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矯正歯科の正しい選び方|失敗しないためのポイントとよくある疑問も紹介

丹谷聖一
丹谷聖一
この記事の監修者 

歯科医師。現在は、医療法人聖礼会にて理事長を務める。1999年より都内歯科クリニックにて研鑽を積み、2009年にアス横浜歯科クリニックを開業。その後、医療法人社団聖礼会として法人化を行い、現在では横浜・二子玉川・豊洲エリアに合計4院を展開している。20年以上にわたる臨床経験と、複数の医院経営で培った豊富な知見を活かし、質の高い歯科医療の提供に努めている。
https://www.us-shika.com/

矯正治療を受けようと決意したものの、

どの矯正歯科を選べばいいのかわからない…

と悩んでいませんか?

 

矯正治療は数ヶ月から数年にわたる長期の治療となるため、適切な歯科医院を選ぶことが非常に重要です。間違った選択をすると、思うような結果が得られず、時間や費用が無駄になってしまうこともあります。

 

本記事では、矯正歯科選びで失敗しないためのポイントや、実際に選ぶ際の注意点を詳しく解説します。

これから矯正治療を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

1. 矯正歯科を選ぶ際に気をつけるべき6つのポイント

矯正歯科を選ぶ際に重要なポイントを以下にまとめました。それぞれのポイントについて詳しく解説します。

1-1. 日本矯正歯科学会の認定医がいるか

矯正歯科を選ぶ際に、最も重要と言えるのが、日本矯正歯科学会の認定医が在籍しているかです。

日本矯正歯科学会は、日本を代表する歯科矯正学を専門とする学術団体で、約7,000名の会員が所属しています。同学会では、一定以上の経験と知識を持つ医師を「認定医」「指導医」「臨床指導医」として認定しています。

矯正治療は基本的に長期間になるため、患者さんがその効果を確認できるまで時間がかかります。そのため、信頼できる医師の元で治療を始めることが大切です。

1-2. コミュニケーションがしっかり取れるか

歯科矯正は費用も高額で治療期間が長いため、医師とのスムーズなやり取りが非常に重要です。

経験豊富な医師であっても、忙しさや人員不足で対応が行き届かない場合もあります。

 

コミュニケーションの問題は初対面で判断しづらい部分もありますが、以下のポイントを確認するのがおすすめです。

 

★確認したいポイント

・治療前に丁寧な説明があるか

矯正治療を始める前に、治療の方針や使用する装置、費用について丁寧に説明してくれる医師は信頼できます。

 

・予約が取りやすいか

予約の取りやすさもクリニック選びのポイントです。

休診日が多い、担当医が非常勤などの場合、急なトラブルに対応してもらえない場合もあります。予約が取りやすいクリニックなら、計画通りに治療を進めやすくなります。

 

・患者の意見を尊重してくれるか

歯科医師が患者の意見や要望をしっかり聞いてくれることも重要なポイントです。

治療方針を一方的に決められるのではなく、患者の不安や生活スタイルに合わせた提案をしてくれる医師なら、安心して治療を受けられます。

1-3. 自分に合った矯正装置を選べるか

矯正治療にはさまざまな方法があります。以下は代表的な矯正装置とその特徴です。

 

矯正方法特徴費用目安治療期間
マウスピース矯正取り外し可能で目立たない60万~100万円約1~2年
ワイヤー矯正(表側)ほとんどの症例に対応可能60万~130万円約2年
ワイヤー矯正(裏側)目立たないが高額100万~170万円約3年
セラミック矯正短期間で見た目を改善1本あたり8万~18万円即日~数カ月

 

クリニックによっては特定の装置しか取り扱っていない場合があります。

事前に相談し、自分の希望に合った治療が可能か確認しましょう。

1-4. 費用や支払い方法が自分に合っているか

矯正治療は高額になることが多いため、料金が明確で、支払い方法が柔軟であることが重要です。

 

★支払い方法の違い

・総額制:治療開始時に総額が決定し、基本的にそれ以上の費用が発生しない。

・処置別払い制:治療を受けるごとに都度支払いを行う。期間が短縮されれば費用も抑えられるが、延長の場合は高額になることも。

事前に見積もりを取り、支払い方法についても相談しておくと安心です。

1-5.トラブル時のフォロー体制が整っているか

矯正中は、装置の破損や不具合が発生することがあります。

その際、迅速に対応してもらえる体制が整っているクリニックを選びましょう。

 

・担当医が常勤かどうか

・緊急時の対応窓口があるか

スタッフの矯正知識が十分かどうか

1-6. 矯正に必要な設備が整っているか

正確な診断・治療を行うには、矯正専用の設備が重要です。

 

・セファログラム:歯列や頭部のデータを取得するためのレントゲン機器。

・3DCT:顎や歯の立体的なデータを取得できる機器。

 

​設備が充実していて、最新技術を活用した正確な診断や治療ができるクリニックであれば、より専門性の高い矯正治療を受けられる可能性が高いといえるでしょう。

1-7. 失敗しないための事前チェックリスト

・矯正歯科の口コミや評判をチェックする(実際に通院した人の感想を確認し、信頼できる情報を得る)

 

・カウンセリングで疑問点をすべて解決する(治療内容、費用、期間などをしっかりと説明してもらう)

 

・複数のクリニックで比較検討する(最低でも2~3カ所のクリニックでカウンセリングを受ける)

 

・無理な勧誘がないか確認する(治療を急かされる場合は慎重に判断)

 

・トータル費用を明確にする(追加料金の発生がないか事前に確認)

 

・担当医の経験や専門性を確認する(担当医の経歴や治療実績をチェック)

 

・治療後のアフターケアがあるか確認する(矯正後のリテーナーの管理や定期メンテナンスが受けられるか)

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2. 矯正歯科を選ぶときによくある疑問

矯正歯科を選ぶ際に、患者さんがよく抱く疑問をまとめました。

2-1. 矯正歯科・一般歯科・審美歯科の違いは?

矯正歯科審美歯科一般歯科(矯正も行う場合)
特徴ワイヤーやマウスピースを使って
歯を移動させる
歯を削って被せ物を装着し、歯列を整える主に虫歯や歯周病の治療を行い、矯正も行うことがある
ポイント・噛み合わせなど機能面の改善

・天然歯で口元を整える

・短期間で治療が完了

・見た目の改善が主な目的

・歯を削ったり抜歯することもある

・虫歯や歯周病の治療を優先しながら矯正も可能

・矯正を行っていない一般歯科も多い

おすすめの方天然の歯で機能と見た目の両方を
改善したい方
出来るだけ早く見た目の改善を希望する方虫歯や歯周病があり、矯正も希望する方

矯正歯科では主に天然の歯を動かして治療を行いますが、歯並びによっては抜歯や歯の研磨が必要な場合もあります。

 

「とりあえず口元の見た目を改善したい」という方には審美歯科が、

「天然の歯を使って機能面も含めた審美性を改善したい」という方には矯正歯科がおすすめです。

 

また、虫歯や歯周病などの問題がある場合には、一般歯科で矯正を行っているクリニックが向いています。これらの治療が必要な状態では、矯正治療を進めないことがあります。

 

一般歯科で矯正を受ける場合、矯正を担当する医師が常勤していると確認すると良いでしょう。担当医の勤務日が限られていると、予約が取りづらくなるなど不便が生じることもあります。

2-2. カウンセリング時に何を聞けばいい?

・治療期間や費用について

・希望する仕上がりに対応可能か

・トラブル時の対応

事前に聞きたい内容をリストアップしておくとスムーズです。

2-3. 認定医と専門医の違いは?

日本矯正歯科学会には、「認定医」「専門医」「指導医」という3つの認定基準があります。

それぞれの違いは以下の通りです。

 

・認定医:

日本矯正歯科学会が認証した大学病院や矯正医療機関で5年以上の臨床経験(矯正治療の実績)があり、学会での発表など厳しい審査に合格した医師。

 

・専門医:

多くの治療経験と高い技術を持つ医師。専門医の認定には、これまで行った過去の矯正治療実績の提示が必要です。

 

・指導医:

矯正の専門知識を学ぶ歯科医師を指導できる医師。

 

矯正歯科を選ぶ際に、「専門医を選ぶべきなのか」と疑問を持つ方もいるかもしれません。確かに、専門医は認定医に比べて豊富な経験や高度な技術を持っていることが多く、信頼性の高い選択肢といえます。ただし、認定医の中にも熱心に勉強を続け、優れた治療を行っている医師は数多くいます。

そのため、「専門医でなければ信頼できない」というわけではありません。

2-4. 失敗した場合、どのようなトラブルが起こる可能性があるの?

歯科矯正で失敗した場合、次のようなトラブルが起こることがあります。

 

・口元の変化:

矯正後に口元が引っ込みすぎたり、逆に出っ張ってしまうことがあります。

 

・ほうれい線が目立つ:

治療後にほうれい線が目立つようになることがあります。

 

・噛み合わせの悪化:

矯正が適切でない場合、噛み合わせが悪くなり、食事や発音に支障をきたすことがあります。

 

・歯茎の後退:

矯正中のケア不足や過度な力が加わることで、歯茎が下がることがあります。

 

・歯間の隙間(ブラックトライアングル):

矯正後、歯と歯の間に三角形の隙間ができることがあります。

 

・虫歯や歯周病の発症:

矯正中の清掃が不十分だと、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

 

・歯根の短縮:

矯正による圧力で歯根が短くなる場合があります。

 

・顎関節の痛みや頭痛:

噛み合わせの変化が原因で、顎関節症や頭痛が発生することがあります。

 

・治療期間の延長:

計画通りに進まない場合、治療が長引くことがあります。

 

・後戻り:

矯正後に適切な保定を行わないと、歯並びが元に戻ることがあります。

 

これらのトラブルを避けるためには、信頼できる矯正歯科医を選び、治療前に十分な説明を受けることが大切です。

2-5. 矯正歯科選びで失敗したケースとその対処法

矯正歯科選びに失敗すると、思うような結果が得られなかったり、治療期間が予想以上に長引いたりすることがあります。ここでは、実際に矯正歯科選びで後悔した人の事例を紹介し、同じミスを防ぐためのポイントを解説します。

 

 

ケース1:費用の安さだけで選んでしまった

事例:ある患者さんは、できるだけ安い矯正治療を探し、料金が相場よりも格安なクリニックを選択。しかし、治療が進むにつれて追加費用が発生し、最終的には他のクリニックと変わらないか、それ以上の金額になってしまいました。

対策:事前にトータルフィー制か、分割払い制かを確認し、最終的な総額を見積もることが重要です。また、安すぎる価格には注意し、口コミや評判を確認しましょう。

 

 

ケース2:治療途中で医師が変更し、不安を感じた

事例:ある患者さんは治療開始時に信頼できる医師だったものの、途中で担当医が変更され、説明も曖昧になり不安を感じるようになりました。

対策:矯正は長期間にわたる治療のため、担当医が一貫して対応してくれるのか、治療方針が明確かどうかを事前に確認しましょう。

 

 

ケース3:カウンセリングで納得せずに契約してしまった

事例:ある患者さんは、カウンセリングで十分な説明を受けずに治療を決めた結果、矯正装置が思っていたものと違い、後悔することに。

対策:無料カウンセリングを活用し、納得するまで質問をすることが大切です。複数のクリニックを比較し、安心して治療を進められる環境を選びましょう。

2-6. 矯正歯科の無料カウンセリングの活用法

矯正治療は高額なため、慎重にクリニックを選ぶことが大切です。無料カウンセリングを有効に活用し、以下のポイントを確認しましょう。

 

1. 治療計画の説明が明確か

カウンセリング時に、どのような治療方法が適しているのか、期間や治療の流れについて詳しく説明してもらいましょう。具体的なシミュレーションができるクリニックなら、より納得のいく治療を選べます。

 

2. 費用の総額を確認する

矯正治療は追加費用が発生するケースもあるため、事前にトータル費用をしっかり確認することが重要です。診断料・装置代・調整費・保定装置代など、すべての費用が含まれているかチェックしましょう。

 

3. 医師の対応や信頼性を見極める

カウンセリングでは、歯科医師やスタッフの対応が親切かどうかもチェックポイントです。説明が分かりやすく、質問に丁寧に答えてくれるかを確認しましょう。

 

4. クリニックの設備や環境を確認する

最新の矯正技術を取り入れているか、院内の清潔さや設備が整っているかも重要なポイントです。事前に見学して、安心して通院できる環境かどうかを判断しましょう。

 

5. 複数のクリニックで比較検討する

1カ所だけで決めず、複数のクリニックでカウンセリングを受けることで、より自分に合った矯正歯科を見つけやすくなります。異なる治療方針や費用を比較し、納得できる選択をしましょう。

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3. ウィスマイルのマウスピース矯正が選ばれる理由

マウスピース矯正で調整できる歯並び一覧

ウィスマイル矯正とは、マウスピース矯正を考えている患者さんと全国のクリニックをおつなぎする「ポータルサイトの名称」です。

そのため、「ウィスマイル」というマウスピース装置が存在するわけではなく、カウンセリングの上で、その医院が提供している適切なマウスピース矯正をお選びいただくことになります。ここではウィスマイルの特徴と魅力をご紹介します。

3-1. お求めやすい価格

ウィスマイルでは毎月の調整料や治療後の保定管理料が治療費に含まれているため、別途発生いたしません。

そのため、来院するたびに治療費総額が膨らんでいくこともありません。

また、大手メーカーからマウスピース型矯正歯科装置の提供を受けることで制作コストを抑え、提供価格に反映しています。

3-2. 治療期間を相談できる

ウィスマイルでは、最短1回からプランを選択でき、歯並びの状態に合わせ8回、12回、18回、24回、30回、難症例コースを矯正歯科医師と相談の上、選択いただけます。

3-3. 目立ちにくい工夫がある

ウィスマイルでは、とても目立ちにくいマウスピース型矯正歯科装置を使用しております。マウスピース表面の光沢防止加工とアタッチメントと呼ばれるものが少なくできる工夫を施しております。

3-4. 気になる部分をピンポイントで

ウィスマイルでは、技術開発(カットライン)により「矯正力」を高めています。「前歯部」のみの矯正から「奥歯を含めた歯並び全体」も治療することができます。

3-5. 高い治療精度を実現

ウィスマイルでは、3Dシミュレーションに「口腔内スキャン装置」という機器を利用します。口腔内スキャン装置はアメリカ歯科医師会やチューリッヒ大学、ギーセン大学などの研究により、その高精度性が示されている機器です。

 

口腔内スキャン装置は膨大な情報から、あなたに適切な治療法を精度高く導き出し、マウスピースを製作してくれます。矯正歯科医師による診査診断も併せて行うことで、より一層、精度の高い治療計画の立案、そして治療を可能にしています。

3-6. 取り外しができる

ワイヤー矯正は、自分で装置の取り外しはできませんでしたが、マウスピース矯正では必要に応じて取り外しできます。そのため、食事中、ブラッシング中、そしてどうしても外さなければならない時はすぐに外していただけます。

※治療中は1日20時間装着が必要となります。

3-7. 全国の提携クリニックで治療が受けられる

ウィスマイルは、全国のクリニックと提携しているため、都市部だけでなく地方の方でも治療を受けやすい環境が整っています。これにより、忙しい方や遠方にお住まいの方でも、無理なく通院できるようになっています。

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4. 矯正治療を始めるタイミング

矯正治療を始めるのに適したタイミングは人それぞれですが、一般的に子どもの場合は小学生高学年から中学生大人の場合はいつでも開始可能です。

 

子どもの場合、成長過程で歯や顎の骨が動きやすいため、矯正治療の効果が高くなります。

一方、大人の場合は骨の成長が完了しているため治療期間が長くなることがありますが、適切な方法を選べば効果的に歯並びを整えることができます。

 

また、ライフイベント(就職・結婚・転勤など)を考慮して矯正を始めるタイミングを決めることも重要です。特に社会人の場合、目立ちにくいマウスピース矯正を選択することで、仕事や日常生活への影響を最小限に抑えることができます。

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5. まとめ:失敗しない矯正歯科選びで理想の歯並びを手に入れよう

マウスピース矯正のメリットと注意点

矯正治療は大きな決断ですが、適切なクリニックを選ぶことで満足のいく結果を得られます。

 

後悔しないために、 口コミの確認・カウンセリングの活用・設備のチェックをしっかり行いましょう。

適切な矯正歯科を選び、理想の歯並びを手に入れましょう!

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