「もし矯正中に虫歯ができたら治療はどうやるの?」
「矯正歯科では虫歯を発見しても教えてくれないのかな?」
矯正治療中の虫歯リスクについて、このような不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
もし虫歯になってしまったら治療できるのか、矯正は続けられるのか気になりますよね。
しかし、矯正中も虫歯の治療はできるので安心してください。
本記事では、矯正治療中に虫歯になってしまったときの対処法について解説します。
矯正中に虫歯になりやすい原因や、虫歯を予防する具体的な方法も説明しますので、安心して矯正治療を継続したい方はぜひ最後まで読んでみてください。
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- 1.矯正中に虫歯になってしまったときの対処法
- 2.矯正中の虫歯の治療方法
- 2-1.ワイヤー矯正の場合
- 2-2.マウスピース矯正の場合
- 3.矯正中に虫歯になる確率が高まる3つの理由
- 3-1.食べ物が矯正装置に挟まりやすい
- 3-2.歯磨きが難しくなる
- 3-3.唾液による虫歯予防効果が減退する
- 4.矯正中の虫歯を予防する方法5選
- 4-1.食後はすぐ丁寧に歯磨きする
- 4-2.マウスピースを清潔に保つ
- 4-3.虫歯になりにくい食事を心がける
- 4-4.定期的にメンテナンスに行く
- 4-5.フッ素を利用する
- 5.矯正中に歯が痛いときの虫歯以外の原因
- 6.矯正中の虫歯に関するよくある質問
- 6-1.矯正歯科は虫歯になっても教えてくれないの?
- 6-2.マウスピース矯正はワイヤー矯正より虫歯リスクが低いの?
- 7.矯正中の虫歯はすぐ治療してきれいな歯並びを手に入れよう!できる限りの予防も大切
1.矯正中に虫歯になってしまったときの対処法
矯正中に虫歯が見つかったときは、虫歯の治療を優先します。
虫歯かもしれないと感じたら、まずは矯正治療を受けている歯科医院に相談しましょう。
一般歯科診療も行っている医院であれば、矯正治療と同じ場所で虫歯の治療ができます。
矯正歯科専門の医院の場合、一般歯科医院を紹介してもらって矯正とは別の医院に通うことになります。
矯正も虫歯の治療も1ヶ所の医院で完結できると楽なので、あらかじめ一般歯科診療も行っているか確認しておくのがおすすめです。
2.矯正中の虫歯の治療方法
虫歯の治療に入ると、矯正に使用している装置の種類によって治療のプロセスが異なります。
ワイヤー矯正とマウスピース矯正それぞれの場合の治療方法を解説します。
2-1.ワイヤー矯正の場合
ワイヤー矯正を行っている場合、軽微な虫歯であれば装置を外さずに治療が可能です。
ただ、虫歯の位置や進行具合によっては装置が邪魔になるため、一旦外して治療します。
虫歯が完治したら再びワイヤーを装着します。
虫歯治療が長引くと装置を外す期間も長くなり、矯正治療が予定より延長になる可能性があるため注意が必要です。
2-2.マウスピース矯正の場合
マウスピース矯正を行っている場合、ワイヤー矯正より楽に虫歯治療ができます。
マウスピースは取り外しができるので、通常通りの虫歯治療が可能だからです。
しかし、虫歯治療の影響で噛み合わせが変わってしまうことがあります。
このような場合はマウスピースを作り直す必要があるため、別途費用が発生する可能性があります。
虫歯になると、いずれの矯正パターンにおいても、治療の延長や装置の再作製で別料金がかかることもあるため注意しましょう。
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3.矯正中に虫歯になる確率が高まる3つの理由
矯正治療中に虫歯になりやすい理由を3つ解説します。
- 1.食べ物が矯正装置に挟まりやすい
- 2.歯磨きが難しくなる
- 3.唾液による虫歯予防効果が減退する
それぞれ見ていきましょう。
3-1.食べ物が矯正装置に挟まりやすい
ワイヤー装置を使った矯正中は、ブラケットやワイヤーと歯の間に食べかすが挟まりやすくなるため、虫歯のリスクが高くなります。
歯列矯正中は歯の周りに装置があるため、長期的に汚れがつきやすい環境になります。
慢性的な汚れは菌が繁殖しやすくなるため、虫歯や歯周病のリスクに注意が必要です。
矯正治療を受ける際は、虫歯にならいような口腔内の環境を常に意識してください。
装置に挟まりやすい食べ物にも注意しましょう。
注意した方が良い食事についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も確認してみてください。
3-2.歯磨きが難しくなる
ワイヤー矯正の場合は歯磨きが行いにくく、虫歯のリスクが高くなります。
装置が邪魔でブラッシングがしにくく、どうしても磨ききれない部分があるためです。
自分では意識しているつもりでも、常に同じ部分が磨かれないことで菌が繁殖しやすくなります。
矯正中の虫歯予防は、念入りに時間をかけて行うことが非常に重要です。
頻繁なブラッシングや歯間ブラシの使用など、細かな口腔ケアを継続する自信がない人は、マウスピース矯正も検討してみましょう。
3-3.唾液による虫歯予防効果が減退する
虫歯の原因のひとつは、口内の細菌が歯をもろくする酸を出すことです。
口内に十分な唾液があると、酸を中和して虫歯を防いでくれるのですが、口内が乾燥すると、すべての歯に唾液が行き渡らずに虫歯になりやすいのです。
ワイヤー矯正(表側矯正)を行うと、状況によっては口が閉じにくい状態になるため、唾液の量が減って虫歯になる可能性が高まります。
口内の乾燥を防ぐためには、マスクの装着が有効です。
とくに睡眠時は口が開いても気付けないため、習慣化するのがおすすめです。
マスクによって口内の唾液を一定に保てると、虫歯のリスクを大きく下げられます。
4.矯正中の虫歯を予防する方法5選
矯正中に虫歯にならないための予防法を5つ紹介します。
- 1.食後はすぐ丁寧に歯磨きする
- 2.マウスピースを清潔に保つ
- 3.虫歯になりにくい食事を心がける
- 4.定期的にメンテナンスに行く
- 5.フッ素を利用する
それぞれ詳しく解説します。
4-1.食後はすぐ丁寧に歯磨きする
矯正中は虫歯にならないよう、徹底的に歯磨きの質を高めることが大切です。
矯正は長期間になることが多いため、食後の歯磨きを丁寧に行う必要があります。
磨き残しが気になる方は、歯垢が赤く染まる「染め出し剤」を使って確かめると良いでしょう。
外食などですぐに歯を磨くのが難しい場合は、うがいをしたりフロスを使ったりするだけでも効果的です。
矯正装置の種類や歯並びの状態によっては、歯間ブラシやフロスなど歯ブラシ以外も積極的に使いましょう。
あらかじめ医師から歯磨きの方法や注意点について指導がありますので、しっかり守って歯磨きを行うことが重要です。
4-2.マウスピースを清潔に保つ
マウスピース矯正を行っている場合、マウスピースは毎日洗浄して清潔に保ちましょう。
マウスピースは使っているうちに菌が繁殖しやすくなるため、不衛生な状態が続くと虫歯や歯周病の原因になります。
歯磨き用とは別の歯ブラシを用意して丁寧に水洗いしましょう。
汚れが気になる場合は、入れ歯用やマウスピース用の洗浄剤を使用するのもおすすめです。
また、食後はマウスピースをはめる前に必ず歯を磨きましょう。
歯磨きをする前にマウスピースを装着すると、食べかすや菌を閉じ込めてしまい虫歯リスクが高まります。
4-3.虫歯になりにくい食事を心がける
矯正中は虫歯になりにくいものを選んで食べるようにしましょう。
虫歯になりやすい食べ物とは、歯に挟まりやすいものや糖分の高いものです。
とくに注意が必要なのは、歯磨きをしても取りにくいキャラメルやお餅、ガムなどです。
くっつきやすい食べ物は矯正装置が外れるリスクにもなるため避けましょう。
以下のような装置に挟まりにくい料理がおすすめです。
- ・おかゆ、雑炊、スープ料理
- ・煮込みうどん
- ・豆腐料理
- ・オムレツ
- ・プリン、ゼリー、ヨーグルト
調理の際はニラやえのきなど、挟まりやすい食材を使わないことがポイントです。
矯正治療中であっても、心の健康のためにはストレスのない食事も大切です。
しかし、スムーズに矯正を終えるためにも虫歯リスクの高い食事はできるだけ控えましょう。
矯正中の食事の注意点についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も確認してみてください。
4-4.定期的にメンテナンスに行く
虫歯予防には、歯科医院で行う歯石除去やデンタルチェックも効果的です。
日頃の歯磨きでは行き届かない部分までケアができ、虫歯や歯周病の早期発見にもつながります。
ただ、このようなメンテナンスは歯科医院によって方針が異なります。
虫歯治療に対応していない矯正歯科であれば、一般歯科にメンテナンスに行かなければなりません。
虫歯治療が可能な場合も、あらかじめ以下を確認しておくと安心です。
- ・虫歯の有無などを確認する定期検診があるか
- ・矯正治療の際に口内の異常も確認してくれるのか
専門医に口内環境の変化を正しくチェックしてもらうためには、定期的なメンテナンスは欠かせません。
4-5.フッ素を利用する
矯正中は定期的にフッ素を利用すると虫歯のリスクを下げられます。
フッ素には歯を再石灰化する力があり、細菌の繁殖を抑える作用もあるため非常に効果的です。
虫歯だけでなく歯周病の予防にもつながるというメリットもあります。
ご家庭での予防法として、フッ素配合の歯磨き粉やうがい薬の使用もおすすめです。
口呼吸になりがちの方や、もともと唾液の少ない方は通院時にフッ素を塗布してもらうことも可能です。
気になる方は一度、歯科医師とのカウンセリングや通院時に相談してみましょう。
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5.矯正中に歯が痛いときの虫歯以外の原因
矯正中に歯が痛むときは、虫歯以外で以下のような原因も考えられます。
- ・歯が動くことによる痛み
- ・冷たいものがしみる痛み
- ・矯正装置の接触による痛み
矯正装置をつけてから1~2日程度は、歯が動くため痛みを感じることが多いです。
3日以上経っても痛みが長引いたり、生活に支障が出るほどの痛みを感じたりする場合は医師に相談しましょう。
冷たい食べ物や飲み物がしみて痛む場合は、知覚過敏が原因の可能性があります。
また、矯正装置が口内の粘膜や歯茎に当たって痛みを感じることもあります。
接触箇所は放置すると出血して口内炎になる恐れがあるため、注意しましょう。
口内環境が悪化すると、歯磨きや食事がしづらくなったり、ストレスが溜まったりして日常生活にも支障が出ます。
虫歯リスクが高まることにもつながりますので、思い当たる場合はすぐに医師に相談しましょう。
マウスピース矯正で歯が痛むときの対処法を詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
6.矯正中の虫歯に関するよくある質問
矯正中の虫歯に関するよくある質問2つに回答します。
- ・矯正歯科は虫歯になっても教えてくれないの?
- ・マウスピース矯正はワイヤー矯正より虫歯リスクが低いの?
それぞれ見ていきましょう。
6-1.矯正歯科は虫歯になっても教えてくれないの?
「矯正歯科は歯並びを治すのが専門だから、虫歯があっても教えてくれないのでは…」と思っている方も多いかもしれません。
矯正歯科も一般歯科も同じ歯科医師なので、虫歯や歯周病などの異変は気付けば教えてくれます。
しかし、以下のような歯科医院では虫歯などを見つけられない可能性があります。
- ・担当医の一般歯科の経験が少ない
- ・毎回虫歯チェックするほどの余裕がない
一般歯科での治療経験が豊富でないと見つけにくい虫歯もあります。
また、歯科医師がひとりしかいない少数精鋭の医院などは忙しく、患者ひとりに対して毎回虫歯をチェックする時間がかけられないこともあります。
とはいえ、気になるときは素直に「虫歯はないですか?」と尋ねましょう。
院内に一般歯科があれば診てもらえますし、なんらかの事情で虫歯の診療ができないときは一般歯科へ紹介状を書いてもらえる場合があります。
6-2.マウスピース矯正はワイヤー矯正より虫歯リスクが低いの?
マウスピース矯正はワイヤー矯正に比べ、虫歯を予防しやすい傾向にあります。
食事の際はマウスピースを取り外せる上に、食べ物の制限も少ないため治療前と変わらず生活できます。
歯磨きや歯間ブラシなど口内のケアも行いやすく、虫歯のリスクを避けやすい治療法です。
しかし、虫歯リスクがないわけではありません。
マウスピース矯正において注意すべき点は主に2つです。
- ・食後や糖分の入った飲み物を飲んだ後は、すぐに歯磨きを行う
- ・食事の前に外したマウスピースは装着前に洗浄する
マウスピース矯正の虫歯リスクを下げるポイントは、口内と装置の両方を清潔に保つことです。
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7.矯正中の虫歯はすぐ治療してきれいな歯並びを手に入れよう!できる限りの予防も大切
矯正治療中に虫歯になってしまった場合でも、虫歯の治療は可能です。
矯正が専門の医院であっても、虫歯などの矯正治療に悪影響を与えかねないリスクは発見すると教えてくれます。
しかし、毎回の診察で詳しく確認できない場合もありますので、気になるときは「虫歯はありませんか?」と自分から尋ねてみてください。
虫歯が見つかったときは医師の指示に従い、虫歯の治療を最優先にしましょう。
虫歯治療に時間がかかると矯正期間も延長してしまうため、日頃から虫歯を予防する意識をもつことも重要です。
食後の歯磨きの習慣化や虫歯になりにくい食事を心がけましょう。
虫歯になってしまっても、すみやかに治療を受ければ矯正を長引かせずに済みます。
スムーズな矯正治療の邪魔になりかねないリスクはできるだけ回避し、理想の歯並びを手に入れましょう。
マウスピース矯正は取り外しができるため食事や歯磨きも普段通りにでき、ワイヤー矯正より虫歯リスクを下げられるメリットがあります。
マウスピース矯正を検討している方は、ぜひお近くの医院で相談してみましょう。
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