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【矯正後10年で歯並びが崩れる?】後戻りの原因・対策・再矯正を徹底解説

湊 寛明
湊 寛明
この記事の監修者 

歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
https://purerio.tokyo/

理想的な歯並びを目指す矯正治療

「矯正したのに、また歯並びが崩れてきた…」そんなお悩みはありませんか?


矯正治療は時間と費用をかける大切な投資だからこそ、「後戻り」を防いで長く美しい歯並びをキープしたいですよね。


しかし、 矯正後10年・20年経つと、気づかないうちに歯が動いてしまう ことがあります。

 

これを「後戻り」と呼び、多くの人が経験しています。

 

この記事では、歯列矯正後の後戻りの原因、予防法、さらに再矯正が必要な場合について詳しく解説します。

1. 【矯正後10年で後戻り?】4つの原因を解説

歯列矯正を完了した後も、後戻りが起こる場合があります。

 

その原因は以下の4つに大きく分けられます。

1-1. 保定期間が不十分

矯正治療が終わった直後の歯は、周囲の骨や歯ぐきの組織がまだ安定していないため、歯がもとの位置に戻ろうとする力が強く働きます。

 

これを防ぐためには、矯正後にリテーナーという「保定装置」を使用し、歯並びが安定するまで歯を固定する「保定期間」を設ける必要があります。

 

保定期間中にリテーナーを適切に使用しないと、歯並びがすぐに後戻りしてしまう可能性が高くなります

 

 

リテーナーには、「マウスピース型」「プレート型」「ワイヤー型」の3種類がありますが、どのタイプであっても歯科医の指示に従って装着することが大切です。

マウスピース型リテーナー

取り外しが簡単で目立たないため、日中も気軽に使用できるタイプです。

薄く透明な素材で作られているため、目立たず装着感が軽いのが特徴です。


プレート型リテーナー

取り外しが可能
で、口の中でしっかりと歯を支えることができるリテーナーです。

マウスピース型に比べるとやや目立ちますが、装着時の安定感があり、矯正の保定効果が高いとされています。


ワイヤー型リテーナー

歯の裏側にワイヤーを固定するタイプのリテーナーで、取り外しができません

患者さんが装着を忘れる心配がないため、しっかりとした保定効果が期待できます。

 

 

リテーナーの適切な使用方法については、次の章で詳しく解説します。

 

■参考記事:矯正治療後に必要な「リテーナー」とは?その目的と使い方、種類を詳しく解説

1-2. 生活習慣の影響

歯並びは日常の生活習慣にも影響を受けます。

 

例えば、歯ぎしりや食いしばり、爪を噛む癖などがある場合、歯に強い力がかかり続けるため、徐々に歯並びが変化してしまうことがあります。


歯ぎしり

無意識のうち
に強い力で歯を擦り合わせる行動です。

夜間に多く見られますが、昼間でもストレスがかかる場面で起こることがあります。


食いしばり

強い力で歯を噛みしめる癖があると、歯が移動しやすくなります。

これも歯並びに悪影響を及ぼす原因です。


爪を噛む癖

この癖は
歯並びに直接的な力を加えてしまうため、噛み合わせが変わることがあります。

 

これらの癖は、長期的に歯並びに悪影響を与えることがあるため、改善が推奨されます。

1-3. 歯周病の影響

歯周病など、歯の健康状態が悪化すると、歯並びも崩れやすくなります。

 

歯周病が進行すると、歯を支える骨が溶けたり歯ぐきが弱まったりして、歯が動きやすい状態になります。

 

これは、特に歯周病が進行した場合に多く見られ、矯正後の歯並びが崩れる原因のひとつです。

1-4. 成長に伴う変化

特に成長期の子供が矯正を行った場合、その後の成長に伴って顎の形が変わり、歯並びにも影響が出ることがあります。

 

顎の成長には個人差があり、顎の骨が成長している間は、歯並びもそれに伴って変化する可能性が高くなります。

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2. 【後戻りを防ぐ】矯正後に必ずやるべき3つの対策

矯正治療後の歯並びを長く保つためには、以下の3つの方法が効果的です。

2-1. リテーナーの正しい使用

矯正治療を終えた後、10年以内に後戻りする可能性は決して低くありません。

特に、リテーナーを正しく使用しない場合は、矯正後の後戻りリスクが高まります。

 

後戻りを防ぐために最も重要なことはリテーナーを適切に装着し、保定期間をしっかりと守ることです

 

保定期間は歯科医師の指示に従いながら、以下のようなスケジュールでリテーナーを装着していきます。

 

保定期間の進捗1日の使用時間
矯正終了直後〜約3ヶ月20時間装着
約3ヶ月〜半年1日の半分装着
約半年〜2年夜間のみ装着


リテーナーの装着時間を徐々に減らしなが
ら、歯並びが安定するまで使用します。

特に初めの数ヶ月は装着時間を守ることが大切です。

 

また、リテーナーを清潔に保つために、定期的な洗浄を心がけましょう。

 

■参考記事:リテーナーの正しい付け方|矯正後の後戻りを防ぐポイント

2-2. 生活習慣を改善する

矯正後の歯並びを長持ちさせるためには、生活習慣の見直しが欠かせません。

 

歯に負担をかける習慣は少しずつ改善していくことが後戻り防止に重要です。

たとえば、歯ぎしりや食いしばりといった無意識の行動が歯並びに大きな負担を与えます。

 

これらは、日中のストレスや、眠りが浅い状態によって引き起こされることが多いため、ストレス管理や睡眠の質を高める工夫が有効です。


歯ぎしり防止

歯ぎしりの頻度が多い方は、夜間にマウスピースを装着する方法が一般的です。

マウスピースは歯科医院で個別に製作することができ、歯にかかる圧力を軽減します。


飲酒・カフェインの制限

飲酒やカフェインの摂取も、眠りを浅くし、歯ぎしりや食いしばりの原因になることがあるため、特に夜の摂取は避ける
ようにしましょう。


ストレス対策

ストレスがたまると歯ぎしりや食いしばりが強くなることがあります。

リラックスできる趣味や運動深呼吸を取り入れることで、日々の緊張を和らげる工夫をしましょう。

また、ヨガや瞑想といったストレス軽減方法を試すのも良いでしょう。

 

 

習慣の改善に加え、爪を噛む癖や片側だけで食べ物を噛む癖にも注意が必要です。

こうした行動は、歯に偏った力を加え、歯並びの変化を引き起こす原因になり得ます。

日々の生活の中で少しずつ意識し、癖を改善することが、後戻りのリスクを減らすための大切なポイントになります。

 

■参考記事:歯並びを良くする方法|日常生活で意識すべきポイントと注意点

2-3. 定期的な歯と歯ぐきのケア

後戻りを防ぐためには、矯正後も日々の歯と歯ぐきのケアを続けることが重要です。

 

歯周病や虫歯は歯を支える骨や歯ぐきにダメージを与え、歯の位置が変わりやすくなるため、毎日のケアに加え、歯科医院での定期的なチェックアップが欠かせません。


毎日のブラッシング

歯列矯正後は特に、丁寧なブラッシングが必要です。

朝晩の2回に加え、昼食後もできればブラッシングを行い、歯周病や虫歯を予防します。

フロスや歯間ブラシも取り入れると、歯と歯の間の汚れをしっかり除去できます。


歯科医院での定期クリーニング

歯科医院でのクリーニングを受けることで、家庭では取り除きにくい歯垢や歯石をしっかり落とし、口腔内の健康を保つことができます。

定期的にプロのクリーニングを受けると、歯ぐきや歯周組織が健康に保たれ、後戻りのリスクが低くなります。


矯正後のメンテナンス相談

歯科医院での定期検診の際に、後戻りの兆候がないかをチェックしてもらうことも大切です。

担当の歯科医師と相談し、必要に応じてリテーナーの使用時間を見直すなど、適切なアフターケアを行うことで、美しい歯並びを長く保つことができます。


以上のようなケアは、毎日の小さな積み重ねですが、歯列矯正の成果を持続させ、後戻りのリスクを大幅に減らすための大切な習慣です。

 

■参考記事:歯周ポケットの正しいケア方法|放置のリスクと対策を徹底解説!

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3. 矯正後10年でも後戻りは起こるのか?

矯正治療後にリテーナーを適切に使用していても、10年、20年と年月が経つと、少しずつ歯並びが変化してくることがあります。

 

これは、日常の生活の中で歯にかかる小さな力が少しずつ積み重なっていくためです。

 

特に、食事中の咀嚼や頬杖片側だけで噛む習慣舌で歯を触る癖横向きで寝るといった行動が、後戻りを引き起こす要因となります。

 

長期的にきれいな歯並びを保つためには、無意識に行っている生活習慣を見直すことが大切です。

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4. 再矯正のタイミングと費用について

もし後戻りが進行してしまった場合、再矯正が必要になることがあります。

 

再矯正を検討するタイミングと費用について、以下に詳しく説明します。

4-1. 矯正後10年以内に再矯正が必要なタイミングとは?

次のような症状や変化が見られる場合は、再矯正を検討するべきタイミングといえます。


見た目や噛み合わせに変化があった

前歯に隙間ができたり、噛み合わせが合わなくなったりした場合。


リテーナーが合わなくなった

リテーナーが正しく装着できなくなった場合、後戻りが進行している可能性があります。

リテーナーはあくまで歯並びを「固定」するための器具であり、歯並びを矯正する効果はありません。

リテーナーが装着できない状態である場合は、再矯正が必要になることが多いです。

4-2. 再矯正にかかる費用

再矯正の方法には、一般的に「ワイヤー矯正」と「マウスピース矯正」があり、それぞれに特徴と費用の目安があります。


ワイヤー矯正
:歯にブラケットとワイヤーを装着して歯を動かす方法で、約25万円〜50万円程度の費用がかかることが一般的です。


マウスピース矯正
:透明なマウスピースを使用して歯並びを整える方法で、目立ちにくく、費用は約20万円〜35万円程度が目安です。

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5. 信頼できるクリニックで再矯正を相談するメリット

後戻りが心配な場合や再矯正を検討している場合は、経験豊富なクリニックで相談することをおすすめします。

 

信頼できるクリニックでの治療は、患者さん一人ひとりに合わせたサポートを受けることができ、長期的な歯並びの維持に役立ちます。

クリニックによっては、治療費の分割払いが可能な場合もあり、費用負担を軽減できることも魅力の一つです。

また、アフターケアもしっかりしているクリニックを選ぶことで、安心して治療を受けることができます。

 

以上が、歯列矯正の後戻りの原因と予防法、再矯正についての解説です。

 

矯正治療後のリテーナーの装着や生活習慣の改善を通じて、美しい歯並びを長く維持するためのポイントを理解していただけたと思います。

 

再矯正が必要な場合も、信頼できる歯科医院での相談を通じて、自分に合った治療方法を見つけていきましょう。

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