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口ゴボでほうれい線が目立つのはなぜ?老け見え解消の対策・治療法も解説

湊 寛明
湊 寛明
この記事の監修者 

歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
https://purerio.tokyo/

悩ましいそのほうれい線、実は「口ゴボ」とい口元の突出が原因かもしれません。骨格や歯並びの影響で皮膚が押し出されると線が深く見え、実年齢よりも老けて見えることがあります。

 

さらに、口元の筋力低下や生活習慣など、さまざまな要因でほうれい線が強調されやすくなる可能性もあるのです。

この記事では、口ゴボとほうれい線の関係、目立つ理由、改善方法などを解説します。口ゴボによりほうれい線が気になっている方は、ぜひ参考にしてください。

 

1. 口ゴボでほうれい線が目立つのはなぜ?

「ほうれい線が深くなった気がする…」という悩みの裏に、口ゴボや出っ歯といった口元の突出が隠れていることがあります。
実は、顔の骨格や筋肉のバランスが崩れることで、口元にたるみや影が生じ、ほうれい線が目立ちやすくなるのです。

ここでは、口ゴボ・出っ歯とほうれい線の関係性を、構造面筋肉面呼吸習慣などから解説します。

1-1. 口元の筋力が衰えやすい

口ゴボや出っ歯の人は口を閉じにくく、口元に余計な力が入りやすいため、唇周囲の「口輪筋(こうりんきん)」がうまく使われない傾向があります。

この筋肉が衰えると口元の皮膚がたるみやすくなり、重力の影響でほうれい線が深くなる原因になるため注意が必要です。

 

また、口ゴボ・出っ歯の方は口を自然に閉じられず、口呼吸が習慣化している場合も多く見られます。

 

口呼吸は口周りの筋肉を使わずに呼吸するため、さらに筋力低下を引き起こし、皮膚のたるみ・シワを助長する可能性が高まるでしょう。

加えて、口が常に半開きになることで、顔全体がだらしなく見えたり、清潔感・若々しさが失われる印象につながったりすることもあるかもしれません。

 

さらに、口ゴボの原因の一つに「異常嚥下癖」と呼ばれる症状があります。

 

異常嚥下癖では嚥下のたびに舌を前へ押し出だされたり、前歯に力が加わったりすることで口元が突出し、舌を正しい位置に保てなくなり、口ゴボを招きます。

 

舌の位置や動きが乱れると口周りの筋力が緩み、バランスが崩れることでほうれい線が強調されやすくなることがあるのです。

 

正しい嚥下方法を身に付け、舌と表情筋の使い方を整えることが、口元の印象改善につながるでしょう。

 

1-2. 骨格や歯並びの突出が皮膚を前に押し出している

口ゴボとは、上下の唇や歯列が前方に突出している状態を指し、出っ歯もその一種です。

このような骨格的特徴があると、鼻の横から口角にかけての皮膚が前に押し出され、自然とほうれい線が強調されやすくなります。

特に横顔で見たときに、鼻・唇・顎を結ぶEラインから唇が大きくはみ出している場合、顔のバランスが崩れて見え、老けた印象につながります。

 

■参考記事:口ゴボとは?影響や原因を理解して歯列矯正で治療で改善しよう

1-3. 紫外線対策が不足している

紫外線を浴び続けると、肌の内部にあるコラーゲンやエラスチンが破壊されることでハリや弾力が低下します。

 

その結果、皮膚を支える力が弱くなり、たるみによってほうれい線が深く見えやすくなる可能性があるため注意が必要です。

 

特に口元は皮膚が薄く、加齢変化が現れやすい部位といえます。紫外線対策が不十分な場合、老けた印象が加速しやすくなるかもしれません。

 

日焼け止めは汗や皮脂で落ちることがあるため、長時間屋外で過ごす際にはこまめに塗りなおすとよいでしょう。

 

1-4. 加齢との相互作用で老け見えが加速している

もともと骨格や歯並びに問題がある場合、加齢にともなう筋力低下や皮膚の弾力低下が重なり、ほうれい線がより目立ちやすくなります。

口ゴボ×加齢変化」は、老け見えのダブルリスクとも言える状態です。

 

また、口ゴボや出っ歯は骨格的な問題だけでなく、顔全体の印象にも影響を与えることがあります。

口元の突出によって「老けて見える」「疲れて見える」といったネガティブな印象を与えやすく、ほうれい線の深さがより強調されてしまう原因にもなり得ます。

1-5. 頬杖やうつ伏せ寝などの悪習慣が影響している

頬杖うつ伏せ寝など、顔の片側だけに体重がかかる習慣は、皮膚や皮下組織が圧迫されやすく、筋肉や脂肪の位置が偏りやすいとされています。

 

この状態が続くと、顔の左右差が生じたり、フェイスラインのゆがみが目立ったりするなど、ほうれい線が強調されやすくなるリスクが高まるでしょう。

 

また、圧迫によって血流やリンパの流れが滞ることも指摘されており、むくみの一因にもなり得ます。そのため、寝姿勢の見直しや頬杖を控える意識を持つことが、日常的な予防策として役立つでしょう。

 

2. そもそもほうれい線とは?特徴や原因

ほうれい線とは、医学的には「鼻唇溝びしんこう)」と呼ばれ、小鼻の横から口角にかけて現れる溝状の線のことです。

 

加齢が進むと、肌の弾力が失われることで皮膚の支えが弱くなり、それによって頬が重力で下がってしまいます。加えて、頬骨筋や口輪筋といった表情筋が衰えたりすることでも皮膚の下垂が起こり、それらが起因してほうれい線の溝が深くなってしまうのです。

 

また、紫外線や乾燥、喫煙などの生活習慣はコラーゲンやエラスチンの劣化を促す要因とされ、年齢に関係なくほうれい線が目立つ原因になり得るでしょう。

 

これらを踏まえると、ほうれい線は複数の要因が重なることで進行しやすくなる可能性があるため、日頃のケアや対策が重要と考えられます。

 

3. 口ゴボによるほうれい線の改善方法①歯列矯正(根本的な治療)

ほうれい線が目立つ原因が、口ゴボや出っ歯といった歯並びや骨格の乱れにある場合、美容医療やセルフケアだけでは根本的な解決にはなりません
こうした構造的な問題には、歯列矯正による改善が効果的です。

口元の前方への突出が治まることで、皮膚や筋肉の引っ張られ方が変わり、ほうれい線が目立ちにくくなるケースがあります。
特に、Eライン(鼻・唇・顎を結ぶ理想の横顔ライン)が整うと、顔全体がすっきり見え、若々しい印象に変化します。

3-1. マウスピース矯正|見た目に配慮しながら整えたい方におすすめ

マウスピース矯正は、透明なプラスチック製の装置を使って歯並びを少しずつ整える治療法です。
口元が前に出ている軽度〜中等度の口ゴボや出っ歯であれば、目立たずに矯正できるメリットがあります。

ただし、骨格的なズレが大きいケースや重度の出っ歯には不向きな場合もあります。

 

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マウスピース矯正の効果とリスクを知ろう!治療前に押さえたいポイント

3-2. ワイヤー矯正|幅広い症例に対応できるスタンダード治療

ワイヤー矯正は、ブラケットと呼ばれる金属装置を歯に装着し、ワイヤーで力をかけて歯を移動させる矯正方法です。
重度の出っ歯や顎のズレをともなううケースでも対応可能で、口元のラインを大きく変えることができます。

装置が目立つ・取り外せないといったデメリットはありますが、「しっかり治したい」という方には最適です。

 

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ワイヤー矯正の種類を徹底解説!治療法・ワイヤー・ブラケットの違いとは?

 

3-3. 白色ワイヤー矯正|目立ちにくい治療方法の一つ

白色ワイヤー矯正は、ブラケットやワイヤーに白色や半透明の素材を使用します。

 

従来のワイヤーと同様の効果が期待でき、幅広い症例に対応可能です。口を開けたときの見た目が自然に見えやすいことから、装置が目立つことを気にする方にも選ばれています。

 

ただし、審美性に優れた加工を施すことなどから、一般的な金属ワイヤーより費用が高くなるケースもあります。治療内容や費用はクリニックごとに異なるため、事前に確認しておくと安心です。

 

3-4. 部分矯正|軽度の口元改善に対応

前歯だけ少し出ている」「軽度の口ゴボを直したい」といった方には、部分矯正が選ばれることもあります。
気になる前歯のみを矯正するため、治療期間が短く、費用も比較的リーズナブルです。

ただし、根本的な原因(骨格的なズレ)には対応できないため、専門的な診断が重要です。

 

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3-5. 外科的矯正治療|重度の骨格性口ゴボや出っ歯に適応

上下の顎の位置に大きなズレがある場合や、歯列矯正だけでは改善が難しい重度の骨格性口ゴボには、外科的矯正治療が選択されることがあります。
顎の骨を外科手術で移動させることで、根本から横顔や口元のラインを整えることが可能です。

✅ 骨格ごと修正するため、Eラインやほうれい線の印象に大きな変化が期待できる
✅ 審美だけでなく、噛み合わせや発音の改善も得られる
✅ 保険適用となる場合もあり

治療期間が長く、身体への負担もあるため、大学病院や矯正専門医での相談が必須です。

3-6. 歯列矯正+美容医療の複合|根本治療と即効性治療の両立

口ゴボによるほうれい線の改善には、歯列矯正と美容医療を組み合わせる方法も効果的な選択肢の一つです

 

矯正で口元の突出や噛み合わせを整えることで、根本的な原因にアプローチできます。しかし、口元の皮膚の厚さには個人差があるため、矯正のみではほうれい線の悩みを解消できないケースもあるでしょう。

 

そのような場合は、美容医療のヒアルロン酸注入や糸リフトなどの美容医療を併用することで、バランスの良い口元に調整することが期待できます。

 

また、ヒアルロン酸注入や糸リフトなどは即効性が期待できるため、迅速な悩み解消を求める方に向いている方法といえるでしょう。

 

根本治療と即効性のある施術を併用することで、口元の悩みを多角的にカバーでき、より若々しい印象を目指せます。

 

3-7. セラミック矯正|歯を動かさない治療方法

セラミック矯正は、歯列そのものを動かす一般的な矯正とは異なり、前歯を削ってセラミック製の人工歯を被せることで見た目を整える治療方法です。

 

歯の傾きや形を短期間で改善しやすく、口元の印象をスピーディに変えたい方に選ばれています。

 

一方で、歯を削る工程が必要となるため、歯質への負担や将来的な再治療の可能性を理解しておくことが重要です。

 

また、耐久性や費用面は使用する素材や本数によって変わること、定期的なメンテナンスが必要になることなどを理解したうえで治療することが求められます。

 

なお、この治療法は、骨格の問題が原因ではなく、歯の角度や位置の影響による口ゴボで効果を発揮します。

 

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4. 口ゴボによるほうれい線の改善方法②美容医療(ヒアルロン酸注入・糸リフト)

「できれば手軽に、今すぐできる対策を知りたい」
そんな方のために、ここでは美容医療やセルフケアによる“ほうれい線ケア”の方法を紹介します。

 

口ゴボや出っ歯でできたほうれい線をすぐに目立たなくしたい場合は、美容医療による対策も選択肢の一つです。
なかでも「ヒアルロン酸注入」と「糸リフト」は、見た目の印象を手軽に改善できる方法として人気です。

 

施術名効果の特徴メリット持続期間適した悩み
ヒアルロン酸注入ほうれい線の溝をふっくら持ち上げる即効性あり/ダウンタイムが少ない数ヵ月〜1年浅めのほうれい線/影をカバーしたい方
糸リフト皮膚を内側から引き上げリフトアップ輪郭の引き締め/コラーゲン生成も促進半年〜1年程度たるみ・口元のもたつきを引き上げたい方

 

どちらも「構造を変える治療」ではありませんが、見た目の印象を整えたい方に適した方法です。
医師と相談しながら、自分に合った施術を選ぶことが大切です。

5. 口ゴボによるほうれい線の改善方法③日常的なセルフケア

口ゴボによるほうれい線の悩みには、普段の生活でできるセルフケアも役立ちます。ここでは、自宅でも取り入れやすいケア方法を紹介するので、無理のない範囲で試してみましょう。

 

5-1. 表情筋トレーニング

「ほうれい線は筋肉のたるみが原因」とも言われるように、表情筋の衰えは深いシワや老け顔の原因になります。
に口元の「口輪筋こうりんきん)」は、口ゴボや出っ歯によって使われにくくなりがちな筋肉です。

自宅でできる簡単なトレーニング例

①口をすぼめて「う」の形を10秒キープ → 「い」の形で10秒キープ(5セット)
②頬に空気をためて膨らませる → 左右交互に空気を動かす(3分程度)

筋肉を意識的に動かすことで、口元のたるみや影の予防につながります。

5-2. 姿勢・口呼吸の改善方法

口ゴボや出っ歯の人に多いとされる「口呼吸」や「猫背姿勢」も、ほうれい線を深くさせる生活習慣のひとつです。

  • 口がポカンと開いた状態が続くと、口輪筋が衰えやすく皮膚が下に引っ張られる
  • 猫背は顎が前に出ることで、顔全体がたるみやすくなる


意識すべき日常習慣
・鼻呼吸を意識する
・背筋を伸ばし、顎を引く姿勢を心がける
・就寝時の口テープや姿勢矯正クッションの活用も◎

5-3. スキンケア

日々のスキンケアによって、乾燥を防ぎ肌の弾力を保つことも大切です。ヒアルロン酸やセラミド、コラーゲンなどの保湿成分が配合された化粧品を選ぶことで、潤いやハリのある肌を保つことが期待できるでしょう。

 

クレンジングや洗顔の際には、強くこすらないように注意するなど、摩擦を減らすことも大切です。肌への負担を抑えることで、肌のバリア機能が低下してシワの悪化を防ぎやすくなります。

 

5-4. マッサージ

フェイスマッサージを行ない血液やリンパの流れを促し、老廃物が溜まりにくい肌状態に整えることで、むくみやたるみの軽減が期待できます。

 

特にフェイスラインや頬骨の下を軽く引き上げるように動かすことで、ほうれい線の軽減が期待できるでしょう。

 

力を入れすぎると摩擦による刺激が生じるため、オイルやクリームを使いながら優しいタッチで行なうことがポイントです。

 

入浴後の血流が良いタイミングを活用するなど、毎日の習慣として取り入れることで、肌の状態を整えやすくなります。

 

5-5. メイクの工夫

ほうれい線の印象を和らげるには、メイクの工夫も一案です。例えば、ハイライトを頬骨から目尻の下付近まで入れる方法なら、立体感が生まれてほうれい線の影を目立たなくすることが期待できるでしょう。

 

さらに、コンシーラーを小鼻の横とほうれい線の終点に薄くのせ、横方向へなじませることで、段差が目立ちにくくなります。

 

ベースメイクにおいては、保湿効果の高い下地を使うと乾燥によるシワ浮きを防ぎやすくなるでしょう。厚塗りにしすぎず自然に仕上げることが、肌の質感を維持しつつ印象を変えるためのポイントです。

 

6. 歯列矯正でほうれい線が濃くなることはある?

歯列矯正を検討している方のなかには、「矯正をするとほうれい線が濃くなるのでは?」と不安に感じる方もいます。

特に抜歯をともなう矯正の場合、口元が引っ込むことで皮膚のたるみや影が目立つように感じることがあります。

ただし、これはすべての人に起こるわけではなく、一時的な見た目の変化であることがほとんどです。

また、口元が後退するのは、矯正によって本来の正しい噛み合わせ・位置関係に戻っている証拠でもあり、顔全体のバランスが整うことで、むしろ若々しい印象になる方も多くいます

 

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7. ほうれい線の悩みを解消するために|口ゴボの治療で大切なこと

口ゴボによるほうれい線を改善するには、原因を正確に把握することが重要です。骨格そのものが前方に出ている「骨格性」の口ゴボなのか、加齢や筋力低下による筋肉および皮膚性の影響が大きいのかなど、原因によって適切な治療法は大きく異なります。

 

歯列矯正が有効なケースもあれば、ヒアルロン酸注入や糸リフト施術が適応になるケースもあり、複数の要因が組み合わさっていることも少なくありません。

 

そのため、歯科矯正医と美容外科医の双方に相談し、横顔のバランスや骨格の状態まで踏まえた総合的な治療計画を立てることが理想的です。

 

また、治療前の説明の丁寧さやアフターケアの体制も、クリニック選びで確認したい重要なポイントといえます。信頼できる専門医とともに、自分に合った方法を見極めることが改善への近道となるでしょう。

 

8. まとめ:口ゴボでほうれい線が気になる場合は歯列矯正を検討してみよう

ほうれい線の濃さは加齢だけではなく、口ゴボという骨格的な“口元の突出”によって強調されることがあります。口ゴボになると皮膚が前方に押し出され、影が目立ってしまうためです。

美容医療やセルフケアも大切ですが、原因が歯並びにある場合は歯列矯正による根本改善を目指すのが有効と考えられます

 

なかでも透明で目立ちにくいマウスピース矯正は、治療中の見た目に配慮しやすいメリットあるためおすすめです。清潔感のある横顔や笑顔に近づくことで、見た目年齢や印象にもプラスの変化が期待できます。

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