「矯正中の食事はマウスピースを外しても痛いって本当?」
マウスピース矯正は、ワイヤー矯正よりも痛みがかなり少ない治療法です。それでも歯を移動する治療なので、痛みをまったく感じないわけではありません。それでも対処の仕方や食事に気をつけるだけで、痛みを大きく軽減することができます。
そこで当記事では、矯正中に起きる痛みの原因や対処方法について解説します。さらに、痛みを抑えるための食事についても詳しくご紹介します。
- 1.マウスピース型矯正装置と食事中の痛みについて
- 1-1.マウスピース矯正とは
- 1-2.マウスピース矯正の食事への影響
- 1-3.マウスピース矯正は食事中に痛みを感じるの?
- 2.食事中の痛みを回避する3つのポイント
- 2-1.固いものや丸かじりする料理を食べない
- 2-2.鎮痛剤などを用意する
- 2-3.口内炎の予防と対策をする
- 3.痛み以外の食事中の注意点
- 3-1.マウスピースを装着したまま飲食しない
- 3-2.粘着性のある食べ物は避ける
- 3-3.着色性の高い食べ物を避ける
- 4.マウスピース矯正中の痛みや食事「まとめ」
1.マウスピース型矯正装置と食事中の痛みについて
マウスピース矯正の場合、食事の痛みについては深刻に心配する必要はありません。
ただし人によっては無痛の方や、はっきりと痛みを感じる方もいます。これは、歯の乱れかたなど様々な原因があるため、個人差を踏まえた上で食事をするようにしましょう。
1-1.マウスピース矯正とは
アライナーというマウスピースを利用して、理想の歯並びに整える矯正方法です。装置が透明なので目立ちにくく、人目を気にせず治療を行うことができます。さらに着脱も簡単なため、食事や歯磨きなどの生活面においてもストレスを感じません。
1日20時間以上の装着を行ない、約2週間ごとにマウスピースを交換しながら歯を移動させていきます。ただし、骨格の状態や歯並びの乱れかたによっては、マウスピース矯正が対応できない場合があります。
1-2.マウスピース矯正の食事への影響
マウスピース矯正の場合、食事への影響はほとんどありません。
ワイヤー矯正とは違い簡単にマウスピースを外せるので、矯正前と同じような食事が可能です。また、食後の歯みがきや歯間ブラシなどのケアについても簡単に行えます。そのため、食べかすや菌が繁殖しにくく、衛生面も管理しやすい治療方法です。
1-3.マウスピース矯正は食事中に痛みを感じるの?
マウスピース矯正でも食事の際に痛みを感じることがあります。特に、矯正治療を開始した直後や、マウスピースを交換した直後の食事中は痛みを感じることが多いです。装置をつけた直後は歯が動くため圧迫されるのですが、数日で慣れて痛みは落ち着いてきます。
どの矯正方法であっても、歯を移動するので痛みを感じる可能性はあるのです。ただし、ワイヤー矯正のようにブラケットが当たるほど痛いわけではありません。
2.食事中の痛みを回避する3つのポイント
矯正中の食事について、痛みや傷を避けるためのポイントがあります。
まず、どの矯正方法を選んだとしても、ある程度は痛みを感じることがあります。大切なのは、食事でストレスになるほどの痛み避けることです。一般的には長期間になる治療ですので、食事のためにしっかりと対策をしましょう。
2-1.固いものや丸かじりする料理を食べない
マウスピースを外したとしても、矯正中は硬い食べ物を避けるようにしましょう。特にフランスパンのようなバケットや、お煎餅などは痛みを感じやすくなります。また、前歯でかじるようなトウモロコシやリンゴなども避けたほうが良いです。
歯列矯正中は、以下のように強く噛む必要がないものを選びましょう。また、デザートにはヨーグルトやゼリー、スムージーなどがおすすめです。
・煮込み料理(スープ、雑炊、おかゆ、リゾット、煮込みうどんなど)
・ひき肉料理(マーボー豆腐、ハンバーグなど)
2-2.鎮痛剤などを用意する
痛みが激しくなった場合に備えて、鎮痛剤を用意しておくのもおすすめです。
マウスピース矯正は痛みを感じにくい治療ですが、人によっては強い痛みを感じることがあります。矯正治療を開始した際に、自分に適した鎮痛剤を処方してもらうと良いでしょう。市販薬でも問題ありませんが、飲む前に歯科医師と相談しておくと安全です。
2-3.口内炎の予防と対策をする
マウスピースは柔らかいのですが、縁が歯ぐきに当たって傷がつくことがあります。もし傷ができてしまうと、着脱を繰り返すうちに口内炎になる可能性があるので注意が必要です。また、作製されたマウスピースの形状が合わずに縁が当たってしまうこともあります。
しばらく様子を見ても症状が改善されない場合は、歯科医師に相談して対応してもらってください。
口内炎ができてしまった場合は、薬での対処も可能です。飲み薬や塗り薬、患部に貼るパッチタイプなど様々な薬が市販されています。いずれにしても、口内炎ができた場合は刺激しないよう、触らず適切な処置を行いましょう。
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3.痛み以外の食事中の注意点
矯正中の食事に関する注意点は痛みや口内炎だけではありません。
順調に矯正治療を進めるためには、虫歯や歯周病などのリスクを避けることも重要です。また、口内のケガや傷から守るためには、装置を安全な状態で使うこともポイントになります。様々なリスクを理解した上で食事をすることが大切です。
3-1.マウスピースを装着したまま飲食しない
マウスピース矯正中に食事をする際は、必ずアライナーを外すようにしてください。マウスピースをしたまま噛んでしまうと、マウスピースが破損してしまうリスクがあるからです。また、咀嚼するたびにアライナーの縁が歯ぐきに擦れて怪我をする可能性もあります。
原則として、水以外の飲み物は装置を外して飲むようにしましょう。特に、コーヒーやお茶などを飲む際は温度に注意してください。マウスピースは薄い樹脂でできているため、あまりにも温度が高いと変形してしまう可能性があります。
虫歯のリスクになるような、糖分が入っている飲み物にも注意しましょう。特に外出時などは装置を外さず飲むことが多いので、装置と歯の間に糖分が溜まってしまうリスクがあります。
3-2.粘着性のある食べ物は避ける
装置を外して食べられるマウスピース矯正でも、粘着性のある食べ物はおすすめしません。ガムやキャラメル、お餅などは歯磨きをしても磨き残しが多い食べ物です。食べかすが残った状態でマウスピースを装着してしまうと、虫歯菌が繁殖しやすい口内環境になってしまいます。
3-3.着色性の高い食べ物を避ける
痛みとは関係ありませんが、歯列矯正中は着色しやすい飲食物もNGです。装置を外したとしても、歯に色がついてしまったら審美性としては意味がなくなってしまいます。
カレーやミートソース、キムチのように、色の濃いものは着色しやすいので注意が必要です。飲み物についても、コーヒーや紅茶、ウーロン茶、ワインなどは着色しやすいので避けましょう。特にマウスピースをつけたままの飲食は、歯だけでなく装置にも色がついてしまうリスクがあります。
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4.マウスピース矯正中の痛みや食事「まとめ」
今回は、矯正中の痛みや食事をする際の注意点について解説しました。
矯正中のお口の痛みは生活の上で割とストレスになります。さらに、痛みで食事を楽しめなくなってしまったら、治療のモチベーションも下がってしまいます。そのため、矯正中の食事については食材選びの工夫と痛みや虫歯に対する予防がとても大切です。
どうしても痛みがひどい場合や口内炎が治らない場合は、早めにかかりつけの歯科医院へ相談しましょう。
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