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八重歯を歯列矯正するメリット4選|治療方法や大人の費用相場も解説

八重歯を歯列矯正するメリット4選|治療方法や大人の費用相場も解説

「八重歯ってかわいいけど矯正した方がいいのかな?」

「大人の場合、八重歯の矯正費用はいくらかかるんだろう?」

このように考えている方、多いのではないでしょうか。

 

八重歯は日本ではかわいいものという見方が強いですが、そもそも特定の歯ではなく歯が重なり合うように生えている状態を指します。

 

欧米など海外ではドラキュラや悪魔にたとえられることも多く、あまり好まれていません。

健康面においてもさまざまなデメリットがあるため、矯正治療で治すことが推奨されています。

 

本記事では、八重歯を矯正するメリットや治療方法について解説します。

矯正の種類や大人の矯正費用の相場も紹介しますので、健康的できれいな歯並びを手に入れたい人は最後まで読んでみてください。

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1.八重歯になる原因

八重歯になる原因

八重歯とは、歯並びがデコボコな状態を指す「叢生(そうせい)」や「乱杭歯(らんぐいば)」のひとつで、一部の歯が歯列の内側もしくは外側に飛び出している症状です。

 

八重歯の主な原因は、歯が並ぶスペース不足によるケースが多いです。

歯が大きすぎる、あるいは顎が小さすぎる場合、歯が歯列のラインに入りきらない状態になります。

 

顎のスペース不足の原因は、親からの遺伝もしくは生活習慣による後天的な要因の2つに分けられます。

とくに、子供のときにやわらかい食べ物を中心とする食生活になると、噛む力を使わないため顎の成長が不十分になる可能性が高まるのです。

 

また、犬歯は乳歯から永久歯への生え替わりが最後なため、もっとも八重歯になりやすい傾向があります。

2.八重歯を矯正するメリット4つ

八重歯を矯正するメリットは、主に以下4つが挙げられます。

 

  1. 1.見た目の印象が良くなる
  2. 2.口内環境の悪化を防げる
  3. 3.体の不調が改善される
  4. 4.口呼吸を減らせる

 

それぞれ解説します。

2-1.見た目の印象が良くなる

八重歯を矯正すると、見た目の印象が良くなります。

 

以前までの日本では「八重歯の女性=かわいい」とされている傾向もありましたが、現代では口元の印象が変化しつつあります。

とくに海外ではドラキュラや魔女にたとえられ、歯列矯正するケースが多い歯並びです。

 

八重歯は口を開けると目立つため、コンプレックスに感じる人は口を開けて笑えなかったり、口元を手で隠したりすることがあります。

八重歯は他の歯より飛び出ているので、口元が膨らむ原因にもなります。

 

八重歯を矯正することで、口元や顔の印象を改善できるのです。

2-2.口内環境の悪化を防げる

八重歯を矯正すると、口内環境が悪化するリスクを軽減できます。

 

八重歯は歯が前後に重なり合っているため、症状が軽度であっても歯磨きがしにくい部分があります。

そのため、八重歯の周囲は食べカスや歯垢が残りやすく、虫歯や歯周病のリスクが高くなるのです。

八重歯が当たる部分が口内炎になったり、ぶつけたときに口内が切れたりすることもあります。

 

八重歯を治療することが、口内を清潔かつ健康に保つことにつながるのです。

2-3.体の不調が改善される

八重歯を矯正すると、噛み合わせだけでなく体全体の健康リスクも軽減できます。

 

本来は、上下の歯がきれいに並んでいると適切に歯が噛み合います。

しかし、八重歯は噛み合う歯がないため、上下の歯が全体的に正しく噛み合っていません。

 

噛み合わせがズレていると顎に負担がかかったり、噛みやすい側だけで食べ物を噛む癖がついたりします。

その結果、以下のような症状を引き起こす可能性があります。

 

  • ・顎関節症
  • ・肩こり
  • ・全身の筋肉疲労
  • ・頸椎への負荷 など

 

八重歯を治療すると噛み合わせが良くなり、体の不調も改善する可能性が高まります。

2-4.口呼吸を減らせる

八重歯を治療すると、口呼吸の頻度を減らせます。

 

八重歯は、程度によっては唇が閉じにくくなり、口呼吸につながるケースがあります。

口呼吸をしていると口腔内が乾燥しやすいため、殺菌効果のある唾液が減って虫歯や歯周病のリスクが高くなるのです。

口内の乾燥は口臭の原因にもなるため注意が必要です。

 

八重歯を矯正で正しい位置に動かすことで、唇が閉じやすくなり口呼吸が減ります。

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3.八重歯を治療する流れ

八重歯を治療する場合、どのような流れを踏むのかを順番に解説します。

 

  1. 1.八重歯の治療方針を確認する
  2. 2.矯正に必要なスペースを口内に作る
  3. 3.矯正装置をつける

 

それぞれ見ていきましょう。

3-1.八重歯の治療方針を確認する

医院で最初にカウンセリングを受けると、矯正にあたって抜歯が必要か、あるいは不要かという話になります。

 

八重歯を治すには、飛び出た歯を歯列の正常な位置におさめるためのスペースを作る必要があります。

このスペースを作る方法が、抜歯するケースと抜歯しないケースに分かれるのです。

 

犬歯が八重歯である場合、抜歯の決断には細心の注意を払う必要があります。

犬歯は健康寿命が長く、噛み合わせにおいて重要な歯だからです。

そのため、あらかじめ医師に以下の内容を確認しておくのがおすすめです。

 

  • ・八重歯の健康状態
  • ・八重歯を抜歯しない治療が可能か
  • ・抜歯する場合は八重歯以外の歯でも良いか

 

以上の情報を得て、矯正治療に抜歯が必要か・不要かを医師とすり合わせしましょう。

3-2.矯正に必要なスペースを口内に作る

矯正に必要なスペースを作る方法は以下3つにわかれます。

 

  1. 1.八重歯以外を抜歯して矯正する
  2. 2.八重歯を抜歯して矯正する
  3. 3.抜歯せずに矯正する

 

お伝えしたとおり、八重歯になりやすい犬歯は噛み合わせで重要な歯なため、抜くのは避けた方が良いでしょう。

抜歯が必要な場合は、噛み合わせへのリスクが少ない犬歯の隣の第一小臼歯を抜くケースが多いです。

人によっては親知らずを抜くこともあり、抜歯する歯は医師が決めます。

 

しかし、八重歯に虫歯もしくは歯周病がある場合や、八重歯以外の歯並びに問題がない場合は八重歯自体を抜く可能性があるので注意しましょう。

 

抜歯せずに矯正する場合は、以下の方法でスペースを作ります。

 

  • ・歯を削る
  • ・歯列全体を横に拡大する(側方拡大)
  • ・奥歯を後方に移動させる(臼歯遠心移動)

 

歯を削る場合は、ヤスリのような道具で複数の歯を0.2~0.5mm程度削ります。

側方拡大や臼歯遠心移動を行う場合は、少しずつ歯列や特定の歯を動かす専用のプレートを口内に装着することが多いです。

3-3.矯正装置をつける

八重歯を移動させるスペースを作ったら、歯に矯正装置を装着します。

 

八重歯の矯正には主に以下の方法があります。

 

  • ・マウスピース矯正
  • ・ワイヤー矯正(表側矯正)
  • ・裏側矯正

 

装置を選ぶ際は、八重歯だけでなく全体的な歯並びや噛み合わせの状態も考慮して決めます。

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4.大人が八重歯を矯正する方法と費用

大人が八重歯を矯正する方法と費用

八重歯を治療する際の主な矯正方法は、マウスピース矯正・ワイヤー矯正(表側矯正)・裏側矯正(舌側矯正)の3種類です。

 

矯正治療は原則として自由診療なので、費用は受診するクリニックによって異なります。

また、治療の範囲や使用する矯正装置によっても値段や治療期間には差があります。

 

以下の表は、歯列矯正の矯正期間や費用の一般的な相場です。

軽度な八重歯で、全体的な歯列に問題がない場合は前歯中心の部分矯正ができることがあります。

 

矯正の範囲期間費用
マウスピース矯正上下・全体1年~3年80万円~100万円
マウスピース矯正上下・前歯中心5ヶ月~1年半10万円~70万円
ワイヤー矯正

(表側矯正)

上下・全体1年~3年60万円~100万円
ワイヤー矯正

(表側矯正)

上下・前歯中心1年前後20万円~40万円
裏側矯正上下・全体1年~3年100万円~150万円
裏側矯正上下・前歯中心1年前後35万円~60万円

 

詳しい費用の内訳については、以下の記事も参考にしてみてください。

 

関連記事:八重歯の矯正治療の方法と費用│マウスピース矯正がおすすめの理由は?

 

以下でそれぞれの矯正方法の特徴を解説します。

4-1.マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明な器具(アライナー)を定期的に交換しながら歯並びを改善する矯正方法です。

 

インビザラインが有名ですが、最近ではキレイライン、ウィ・スマイル矯正など、さまざまなマウスピースがあります。

ただし、歯列の状態によってはマウスピース矯正が適応しないケースもあります。

 

マウスピース矯正についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

 

関連記事:マウスピース矯正とは?メリット・デメリットとワイヤー矯正との比較を解説

4-2.ワイヤー矯正(表側矯正)

ワイヤー矯正は、歯の表面に器具(ブラケット)を装着し、ワイヤーの力で歯列を整える矯正方法です。

 

さまざまな症例に対応しているため、重度の叢生(そうせい)や開咬(かいこう)・出っ歯なども改善できる点がメリットです。

ただし、矯正中に装置が目立ちやすいので、審美性が気になるという方もいます。

 

ワイヤー矯正(表側矯正)についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

 

関連記事:表側矯正とは?裏側矯正との違いや選び方について解説

4-3.裏側矯正

裏側矯正は、歯の裏側にブラケットを装着し、表側矯正と同様にワイヤーを通して歯列を整える矯正方法です。

 

表側矯正のようにさまざまな症例に対応可能なだけでなく、矯正が気付かれにくいのがメリットです。

ただし、表側矯正より高い技術が必要なため値段が高く、歯磨きもしにくいというデメリットがあります。

 

裏側矯正についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。


関連記事:裏側矯正(舌側矯正)とは?メリット・デメリットとできない症例を解説

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5.八重歯が部分矯正できない例2つ

「八重歯だけを治したいのであれば、部分矯正をすれば短期間で安く治療できるのでは?」と考える人もいるでしょう。

しかし、部分矯正ができない例もあります。

 

  1. 1.抜歯してスペースを作る必要がある場合
  2. 2.全体的に噛み合わせを治す必要がある場合

 

それぞれの例について解説します。

5-1.抜歯してスペースを作る必要がある場合

抜歯が必要と診断された場合は部分矯正ができません。

 

部分矯正では抜歯や歯列拡大ができないため、八重歯が正しい位置におさまるスペースを作るには歯を削る必要があります。

しかし、歯を削ってできるスペースは約3mmが限界です。

 

3mm以上のスペースが必要な場合は抜歯しなければならず、部分矯正ができないのです。

5-2.全体的に噛み合わせを治す必要がある場合

全体的に噛み合わせを治す必要がある場合とは、主に以下のケースです。

 

  • ・八重歯以外にも問題がある場合
  • ・過蓋咬合の場合

 

歯並びに八重歯以外の問題がある場合、部分矯正では対応できないことが多いです。

たとえば、出っ歯も併発していると歯が前に突き出た状態なので、歯並びを全体的に後退させなければなりません。

 

そして過蓋咬合とは、奥歯で噛んだときに上の歯が下の歯をほとんど覆い隠してしまう深い噛み合わせの状態を指します。

過蓋咬合には、奥歯へ負担がかかって歯がすり減りやすい、被せ物や詰め物が取れやすいなどのデメリットがあります。

八重歯を部分矯正したあとに保定装置をつけても歯並びが後戻りする恐れがあるため、全体矯正で過蓋咬合も含めて治す必要があるのです。

 

このように、全体的な噛み合わせ改善が必要なときは部分矯正ができません。

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6.八重歯に不満がなくても矯正した方がいいのか

「八重歯はかわいいと言われるから残したい」「現状八重歯でもとくに困っていない」という人もいるかもしれません。

 

それでも矯正治療した方が良い理由を、見た目と将来的な機能の面から説明します。

6-1.見た目の面

八重歯は日本ではチャームポイントの一種として扱われることもありますが、近年では治療すべきという認識も広がっています。

 

そもそも海外では八重歯を「悪魔の歯」と呼ぶこともあり、良い印象はありません。

子供のうちに矯正するのが当たり前なため、矯正する経済的余裕がないと見なされる場合もあります。

 

グローバル視点では八重歯がその人の教養や育ちを表すステータスとなりうるので、海外の人と触れ合う機会の多い人や、世界的に活躍したいと考えている人はとくに注意が必要です。

6-2.将来的な機能面

将来的な健康リスクを考慮しても、八重歯は治療するのがおすすめです。

 

八重歯を矯正すると噛み合わせが良くなり、食事がしっかり噛めるようになります。

歯磨きもしやすくなるので虫歯や歯周病のリスクが軽減でき、歯の健康寿命も長くなる可能性が高くなります。

 

できるだけ長く自分の歯で生活できる可能性を高めるには、八重歯を矯正した方が良いでしょう。

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7.八重歯を矯正して後悔するケース

八重歯を矯正して後悔するケース

八重歯は見た目や健康などあらゆる面で治療するのがおすすめです。

しかし、八重歯を抜歯して矯正した場合、後悔するケースもあります。

 

  • ・顔のほうれい線が目立つ
  • ・八重歯以外の歯や顎に負担がかかる

 

それぞれ解説します。

7-1.顔のほうれい線が目立つ

八重歯を抜くと、ほうれい線が目立つと感じることがあります。

抜歯して矯正すると全体的に歯が後退し、今まで膨らんでいた口元が引っ込むためです。

 

また、ほうれい線は矯正中の加齢や食生活によっても進行する可能性があります。

人によりますが矯正治療は1~3年ほどかかるうえ、矯正中は痛みのせいでやわらかいものを食べることが多くなります。

やわらかいものを食べていると噛む回数が減り、口元の筋肉が弱まることでほうれい線が目立ってしまうのです。

 

矯正後にほうれい線が気になる場合は、表情筋を鍛えるトレーニングをしたり、マッサージをしたりすることで再びハリが出てくることがあります。

7-2.八重歯以外の歯や顎に負担がかかる

八重歯が犬歯の場合、抜歯すると八重歯以外の歯や顎に負担がかかることがあります。

 

犬場は、食べ物を噛む際や歯ぎしり・食いしばりをする際に重要な役割を担っており、抜歯することで奥歯や顎関節に負担がかかりやすいからです。

奥歯への負荷は、歯の欠損や顎関節症の原因となる恐れがあります。

 

八重歯を抜歯すると矯正後の顔立ちや歯並びにどのような影響が出るのか、抜歯による健康へのリスクを減らす方法はあるのかなど、医師に事前に確認することが重要です。

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8.矯正で八重歯による健康リスクを減らし歯並びをきれいにしよう

八重歯は日本ではかわいい印象をもたれることも多いですが、欧米など海外ではドラキュラや悪魔にたとえられることから、矯正するのが一般的です。とくに、近年では世界的な基準で考える人も増え、日本でも八重歯を改善するケースが増えています。

 

また、歯の健康寿命を長く保つためにも八重歯は矯正治療することをおすすめします。

八重歯によって歯並びが乱れると噛み合わせが悪くなり、体全体の健康をおびやかす恐れがあるためです。

 

八重歯を治療する際はメリットだけでなく、部分矯正できない例や抜歯によるリスクも踏まえたうえで矯正するかを決めましょう。

 

八重歯の治療は、よほどの重度でない限りマウスピース矯正がおすすめです。

マウスピースは目立ちにくいうえに、食事や歯磨きもしやすく痛みも少ないため、ストレスなく理想的な歯並びが実現できます。

 

ウィ・スマイルでは月額1,760円からマウスピース矯正が可能です。

八重歯を含め、歯並びにお悩みの方は一度クリニックで相談してみましょう。

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