- この記事の監修者
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歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
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歯列矯正に興味があるものの、「失敗しないか不安」「思ったような仕上がりにならなかったらどうしよう」と不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
歯列矯正の失敗を防ぐためには、具体的にどのような失敗事例があり、それがなぜ起こったのか知っておくことが重要です。
今回は、歯列矯正の失敗事例とその原因をお伝えしたうえで、失敗を防ぐ対策についてもご紹介します。
「歯列矯正なんてしなければ良かった」と後悔したくない方は、ぜひ参考にしていただけますと幸いです。
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- 1. 歯列矯正における8つの失敗事例
- 事例1:噛み合わせが悪くなった
- 事例2:出っ歯、口ゴボなど見た目が悪くなった
- 事例3:歯の神経が失われた
- 事例4:歯が後戻りした
- 事例5:虫歯や歯周病になった
- 事例6:歯と歯の間にすき間ができてしまった
- 事例7:顎の関節に痛みが生じるようになった
- 事例8:矯正治療が想定よりも長引いてしまった
- 2. 歯列矯正に失敗しないための対策
- 2-1. 歯列矯正について事前にしっかり調べておく
- 2-2. 実績豊富で相性の良い医師を選ぶ
- 2-3. カウンセリングでしっかり相談する
- 2-4. 医師の指示を守る
- 2-5. オーラルケアを丁寧に行なう
- 2-6. トラブルはすぐに相談する
- 3. 不適切な治療で歯列矯正に失敗した場合はどうすればいい?
- 3-1. 担当医に相談し必要があればセカンドオピニオンを受ける
- 3-2. 返金可能か確認する
- 4. まとめ|歯列矯正に失敗しないためには医師選びが大切
1. 歯列矯正における8つの失敗事例

歯列矯正に関する8つの失敗事例についてご紹介し、その失敗の原因も併せてお伝えします。
歯列矯正を検討する際の参考にしてください。
事例1:噛み合わせが悪くなった
歯列矯正は本来、噛み合わせを良くするための治療ですが、失敗してかえって噛みにくくなってしまうケースがあります。
医師の知識不足や、見た目の改善を優先して噛み合わせを確認せずに治療を進めてしまうことなどが原因です。
ただし、噛み合わせが悪くなったのではなく、矯正を終えたばかりで歯の位置の変化に慣れておらず、一時的に噛みにくいと感じているだけの場合もあります。
この場合、慣れてくるとしっかり噛めるようになるため過度な心配はいりません。
噛み合わせが悪くなったのか、ただ慣れていないだけなのかの見極めは難しいため、早めに医師に相談しておきたいところです。
事例2:出っ歯、口ゴボなど見た目が悪くなった
審美目的で歯列矯正を受けたにもかかわらず、矯正前より口元の印象が悪くなったり、イメージと違う仕上がりになったりすることがあります。
例えば、矯正前より出っ歯や口ゴボ気味になるケースは、抜歯をせずに歯を無理に並べた結果、前に張り出してしまうことが原因です。
ほうれい線が濃く見えるのは、矯正によって口元が引っ込み、張っていた皮膚がゆるんだためです。
面長になったのは、矯正によって筋肉の形が変化し、エラが減ったことが原因の一つとして考えられます。
また、歯列矯正中は歯に痛みや違和感があるため食事がしづらく、自然と食事量が減ることで顔が痩せた、という原因も考えられます。
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事例3:歯の神経が失われた
歯列矯正は、歯に力をかけて少しずつ動かしていく治療です。
しかし、歯にかけるべき力加減や動かすスピードを間違えてしまうと、歯の根に負担がかかりすぎてしまい、神経が歯の移動についていけず失われてしまいます。
歯の神経が失われると、歯に栄養を送ることができないため次第にボロボロになり、黒っぽく変色してしまいます。
また、歯の根が溶けて短くなってしまい、歯がぐらぐらして抜けやすくなることにも注意が必要です。
事例4:歯が後戻りした
歯列矯正が成功して理想の歯並びになったことを確認したものの、しばらくたつと歯が自然に元の位置に戻ってしまい、再度治療が必要になるケースがあります。
歯列矯正を終えたばかりの歯ぐきや歯を支える骨は安定しておらず、歯が元に戻ろうとする力によって簡単に後戻りしてしまうのです。
後戻りを防ぐためには、歯列矯正で歯並びが整ってから2~3年程度、リテーナーという保定装置で歯を固定する必要があります。
歯が後戻りするのは、リテーナーの付け方が間違っていることや、装着時間を守っていないことが原因です。
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事例5:虫歯や歯周病になった
矯正治療中に虫歯や歯周病になってしまうケースや、もともとの症状が悪化してしまうケースがあります。
歯列矯正中は歯にブラケットやワイヤーといった矯正装置を付けるため、歯磨きがしにくくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まるのです。
矯正治療中に虫歯になってしまうと、矯正をいったん中断しなければならず、治療期間が延びてしまいます。
事例6:歯と歯の間にすき間ができてしまった
歯列矯正で歯並びを整えた結果、歯と歯の間、特に下の前歯に三角のすき間ができてしまうケースがあります。
これは、矯正治療の影響で歯ぐきが痩せて下がり、前歯の根の細い部分が少し露出してしまうことが原因です。
また、もともと凸凹だった歯並びを正しい場所に移動させた結果、隣の歯と形が合わず、間にすき間ができてしまうこともあります。
事例7:顎の関節に痛みが生じるようになった
歯列矯正をきっかけとして顎関節症(がくかんせつしょう)になり、顎を動かすとカクッと音が鳴ったり、痛みが生じたりするケースがあります。
これは、歯を動かす過程で顎の関節に負担が生じることが一因です。
特に、抜歯をすると他の歯に大きな負担がかかり、それにともない顎への負担も増えると顎関節症になりやすいとされています。
また、顎関節症によって顎の筋肉が緊張状態を続けると、肩こりや不眠にもつながります。
事例8:矯正治療が想定よりも長引いてしまった
初診のカウンセリングで伝えられていた期間を過ぎても歯並びがきれいにならない、という失敗もあります。
矯正治療の期間が長引くと、トータルの通院回数も増え、費用が予定よりもかさんでしまうでしょう。
矯正治療が長引く原因としてまず挙げられるのは、そもそもの治療計画が現実的でないことです。
歯の動きが想定より遅かったという理由もあるでしょう。また、マウスピース矯正の場合、着用時間を守っていなかったり、正しく着用できていなかったりすると、なかなか治療が完了しません。
矯正治療が長引く失敗とは逆に、まだ歯並びが整っていないにもかかわらず、決まった期間が経過すると「これで治療は完了」と言われ、治療を打ち切られてしまうケースもあります。
2. 歯列矯正に失敗しないための対策

歯列矯正に関する失敗事例を8つ紹介してきました。
歯列矯正は原則として自由診療のため、高額な費用がかかります。
具体的には、治療完了までに80万~120万円程度かかるのが一般的です。高額な費用になりますので、絶対に失敗したくないですよね。
ここからは、歯列矯正を成功させるためにやっておきたい対策をご紹介します。
2-1. 歯列矯正について事前にしっかり調べておく
治療を受ける際は、事前に歯列矯正についてインターネットなどで調べておきましょう。
具体的には、以下のような知識を入れておくことをおすすめします。
- ・歯列矯正の治療方法にはどのようなものがあるか
- ・それぞれの治療方法の特徴やメリット・デメリット
- ・歯列矯正にかかる費用の目安
- ・歯列矯正にかかる期間の目安
- ・クリニック選びのポイント
- ・歯列矯正をした人の実際の声(口コミやブログなど)
これらを事前に知っておくと、クリニックで医師の説明を聞く際に内容が理解しやすくなり、納得のいく治療選びにつながります。
以下の記事では、歯列矯正の治療の種類や費用といった基礎知識をまとめています。
クリニック選びについても記載しているので、治療をはじめる前にぜひ目を通してみてください。
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2-2. 実績豊富で相性の良い医師を選ぶ
歯列矯正は単に歯の位置を動かせば良いものではありません。
噛み合わせの正しさや見た目の美しさなど、さまざまな点を考慮しながら治療を進める必要があります。
また、歯の状態は一人ひとり異なっており、まったく同じ症例になることはありません。
一人ひとりの歯の状態に合わせて治療するため、豊富な経験と高い技術力が求められます。
歯列矯正を受けるなら、矯正治療の実績が豊富な医師が在籍するクリニックを選びましょう。
日本矯正歯科学会認定の「認定医」は、5年以上の研修と診療活動、学術活動の実績などに加え、資格審査で症例審査に合格した医師のみが持つ資格です。
さらに、認定医より高いレベルの「専門医」という資格もあります。この認定医や専門医が在籍しているクリニックを選ぶことをおすすめします。
また、歯列矯正は治療期間が長いため、医師との相性も非常に重要です。
医師との相性が悪く途中でクリニックを変えると、検査や診断のやり直しなどで追加費用と通院の手間が発生しやすくなります。できれば複数のクリニックをじっくり比較検討したうえで選ぶことをおすすめします。
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2-3. カウンセリングでしっかり相談する
初診時のカウンセリングでは、理想の歯並びや希望、治療方法や費用、期間、トラブル時の対応など、気になる点はすべて確認して医師とすり合わせを行なってください。
歯列矯正において、自分が思う理想の歯並びと医師の目指すゴールが異なっていると、仕上がりに納得できない結果につながってしまうためです。
疑問や不安を相談した際に、親身になってしっかり説明してくれる医師を選びましょう。
少しでも不安があれば、契約を急がず、他のクリニックと比較したうえで選んでください。
2-4. 医師の指示を守る
矯正治療中、通院の頻度や矯正装置の装着時間など、医師から指示された内容はしっかり守ってください。
指示を守らないといつまでも治療が完了せず、理想の歯並びから遠ざかってしまいます。
矯正が完了し歯並びが整ったら、次はリテーナー(保定装置)を正しく装着することも忘れないでください。
2-5. オーラルケアを丁寧に行なう
矯正治療中はブラケットなどの矯正装置を付けているため歯磨きがしにくく、また矯正装置に食べかすや歯垢がたまりやすいこともあり、虫歯や歯周病になる危険性が高まります。
虫歯や歯周病になると矯正を中断しなければならないため、注意が必要です。
医師の指示に従い、普段以上に丁寧なオーラルケアを心がけ、虫歯や歯周病を防ぎましょう。
2-6. トラブルはすぐに相談する
強い痛みを感じる、矯正装置が外れるなどのトラブルが生じた場合、なるべく早く医師に相談しましょう。
面倒だからと放っておくと、治療に悪影響が出る恐れがあります。
3. 不適切な治療で歯列矯正に失敗した場合はどうすればいい?

歯列矯正に失敗しないための対策を紹介してきましたが、すでに歯列矯正で失敗してしまった場合はどうしたらいいのでしょうか?
ここでは、歯列矯正に失敗した際に取るべき対応を2つ紹介します。
3-1. 担当医に相談し必要があればセカンドオピニオンを受ける
「噛み合わせが悪い」「痛みが強くて耐えられない」「理想の見た目と大きくかけ離れている」などのトラブルがあれば、まずは早めに担当医に相談し、再治療やリカバリーの方法を話し合ってください。
万が一、担当医に問題があると感じた場合は、別のクリニックでセカンドオピニオンを受ける方法もあります。
3-2. 返金可能か確認する
失敗した矯正治療の費用を返金してもらえるかどうかは、契約書をチェックすることで確認できます。
歯列矯正は原則として自費診療ということもあり、一般的には失敗しても返金されないことが多いようです。
ただし、医師の説明が不十分だった場合は、説明義務違反として返金されるケースもあるため、契約書をチェックしたうえでクリニックや法律の専門家に相談してみてください。
4. まとめ|歯列矯正に失敗しないためには医師選びが大切
今回は、歯列矯正の失敗事例とその原因、失敗を防ぐための対策や失敗した際の対応について解説してきました。
高額な費用を支払って受ける矯正治療ですから、必ず成功させたいですよね。
カウンセリング時に希望のすり合わせをしっかり行なったうえで、技術力が高く相性の良い医師を選びましょう。
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