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歯列矯正で変化を実感できるのはいつ頃?ステップごとの変化も解説

湊 寛明
湊 寛明
この記事の監修者 

歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
https://purerio.tokyo/

歯列矯正は時間がかかるものですが、早く矯正の効果を実感したいと思っている方も多いでしょう。

歯列矯正で実際に変化を実感できるまでには、どのくらいの時間が必要なのでしょうか。

 

本記事では、歯列矯正で効果を実感できるまでの時間や、変化を早く実感できる人について解説します。また、歯列矯正の仕組みや治療ステップをわかりやすく解説し、なぜ歯列矯正に長い時間が必要なのかもお伝えします。

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1. 歯列矯正で変化が実感できるのは3~6ヵ月

歯列矯正の変化を実感するまでには3~6ヵ月程度の時間が必要です。

 

一般的に、若い人は効果を実感しやすく、代謝が悪い人は効果を実感しにくい傾向があります。

 

また、治療前の歯並びの状態によっても、変化を実感しやすかったり、なかなか実感しにくかったりするようです。このように、歯列矯正の変化を実感できるまでの期間は、個人差が非常に大きいといえます。

 

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2. 歯列矯正で歯が動く仕組み

そもそも、歯列矯正はどのような仕組みで歯が動くのでしょうか。歯列矯正では、歯に継続的な力を加えて、歯の根元から少しずつ動かしていきます。

歯は骨によって支えられており、歯と骨の間にあるのが「歯根膜」と呼ばれる薄い膜です。

 

矯正装置で歯に力が加わると、圧迫された側の歯根膜が縮み、反対側は逆に引き伸ばされます。歯根膜は一定の厚さを保とうとする働きがあるため、縮んだ側の歯根膜では根元の骨を溶かす作用が、引っ張られる側では骨を作る作用が活性化するのです。これらの働きによって、歯を固定していた骨の位置がわずかに変化します。

 

この繰り返しによって、歯が少しずつ動いていきます。早く動かしすぎると炎症を起こす可能性もあるため、1ヵ月で動かせる限界は約0.5~1ミリメートルです。

 

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3. 歯列矯正の治療ステップと歯の変化

歯列矯正では、すべての歯を同時に動かすと、かえって歯並びがバラバラになってしまうため、段階を踏んで治療を進めていかなければなりません。

歯列矯正の治療ステップと、ステップごとの歯の変化を解説します。

3-1. レベリング

まず、バラバラになっている歯列を正しい向きにそろえて、全体の凹凸を整える「レベリング」を行ないます。具体的には、倒れて生えている歯を起き上がらせたり、正しくない方向に回転している歯を正しい方向に直したりします。

 

もともとの歯並びが悪い状態だと、レベリングの段階でも変化を実感しやすいでしょう。

3-2. 犬歯を後ろに移動させる

犬歯の位置が前すぎて、歯並びを整えるためのスペースが足りないときは、小臼歯を抜いて犬歯を後ろに下げるステップが必要となります。犬歯には他の歯を保護する働きがありますが、犬歯の位置が正しくないとその働きは十分に果たされません。犬歯を正しい位置に移動させれば、他の歯の負担も軽減されます。

 

このステップでは、犬歯は大きく動くものの、歯全体としては大きな変化がないため、実感はしにくいでしょう。

3-3. 前歯を動かす

犬歯を後退させたら、抜歯でできたスペースなどを使いながら歯並びを整えていきます。空いていたスペースが埋められていく感覚があるため、変化を実感しやすい段階です。出っ歯受け口などで口元が突出している場合は、口元の変化も感じやすいでしょう。

3-4. 仕上げ

歯並びを整えたあとは、1本1本の歯を微調整して、見た目だけでなく噛み合わせのバランスも整えていきます。噛み合わせが悪く顎に負担がかかると、せっかく矯正をしても歯並びが後戻りする可能性があるからです。噛み合わせが良くなると、消化が改善されるだけでなく、歯への負担も軽減されて歯の寿命も長くなります。

 

この段階では歯並びはほぼ完成しているため、目に見える変化は感じにくいでしょう。

3-5. 保定期間

最後に必要となるのが保定期間です。仕上げが終わった段階では、歯を支えている骨がまだ安定しておらず、歯が動きやすい状態です。そのため、歯並びの後戻りを防ぐ目的で、専用装置を装着するなどして保定が行なわれます。

 

保定には矯正で歯を動かした期間と同じくらいの時間が必要となりますが、安定してくれば、保定装置の装着時間も徐々に短くなるでしょう。ただし、装置の装着を怠ると歯並びが元に戻る可能性もあるため、歯科医師の指示どおりに保定を行なうことが大切です。

 

この段階では歯は動かないため、目に見える変化はありません。

4. 歯列矯正に必要な期間

歯列矯正が終了するまでにはある程度まとまった時間が必要です。一般的に、すべての歯を対象とする全体矯正では1~3年、前歯など一部分だけを対象とする部分矯正では半年~2年ほどかかります。

 

子どもであれば、全体矯正なら1年半~2年半程度と、治療期間が大人より短く済む傾向にあります。子どもは歯が動きやすいのに対し、大人は骨の成長が完了しており、歯が動きにくいことが理由です。

 

他にも、矯正で抜歯が必要となる場合は、治療期間が長くなります。

 

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5. 歯列矯正で歯の変化が早い人

歯列矯正で歯の変化を実感するまでの期間には個人差があります。具体的にどのような人だと、歯の変化が早いのでしょうか。

主なケースを3つ紹介します。

5-1. 子どもや若い人

歯列矯正は、歯に力を加えて骨の吸収と再生を繰り返すことで歯を動かすため、代謝が良い人ほど歯もよく動きます。若い人ほど代謝が良いため、歯の変化を実感しやすいでしょう。特に子どもは、骨も成長途中でやわらかいため、より動きやすいといえます。

 

ただし、子どもの歯列矯正では顎の成長を利用することがあります。この場合は顎の成長を待たなければならないため、ある程度の時間が必要です。

 

また、歯並びの状態によっては、永久歯が生えそろってから治療を開始したほうが良いケースもあるため、必ずしも歯列矯正を早く始めれば良いわけではありません。

5-2. 歯並びがそれほど悪くない人

歯並びがそれほど悪くなく、抜歯しなくても矯正できる場合は、短期間で治療が済むケースが多いでしょう。抜歯をすると、歯を動かす距離が長くなるからです。

 

また、部分矯正だけの場合も、治療期間が短くて済みます。ただし、歯科医師の指示を守らなかったり、通院を怠ったりすれば、逆に治療期間が長くなることもあるでしょう。

 

なお、ここでいう歯並びの悪さとは、歯科医師が判断する歯並びの悪さです。自分では歯並びが悪いと思っていても、専門家がみると軽度なケースもあるため、まずは歯科医師に相談しましょう。

5-3. 歯にとって悪い習慣がない人

歯にとっての悪い習慣(悪習癖)とは、以下のような行為が挙げられます。

 

・無意識に歯を噛みしめる

頰づえをよくつく

横向きで寝る

・舌で歯を押す

爪を噛む

 

これらの悪習癖は歯を動かすことを邪魔してしまうため、矯正が思うように進まなくなります。

 

悪習癖があるのなら、歯列矯正中にその改善も行ないましょう。悪習癖の改善により、治療後の後戻りリスクも減らせます。

6. 歯並び以外で歯列矯正の変化を実感できるとき

歯列矯正は、歯並び以外でも変化を実感できるときがあります。

主なケースを3つ紹介します。

6-1. 咀嚼しやすいと感じたとき

歯列矯正が進むと噛み合わせが変化して、良く物を噛めるようになるケースがあります。これは、歯列矯正が順調に進んでいる証拠です。

 

一方で、治療をしていると、治療前よりもうまく物を噛めなくなるときもあります。これは治療の過程での一時的なもので、多くのケースでは問題ありません。ただし、違和感が続く場合などは歯科医師に相談しましょう。

 

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6-2. 顔の印象が改善されたとき

歯列矯正を行なうと、歯並びだけでなく、口元など顔が変化するケースもあります。特に、もともとが出っ歯や受け口の場合は、歯列矯正が進むにつれて、横顔の印象が大きく変わることも多いでしょう。また、噛み合わせの悪さによって、顔の筋肉がゆがんでいた場合には、ゆがみが改善されて顔のラインが整うこともあります。

 

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6-3. 歯の痛みや違和感が生じたとき

矯正装置を装着していると、歯が締め付けられるような違和感があったり、痛みを感じたりするかもしれません。しかしこれは、歯が動いている証拠でもあります。矯正装置の調整後2~3日は違和感が起こりやすいですが、そのあとは落ち着くケースがほとんどです。ただし、違和感が続く場合や痛みが強い場合には、歯科医師に相談してください。

 

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7. まとめ|歯列矯正で気になることがあれば、信頼できる矯正医に相談を!

歯列矯正は、歯に継続的に力を加えて、1ヵ月に約0.5~1ミリメートルずつ動かしていきます。レベリングなどで5つの治療ステップに分けられており、全体矯正であれば1~3年、部分矯正でも半年~2年は治療期間が必要です。また、矯正の変化を実感できるまでに3~6ヵ月はかかるでしょう。

 

ただし、矯正の効果は個人差が大きく、若い人や歯並びがそれほど悪くない人、悪習癖がない人は早く変化を実感できる一方で、変化を感じにくい人もいます。いずれにしても、歯列矯正が終了するまでにはある程度の時間がかかるため、信頼できる歯科医師を見つけることが重要です。

 

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