口ゴボは矯正治療できれいな口元に！放置するデメリット・リスクは？

口ゴボという言葉を聞いたことはあるでしょうか。ガミースマイル同様、通称で呼ばれることが多く、よくわからない人もいるかもしれません。口ゴボとは、口元が前に突き出るような、見た目にコンプレックスを持つ人が多い症状です。しかし実際には、口ゴボは見た目だけではなく身体的にも治療を考えるべき症状でもあります。

当記事では、口ゴボについての審美的な側面に加えて健康面についての特徴やデメリットについてご説明します。また、口ゴボの歯列矯正についてもご理解いただける内容になっています。

口ゴボという表現は俗称で、モンキーフェイスという表現をすることもあります。笑うと歯茎が多く見えるガミースマイルも含め、健康面よりも見た目の悩みを持つことが多い症状です。

以下の写真のように、正面よりも横からの見た目に特徴があります。

口ゴボは見た目に特徴があり、唇の中央を頂点として口元全体が盛り上がって見える状態です。

医学的な診断名は「上下顎前歯前突」といい、上の前歯が出ている上顎前突（出っ歯）も似た症状として知られています。特徴としては、顔の下半分が前方に出ているような状態です。特に横からの見た目がわかりやすく、唇の中央が鼻の高さと同じか鼻よりも前に出ています。

口ゴボの原因は、先天的なものと後天的な生活習慣の助長があります。特に後天的な場合は、出っ歯の原因と非常に似ている症状です。

原因を大きく分けると歯の問題と骨格の問題に分けられます。歯の生える向きが前方に向いている、あるいは前方の骨格に異常がある状態です。

遺伝の原因

多くの場合、口ゴボは遺伝による先天的な症状という傾向があります。口ゴボの原因が遺伝によるもの場合は、生活習慣や個人の努力での改善はできません。

生活習慣の原因

骨格自体はそれほどの異常でなくても、生活習慣が口ゴボに影響を与えることがあります。

幼少期の指しゃぶりに始まり、頬杖、指しゃぶり、舌のクセなども後天的に口ゴボを助長して悪化させることがあるのです。

■参考記事：出っ歯はセルフケアで治せるの？前歯の歯並びの適切な矯正治療

「口ゴボなんて見た目さえ気にしなければ問題ないでしょ？」

決してそんなことはありません。原因や症状は人それぞれですが、ルックスの良さだけでなく身体的にも悪影響を及ぼすことがあります。

Eライン（エステティックライン）は、横顔の美しさを表現した言葉です。鼻先と顎の先端を直線で結んだラインより、唇が触れない（やや内側）口元が美しいとされています。その一方で、唇がEラインに触れているか、Eラインよりも前に出てしまっている状態が口ゴボの特徴です。また、出っ歯の人は上唇がEラインよりもさらに出ているため、横顔の美しさに影響します。

■参考記事：Eラインを矯正でキレイにしたい！理想の横顔をつくる治療方法

口ゴボや出っ歯の人は、歯周病にかかりやすい傾向があります。

・口内が乾燥しやすい

口ゴボの人の多くは、歯並びの特徴として口が閉じにくい傾向があります。そのために鼻呼吸ができず口呼吸になり、口内が乾燥するため菌が繁殖しやすくなるのです。また、口内の乾燥は口臭の原因にもなるため注意が必要です。

・歯磨きしにくい

口ゴボや出っ歯の症状は、前に出ているだけでなく叢生（でこぼこの歯並び）になっていることがあります。歯並びに前後の段差があると、歯の隅々まで磨くことが難しいため歯垢や食べかすが残ってしまうのです。

口ゴボや出っ歯は噛み合わせが悪いことが多い症状です。噛み合わせが悪いまま放置すると、継続的に顎や一部の歯に偏った負担がかかります。

顎関節への継続的な負担は、将来的に顎関節症になる可能性もあるため注意が必要です。また、噛み合わせの悪さは、肩こりや頭痛の原因やきちんと咀嚼しにくいため、胃腸にも負担がかかる可能性があります。

口ゴボは歯科矯正で症状を改善することができる症状です。見た目の美しさはもちろん、健康面にも大きなメリットがあります。口ゴボの程度や個人差がありますが、マウスピース矯正やワイヤー矯正どちらでも治療が可能です。

透明のアライナーという装置を使って口ゴボを治療します。

口ゴボは全体矯正ではなく、部分矯正で済むこともあります。マウスピース矯正は、全体矯正を含めて部分矯正にも適している治療方法です。部分矯正は期間的にも短く、痛みも少ない上に食事や歯みがきの際は外せるため快適に治療できます。

注意点としては、着脱の管理をしっかりと行う必要があります。1日の装着時間は20時間以上とされていますので、食事と歯みがき以外は装着しておくことが非常に重要です。装着時間を守れないと、治療が予定通りに進まないどころか後戻りしてしまう可能性があります。

ウィ・スマイルでは、毎月30名限定の「横顔美人コースのお試しプラン」をご用意しています。また、1回だけのお試しプランもあり、口ゴボが心配な人や一度試してみたい人におすすめです。もしも自分のイメージと異なった場合は、1回きりで終了も可能なので安心して試すことができます。

ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケット（矯正装置）をつけてワイヤーの力で歯を移動します。

いちばんのメリットは、あらゆる乱れに対応できる治療法という点です。逆にデメリットはワイヤー装置が目立つため、マウスピース矯正に比べ審美性が劣ります。裏側矯正や透明の装置もありますが、費用が高額になるため十分な検討が必要です。

さらに、治療期間中は装置を外せないため、食事や歯みがきがしにくいというデメリットがあります。虫歯や歯周病をしっかりと防ぎながら、口ゴボが改善された美しいEラインを手に入れることが理想です。

抜歯が必要な場合は、抜歯と歯列矯正治療の併用で治療します。

口ゴボと出っ歯は似ている症例があり、程度によって抜歯が必要になります。特に上の前歯が大きすぎる、または重度の叢生などは抜歯が必要なことがあるのです。抜歯によって歯の並ぶスペースを作ってから正常な歯列に整えていきます。

または、小臼歯の抜歯を行なってからチタン製のアンカー（ネジ）を埋め込んで歯根ごと後退させる方法もあります。

口ゴボは歯並びよりも、前方に口元が出ているという見た目のコンプレックスを持つ人が多い症状です。そして今回の記事で、口ゴボは歯科矯正で改善できることがお分りいただけたと思います。

さらに口ゴボは、見た目だけではなく身体的にも影響を及ぼします。口ゴボが気になっている人は、矯正歯科の無料カウンセリングを利用してみてはいかがでしょうか。歯科医師があなたに合う治療方法を提案してくれます。

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