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歯列矯正中の食事のポイントとは?避けるべき&おすすめの食品を具体的に紹介

湊 寛明
湊 寛明
この記事の監修者 

歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
https://purerio.tokyo/

歯列矯正中に気になることといえば、見た目や痛みはもちろん、食事に関することでしょう。

 

基本的には、歯列矯正中も普通に食事を摂ることが可能です。ただし痛みが生じている場合は、やわらかいものを中心に食べるといった工夫が必要になります。また、矯正装置や歯を傷つけないために、避けるべき食品もあります。

 

この記事では、歯列矯正中にありがちな食事の悩みを紹介するとともに、快適な食事の方法や避けるべき食品おすすめの食品を紹介します。歯列矯正中の食事について不安な方は、ぜひ最後までお読みください。

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1. 歯列矯正中の食事の悩み

歯並びに影響する後天的要因

はじめに、歯列矯正中の食事の悩みについて、ワイヤー矯正マウスピース矯正に分けて解説します。

1-1. ワイヤー矯正の場合

ワイヤー矯正中は、矯正装置を取り外すことができません。常に装着している状態になるため、食事中は以下のような悩みが生じやすいです。

 

🔴食べにくい

🔴特に矯正直後は、痛みが出やすい

🔴歯と矯正装置の間に、食べかすが挟まりやすい

🔴食べ物で矯正装置が着色することがある

🔴食後の歯磨きを怠ると、歯周病や虫歯になりやすい

 

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1-2. マウスピース矯正の場合

マウスピース矯正の場合、食事中は外すことが可能です。そのため食事中に不便さを感じることは少ないですが、以下のような悩みもあります。

 

🔴特に矯正直後は、痛みを感じることがある

🔴装着したままものを食べてしまうと変形や破損のリスクがある

🔴歯を動かす過程で歯に隙間ができ、食べ物が歯に挟まりやすい

🔴歯磨きやマウスピース洗浄など、食後のケアが面倒

 

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2. 歯列矯正中でも快適に食事をするためのポイント

次に、先述した食事中の悩みをふまえ、食事の際に気を付けたいポイントを見ていきましょう。

2-1. 食べるものを選ぶ

矯正中は、矯正装置の破損着色を避けるために、食べるものを選ぶ必要があります。

 

例えば、硬い食べ物矯正装置を壊したり傷つけたりする恐れがあるため、やわらかい食べ物を選びましょう。また、粘着性のある食べ物ブラケットやワイヤーに貼り付き装置が外れてしまうリスクがあります。

 

繊維質や粒状のもの装置や歯に挟まりやすく歯磨きも大変になります。着色しやすい食べ物も、ワイヤーやブラケットが白または透明だと色が着きやすくなるため、注意が必要です。

 

避けたほうがよい食べ物およびおすすめの食べ物については、後ほど詳しくご紹介します。

2-2. ゆっくり食べる

矯正装置をしながら食事をする際のポイントは、少しずつゆっくり食べることです。たくさんの食べ物を急いで食べてしまうと、矯正装置にも力がかかり、痛みが生じる場合があります。歯に負担がかからないよう食材を小さく切って口に入れるとよいでしょう。

 

ワイヤー矯正の場合は特に、前歯で食べると器具を破損する恐れがあるため、できるだけ奥歯を使います。

2-3. 食事中こまめに水分を摂る

食事中や食後の水分補給は、矯正装置や歯に付いた食べかすを洗い流す役割を果たします。ミネラルウォーターやノンカフェインのお茶をこまめに補給しましょう。ただし清涼飲料水をダラダラと摂取することは、虫歯の原因になるため避けてください。

2-4. 食事のあとは早めに歯磨きをする

食事のあとはできるだけ早めに歯磨きをします。これは、ワイヤー矯正もマウスピース矯正も同じです。歯ブラシだけでは食べかすを取り除けないこともあるため、歯間ブラシやデンタルフロスも常備しておくとよいでしょう。外出先で歯磨きが難しい場合は、水ですすぐかマウスウォッシュを使うのも一案です。

 

取り外しができるマウスピースの場合、歯磨きと並行してマウスピースも洗浄するのがおすすめです。食事後の洗浄を習慣化することで、洗い忘れを防ぎ、清潔な状態を保てます。

 

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3. 歯列矯正中に避けたほうが良い食べ物

歯列矯正中は避けたほうが良い食べ物もあります。

以下はその具体例です。

 

✔ 硬いもの……ナッツ類、せんべい、ハード系のパン、氷、生のにんじんやりんごなど

✔ 粉状・粒状のもの……コーン、ごま、パン粉など

✔ 繊維状の野菜……長ネギ、ニラ、セロリ、ほうれん草など

✔ 粘着性の高い食べ物……キャラメル、ガム、お餅など

✔ 着色しやすいもの……コーヒー、赤ワイン、カレーやキムチ、しょうゆを使った料理など

✔ 温度の高いもの……熱々のお茶、ホットココアやカフェラテ、できたての味噌汁など

 

なお、矯正中は口内環境が変わることにより、口内炎ができやすくなります。口内炎の悪化を防ぐためにも刺激の強い食べ物はできるだけ避けることをおすすめします。具体的には、唐辛子やカレーなど辛いもの、キムチなど酸っぱいもの、熱すぎる飲食物です。

4. 歯列矯正中におすすめの食べ物

続いて、歯列矯正中でも食べやすい、おすすめの食べ物を紹介します。

4-1. やわらかく飲み込みやすい食べ物

歯が動いて痛みを感じるときにはやわらかく飲み込みやすい食べ物がおすすめです。

 

例えばおかゆや雑炊、お茶漬け、うどん、洋風ではドリアやリゾット、シチューなどです。味噌汁やスープもよいでしょう。豆腐のようなやわらかい食材を使った料理、茶碗蒸しやマッシュポテトなど素材をやわらかく調理したものもおすすめです。

 

矯正装置を着用した直後は「食事がしにくい」と感じることも多いため、食材をみじん切りにするなど細かくすると食べやすくなります

 

やわらかく飲み込みやすい食べ物は、コンビニでも購入できます。例えばレトルトおかゆやスープ、茶碗蒸しなどです。煮魚や焼き魚、ほぐし鮭弁当など魚系の惣菜は、ほぐして食べることができるためおすすめです。肉系では、ハンバーグや鶏そぼろ弁当など、ひき肉を使った惣菜が食べやすいでしょう。

 

パンが食べたいときは、蒸しパンのようなやわらかいパンを選びます。痛みで食欲がないときは、ヨーグルトやゼリー、プリンなどの選択肢もあります。

4-2. ビタミン・カルシウムを含む食べ物

矯正中は口内炎ができやすくなります。粘膜保護症状改善のためにも、ビタミンB群を積極的に摂取しましょう。なかでもビタミンB1、B2、B6は口内炎に効果的とされています。主な食材は以下です。

 

🔵ビタミンB1……豚肉、うなぎ、大豆、玄米、全粒粉パンなど

🔵ビタミンB2……レバー、魚肉ソーセージ、牛乳、チーズ、ヨーグルト、卵、納豆など

🔵ビタミンB6……ししとう、ピーマン、モロヘイヤ、玄米、カツオ、ゴマサバ、牛肉、鶏肉など

 

さらに、歯の組織の再生や回復を助けるには、カルシウムを含む食品を摂取することが重要です。なかでも牛乳やチーズ、ヨーグルトといった乳製品はカルシウムの吸収率が高く、効率良く摂取できます。他にも、小魚(骨ごと食べる)、豆腐や納豆など大豆製品、野菜類や海藻などが挙げられます。カルシウムの吸収率を高めるビタミンD(イワシやサンマ、鮭、きくらげ、シイタケなど)も一緒に摂ると、なおよいでしょう。

 

出典

農林水産省「大切な栄養素カルシウム」

5. 歯列矯正中の食事に関するよくある質問

以下は、歯列矯正中の食事に関するよくある質問と、その回答です。

Q1. マウスピースを着けたままで食事はできる?

マウスピースを着けたまま食事をすることはできません。食事の際は、必ず外すようにしましょう。外して食事をすることで、歯や矯正装置を傷めるリスクを軽減できます。

 

水分の摂取はマウスピースを着用したままでも可能ですがその場合は白湯などに限ったほうがよいでしょう。例えば清涼飲料水やアルコールなど糖分や酸を含む飲み物は、成分が歯や矯正装置に残ってしまい、虫歯やエナメル質損傷の原因になります。赤ワインやコーヒーなど着色する飲み物も、マウスピースへの色移りが起こるリスクがあるため避けるべきです。また、60度を超える熱い飲み物も、マウスピースが変形する恐れがあります。

 

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Q2. 痛くて食べられないときは?

痛みが強くなりやすいのは、矯正装置を調整した直後です。そのようなときは、顎に負担をかけないよう、噛まずに摂れる食品を活用します。

例えば、おかゆやスープ、スムージー、プロテインドリンク、ゼリー飲料などです。冷たいゼリーやアイスクリームを食べることで、痛みがやわらぐ可能性もあります。

 

痛みがあまりにもひどいときや何日も続くときはクリニックを受診しましょう。痛み止めを処方してもらえる場合もあります。

 

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Q3. 食事中に矯正装置が外れたらどうする?

食事中に矯正装置が外れてしまったときに自分の判断で対処するのは危険です。すぐにクリニックに連絡し、どの矯正装置がいつ外れたのか、痛みの有無などを伝えてください。

 

その日のうちに受診ができない場合は、自身でできる応急処置を指示されることもあります。例えば、ワイヤーやブラケットが外れてしまったなら、ワックスを使って歯や矯正装置に固定する方法があります。

 

矯正装置は、4~5日程度なら外れたままでも問題ないケースが多いですが、早めに受診するに越したことはありません。破損状況によっては口腔内を傷つけたり10日以上放置すると後戻りしてしまったりするリスクが生じます

6. まとめ|注意点を押さえて歯列矯正中の食事を楽しもう!

歯列矯正中も食事を楽しむためには、矯正装置や歯を傷つけないよう、食べるものを選ぶ必要があります。

 

痛みが生じている場合はやわらかい食べ物を中心に摂取します。また、硬いもの、粘着性のあるもの、粒状のもの、着色しやすいもの、温度が高いものなどは、矯正装置や歯を傷める可能性があるため、できるだけ避けましょう。歯列矯正中も食べやすい食品は、コンビニでも手に入ります。口内炎を防ぐためにもビタミンB群カルシウムを積極的に摂り入れるとよいでしょう。

 

食事や治療期間、見た目の問題など、矯正治療中はさまざまな悩みが生じます。そのため、矯正治療を安心して進めるには、悩みを相談しやすい歯科クリニックを見つけることが重要です。信頼できる歯科クリニックを探す際は、ぜひウィ・スマイルをご利用ください。

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