケースもあります。そのため、噛み合わせを改善してバランスを整えることが非常に重要です。
1-1.噛み合わせとは
噛み合わせとは、上下の歯を閉じたときに接触した状態を指します。良い噛み合わせは、上顎と下顎がぴったりと隙間がなく合わさっている状態です。一方で、重度の出っ歯や叢生のようにきれいに接触しない方は、噛み合わせが悪いと言えます。
1-2.噛み合わせの悪さにより起こり得る症状・異変
噛み合わせが悪い状態は、以下のような症状を引き起こす可能性があります。特に、若い頃や初期のころには感じなくても、長期的に発症する症状もあるため注意が必要です。
1-2-1.顎関節症
顎が動かしづらく、口を開けたり閉じたりしにくいケースがあります。さらに、顎関節付近に痛みを感じたり、顎関節がカクカクと鳴ったりと症状は様々です。
1-2-2.肩こり、片頭痛
本来の人間の身体は左右のバランスが均等になっている状態です。しかし、噛み合わせに問題があると顎の一部に偏った圧力がかかり、少しずつ負担が蓄積されます。次第に身体のバランスが崩れることで、肩こりや片頭痛を引き起こすリスクがあります。
1-2-3.顔の歪み
噛み合わせに歪みがあると、食事の際に偏った箇所で咀嚼する癖がつきやすいです。長期的に偏った箇所に負担がかかってしまうと、顎関節や周りの筋肉に歪みが発生する可能性があります。
1-2-4.虫歯
歯並びが噛み合わせ異常の要因となっている場合、歯列の乱れによって歯磨きがしにくい場所ができます。そのため、食べカスや歯垢が取りきれず、虫歯や歯周病になりやすくなります。
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2.歯並びや嚙み合わせが悪い不正咬合の種類
歯並びや嚙み合わせが悪いことは不正咬合と言います。
ここでは、その不正咬合の種類とそれぞれの治療方法も紹介していきます。
2-1.出っ歯
1つ目は出っ歯です。出っ歯は上顎前突とも言い、幼少期に指しゃぶりをしていると、出っ歯になりやすいと言われています。
出っ歯になってしまうと、見た目が悪いのはもちろん、前歯で噛み切れなかったり、転んだ際に歯が折れやすかったりします。
この出っ歯の治療方法は、基本的に、口元を下げるような治療になります。しかし、歯を下げられるスペースがない場合には、歯を抜歯してその隙間を埋めるような形で、前歯全体を引っ込めるような治療をすることもあります。
2-2.受け口
受け口は、下顎前突とも言い、顎がしゃくれている状態を指します。
遺伝によって受け口になっている場合には、顎が治療している間にも成長するため、治療期間が長くなってしまいます。
治療方法は、歯科矯正治療であるマウスピース矯正やワイヤー矯正が一般的です。これらの治療でも改善できない場合には、抜歯したり、外科手術と歯科矯正を併用する治療が採用されることもあります。
2-3.八重歯・叢生
八重歯・叢生は、顎の大きさに対して、歯が大きい人によく見られる症状です。
歯が重なってしまうため、歯磨きで汚れや食べかすをすべて取り除くのが難しく、虫歯や歯石が溜まっていることもよくあります。
主な治療方法は、すべての歯が顎の中に収まるように、マウスピース矯正やワイヤー矯正で治療していくのが一般的です。
2-4.すきっ歯
すきっ歯は、前歯などの歯の間に隙間が空いている状態のことを指します。
何かを飲み込むときに、舌を前歯に押し当てる癖がある人がすきっ歯になりやすいと言われています。そのため、歯科矯正治療が終わっても、癖を治さないと、再発してしまうこともあります。
すきっ歯も、ほかの不正咬合と同様に、マウスピース矯正やワイヤー矯正で治療可能です。
2-5.過蓋咬合(かがいこうごう)
過蓋咬合とは、噛んだ際に下の前歯が見えないくらい、上の前歯が覆いかぶさっている状態のことです。
過蓋咬合の治療方法は、上の前歯を持ち上げたり、下の歯並びが奥歯から前歯まで一直線になるように治療することが多いです。
過蓋咬合もマウスピース矯正やワイヤー矯正でほとんど治療できますが、医師の診断結果によっては治療できないこともあるので、気になる方は早めに医師へ相談してみましょう。
2-6.開咬
開咬は、前歯が閉じない状態のことを指します。歯と歯が上手く嚙み合っていないので、舌を使って物を飲み込むことも多く、舌癖が付いている方が多いです。
そうなると、歯科矯正治療をしても、再発してしまう恐れがあるので、医師と相談しながら癖を治すことも必要になります。
開咬は、マウスピース矯正やワイヤー矯正で前歯が閉じるように治療したり、場合によっては抜歯をしたりします。
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3.噛み合わせの治療法の種類
噛み合わせの改善にはいくつかの治療方法があります。そして的確に改善するためには、原因に合わせた治療を行うことが重要です。また、1種類の治療で改善できるケースや、必要であれば2種類の治療を併用する場合もあります。
3-1.歯列矯正(歯科矯正治療)
矯正器具を装着して、歯列の一部や全体を理想的に整える治療です。主な矯正方法は、マウスピース矯正・ワイヤー矯正・裏側矯正の3つです。また、1本だけが小さい矮小歯や隙間などの症状は、セラミック矯正で改善できる可能性もあります。
矯正期間は症状によって異なり、目安としては数ヶ月~2、3年を必要とするケースがあります。さらに矯正期間が終わった後は、移動した歯を安定させるための保定期間が必要です。
3-2.補綴(ほてつ)治療
補綴治療とは、歯が欠けたり虫歯などで失ったりした部位の機能と形を回復する治療です。
虫歯で被せ物をした方は、噛み合わせが合うまで歯科医師が調整した経験があると思います。また、補綴歯科治療には抜歯後のインプラントや義歯だけでなく、虫歯治療の被せ物やブリッジも含みます。
補綴治療は、歯列矯正後の処置としても重要な役割を持つ治療です。歯列矯正を行なった後、噛み合わせを整えるために補綴治療が必要になることがあります。
3-3.外科的矯正治療
重度な骨格的なズレを顎変形症と呼び、改善のために外科的手術を行うことがあります。これは矯正歯科治療だけでは改善できないために行う治療です。特に顎変形症の治療で手術を行う場合、歯列矯正と併用で行われることが一般的です。
骨格が重度にズレている方は、外科的手術を受けることで、同時に顔貌の歪みも改善されます。ただし、審美的な形成を理由に行う治療ではないため、見た目の希望を踏まえることはできません。また、以下のように厚生労働省が定める疾患であれば、指定された医療機関で保険適用の対象になります。
矯正歯科治療が保険診療の適用になる場合とは(引用:公益財団法人日本矯正歯科学会)
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4.歯列矯正による噛み合わせ治療の費用
噛み合わせに問題がある方は、まずは矯正歯科でのカウンセリングや精密検査を行いましょう。その結果、歯並びが問題の要因であると診断された場合は、歯列矯正での改善をおすすめします。噛み合わせの治療費については以下で詳しくご説明します。
4-1.歯列矯正による噛み合わせ治療の相場
噛み合わせを歯科矯正で改善する場合、症状の程度や治療期間によって費用が異なります。主な矯正方法は、マウスピース矯正・ワイヤー矯正・裏側矯正の3つです。それぞれの矯正器具に特徴があり、裏側矯正と透明のマウスピース矯正には審美的なメリットがあります。ただし以下の通り、表側のワイヤー矯正に比べて治療費は割高になる傾向があります。
矯正の範囲 | 期間 | 費用 | |
マウスピース矯正 | 上下・全体 | 1年~3年 | 80万円~100万円 |
マウスピース矯正 | 上下・前歯中心 | 5ヶ月~1年半 | 10万円~70万円 |
ワイヤー矯正 | 上下・全体 | 1年~3年 | 60万円~100万円 |
ワイヤー矯正 | 上下・前歯中心 | 1年前後 | 20万円~40万円 |
裏側矯正 | 上下・全体 | 1年~3年 | 100万円~150万円 |
裏側矯正 | 上下・前歯中心 | 1年前後 | 35万円~60万円 |
原則的に歯列矯正は医療保険が適用されませんので、症状や治療内容、治療する歯科医院によって料金が異なります。そのため、あくまで治療計画を立てる目安として参考にしてください。
4-2.矯正治療の開始前から治療後までにかかる費用
矯正歯科治療にかかる医療費は、症例や治療期間によって大きく異なります。ホームページで表示されている金額も、総額を表示していたり矯正装置だけの価格だったりと様々です。基本的には高額になる自由診療なので、事前に支払い計画を検討しておきましょう。
4-2-1.矯正前の費用
矯正治療を開始するにあたって、事前に以下のような費用が必要になります。
・初診料:無料~約3,000円
・相談料(カウンセリング):無料~約5,000円
・精密検査、診断料:無料~約70,000円
4-2-2.矯正中の費用
矯正治療中は、以下のような費用が発生します。
・矯正装置:約10~150万円(マウスピース・ワイヤー装置など)
・処置料、調整料:無料~約1万円
処置料や調整料など、通院時にかかる費用は矯正装置や治療期間によって異なります。そのため、矯正装置と合わせた費用が約15万円~200万円程度と大きく差があります。
4-2-3.矯正後のメンテナンスや診療にかかる費用
矯正後に歯が後戻りしないための処置を保定と言います。一般的な保定期間は2年程度ですが、歯科医師の判断によって様々です。また、保定期間中は以下のような費用が必要になります。
・保定装置(リテーナー):無料~6万円
・保定観察料:無料~5,000円(1回あたり)
保定装置は3種類あり、耐久性がそれぞれ異なります。マウスピース型は破損しやすいため、有料の場合は治療費が増える可能性があります。一方で、可撤式リテーナーは、クリニックで修理ができるため半永久的に使用できます。
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5.歯科矯正治療で利用できる高額療養費制度
歯科矯正治療には、決して少なくない費用がかかってしまうことがあります。そのため、歯並びを治したいけど、治療を受けられないと決めつけている方も多いのではないでしょうか。
そのような方には、高額療養費制度の利用をおすすめします。
高額療養費とは、同一月(1日から月末まで)にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、
一定の金額(自己負担限度額)を超えた分が、あとで払い戻される制度です。
引用元:全国健康保険協会「高額な医療費を支払ったとき(高額療養費)」
上記で紹介した高額療養費のほかに、デンタルローンや医療費控除のような制度もあるので、費用面で不安がある方でも治療できる可能性はあります。
また、ウィ・スマイルでは、月額1,760円〜マウスピース矯正を受けられます。マウスピース矯正は、治療中も目立たずに治療できるので、社会人や学生の方にもおすすめの治療方法ですよ。
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6.噛み合わせの矯正治療「まとめ」
噛み合わせの問題は、虫歯や歯周病のように治療に急がない方もいらっしゃいます。しかし当記事でご説明したように、長期的には様々なリスクがあることがおわかりいただけたと思います。
いつも片側の歯で噛んでいる、顎がカクカクなっているなどの症状がある方は噛み合わせが悪いかもしれません。気になる方は、一度クリニックで相談や診断を受けることをおすすめします。早ければ軽度で済むこともありますし、その場合は矯正治療で改善できる可能性があります。長期的には虫歯や歯周病の予防にもなり、お顔の歪みを防ぐことにも繋がります。
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