
- この記事の監修者
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歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
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歯列矯正を始めたばかりの頃、食事中に感じる痛みや不便さに驚いた経験はありませんか?
「食べ物を噛むだけで痛い」
「矯正装置に食べ物が絡まる」
など、矯正中の食事には多くの悩みがつきものです。特に調整直後の痛みや口内の違和感は、食事を億劫に感じさせることもあります。
しかし、工夫次第で矯正中の食事を快適に楽しむことは可能です。柔らかい食材を選んだり、痛みを軽減するセルフケアを取り入れたりすることで、矯正中でも美味しい食事を楽しむことができます。
この記事では、矯正中の食事に関する注意点やおすすめの食材、痛みを軽減するための具体的な対策について詳しく解説します。
歯並びが整うその日まで、快適な食生活を送りながら矯正ライフを充実させたい方は、ぜひ最後までお読みください。
- 1. 歯列矯正中に食事する際の注意点
- 1-1. マウスピース矯正とワイヤー矯正の違い
- 2. 歯列矯正中の食事で痛みを感じる原因と対策
- 2-1. 食べ物を噛んだときの痛みとその理由
- 2-2. 唇や口内にできる傷の原因と対策
- 2-3. 痛みを軽減する食事方法の工夫
- 3. 歯列矯正中におすすめの食事と注意点
- 3-1. 柔らかい食べ物の選び方と具体例
- 3-2. 粘着性のある食べ物や固い食品を避ける理由
- 3-3. 痛みを和らげる飲み物と避けるべき飲み物
- 3-4. 食事が難しいときに試したいスムージーやスープのレシピ
- 4. 矯正中の痛みを和らげるセルフケア
- 4-1. 食事前後に痛みを軽減する工夫
- 5. まとめ:歯列矯正中の食事を楽しむために
1. 歯列矯正中に食事する際の注意点

矯正治療中でもおいしくご飯を食べて、スムーズに治療をするためにいくつか気をつけなければいけないことがあります。
矯正装置を装着している期間中は、特に虫歯や歯周病にかかりやすくなります。病気のリスクを防ぐためには、ご飯の後は早めの歯みがきがポイントになります。特に、装置や歯に挟まった食べ物をしっかりブラッシングしましょう。
また、装置を変形させたり破損させたりしないようにすることも大切です。
1-1. マウスピース矯正とワイヤー矯正の違い
歯列矯正中の食事には、それぞれの矯正方法によって注意点が異なります。
マウスピース矯正の場合
・食事の際には必ずマウスピースを外しましょう。装着したまま食事をすると、マウスピースが破損する可能性や、食べ物が詰まるリスクがあります。
・食後には歯磨きをしてから再装着することが重要です。食べカスが残った状態で装着すると、虫歯や歯周病の原因になることがあります。
ワイヤー矯正の場合
・矯正装置に食べ物が引っかかりやすいため、柔らかい食材を選びましょう。
・硬い食べ物(例:ナッツ、氷、硬いパン)は避け、装置の破損を防ぐことが大切です。
・食後には矯正装置専用のブラシを使用して、歯やワイヤー周りをしっかり清掃する習慣をつけましょう。
矯正方法に合った注意点を守ることで、矯正期間中の食事を安心して楽しむことができます。
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2. 歯列矯正中の食事で痛みを感じる原因と対策

矯正期間中は、ご飯を食べる際に痛みを感じることがあります。
特に、治療を始めたばかりの頃は痛みを感じる傾向がありますが、日にちが経つにつれて落ちついてきます。また痛みには2種類あり、歯や歯根が痛む場合と、装置が口の中に触れて痛みを感じるケースがあります。ただし、症状や治療方法によって痛みの感じ方には個人差があります。
2-1. 食べ物を噛んだときの痛みとその理由
歯科矯正は、少しずつ歯を移動し続けているため、期間中は神経が敏感な状態です。
「噛む」という行為だけでも痛みを感じる人もいます。特に治療の開始直後は、ワイヤー矯正でもマウスピース矯正でも、ある程度は違和感を持つ人が多いです。次第に痛みは落ち着きますので特に心配の必要はありません。ただし、痛みや違和感には個人差がありますが、強く噛むような食材は避けるようにしましょう。
2-2. 唇や口内にできる傷の原因と対策
ワイヤー矯正の場合、装置の金属部分が唇や口内に当たり、傷ができることがあります。
対策
・矯正用の保護ワックスを使用して、金属部分を覆う。
・傷ができた場合は、傷口を清潔に保ち、口腔用ジェルを使用して早期回復を図る。
2-3. 痛みを軽減する食事方法の工夫
・食べ物を小さく切って、噛む負担を軽減する。
・一度にたくさん食べようとせず、ゆっくり時間をかけて食べる。
・温かいスープやお粥など、口当たりが優しい食事を選ぶ。
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3. 歯列矯正中におすすめの食事と注意点

矯正治療の種類に限らず、基本的は柔らかい食べ物がおすすめです。マウスピース矯正であっても、開始時期やアライナーの交換直後は痛みを感じやすいので注意しましょう。何れにしても装置に慣れてきますので、マウスピース矯正であれば普段に近い食事に戻すこともできます。
3-1. 柔らかい食べ物の選び方と具体例
食事のときには歯に負担がかからないものを選びましょう。特に、強く噛むものは痛みを感じるだけでなく、装置が破損することもあるため注意が必要です。
おすすめの食材例
・雑炊、おかゆ、リゾット、煮込みうどんなど
・マーボー豆腐、ハンバーグなどひき肉や豆腐など
・ポトフのような、しっかり煮込んで柔らかいもの
・スムージー、ヨーグルト、ゼリーなど噛む必要がないもの
3-2. 粘着性のある食べ物や固い食品を避ける理由
矯正治療中の食事については、いくつか避けたほうがよい食べ物があります。特にワイヤー矯正は、装置を外せないのでさらに注意が必要です。
・硬いものや前歯を使うもの
フランスパンのようなバケットやせんべいなどの硬い食べ物は、装置が破損しやすいため控えましょう。さらに、硬いものは噛む力が強いため、痛みの原因にもなるので注意が必要です。また、前歯でかじるようなトウモロコシやリンゴなども装置が外れやすくなります。
・歯にくっつきやすいもの
キャラメルやガム、お餅など、歯や装置に挟まって取りにくくなる食べ物は避けましょう。装置が外れてしまうことがありますし、歯みがきをしても残ってしまうこともあります。お口の中を清潔な状態に保ち、口臭を予防するためにも注意が必要です。
・装置に挟まりやすいもの
硬くない食べ物の中でも、歯に挟まりやすいものがあります。ニラなどの繊維質は噛み切ることができず、装置と歯の間に挟まりやすくなります。また、ラーメンやえのきなど、細いものも挟まりやすいので注意が必要です。
「栄養面としては食べたいけど装置に挟まりやすい」という場合は、スムージーにして飲むとよいでしょう。
3-3. 痛みを和らげる飲み物と避けるべき飲み物
おすすめの飲み物
・冷たいハーブティー(カモミールティーは鎮痛効果が期待できます)
・温かいミルクやスープ(温度が優しいため痛みを感じにくい)
避けるべき飲み物
・酸性の強い飲み物(オレンジジュースや炭酸飲料)は、口内に刺激を与える可能性があります。
・極端に冷たい飲み物は、歯に痛みを感じることがあるため注意が必要です。
3-4. 食事が難しいときに試したいスムージーやスープのレシピ
痛みが強くて食事が難しいときには、栄養価の高いスムージーやスープが役立ちます。
簡単レシピ例
・バナナとヨーグルトのスムージー
材料:バナナ1本、ヨーグルト100g、牛乳または豆乳100ml
作り方:全ての材料をミキサーで混ぜるだけ。
・かぼちゃとにんじんのクリームスープ
材料:かぼちゃ100g、にんじん50g、玉ねぎ少々、牛乳100ml
作り方:野菜を柔らかく煮てからミキサーでペースト状にし、牛乳を加えて温める。
これらは栄養を摂取しながら痛みを軽減するのに最適です。
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4. 矯正中の痛みを和らげるセルフケア

4-1. 食事前後に痛みを軽減する工夫
食事前
食事前に冷たい水で口をゆすぎ、歯の感覚を鈍らせる。
食事後
食後は優しく歯を磨き、口内を清潔に保つ。歯磨き後に口腔内用ジェルを使用すると、口内の炎症を抑えやすくなります。
5. まとめ:歯列矯正中の食事を楽しむために

矯正中の食事は、痛みや装置への影響を最小限に抑えながら楽しむことができます。適切な食材を選び、調理方法や食べ方に工夫を凝らすことで、矯正中でも快適な食生活を送ることが可能です。
例えば、柔らかい食材をメインにした食事や、食べ物を小さく切って噛む負担を軽減する方法は、痛みがあるときにも有効です。
さらに、矯正中はセルフケアが非常に重要です。食事後には歯や矯正装置周りをしっかり清掃し、口内を清潔に保つことがトラブル防止につながります。また、痛みが強い場合はスムージーやスープを活用して栄養を摂取するなど、柔軟に対応しましょう。
何より、矯正は未来の美しい笑顔への投資です。一時的な不便さを前向きに捉え、食事を通じて楽しさや満足感を見つける工夫を続けてください。少しずつコツを掴みながら、自分のペースで快適な矯正ライフを送りましょう。
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