「歯列矯正を受けると頭痛がするって本当?」
「歯列矯正を受けると治療中に頭痛が起こる」という情報を聞いたことがある人もいるかもしれません。歯科矯正によって必ず頭痛になるわけではありませんが、実際に頭痛を感じてしまうというケースはあります。そんな話を聞いてしまうと「歯並びは整えたいけど頭痛になるなんてちょっと・・」という人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、歯列矯正の治療中に起こる頭痛の原因についてお伝えします。さらに、もし頭痛が発生してしまった場合に行う有効な対処法についてもご紹介します。
- 1.歯列矯正中に起きる頭痛の原因は?
- 1-1.歯の食いしばり
- 1-2.ストレス
- 2.歯列矯正中に頭痛が生じやすいタイミング
- 2-1.起床したとき
- 2-2.硬い食べ物を噛んだとき
- 2-3.歯列矯正の始まりや装置を調整(交換)したとき
- 2-4.ゴム掛けのとき
- 3.歯列矯正中に頭痛が起きたら試したいこと
- 3-1.医師に相談する
- 3-2.鎮痛剤を服用する
- 3-3.整体院で体をほぐす
- 3-4.硬い食べ物は食べやすい形にする
- 4.歯列矯正中に起きる頭痛について「まとめ」
1.歯列矯正中に起きる頭痛の原因は?
矯正歯科治療を行うと、治療中に違和感や頭痛を感じる人が一定数います。頭痛が起こる原因は、矯正方法の違いではなく特定のきっかけや個人差によるものです。また、人によっては頭痛だけでなく、精神的に不調を伴ってしまうケースもあります。
1-1.歯の食いしばり
矯正治療によって歯の痛みを感じると、無意識に歯を食いしばってしまうことがあります。特に、矯正中は常に歯周に違和感があるので、睡眠中でも筋肉が緊張している状態です。さらに、食いしばりで顎・肩・首の筋肉の緊張が続くと、血流が悪くなって緊張性頭痛を引き起こす人もいます。
1-2.ストレス
個人差はありますが、歯列矯正の治療そのものがストレスで頭痛になってしまうケースがあります。歯列矯正は一般的に長期間になることが多い治療なので、以下のような不快感にストレスを感じてしまう人もいます。
・歯を移動させている痛みや違和感
・矯正装置が口内に触れている不快感
・毎日の食事や歯磨きのしにくさ
・会話のしにくさ(器具による)
人間の身体は、長期的にストレスがかかると神経の緊張が起こりやすくなります。その結果、無意識に行う歯ぎしりや食いしばりが原因となって頭痛を引き起こす可能性があります。
2.歯列矯正中に頭痛が生じやすいタイミング
矯正治療中に頭痛を感じるタイミングは、特に新しい力が歯に加わったときに起こりやすくなります。治療そのものが痛みのきっかけになることもありますが、日常生活の中で歯に圧力を掛けない工夫も大切です。また、頭痛が起きてしまったときに痛みを和らげる対策も覚えておきましょう。
2-1.起床したとき
睡眠中は、人によって無意識に食いしばりや歯ぎしりを行なっていることがあります。矯正中は歯根が柔らかいため、歯周にかなりの圧力が掛かりやすい状態です。さらに、矯正によって肩や顎が緊張してしまい、目覚めたときに頭痛を感じることがあります。
2-2.硬い食べ物を噛んだとき
矯正中は、矯正器具の力で歯を移動させているため歯根は柔らかく不安定な状態です。そのため、硬いものを噛んでしまうと刺激となって、歯痛や頭痛を引き起こすことがあります。治療が終わるまでは、せんべい・硬い肉・スルメのような食べ物は控えたほうが良いでしょう。
2-3.歯列矯正の始まりや装置を調整(交換)したとき
歯列矯正を言葉で表すと、歯根で固定されている歯に力を加えて移動する治療です。そのため、矯正治療を開始してからの数日間がもっとも痛みを感じやすいタイミングです。人によっては頭痛の原因になりますが、一般的には日にちが経つと痛みは落ち着いてきます。
マウスピース矯正の場合は、新しいアライナーに交換した直後も痛みを感じやすいタイミングです。また、ワイヤー矯正の場合は通院時のワイヤーを調整した直後に痛みを感じることがあります。これは治療を開始したときと同じように、歯周に新たな圧力が加わるためです。
2-4.ゴム掛けのとき
ゴム掛けとは、小さいゴムを矯正器具に引っ掛けて歯列矯正をサポートする処置です。歯科医師が必要と判断した場合は、上顎と下顎の器具にまたがるように引っ掛けて、歯や顎を正しい位置に誘導します。個人差はありますが、ゴムを掛けるときや外すときに頭痛や歯に痛みを感じることがあります。ただし頭痛を感じたとしても、大抵の場合は1〜2週間ほどで落ち着くことが多いです。
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3.歯列矯正中に頭痛が起きたら試したいこと
歯列矯正中の頭痛は、痛みの強さや人によってはストレスになる可能性があります。頭痛は身体的な負担だけでなく、ストレスになった場合は精神面にも影響しやすい症状です。そのため、矯正中に頭痛が起きてしまった場合は、我慢せず早めに対処する必要があります。
3-1.医師に相談する
矯正治療による頭痛は、仕事や日常生活に影響してしまうことがあります。頭痛がひどく耐えられない、または日にちが経っても治らない場合は通院中の歯医者さんに相談しましょう。装置に不具合がないか確認してもらい、異常があれば必要な処置をしてもらいます。また、あまりにも痛みがひどい場合は、装置を調整して負荷を和らげてもらうこともできます。
マウスピース矯正を行なっている人は、痛いからと装置を外すような行為は行わないでください。場合によっては歯が後戻りしてしまったり、治療が予定通り進まなくなったりする可能性があります。
3-2.鎮痛剤を服用する
我慢できないような頭痛の場合は痛み止めの服用も効果的です。市販の鎮痛剤でも構いませんが、通院中の歯科医院で処方してもらうこともできます。また、服用の際は飲み過ぎに注意して、必ず用法・用量を守るようにしてください。鎮痛剤を飲み過ぎてしまうと、次第に効かなくなったり、逆に頭痛を引き起こす原因になったりすることがあります。
3-3.整体院で体をほぐす
矯正治療中の頭痛は、首や顎周りの血流の悪化と筋肉の緊張が原因になることが多いです。そのため、筋肉の緊張をほぐすようなマッサージを行うと頭痛が和らぐ可能性があります。また、家庭ではシャワーではなく浴槽で身体を温めたり、ストレッチや軽い運動をしたりしましょう。身体がほぐれると、筋肉の緊張も和らぐので頭痛の緩和にも効果的です。
3-4.硬い食べ物は食べやすい形にする
矯正中の頭痛を避けるためには、柔らかくなっている歯根に圧力をかけないことが重要です。そのため、治療中は硬い食べ物を避けるか、食べる場合は細かく切り分けるようにしてください。
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4.歯列矯正中に起きる頭痛について「まとめ」
矯正歯科治療は、歯に圧力をかけながら歯列を整える治療法です。そのため、人によっては一時的に感じる頭痛は珍しいことではありません。
しかし、歯列矯正は頭痛を引き起こすだけでなく、逆に「矯正治療によって頭痛や肩こりが改善された」という人もいます。歯並びの乱れ方によっては、噛み合わせの悪さが肩こりや頭痛の原因になるケースがあるのです。歯列矯正は、理想的な歯並びにすると同時に身体的な問題も改善できる可能性があります。
歯並びが気になる方は、まずは矯正歯科やクリニックに相談してみましょう。
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