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歯列矯正の失敗はなぜ起こる?よくある原因と対策をわかりやすく解説

湊 寛明
湊 寛明
この記事の監修者 

歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
https://purerio.tokyo/

歯列矯正は、見た目の美しさだけでなく、噛み合わせや健康面の改善を目的に多くの人が受けている治療です。

しかし一方で、「思っていた仕上がりと違った」「噛みにくくなった」といった声も少なくありません。
歯並びが整っていても満足できない場合、それは“矯正の失敗”と感じる原因になり得ます。

この記事では、歯列矯正でよくある失敗のパターンとその原因、そして失敗を防ぐための準備や対策についてわかりやすく解説します。

これから矯正治療を検討している方、不安や迷いを感じている方は、ぜひ参考にしてください。

1. 歯列矯正で「失敗した」と感じるのはどんなとき?

歯列矯正は、見た目や噛み合わせを整える目的で多くの人に選ばれていますが、すべての人が満足できるとは限りません。

ここでは、実際に「矯正に失敗した」と感じる主なシチュエーションを解説します。

1-1. 思っていた仕上がりと違った

矯正後の歯並びが整っていても、「思っていたような口元にならなかった」「笑ったときの印象が変わってしまった」など、

イメージとのギャップを感じるケースは少なくありません。

特に抜歯を伴う治療では、口元が引っ込みすぎて顔つきが変わることもあり、Eラインや横顔の変化に戸惑う人も多いようです。

 

歯列矯正は歯並びだけでなく顔つきや印象にも影響するため、事前にシミュレーションやEラインの変化などを確認しておくことが重要です。

矯正による顔の変化が気になる方は、こちらの記事もあわせてチェックしてみてください。

▶︎ 歯列矯正でブサイクになる?矯正中・矯正後の顔の変化と後悔しないためのポイントを解説

1-2. 噛み合わせに違和感がある

見た目は改善されたように見えても、実際に「奥歯がしっかり噛み合わない」「前歯が当たって痛い

といった機能面での問題が残ることもあります。

こうしたズレが長期間続くと、顎関節症頭痛などの不調につながることもあるため注意が必要です。

1-3. 費用や時間に見合わないと感じた

矯正は数十万円〜百万円以上かかる治療です。

それにも関わらず、「仕上がりに満足できない」「治療期間が当初より大幅に延びた」と感じると、

“高い買い物だったのに…”という不満や失望につながってしまいます。

1-4. 矯正後に歯並びが戻ってしまった

「治療直後はキレイだったのに、数年でズレてきた」といった“後戻り”も、矯正の失敗と感じられる代表的なケースです。

これは保定(リテーナー)の管理不足や装着期間の短さなどが原因となることが多いですが、患者本人が十分に説明を受けていなかった場合は、納得できない結果に終わることも。

1-5. 成功か失敗かは本人の感じ方次第

歯列矯正の成功は、単に歯並びを整えることだけではありません。

噛み合わせ・顔のバランス・自分自身の満足感がすべて揃ってはじめて「納得できる矯正」と言えます。
だからこそ、事前の理解と準備が非常に重要です。

 

次章では、矯正治療が “失敗” と感じられてしまう主な原因について、より詳しく解説していきます。

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2. 歯列矯正が失敗する主な原因とは?

八重歯になる原因

歯列矯正で「思ったような結果が出なかった」と感じる背景には、複数の共通した原因があります。

ここでは、矯正治療がうまくいかなくなる主な理由と、事前に押さえておきたい注意点をわかりやすく解説します。

2-1. 虫歯や歯周病が原因

歯列矯正が失敗する原因のひとつとして、「虫歯」や「歯周病」の影響が挙げられます。

 

これらのトラブルが発生すると、場合によっては矯正治療を中断しなければならず、せっかく移動させた歯が元の位置に戻る「後戻り」が起きてしまうことがあります。

 

また、虫歯や歯周病の治療が必要になると、矯正治療そのものが長引く原因にもなります。

 

特にワイヤー矯正を行っている場合、装置が固定されているため、歯磨きが難しくなり、結果として虫歯や歯周病のリスクが高まる傾向があります。

 

一方で、マウスピース矯正では矯正装置を取り外せるため、普段と同じように歯磨きが可能です。

この点から、虫歯や歯周病になりにくいというメリットがあります。

 

ただし、どの矯正方法でも日々の口腔ケアが重要であり、治療中は特に注意が必要です。

 

矯正中の虫歯リスクや予防法について、詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。

▶︎ 歯列矯正中に虫歯ができたらどうする?原因・治療法・予防まで徹底解説

2-2. 医師やクリニックの選び方を間違えた

矯正は高度な専門知識と技術が求められる治療です。

しかし、「料金が安い」「家から近い」などの理由だけでクリニックを選んでしまうと、専門性の低い治療を受けてしまう可能性もあります。

特に「矯正専門医ではない一般歯科」での治療は、リスクが高まる傾向があります。
専門性・実績・説明の丁寧さなどを総合的に見て、信頼できる医院を選ぶことが重要です。

2-3. 治療計画が不十分だった

矯正治療は長期間にわたるため、最初の治療計画が非常に重要です。

どの歯をどのように動かすか」「抜歯の必要性」「顔貌の変化」などを十分に確認しないまま治療を進めると、

途中で計画がブレたり、仕上がりに満足できないリスクが高まります。

2-4. 保定(リテーナー)を怠った

矯正後は、動かした歯を安定させるための保定期間があります。

この期間にリテーナー(保定装置)を正しく装着しないと、歯が元の位置に戻る「後戻り」が発生しやすくなります。

見た目が整ったからといって油断すると、わずか数ヶ月で矯正前の状態に近づいてしまうこともあるため注意が必要です。

 

リテーナーの種類や使い方、保定の重要性について詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

▶︎ リテーナーとは?矯正後に欠かせない保定装置の役割・種類・使用期間まで徹底解説

2-5. 自己判断で治療を中断した

「痛い」「見た目が気になる」「通うのが面倒」といった理由で、通院をやめたり装置の使用を自己判断で中止してしまうと、

治療効果が出ないどころか悪化してしまうこともあります。

特にマウスピース矯正は自己管理がカギとなるため、計画通りの装着時間を守ることが成功への第一歩です。

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3. 実際にあった歯列矯正の失敗例

歯列矯正の失敗は、決して珍しいものではありません。

ここでは、実際に矯正治療を受けた方が「失敗だった」と感じた事例をもとに、どのような経緯でトラブルが起きたのかを紹介します。
これから矯正を始める方が同じような後悔をしないためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。

3-1. 横顔が崩れてしまったケース

出っ歯を引っ込めるために抜歯をして矯正した結果、前歯の位置が大きく後退し、口元の立体感が失われてのっぺりした顔立ちに

担当医から横顔への影響について十分な説明がなかったため、治療後にショックを受けたというケースです。

 

歯列矯正は歯並びだけでなく、横顔や顔全体の印象にも大きく影響する治療です。

とくにEライン(横顔の輪郭線)や口元のバランスを事前に確認しておかないと、仕上がりに違和感を覚えることがあります。

 

出っ歯と横顔のバランスが気になる方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

▶︎ 出っ歯と横顔の改善方法:効果的な矯正治療とセルフケアガイド

3-2. 噛み合わせに不具合が出たケース

前歯は整ったものの、奥歯の噛み合わせが微妙にズレてしまい、食事のたびに顎が疲れるように

「見た目だけを優先した治療」だったため、噛む機能が軽視されたまま進行してしまった例です。

3-3. 矯正後に後戻りしてしまったケース

リテーナーの装着を面倒に感じ、数ヶ月で自己判断で使用をやめたところ、前歯の歯列が徐々に崩れてきたというケースも。

「矯正が終わった=治療完了」と思ってしまいがちですが、保定期間の管理が不十分だと、数年〜10年後に後戻りが起きることもあります。

 

後戻りを防ぐためのポイントや、もし戻ってしまった場合の再矯正方法について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。

▶︎ 【矯正後10年で歯並びが崩れる?】後戻りの原因・対策・再矯正を徹底解説

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4. 歯列矯正で失敗を防ぐために大切なこと

歯列矯正の失敗は、適切な準備と判断で未然に防げるケースも多くあります。

ここでは、治療を始める前に知っておきたいポイントや、信頼できる医院選びのコツ、トラブルを避けるための行動について具体的に解説します。

納得のいく結果を得るための“始める前の対策”が成功のカギです。

4-1. 信頼できる矯正専門医を選ぶ

矯正歯科専門医院」や「日本矯正歯科学会認定医」などの資格を持つ医師は、専門性・経験が豊富な傾向があります。

口コミだけに頼らず、症例数・治療方針の説明・対応の丁寧さなど、複数の視点から判断しましょう。


医院選びで失敗しないための詳しいチェックポイントや、よくある疑問はこちらで解説しています。

▶︎ 矯正歯科の正しい選び方|失敗しないためのポイントとよくある疑問も紹介

4-2. 治療前に必ず確認しておきたいポイント

矯正治療で失敗を防ぐためには、治療を始める前の確認がとても重要です。

以下のポイントをカウンセリング時にしっかりチェックしておきましょう。

抜歯の有無とその理由
・なぜ抜歯が必要なのか?
・抜歯による見た目や噛み合わせへの影響は?

顔つき・横顔への影響(Eライン)
・口元や横顔の印象はどう変わるか?
・治療前にシミュレーションや写真で確認できるか?

矯正装置の種類と特徴
・ワイヤー矯正/マウスピース矯正、それぞれのメリット・デメリットは?
・自分のライフスタイルに合っているか?

費用と治療期間の目安
・総額はいくらか?分割払いはできる?
・治療期間と保定期間を含めたスケジュールは?

✅ 保定(リテーナー)の内容
・どのようなリテーナーを使うか?
・装着期間や装着時間の目安は?

事前に納得のいくまで確認・相談することで、「こんなはずじゃなかった…」という後悔を防ぐことができます。

4-3. セカンドオピニオンの活用方法

治療に不安がある場合や説明に納得できない場合は、他のクリニックでの意見を聞いてみることも大切です。

比較することで、自分に合った治療法や医院が見えてくることがあります。

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5. もし歯列矯正に失敗してしまったら?再矯正・相談方法

万が一「矯正がうまくいかなかった」と感じても、あきらめる必要はありません。

ここでは再矯正は本当にできるのか、どこに相談すればよいのかといった疑問について解説します。

5-1. 失敗した後でも再矯正は可能か

多くの場合、再矯正によって改善は可能です。

ただし、骨の状態や歯へのダメージ、治療歴によって難易度が上がることもあるため、まずは専門医の診断を受けましょう。

5-2. 保険適用となるケースはある?

基本的に矯正治療は自由診療ですが、顎変形症や外科的矯正を伴う場合は保険適用となることもあります。

 

治療内容や症状によっては、保険適用で負担を軽減できる場合もあるため、担当医にしっかり確認することが大切です。

▶︎ 歯列矯正は保険適用される?条件・費用・適用外の対策まで徹底解説
​リンク先では、保険適用の基準や具体的な費用面、適用外となる場合の対策についても詳しく解説されているので、費用負担に不安がある方はぜひチェックしてみてください。

5-3. 矯正に失敗したと感じたらまず相談すべき相手

矯正治療に違和感や不満を感じたら、我慢せずに早めに相談することが大切です。

まずは、治療を受けているクリニックに状況を伝えましょう
調整や再説明で解決することもあります。

それでも不安が解消されない場合は、別の矯正専門医にセカンドオピニオンを求めるのも有効です。

今の治療方針が適切かどうか、第三者の視点から確認できます。

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6. 歯列矯正の失敗に関するよくある質問と答え

歯列矯正にまつわる失敗について、特によくある不安や疑問にお答えします。

Q1. マウスピース矯正でも失敗することはありますか?

あります。マウスピース矯正は目立ちにくく取り外しができる反面、自己管理が非常に重要な治療法です。
決められた装着時間(1日20時間以上)を守らなかったり、途中で装着をやめてしまうと、歯が予定通りに動かず仕上がりにズレが出ることがあります。

また、適応外のケースで無理に進めると、噛み合わせや見た目に問題が残るリスクも。

治療を始める前に、医師の診断や説明をしっかり受けることが大切です。

実際の失敗例や原因、後悔しないために注意すべきポイントについて詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。

▶︎ マウスピース矯正の失敗例|よくある4つの原因と後悔しないための対策を解説

Q2. 抜歯矯正で顔つきが変わるのは失敗ですか?

必ずしも失敗とは限りませんが、顔貌への影響が大きく出やすい治療です。

事前にシミュレーションや横顔の変化について説明を受けることが重要です。

Q3. 矯正に失敗したら返金してもらえますか?

原則として自由診療のため、返金保証はありません

ただし、再治療の対応や追加費用の免除などを設けている医院もあります。
契約内容の確認が必須です。

Q4. 歯列矯正が向かないタイプの歯並びはありますか?

骨格性のズレが大きい場合などは、通常の矯正だけでは対応が難しく、外科的処置が必要になることもあります。

歯列矯正が適しているかどうかは、初診時の精密検査で判断されます。

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7. まとめ|歯列矯正で失敗しないために大切なこと

歯列矯正は、歯並びだけでなく見た目や噛み合わせ、生活の質にも大きな影響を与える治療です。

そのぶん「思っていた結果と違った」と感じる人もいますが、多くの場合は、治療前の情報不足や選択ミスが原因となっています。

失敗を防ぐためには、

✔ 自分に合った治療法を選ぶこと
✔ 納得のいく説明を受けたうえで治療を始めること
✔ 不安があれば早めに専門家へ相談すること

この3つを意識することが何より大切です。

「これで本当にいいのかな?」と迷ったときは、一人で抱え込まずに相談することから始めましょう。

矯正治療は“成功してこそ意味がある”もの
だからこそ、正しい知識と納得のうえで、安心してスタートを切ることが第一歩です。

 

ウィ・スマイルでは3D技術を使って矯正後の歯並びを見ることが可能です。

 

このように患者さんの理想の状態を確認してかた矯正治療を始めることができるので、大きな失敗が起こりにくく安心して治療をすることができます。

 

矯正について悩みは不安がある方は、下の予約フォームから無料で相談可能ためお気軽にご相談ください。

 

どんな些細なことでも、不安を取り除いた上で矯正を始めることをすすめます。

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