- この記事の監修者
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歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
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- 1.1ヶ月のマウスピース矯正で歯はどれくらい変化する?
- 1-1.1ヶ月後に感じる変化の例
- 1-2.マウスピース矯正による変化の流れ
- 2.1ヶ月のマウスピース矯正で変化を感じやすい人の特徴
- 3.1ヶ月のマウスピース矯正で変化を感じにくい人の特徴
- 4.マウスピース矯正の効果を高めるためのポイント
- 4-1.装着時間を守る
- 4-2.チューイーを適切に使用する
- 4-3.口腔内・マウスピースを清潔に保つ
- 4-4.通院スケジュールを守る
- 4-5.違和感や痛みがあるときは担当医に相談する
- 4-6.専用装置の使用を検討する
- 5.マウスピース矯正の治療を受ける際の注意点
- 5-1.精度の高いシミュレーションが可能なクリニックを選ぶ
- 5-2.適切なタイミングでマウスピースを交換する
- 5-3.歯並びによっては別の治療方法も検討する
- 6.まとめ|マウスピース矯正では装着時間や方法を守ることが大切
1.1ヶ月のマウスピース矯正で歯はどれくらい変化する?

そもそもマウスピース矯正とは、形状が少しずつ異なるマウスピースを1~2週間ごとに交換し、歯並びを改善する矯正治療のことです。
マウスピース矯正でもたらされる変化には個人差がありますが、1枚当たりの歯の移動距離は0.25mm程度とされています。基本的に、1ヶ月で2回から4回交換することになるため、1ヶ月で0.5~1mmほど移動する計算になります。
0.5mmほどの移動では、肉眼による歯並びの違いを実感しにくいでしょう。ただし、歯並びを微調整する程度であれば、1ヶ月の矯正で変化を感じられるケースもあるので、一概に「変化がない」とはいえません。
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1-1.1ヶ月後に感じる変化の例
前述のとおり、マウスピース矯正を始めて1ヶ月時点では見た目の変化がわかりにくい傾向にあります。一方で、以下のように感覚的な変化を感じるケースは多いとされています。
・噛み合わせのバランスが少し変化した
・歯に力が加わるときの感覚が変わった
・前歯で食べ物を噛み切るときの感覚が変わった
このような変化は、矯正によって歯が着実に移動している証しといえるでしょう。なかでも、前歯の矯正をメインにしている人は、変化を早く実感しやすいとされています。
1-2.マウスピース矯正による変化の流れ
ここでは、マウスピース矯正の1ヶ月間の変化と、2ヶ月目以降の変化について見ていきましょう。
| 期間 | 変化の目安 |
| 初日~1週間 | 装着していることへの違和感や軽い痛みなどを感じる |
| 2週間~1ヶ月 | 装着への違和感が減り、噛み合わせのわずかな変化を感じる |
| 2~3ヶ月 | 軽度症例の場合は、前歯の変化などを感じる |
| 4~6ヶ月 | 歯並びの見た目の変化を感じやすくなる |
| 6ヶ月以降 | 理想の歯並びに近づく時期で、写真のビフォーアフターでも変化を感じられる |
上表の変化の流れはあくまで目安ですが、軽度の歯並びの人ほど早めに効果を感じやすいとされています。歯並びが中度・重度の場合は、治療を始めてから半年~1年以降に「変わってきた」と実感できることが多いでしょう。
なお、マウスピースを使った矯正の治療期間の目安は、半年~2年半とされています。治療の効果を最大化するには、毎日の習慣の積み重ねが重要であることも認識しておきましょう。
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2.1ヶ月のマウスピース矯正で変化を感じやすい人の特徴
以下に当てはまる人は、1ヶ月のマウスピース矯正で「歯並びが変わってきた」と感じやすい傾向にあります。
・歯並びの症状が軽度な人
・成長期の子ども
・口周りの悪習慣がない人
・全身の代謝が良い人
「1~2本の前歯のみ」「すきっ歯」など、症例が軽度であれば、1ヶ月で変化を感じられるケースもあります。
また、骨の代謝が活発な成長期の子どもも、歯が動きやすいとされています。ただし、時期によっては歯が動きにくかったり、矯正装置を使った治療が受けにくかったりするので、注意が必要です。
口周りに関する悪習慣がない人も、変化を感じやすいといえるでしょう。具体的には、「歯ぎしり・歯の食いしばりがない」「歯を舌で押さない」「頬杖をつかない」「唇を噛まない」などが当てはまります。
さらに、全身の代謝が良い人は、顎の骨の代謝も活発な場合が多く、矯正治療の効果を早めに感じられることがあります。
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3.1ヶ月のマウスピース矯正で変化を感じにくい人の特徴
以下のような人は、1ヶ月のマウスピース矯正ではあまり変化を実感できないかもしれません。
・奥歯をメインに矯正している人
・医師の指示を守っていない人
・短期間の変化を期待している人
奥歯の矯正がメインの場合、視覚的に効果を確認しづらいことから、1ヶ月ではあまり変化を感じられない人が多いようです。
加えて、医師の指示を守っていない人も矯正による変化を感じにくいでしょう。マウスピースの装着時間の目安は、1日20時間以上とされています。着実に治療の効果を得るには、この装着時間を守ることが欠かせません。
また、短期間での歯の変化に期待し過ぎると、見た目の変化が少ないことに落胆する可能性があります。前述のとおり、1ヶ月に移動するのは0.5~1mm程度なので、焦らず治療を続けてください。
4.マウスピース矯正の効果を高めるためのポイント

続いて、マウスピース矯正を効果的に行なうために知っておきたいポイントを6つ紹介します。「装着時間を守る」「通院スケジュールを守る」など、実際に治療を受けるうえで重要な項目ばかりなので、ぜひ参考にしてください。
4-1.装着時間を守る
前述したマウスピースの装着時間(1日20時間以上)は、必ず守りましょう。装着時間が短いと歯の移動も少なくなり、矯正治療の期間が長引くおそれがあります。基本的に食事と歯磨きをしているとき以外は、マウスピースを装着するようにしてください。
なお、装着時間を守るための工夫として、以下を実践するのもおすすめです。
・食事の時間を短めにする
・間食を控える
・外出時はケースに入れて持ち歩く
・時間記録用のアプリを活用する
こうした工夫をしながら丁寧にケアを行なうことが、美しい歯並びへの近道といえます。
4-2.チューイーを適切に使用する
チューイーとは、歯にマウスピースを密着させるための補助器具のことを指します。
マウスピース矯正では、マウスピースと歯の密着性が非常に重要です。万が一隙間があると、矯正の効果が落ちて歯が動きづらくなってしまいます。
そこで、マウスピースの装着時にシリコンゴム製のチューイーを2~3分ほど噛めば、歯としっかり密着させることができます。
新しいものに交換して数日間はどうしてもマウスピースが浮きやすいため、就寝前に20~30分噛むことが必要になるでしょう。だんだんと歯に馴染んできたら、チューイーを噛む時間を短縮できます。
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4-3.口腔内・マウスピースを清潔に保つ
口腔内やマウスピースの衛生状態に問題があると、虫歯のリスクが高まります。加えて、歯垢や歯石が溜まることで、歯の移動そのものが妨げられてしまうおそれもあるので注意してください。
口腔内・マウスピースを清潔に保ち、矯正治療をスムーズに進めるためには、食後の歯磨きや定期的なマウスピースの洗浄を習慣付けることが重要です。必要に応じて、歯のクリーニング治療である「PMTC」を受け、歯垢やバイオフィルムを除去してもらうとよいでしょう。
4-4.通院スケジュールを守る
マウスピース矯正の治療にあたっては、医師による矯正装置の調整や経過観察が必須となります。そのためスムーズに矯正治療を進めるには、通院スケジュールを守ることが欠かせません。
通常、マウスピース矯正の場合の通院頻度は、2~3ヶ月に1回とされています。ワイヤー矯正は1ヶ月ごとの通院が目安なので、マウスピース矯正のほうが、通院は少なく済む傾向にあります。
万が一、定期的な通院を怠った場合には、矯正している歯の後戻りが起こる可能性があります。さらに、治療期間の長期化や費用の増加につながるおそれもあるので、注意してください。
4-5.違和感や痛みがあるときは担当医に相談する
マウスピースを装着したときに強い違和感があったり、歯の痛みが激しかったりするときは、クリニックの担当医に相談しましょう。
そもそも矯正治療では、歯の移動にともなって多少の痛みが出るケースが少なくありません。特に、マウスピースを新しいものに替えてすぐのタイミングでは、痛みを感じやすいとされています。
ただし、これらの痛みは通常2~3日で軽減します。「1週間以上痛みが続く」「歯ぐきに腫れ・出血がある」という場合は、できるだけ早く矯正歯科に相談して、医師の指示に従いましょう。
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4-6.専用装置の使用を検討する
少しでも早く矯正の効果を得たいなら、専用装置を使用するのも一つの手です。クリニックによっては、以下のような装置の併用にも対応しているので、確認しておくとよいでしょう。
| 専用装置 | 特徴 |
| オルソパルス | 近赤外線の照射によって歯槽骨(歯ぐきの骨)の代謝を促し、歯の移動を加速させる装置で「光加速矯正装置」とも呼ばれる |
| アンカースクリュー | アンカースクリュー(医療用ネジ)を歯槽骨に埋め込み、一時的な固定源として活用して効率的に歯を動かす |
| アタッチメント | 歯の表面に突起物を取り付け、歯を動かすための力を効率的に伝える |
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5.マウスピース矯正の治療を受ける際の注意点
最後に、マウスピース矯正の治療を受ける際に注意したいポイントを紹介します。クリニック選びのコツや適切な治療方法の選択などについてまとめているので、矯正治療の効果を高めたい方はぜひご覧ください。
5-1.精度の高いシミュレーションが可能なクリニックを選ぶ
矯正治療にあたっては、「どこのクリニックにかかるか」がとても重要です。理想の歯並びに近づくためには、なるべく精度の高いシミュレーションができるクリニックを選ぶとよいでしょう。
例えば、コンピューターに頼った簡易的なシミュレーションのみを実施しているクリニックは治療計画の精度が低く、当初の予定より治療が長引いてしまう可能性があります。
そのため、機器を活用しつつ、矯正歯科医師による診査診断も併せて実施してくれるようなクリニックを選ぶことをおすすめします。一人ひとりの歯並びの状態を考慮した、精度の高い治療計画を提案してもらうことで、安心して治療を受けられるでしょう。
5-2.適切なタイミングでマウスピースを交換する
前述のとおり、マウスピースの交換は1~2週間ごとが目安とされており、適切なタイミングを守る必要があります。早く変化させたいからといって、自己判断で勝手に新しいマウスピースに交換するのは避けましょう。
自己判断で交換すると、予定どおりに歯が動かなくなるおそれがあるうえ、歯や歯ぐきに負担をかけてしまいます。どうしても交換ペースを速めたいという場合は、まず医師に相談してみてください。
5-3.歯並びによっては別の治療方法も検討する
歯並びの状態によっては、マウスピースでの矯正が難しいケースがあります。
・重度の出っ歯、すきっ歯
・顎の骨格に問題がある
・重度の歯周病にかかっている
・親知らずや永久歯が埋まっている
これらの症状に当てはまる場合、ワイヤー矯正や顎の外科手術が必要になる可能性があります。まずは矯正歯科を受診して、医師の診断を受けましょう。
また、複数の歯がインプラントに置き換わっている人も、歯が動かせないことからマウスピースによる矯正が難しい場合があります。
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6.まとめ|マウスピース矯正では装着時間や方法を守ることが大切
マウスピース矯正による歯の変化には個人差がありますが、軽度な歯並びの人や口周りの悪習慣がない人は、1ヶ月でも変化を感じられることがあります。矯正治療の効果を高めるには、「装着時間を守る」「通院スケジュールを守る」といったポイントを押さえることが大切です。
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