- この記事の監修者
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歯科医師。医療法人聖礼会理事長。ICOI国際インプラント学会認定医・指導医、日本口腔インプラント学会認定医・専門医、臨床研修指導医、インプラントフェロー認定、iACD歯科総合認定医・研究指導医。
https://www.us-shika.com/
「子供が口呼吸をしているけれど、将来的に歯並びに悪影響があるのではと心配です」
「鼻呼吸に切り替えると、歯並びや口元の形も整うのでしょうか?」
「市販されている口閉じテープは、口呼吸に効果があるのか気になります」
こういったお悩みを抱える方も多いでしょう。
口呼吸は、顎の発育や歯並びに大きな影響を与えることがあります。本記事では、鼻呼吸に切り替えるメリット、口呼吸が引き起こす影響、原因、そして改善方法まで幅広く解説します。ぜひ最後までご覧いただき、口呼吸のリスクや改善策を把握してみてください。
- 1. 口呼吸をしているかセルフチェックする方法
- 2. 口呼吸が歯並びに悪影響を与えるメカニズム
- 2-1. 口周りの筋肉のバランスが乱れる
- 2-2. 口ゴボにつながる
- 3. 鼻呼吸に切り替えることで得られる多くのメリット
- 3-1. 虫歯や歯周病リスクが下がる
- 3-2. 口臭予防になる
- 3-3. 風邪を引きにくくなる
- 3-4. 発音がしっかりする
- 3-5. 顔の印象が変わる
- 4. 口呼吸になってしまう原因とその対策
- 5. 口呼吸を改善する方法:自宅でできるエクササイズから医療機関での治療まで
- 6. どのタイミングで専門家に相談するべきか
- 6-1. 歯科クリニックで相談
- 6-2. 耳鼻科や耳鼻咽喉科で相談
- 6-3. 小児科・小児耳鼻咽喉科で相談
- 7. 口呼吸についてのよくある質問とその解答
- Q-1. 寝ている間に口を開けてしまうのを防ぐ方法は?
- Q-2. 口呼吸はどのくらいで治る?
- 8. 改善のために早めにご相談を!
1. 口呼吸をしているかセルフチェックする方法
まず最初に、現在ご自身やお子さんが口呼吸をしているか、以下のセルフチェックを行い確認してみましょう。以下の項目に該当する場合、口呼吸の可能性が高いです。
【口呼吸セルフチェック】
・普段あまり意識していないと口が自然に開いてしまう
・朝起きたときに喉が乾燥して痛むことが多い
・慢性的な鼻詰まりやアレルギー症状がある
・口臭が気になる
・寝ている間にいびきをかきやすい
・風邪をひきやすい
・食事中の咀嚼音が気になることがある
・会話の際に唾が飛びやすい
上記に該当する項目が多い場合、口呼吸をしている可能性が高いため、意識的に改善に取り組むことが大切です。
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2. 口呼吸が歯並びに悪影響を与えるメカニズム
口呼吸が日常的になると、顎の発育や歯並びに悪影響を及ぼすリスクが高まります。その原因について詳しく見てみましょう。
2-1. 口周りの筋肉のバランスが乱れる
通常、鼻呼吸ができていると、舌は自然と上あごのくぼみに収まるため、正しい歯並びが保たれやすくなります。しかし、口呼吸が習慣化すると舌が正しい位置に収まらず、下に下がった状態が続きます。この状態は「低位舌」と呼ばれ、舌の位置が低くなることで口の周りの筋肉のバランスが崩れ、歯が内側に押されるようになります。その結果、歯並びが乱れ、出っ歯や乱ぐい歯、上下の歯の噛み合わせが悪くなることが増えてしまいます。
2-2. 口ゴボにつながる
口元が突出している「口ゴボ」は、歯並びの乱れや上下の顎の成長バランスが崩れた状態を指します。特に口呼吸が習慣化していると、口周りの筋肉が弱まり、自然と出っ歯になったり顎の発達が不十分になったりして、口ゴボの原因にもなり得ます。気になる方は、以下のセルフチェックで確認してみましょう。
【口ゴボセルフチェック】
・横から見たとき、唇が鼻の高さと同じくらい前方に出ている
・口を閉じると鼻の下が長く見える
・横顔の輪郭がぼんやりして見える(顎が引っ込んで見える)
・口を閉じると顎に梅干しのようなシワができる
これらの特徴に当てはまる場合、口ゴボの可能性があるため、早めの対策が推奨されます。
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3. 鼻呼吸に切り替えることで得られる多くのメリット
鼻呼吸に切り替えることには、以下のような多くの健康的なメリットがあります。
【鼻呼吸のメリット】
・虫歯・歯周病のリスク低下
・口臭予防
・風邪やインフルエンザの予防
・発音が改善される
・顔の印象が整う
3-1. 虫歯や歯周病リスクが下がる
口呼吸は口腔内が乾燥しやすくなり、唾液が不足しやすくなります。しかし、鼻呼吸ができるようになると、口腔内が唾液で満たされるため、虫歯菌や歯周病菌の抑制効果が期待できます。
3-2. 口臭予防になる
唾液の自浄作用は、口臭の原因菌を抑える働きもあります。口呼吸から鼻呼吸に変えると、口臭リスクの軽減が期待できます。
3-3. 風邪を引きにくくなる
鼻は、空気中のウイルスやアレルゲンを除去するフィルターの役割も果たしています。鼻呼吸をすることで、冷たい空気が温められ、乾燥した空気が加湿されるため、喉や肺への負担が減り風邪をひきにくくなります。
3-4. 発音がしっかりする
口呼吸が習慣化すると、舌が下がった状態が続きやすく、発音が不明瞭になりがちです。鼻呼吸に変えることで、発音も改善されることが期待できます。
3-5. 顔の印象が変わる
鼻呼吸が可能になると、顎の筋肉や顔全体の筋肉がバランスよく使われるようになります。噛み合わせが改善されることで、顔の左右バランスも整い、表情がスッキリと引き締まる効果が期待できます。
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4. 口呼吸になってしまう原因とその対策
口呼吸の原因はいくつかありますが、主なものを以下にまとめます。
【口呼吸の原因】
・鼻炎やアレルギー疾患
・アデノイド肥大
・口周りの筋力不足
・歯並びの悪さ
・悪習慣(指しゃぶり、頬杖など)
これらの原因がある場合、専門医の診察を受けて適切な治療を受けることが大切です。
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5. 口呼吸を改善する方法:自宅でできるエクササイズから医療機関での治療まで
【口呼吸改善方法】
① ガムを噛む
口周りの筋力を強化するために、噛む動作を大きくしっかりと行うことが推奨されます。
②舌のトレーニング
「あいうべ体操」を行い、舌と口周りの筋肉を鍛えると効果的です。1日30セット行うことで、徐々に筋力が強化されます。
③口閉じテープやマスクの使用
口呼吸防止グッズを使うことも一つの手段ですが、医師に相談してから使用するのが安心です。
④歯科矯正治療
歯並びの悪さが原因で口が閉じにくい場合、歯科矯正治療によって改善されることが期待されます。
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6. どのタイミングで専門家に相談するべきか
口呼吸が慢性化していると、自宅での対策だけでは改善が難しい場合が多いです。特に子供の成長期や、口呼吸が長期間続いている大人の場合、放置すると歯並びや健康に悪影響が出るリスクが高まります。そのため、以下の状況に該当する場合は、専門的なサポートを受けることが推奨されます。
6-1. 歯科クリニックで相談
口呼吸によって歯並びが乱れている、または歯並びが悪くて口が閉じにくいと感じている場合は、矯正歯科での相談が役立ちます。特に「MFT(口腔筋機能療法)」を行うクリニックでは、舌や口周りの筋力を強化し、口呼吸を改善するためのエクササイズや指導を受けることが可能です。
また、口呼吸が原因で「口ゴボ」や「開咬」などの噛み合わせに関する問題が生じている場合、早めの矯正治療で改善が期待できます。お子さんの場合、成長過程に合わせた矯正治療が効果的で、骨の成長に伴い歯並びや口周りの筋力が整いやすくなるため、できるだけ早めに歯科クリニックでの相談を検討しましょう。
おすすめポイント:
・矯正治療のタイミングや方法についての相談が可能。
・成長期の子供には、無理のない負担で口呼吸の改善が見込める。
・歯並びが原因での口呼吸には、矯正による根本的な改善が期待される。
6-2. 耳鼻科や耳鼻咽喉科で相談
鼻詰まりやアレルギーが原因で口呼吸になっている場合は、耳鼻科や耳鼻咽喉科での診察が効果的です。特に、慢性鼻炎やアレルギー性鼻炎、アデノイド肥大などの問題があると、鼻で呼吸することが困難になり、口呼吸が習慣化しやすくなります。
耳鼻科では、薬物療法やアレルギー検査を行い、鼻詰まりの根本的な原因を特定し、適切な治療を受けることが可能です。例えば、アレルギーが原因の場合、抗アレルギー薬の処方やアレルギー症状の緩和方法を指導してもらえることもあります。また、アデノイド肥大が著しい場合は、必要に応じて手術を検討することもあります。
おすすめポイント:
・アレルギーや鼻詰まりの原因を特定し、根本から治療が可能。
・慢性的な鼻炎やアレルギー症状が改善すれば、自然と鼻呼吸に切り替えやすくなる。
・必要に応じてアレルギー検査や手術など、専門的な処置が受けられる。
6-3. 小児科・小児耳鼻咽喉科で相談
お子さんの口呼吸が気になる場合、歯科や耳鼻科だけでなく小児科や小児耳鼻咽喉科も相談先として有効です。特に幼児期から口呼吸が始まっている場合、発育に影響が出るリスクがあるため、小児専門の医師による診察を受けるとよいでしょう。小児科では、発育に伴う口呼吸の原因を総合的に診断し、必要に応じて適切な専門医を紹介してもらえることもあります。
このように、口呼吸が改善しづらい場合や原因が特定できない場合は、早めに専門家へ相談することが重要です。お子さんの将来のためにも、口呼吸が気になる場合は積極的に医療機関での相談を検討しましょう。
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7. 口呼吸についてのよくある質問とその解答
Q-1. 寝ている間に口を開けてしまうのを防ぐ方法は?
口閉じテープを使って、寝ている間も口を閉じることで予防できます。ただし、鼻詰まりがある方や幼児には医師の相談が推奨されます。
Q-2. 口呼吸はどのくらいで治る?
口周りの筋力が原因の場合、1ヶ月程度の「あいうべ体操」で改善が期待されます。歯並びが原因の場合、矯正治療が必要となり、1〜3年程度が目安です。
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8. 改善のために早めにご相談を!
口呼吸は、歯並びの乱れや健康リスクの原因となることがあります。特に成長期の子供には、早期の対処が重要です。歯並びや健康を保つために、気になる症状がある場合は早めに専門家に相談し、適切なアドバイスと治療を受けることが勧められます。
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