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すきっ歯は前歯だけの矯正で治せる?おもな治療方法と費用相場も解説

湊 寛明
湊 寛明
この記事の監修者 

歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
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1.すきっ歯は前歯だけの部分矯正でも治療できる?

すきっ歯の矯正は、症例によっては前歯だけを対象とした「部分矯正」で対応できる場合があります。

 

隙間が限定的で、ほかに問題がなければ、該当部位のみに装置をつける部分矯正で十分な改善が期待できます。しかし、歯並び全体のバランスや噛み合わせに問題がある場合は「全体矯正」が推奨されます。

 

全体矯正の費用相場は約50万〜130万円、部分矯正は15万〜50万円程度が一般的です。最適な治療法は一人ひとり異なるため、信頼できる歯科医師と納得いくまで相談し、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

2.そもそも「すきっ歯」とはどのような状態?

そもそも「すきっ歯」とはどのような状態なのでしょうか。ここでは、すきっ歯についての基礎的な知識と原因を解説します。

2-1.すきっ歯の基礎知識

「すきっ歯」とは、歯と歯の間に目に見えるほどの隙間がある歯並びを表す一般的な呼び方です。見た目の印象に影響が出るだけでなく、「発語時に空気が抜ける」「食べ物が詰まる」といった不便を日常生活で感じることもあります。

 

すきっ歯は専門用語で「空隙歯列(くうげきしれつ)」と「正中離開(せいちゅうりかい)」の2種類に分類されます。空隙歯列は歯列全体、もしくはどこか複数にわたって隙間がある状態です。前歯だけでなく奥歯の間が広いケースも見られます。

 

一方、正中離開はおもに上の前歯の真ん中に隙間が空いている状態を指します。

2-2.すきっ歯の主な原因

すきっ歯の原因は、大きく分けて先天的な要因と後天的な要因によるものがあります。

 

「顎が大きく歯が小さい」「歯の本数が少ない」「上唇小帯(上唇と歯茎をつなぐ裏側のすじ)が太い」といった生まれつきの骨格や構造の問題が関係するものが先天的な要因です。

 

一方、後天的なものとしては、舌で前歯を押す癖や指しゃぶり、爪やペンを噛むといった生活習慣や癖が挙げられます。また、歯周病の進行や外傷による歯の喪失で歯が傾き、隙間が生じることですきっ歯になってしまうこともあります。

 

そのほかに、乳歯から永久歯への生え変わり期に一時的にすきっ歯になることがありますが、これは成長にともなう自然な現象です。

 

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2-3.すきっ歯が起きやすい年代・傾向

すきっ歯は、乳歯から永久歯への生え変わり期の子どもから、歯周病などが原因で隙間ができる成人まで、幅広い年代で見られる症状です。

 

成長期の子どもであれば、歯の生え変わりや悪癖の改善によって自然に治るケースもありますが、永久歯が生えそろっても隙間が残る場合は矯正治療が勧められます。

3.すきっ歯のおもな治療法と費用相場

すきっ歯の治療方法には、さまざまな選択肢があり、費用も異なります。ここでは、すきっ歯矯正のおもな治療法と費用相場についてみていきましょう。

3-1.マウスピース矯正:矯正期間中の装着負担が少ない

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを一定期間装着して歯を少しずつ動かす治療方法です。矯正装置が目立ちにくく、すきっ歯が前歯部分に限られる場合には特に適した治療方法といえます。

 

取り外しが可能なため食事や歯磨きしやすく、矯正中のストレスが少ない点も魅力です。ただし、指定された装着時間を守る必要があり、マウスピースの洗浄や管理も自己責任で行わなければなりません。

 

また、隙間が大きかったり複雑な形状だったりする場合や、重度の不正咬合があるケースには対応できません。定期的な通院で歯の動きを確認しながら、9ヵ月〜2年7ヵ月ほどの期間で治療を進めます。費用の目安は55万〜110万円程度です。

 

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3-2.ワイヤー矯正:幅広い症例に対応できる

ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットとワイヤーを装着し、ワイヤーの力で歯を徐々に動かして歯並びを整える矯正方法です。

 

前歯のすきっ歯はもちろん、歯列全体の乱れや複雑な噛み合わせの不正にも対応できるため、幅広い症例に適しています。矯正装置の装着位置は、目立ちにくい裏側や、一般的な表側、あるいは上下で分けるハーフリンガルなどから選択可能です。

 

ただし、見た目や装置による違和感、歯磨きのしづらさなどがデメリットとなることもあります。定期的な通院で細かな調整を行いながら、治療期間は約10ヵ月〜3年かかります。

 

費用の目安は、表側矯正で50万〜105万円、裏側矯正で85万〜150万円、ハーフリンガル矯正で70万〜130万円程度です。

 

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3-3.その他の選択肢(補綴治療)

すきっ歯の改善には、矯正以外にも「補綴(ほてつ)治療」と呼ばれる選択肢があります。代表的なものは、ダイレクトボンディング、ラミネートベニア、セラミッククラウンの3種類です。

 

ダイレクトボンディングは、歯にレジンを直接盛りつけて光で硬化させ、自然な形に整える方法で、削る量が少なく済みます。

 

ラミネートベニアは歯の表面に薄いセラミックを貼る方法で、見た目の改善に優れています。

 

セラミッククラウンは歯を削って被せ物を装着する方法で、ある程度大きな隙間にも対応可能です。

 

いずれも歯並びを根本的に治す治療ではなく、隙間を埋めて見た目を整える治療であるため、短期間で改善したい方や矯正に抵抗がある方に適しています。

 

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4.すきっ歯の矯正治療の流れ

ここでは、すきっ歯を矯正で治療する場合の流れについて解説します。

4-1.初診からカウンセリング~治療計画までの流れ

すきっ歯の矯正治療は、まず「相談とカウンセリング」から始まります。ここでは、患者さんの不安や希望を丁寧にヒアリングし、治療に対する考えを共有します。

 

次に「診察と精密検査」を行い、レントゲン撮影や口腔内写真、歯型のスキャンなどをもとに歯並びや噛み合わせの状態を詳細に分析。これらの結果を踏まえて「治療計画の立案」に進み、最適な矯正方法、治療期間、費用の目安などを具体的に説明・相談します。

 

十分な理解と納得を得たうえで同意を確認し、治療が正式にスタートします。このように、すきっ歯の矯正治療は初診から治療開始までは慎重かつ丁寧なプロセスを経て進められるため、過度に心配する必要はありません。

4-2.治療開始からメンテナンスまでの全体像

治療計画が決定すると、個々の症例に合わせて矯正装置の作製が行われ、いよいよ実際の矯正治療がスタートします。装置装着を開始したあとは、歯の動きを確認し、ワイヤーの調整やマウスピースの交換を行うための定期的な通院が必要です。

 

歯が理想の位置に整ったら装置を外し、「リテーナー(保定装置)」を使用して後戻りを防ぐ保定期間に入ります。

 

矯正後の美しい歯並びを長く維持するには、この保定期間をしっかり守ることが重要です。矯正期間中はもちろん、治療後も通院を続け、歯磨きや装置のケアなど日常的なセルフケアを怠らないことが矯正後の美しい歯並びの保持につながります。

5.自分に合うすきっ歯の治療法を見つけるには?

自分に合ったすきっ歯の治療法を見つけるためには、まず希望や不安を整理し、カウンセリング時にしっかり相談することが大切です。

 

すきっ歯によって現状感じている不都合・不満、見た目を重視するのか、機能面も改善したいのかといった希望を明確にしましょう。

 

矯正を検討する場合は、装置の見た目や取り外しの可否、費用、通院のしやすさも重要な判断材料です。また、インターネットなどで情報を集め、各治療法のメリットだけでなくデメリットや費用感を比較して検討すると、納得のいく選択がしやすくなります。

 

6.すきっ歯を矯正するメリット

すきっ歯を矯正することで、見た目の改善だけでなく、口腔機能や健康面でも多くのメリットが得られます。

 

まず、歯並びが整うことで口もとの印象が良くなります。人によっては、自信を持って笑えるようになるかもしれません。また、歯と歯の隙間がなくなることで発音がしやすくなり、咀嚼のしやすさも向上します。

 

さらに、歯間に食べ物が詰まりにくくなるため、虫歯や歯周病のリスクを軽減できるほか、噛み合わせの改善によって顎への負担も軽くなり、将来的な不調の予防も期待できるでしょう。

 

このように、すきっ歯を早期に矯正することは、見た目と健康の両面で大きなメリットをもたらすのです。

7.すきっ歯を放置するデメリット・リスク

すきっ歯を放置するとさまざまな不都合が日常生活で生じ、健康上のリスクを抱えることにもなります。

7-1.虫歯や歯周病リスクが増す

すきっ歯を放置すると、虫歯や歯周病のリスクが高まります。歯と歯の間に食べ物が詰まりやすく、清掃が不十分になりがちなため、菌が繁殖しやすくなるのです。

 

特に前歯に隙間がある場合、歯ブラシの毛先が届きにくく磨き残しが起こりやすい傾向にあります。また、前歯の隙間から空気が抜けやすく口呼吸になりやすいことで、口腔内が乾燥し、口臭や虫歯、歯周病の発症リスクもさらに高まります。

7-2.発音が不明瞭になりやすい

すきっ歯の状態では、歯の間から空気が漏れやすくなるため、「さ行」や「た行」といった発音で息が抜けやすく、発音が不明瞭になりがちです。

 

発音が正確にできないことで、聞き取りにくいと思われてしまうこともあります。人前で話す機会が多い方にとっては、こうした発音の不明瞭さがストレスやコンプレックスにつながり、コミュニケーションに影響をおよぼす場合もあるでしょう。

7-3.見た目のコンプレックスになる可能性がある

前歯に隙間があるすきっ歯は、見た目に対するコンプレックスを感じやすい部分です。「笑うと隙間が気になる」「人前で口を開けたくない」といった悩みを抱く方も少なくありません。

 

その結果、自信を失ったり、自己肯定感が下がったりして、コミュニケーションの場で消極的になることもあります。

7-4.噛み合わせや歯茎に負担がかかる

すきっ歯を放置すると、噛み合わせや歯茎に負担がかかるリスクがあります。歯と歯の間に隙間がある状態では、噛む力が特定の歯に集中しやすく、摩耗したり欠けたりすることもあり、バランスが崩れてしまうことがあるのです。

 

その結果、咀嚼の際に左右差が出てしまうことから頭痛や肩こりが生じたり、顎関節症を引き起こしたりする場合もあります。

7-5.全身におよぶ将来的な健康リスク

すきっ歯を放置すると、歯の動きやすさや噛み合わせの乱れが進行し、歯列全体のバランスが崩れてしまうことがあります。

 

こうなると、もともとは一部の隙間だけの問題だったものが、歯並び全体のトラブルへと発展してしまう可能性もあるのです。

 

さらに、噛み合わせの悪化は、十分に咀嚼できなかった大きな状態の食べ物を飲み込むことによって胃腸への負担をまねく原因に。また、前歯の隙間が原因で口呼吸が習慣化すると、口腔内が乾燥しやすくなり、ドライマウスや風邪、味覚障害のリスクも高まります。

 

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8.まとめ|すきっ歯は矯正治療で根本から改善できる

すきっ歯は、見た目だけでなくお口や全身の健康にも影響をおよぼす可能性があります。しかし、原因やリスク、各治療法の特徴や費用・期間をしっかり把握し、自分に合った治療を選ぶことで、健康と自信のある笑顔を手に入れられます。

 

矯正治療は、見た目だけでなく根本からすきっ歯を改善できる治療法です。まずは信頼できる矯正専門医・歯科医院に相談し、不安や疑問を解消したうえで最適な一歩を踏み出しましょう。

 

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