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矯正期間が長すぎると感じる理由は?歯列矯正をスムーズに進めるポイントも解説

湊 寛明
湊 寛明
この記事の監修者 

歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
https://purerio.tokyo/

歯列矯正を始めて「思ったより期間が長い」と感じる方は少なくありません。仕事や家庭との両立を考えたとき、通院やケアが何年も続くのは大きな負担になるものです。

 

歯列矯正の期間は一般的に1~3年とされていますが、当人の症状や口腔内の状態にも左右されることから、必ずしも一般的な矯正期間で終了するケースだけではありません。

 

「なぜこんなにかかるのか?」という不安や疑問を解消し、納得のいく治療選びをするためには、矯正期間の仕組みや期間を短くするポイントを知っておくことが重要です。

 

本記事では、矯正期間が長くなる原因と平均期間矯正期間を短縮する方法をわかりやすく解説します。

自分らしい笑顔を浮かべるためにも、基本的な情報を押さえておきましょう。

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1. 歯列矯正の平均的な治療期間

歯列矯正の治療期間は、方法や範囲によって大きく異なります。

 

全体矯正(ワイヤーやマウスピース)は一般的に約1~3年かかり、場合によっては3~4年半におよぶこともあります

 

一方、部分矯正であれば多くの場合、半年~1年半程度と、比較的短期間で完了します

 

ただし、矯正後には歯並びを安定させるための保定期間があり、リテーナーを約2年間装着するのが一般的です。

そのため、歯を動かす期間だけでなくその後の保定期間も含め、歯列矯正全体を通じて数年にわたる治療となる点を理解しておくことが大切です。

 

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歯の矯正にかかる期間は?治療が早く終わりやすい人の特徴、期間を短縮するコツ

2. 矯正期間が長すぎると感じてしまう理由

歯列矯正の治療期間は前項で解説したように、通常、完了するまで数年を要します。

症状や口腔内の状態によっては平均よりも長い期間かかってしまうこともあり、「矯正期間が長い」と感じてしまう方もいるでしょう。

 

ここでは、矯正期間が長すぎると感じてしまう理由を紹介します。

2-1. 想定よりも歯や骨の動きがゆっくりだった

歯列矯正の治療期間が長く感じられる理由の一つに、歯や骨の動きが想定よりもゆっくり進むというものがあります。

 

歯を安全に動かせるのは、1ヵ月に0.3~1mm程度です。

急激な力をかけると歯や歯茎に大きなダメージを与えてしまうため、ゆっくり動かす必要があるのです。

 

歯列矯正の仕組みは、骨の新陳代謝を利用しています。

歯に力を加えることで歯根膜が伸縮し、縮んだ側では骨が吸収され、伸びた側には新しい骨が形成されるというプロセスです。

 

このプロセスには一定の時間が必要であるため、治療は自然と長期にわたり、患者にとって「なかなか進まない」と感じてしまう要因となります。

2-2. 矯正治療を始めるまでの準備期間が長かった

矯正治療は、歯科クリニックを受診してすぐに始められるものではなく、事前準備に一定の時間が必要です。

 

まずカウンセリングで希望や現状を確認し、その後に精密検査や必要な治療を行ない、治療計画の立案や矯正器具の作製へと進みます。

これらのプロセスを経て初めて矯正治療がスタートするため、カウンセリングから実際の治療開始までにおよそ2ヵ月程度かかるのが一般的です。

 

すぐに矯正治療を始められると思っていた患者にとって、この準備期間の長さは予想外かもしれません。

結果的に「矯正期間が長すぎる」と感じてしまう大きな要因となります。

2-3. 保定期間を考慮していなかった

矯正治療は、歯を動かして終わりではなく、移動後の歯を安定させるために「保定期間」を確保することが欠かせません。

 

しかし、治療は歯を動かし終えた段階で完了すると誤解している人も少なくないようです。

 

そのため、リテーナーを用いた保定が追加で必要になると、想定外の期間が加わったように感じ、「矯正期間が長すぎる」と思ってしまいます。

3. 矯正期間が長くなる主な原因

歯列矯正の期間が長くなる原因にはさまざまなものがあり、症状や口腔内の状態だけでなく、年齢や生活習慣なども関連してきます。

 

ここでは、矯正期間が長くなる主な原因について解説します。

3-1. 不正咬合が重度である

重度の不正咬合がある場合、歯を大きく動かす必要があるため矯正治療の期間は長くなります。

た、重度の不正咬合がある場合は外科的な処置をともなうこともあり、これも矯正治療の期間が長引く一因です。

 

さらに、不正咬合の解消で抜歯が複数本必要になるケースでは、スペースを確保しながら歯を徐々に移動させるため、治療工程が複雑化し、時間を要するのが一般的です。

 

このように歯並びや噛み合わせの悪い状態が重度であるほど、治療期間が長期化する傾向にあります。

3-2. 高齢である

矯正治療は、歯や骨の新陳代謝を利用して進めるため、新陳代謝が活発な若いうちに始めると比較的短期間で効果が得られます。

 

特に成長期の若年層は顎の骨がやわらかく、歯も動きやすいのが利点です。

一方で、高齢になると新陳代謝が衰え、顎の骨も硬くなるため、歯の移動に時間がかかりやすく、治療期間が長引く傾向にあります。

 

ただし、治療には年齢が若ければ若いほどいいというわけでもありません。

症例によっては永久歯が生えそろってから治療を始めたほうが望ましい場合もあるため、医師と相談し最適なタイミングを見極めることが重要です。

3-3. 医師やクリニックの指示を守っていない

矯正治療では、医師やクリニックの指示を守らないことも治療期間が長くなる大きな要因です。

例えば、適切な頻度で通院しないと、装置の調整が遅れて歯の移動が計画どおりに進まなくなります。

 

また、マウスピース矯正でのマウスピースやリテーナーといった取り外し可能な装置があるケースでは、指示された装着時間を守らないことが治療の長期化を招きがちです。

場合によっては、歯が十分に動かなかったり、後戻りが起きてしまったりするなど、治療をやり直さなければならなくなることもあります。

 

さらに、口腔ケアを怠って虫歯や歯周病になると、それらの治療を優先しなければならず、矯正治療は中断せざるをえません。

 

こうした小さな要素の積み重ねが治療全体を遅らせる原因となるため、医師の指示や通院スケジュールをしっかり守ることが、矯正期間を短縮するうえで欠かせないポイントといえます。

3-4. 歯並びや噛み合わせに悪影響を与える癖・習慣がある

矯正治療は、歯並びや噛み合わせに悪影響を与える習慣があると計画どおりに進まず、治療期間が長引く原因となります。

 

例えば、舌で前歯を押す癖や頬杖をつく習慣、さらには歯ぎしりなどがあると、矯正によって歯を動かしても思うような改善が得られなかったり後戻りが起こったりしやすくなります。

 

また、喫煙習慣も歯茎や歯槽骨の血流を悪化させて歯の移動を妨げるため、治療の遅れにつながる原因の一つです。

 

このように矯正に悪影響を与える要因を放置すると、結果的に治療が長期化してしまいます。

矯正期間をできるだけ短くするためには、これらの癖や習慣を自覚し、改善に努めることが不可欠といえるでしょう。

3-5. 治療計画に無理がある

矯正治療をスムーズに進めるためには、無理のない治療計画を立てることが重要です。

通院頻度や治療法の選択は、担当医と十分に相談し納得したうえで決める必要があります。

 

計画に無理があると、途中で治療の継続が難しくなったり歯が想定どおりに動かなかったりするなど、治療期間が長引く大きな要因となってしまいます。

4. 矯正治療をスムーズに進めるためのポイント

矯正期間を短くする方法は、矯正治療期間の長期化を避ける安価で簡単にできるものから、先進の医療を導入し積極的に矯正治療期間を短縮するものまで、さまざまにあります。

 

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歯列矯正が早く終わる人の特徴とは?矯正期間を短縮するポイント

 

ここでは、個人で可能な取り組みとして、矯正治療をスムーズに進めるためのポイントを紹介します。

4-1. 口腔ケアや装着時間の厳守など自己管理を徹底する

矯正治療をスムーズに進めるためには、口腔ケアや装着時間の厳守といった自己管理を徹底することが欠かせません。

口腔内が清潔で健康な状態を保てば、虫歯や歯周病の治療による中断を避けられ、治療期間を短縮できるのです。

 

また、担当医の指示を守って矯正装置をしっかり装着すれば、計画どおりに歯が動きやすく後戻りのリスクも減ります。

さらに、リテーナーも指示どおりに装着することで歯の安定が促され、治療全体の長期化の防止につながります。

4-2. 矯正治療に悪い影響を与える癖や習慣を改善する

矯正治療を順調に進めるためには、舌で歯を押す癖や頬杖、歯ぎしり、さらには喫煙習慣など、歯並びや口腔内の環境に悪影響を与える癖生活習慣を改善することが大切です。

 

担当医のアドバイスにしたがい、できる限り悪癖や生活習慣を改めることで、後戻りのリスクを抑え、計画どおりに治療を進めやすくなります。

4-3. 若いうちに矯正治療を始める

矯正治療をスムーズに進めるためのポイントの一つが、若いうちに治療を始めることです。

 

新陳代謝が活発で顎の骨がやわらかい時期に矯正を行なえば、歯は計画どおりに動きやすく、移動後も比較的早く安定します。

そのため治療全体の期間を短縮できる可能性が高いのです。

 

ただし、年齢が若ければ必ず良いというわけではなく、特に成長期の子どもでは治療にあたって発育の状態を考慮する必要があります。

最適なタイミングを見極めるためにも、必ず担当医に相談することが大切です。

4-4. 自分に合った治療計画を立てる

矯正治療を無理なく進めるには、自分に合った治療計画を立てることが欠かせません。

通院が負担になったり、矯正装置の装着時間を守れなかったりすると、治療は計画どおりに進まず矯正期間が長引いてしまいます。

 

そのため、担当医としっかり相談し、無理なく継続できる計画を立てることが大切です。

5. 矯正期間を短縮できる補助的治療方法

マウスピース矯正に向けた精密検査をおすすめしたい方

ここでは、矯正期間を短縮できる先進の補助的治療方法を紹介します。

5-1. オルソパルス・プロペルなどの光加速矯正

矯正治療を効率的に進める方法として、オルソパルスやプロペルといった光加速矯正があります。

これは近赤外線を歯槽骨に照射し、新陳代謝を活性化させることで歯の移動をスムーズにする補助的治療です。

 

1日10分ほど照射するだけで最大30~50%の治療期間短縮が期待でき、費用は数万円から十数万円程度とされています。

5-2. アクセルデント・VProなどの振動矯正

矯正期間を短縮する補助的治療として、アクセルデントやVProなどの振動矯正もあります。

これは低周波の振動を歯に伝えることで歯槽骨の代謝を促進し、歯の移動をスムーズにする方法です。

 

1日5~20分程度使用するだけで治療期間の短縮が期待でき、費用は数万円から十数万円程度とされています。

5-3. コルチコトミー

コルチコトミーは、歯槽骨の表層に小さな切れ込みを入れて骨の代謝を活性化させ、歯の移動を促進する補助的治療です。

外科的治療に分類されます。

 

通常の矯正治療よりも6ヵ月~1年ほど期間短縮が期待できますが、術後に痛みや腫れが出る場合があり、適応できる症例や対応できる歯科医院は限られます。

費用は数十万円程度で、他の補助的治療よりもやや高額です。

6. 自分に合った矯正計画と治療選択のために必要なこと

自分に合った矯正計画にするため、担当医とは丁寧なコミュニケーションをとりましょう。

 

治療法や装置の選択について十分な説明を受け、納得したうえで治療を始めることが大切です。

 

た、治療期間の目安やリスク、早期終了の可能性、期間が延びた場合の対応についても積極的に質問し、理解を深めることで安心して治療を進められます。

7. まとめ|矯正治療をスムーズに進めるには自己管理の徹底が大切!

矯正期間が長くなる理由は、歯と骨の安全な移動や患者ごとの症例によるものです。

平均的な治療期間は1~3年ほどですが、症状や治療方法、生活習慣によって大きく変わります。

 

矯正期間短縮のために最も手軽で大切なのは、自己管理やセルフケアの徹底です。

その他に医師との密な相談も鍵となります。不安に感じている点は積極的に担当医へ相談しましょう。

 

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納得できる治療計画とセルフケアを選ぶことで、安心して矯正に取り組めます。

矯正期間への不安も、信頼できる医師にしっかり相談すれば、スムーズな矯正治療が実現できるでしょう。

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