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目立たない歯列矯正の種類は?値段・治療期間、矯正中の注意点

湊 寛明
湊 寛明
この記事の監修者 

歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
https://purerio.tokyo/

矯正治療と聞くと、「金属製の装置が目立つ」「周りの目が気になる」と考える方も多いのではないでしょうか。しかし、最新の技術を用いた「目立たない歯列矯正」なら、その心配を解消しながら歯並びを整えることが可能です。

 

歯の裏側に装置を付けたり、透明なマウスピースを用いたりする目立たない矯正方法は、日常生活に溶け込みやすく、見た目の美しさをキープしながら治療を進められるため、仕事や学校で人前に出る機会が多い方にも人気があります。

このコラムでは、目立たない矯正の種類やメリット・デメリット、さらに治療の値段や期間、矯正中の注意点について詳しく解説します。自信を持った笑顔を手に入れるための一歩として、ぜひ最後までお読みください。

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1. 見えない歯列矯正とは

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「目立たない歯列矯正」とは、目立ちにくい矯正装置を使用した矯正方法のことです。

 

「歯列矯正」と聞くと、金属製のワイヤーや、ブラケットと呼ばれる各歯の表面に固定する装置を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。従来の矯正治療においてはそれらを使用するのが一般的であり、見た目にも「今、歯並びを直しています」というのがわかりやすいものでした。口を開けると装置が目立つことから、多くの人が治療をためらう原因になっていたといえます。

 

しかし、矯正治療も日々進化しており、最近では口を開けても装置が目立たないか、あるいは装置がほとんど見えない状態で矯正治療をスタートさせることが可能になっています。治療中でも自然な見た目をキープできることから、審美性の観点でのストレスを大きく軽減できるでしょう。また、取り外し可能なタイプの装置もあり、食事や歯磨きの際に快適に過ごせるのも大きな魅力です。

 

目立たない歯列矯正にはさまざまな種類があり、初回カウンセリングで医師と相談しつつ、可能な選択肢のなかから選ぶ形になります。

2. 目立たない歯列矯正の種類

マウスピース矯正が難しい場合の対処法

目立たない歯列矯正にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴があります。以下は、各矯正方法のメリットデメリットを簡単にまとめた表です。

矯正方法メリットデメリット
裏側矯正完全に見えない、複雑な症例に対応可能費用が高額、調整が難しい
審美ブラケット費用が比較的安価、対応症例が広い装置がやや見える場合がある
マウスピース矯正目立たず取り外し可能、衛生的軽度~中程度の症例に限られる
セラミック矯正治療期間が短期間、仕上がりが自然健康な歯を削らなければならず、痛みが出る可能性

続いて、それぞれの矯正方法についてさらに詳しく解説していきます。

2-1. 裏側矯正・リンガル矯正(ワイヤー矯正)

裏側矯正とは、ブラケットを歯の裏側(舌側)に装着する方法で、リンガル矯正や舌側矯正ともいいます。外から見えず審美性が非常に高いのが特徴で、歯列矯正のなかでは一番目立ちにくい方法です

 

複雑な症例にも対応できるメリットがある反面、装置が舌に当たって違和感を覚えることがあり、慣れるまで時間がかかるケースもあります。また、歯の裏側の形状は個人差が大きく、装置をオーダーメイドで作成するため費用が高くなりがちなのがデメリットです。

2-2. ハーフリンガル矯正(ワイヤー矯正)

ハーフリンガル矯正とは、上の歯は裏側(舌側)、下の歯は表側(唇側)に装置を装着する矯正方法のことです。目立ちやすい上の歯の矯正器具を裏側に装着することで笑ったときなどに矯正装置が見えにくく、上下とも裏側に装置を付けるフルリンガル矯正ほど高額ではありません。なるべく装置を目立たせたくないけれど、費用は抑えたいという方にぴったりです。

 

下の歯の装置が表側にあるため、裏側矯正より違和感が少ない点もメリットです。舌の動きを邪魔しないため、裏側矯正でよくある「サ行・タ行が発音しにくい」などの問題が起きにくく、人前に立つ仕事をする方にもおすすめといえます。

さらに詳しく知りたい方はこちらの記事もぜひご覧ください。

 

関連記事

ハーフリンガル矯正とは?費用・期間・メリット・デメリットを徹底解説!

2-3. 審美ブラケットホワイトワイヤー(ワイヤー矯正)

透明や白色の目立ちにくい審美ブラケットと、ホワイトワイヤーを用いた審美性に考慮した矯正方法です。裏側矯正より多少目立ちやすいものの手頃な価格であり、ブラケットとワイヤーの細かい調整が可能なことから対応症例が広いのがメリットといえます。

2-4. マウスピース矯正

マウスピース矯正とは

透明なマウスピースを使用して歯を少しずつ動かす方法です。取り外しが可能で、食事や歯磨きの際に器具を外せるため、衛生面でも優れています

軽度から中度の歯並びの乱れには効果的ですが、重度の不正咬合には適さないこともあるため注意してください。

2-5. セラミック矯正

セラミック矯正とは、削った歯にセラミック製の人工歯を被せて歯並びや見た目を整える方法です。短期間で理想的な歯並びや白さが手に入る点が魅力ですが、健康な歯を削る必要があり、歯への負担が大きいというデメリットもあります。

 

ワイヤー矯正やマウスピース矯正が少しずつ歯を動かして歯並びを整えていく方法である一方で、セラミック矯正は歯を動かすのではなく、被せ物できれいに見せるだけなので、噛み合わせの治療はできません。矯正ではなく「審美治療」に分類されることが多く、見た目重視の方向けの選択肢といえます

3. 目立たない歯列矯正のメリット

マウスピース治療で八重歯のデメリットをすっきり解消

目立たない歯列矯正の大きなメリットは、「審美性」と「快適性」の2つです。これは従来の目立つ金属製の矯正器具を使用する治療と大きく異なるポイントであり、特に「審美性」は、大人の患者や人前に立つことが多い職業の方々にとって実感しやすい利点だといえるでしょう。

目立たない歯列矯正には、他にもいくつかのメリットがあります。以下で詳しく紹介していきましょう。

3-1. 歯列矯正中であることが気付かれにくい

一般的な金属でできたブラケット矯正の場合、金属が光って目立つため、矯正していることが一目でわかってしまいます。しかし、裏側矯正や審美ブラケット、透明なマウスピース使用した矯正では、他人から矯正器具が見えづらくなります

 

これにより、以下のような利点が得られます。

 

🔵見た目への自信が保てる

日常生活や仕事、特に人と接する機会が多い職業では、見た目の第一印象が重要です。見えない矯正を選ぶことで、矯正中でも自然な笑顔を保ち、自信を持ってコミュニケーションが取れます。

 

🔵社交的な活動を制限しない

パーティーやプレゼンテーションなど、重要な場面でも安心して参加できます。特に裏側矯正やマウスピース矯正は、近くで話してもほとんど気付かれないため、ストレスを感じることなく人と接することができます。

3-2. 矯正を始めやすい

目立たない矯正は、治療を始める際の心理的なハードルを低くする効果があります。それは以下のような理由からです。

 

🔵審美性の問題が解消される

冒頭でもお話したとおり、従来の金属ブラケットは矯正していることが見た目にわかりやすいため、治療をためらう人も多くみられました。ですが、見えない矯正ではその心配がありません。見た目の変化が少ないため、「矯正器具が目立って嫌だ」という理由で治療を諦めていた方も、気軽に矯正治療を始められます

 

🔵治療期間中の生活への影響が少ない

目立たない歯列矯正の多くは取り外しが可能なタイプや歯の裏側に装着するタイプが多いため、食事やスポーツ、日常生活に与える影響が少ないです。例えばマウスピース矯正では装置を食事時に取り外せるため、好きな食べ物を楽しむことができます

3-3. 歯列矯正の効果を実感しやすい

目立たない歯列矯正では、治療の効果がわかりやすく、モチベーションを維持しやすいというメリットもあります。

 

🔵治療の進行が目に見える

特に、マウスピース矯正では、段階ごとに異なる形状のマウスピースを装着することで、少しずつ歯が動いていく過程を自分の目で確認できます。このように、歯が動くプロセスを実感できることは、治療を続ける上での励みになります。

 

🔵日常生活との両立がしやすい

裏側矯正では、装置が裏側に装着されるため、通常のブラケット矯正よりも会話や笑顔に制限がありません。結果として、治療の進行に対する不満が少なく、治療期間中も前向きに過ごすことができます。

4. 目立たない歯列矯正のデメリット

目立たない歯列矯正にはたくさんのメリットがありますが、当然デメリットもあります。ここでは3つのデメリットを解説していきます。

4-1. 治療費が高額になりやすい

マウスピース矯正にかかる費用

目立ちにくい歯列矯正は、通常の歯列矯正よりも費用が高くなる傾向があります。特に裏側矯正の場合、個人差が大きい歯の裏側の形状に合わせて装置を作るため、模型製作などの工程が増えることで技術料が多くかかるのです。

 

矯正を目立たせず、なるべく費用を抑えたい場合は、ハーフリンガル矯正マウスピース矯正がおすすめです

4-2. 適応できない症例がある

すべての方が目立ちにくい歯列矯正を受けられるとは限りません。特に裏側矯正やマウスピース矯正の場合、「重度の歯列不正や舌が極端に大きい」「噛み合わせが深い過蓋咬合」「先天的な不正咬合」などの外科手術が必要なケースでは適応できません

 

また、見えない矯正は装置の特性上、通常の矯正より治療期間が長くなることがあるため、少しでも治療期間を短縮したいという方にはあまり向いていないといえます。

4-3. 矯正中は発音しにくいと感じることがある

裏側矯正の場合、装置を歯の裏側に付けるため口腔内のスペースを狭く感じ、装置に舌が触れることで発音しにくいと感じることがあります。ただし、これは徐々に慣れていくものであり、早い方であれば数日で問題なく発音できるようになるため、基本的にはあまり心配ないでしょう。

5. 目立たない歯列矯正の費用(値段)相場と治療期間

部分矯正の値段の相場

目立たない歯列矯正の費用相場と治療期間は、歯並びの状態や治療範囲、通院するクリニックによって異なります。以下はあくまでも目安ですが、ぜひ参考にしてください。

なお、表側矯正の一般的な費用は80~120万円です

費用相場治療期間
裏側矯正(リンガル矯正)上下とも裏側の場合:110~150万円2~3年
ハーフリンガル矯正上裏側+下表側:100~150万円2~3年
審美ブラケットホワイトワイヤー(表側矯正)60~100万円1~3年
マウスピース矯正部分矯正:20~50万円
全体矯正:60~100万円
部分矯正:数ヵ月

全体矯正:1~2年

繰り返しになりますが、上記の費用相場と治療期間はあくまでも目安です。実際の費用や治療にかかる期間については、治療を始める前のカウンセリングで医師によく確認しましょう。また、カウンセリングの際には「できるだけ目立たせたくない」「費用を抑えるには?」など、要望と疑問をしっかり伝えることも大切です。

 

歯列矯正にかかる期間についてもっと知りたい方は、こちらの記事もチェックしてください。

 

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歯列矯正にかかる期間は?治療方法・歯並び別の目安と短縮するコツを徹底解説

6. 目立たない歯列矯正の保険適用条件

基本的に、見えない矯正は審美目的とされるため、保険適用外となります

ただし、顎変形症などの治療をともなう場合や特定の条件を満たす場合は、保険適用になるケースもあります。

 

適用条件については、事前にクリニックで確認することが大切です。

 

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歯列矯正は保険適用される?条件・費用・適用外の対策まで徹底解説

7. 目立たない歯列矯正をしているときの注意点

インビザラインの注意点

目立たない歯列矯正をしているときには、矯正装置を適切に使用するなど、いくつかの注意点があります。治療の効果を最大限に引き出し、トラブルなく治療を終えるためにも、以下のことに注意しましょう。

7-1. 食事に気を付ける

歯列矯正中、基本的に食事制限はありません。ただし、裏側矯正や審美ブラケットを使用している場合、硬いもの(ナッツや氷など)や粘着性の高いもの(キャラメルやガムなど)は避けるべきです。これらの食品は装置を破損させる恐れがあるため、なるべくソフトな食べ物を選ぶようにしましょう。また、装置に挟まりやすい繊維質の多い食べ物も注意してください

 

さらに、砂糖を多く含む飲み物や酸性の強い飲み物(ソフトドリンクや果汁飲料など)は虫歯のリスクを高めます。水や無糖の飲み物を選ぶとよいでしょう。

また、コーヒーや赤ワインなどの色素が濃い飲み物は歯や矯正装置の着色を引き起こす可能性があるため、飲む際にはストローを使用するなど工夫しましょう。

 

くわえて、装置を付けた直後や調整直後は痛みが出やすいため、アルコールは避けた方がよいでしょう。食事は歯に負担のかからない、やわらかく繊維の少ないものがおすすめです。

7-2. 装置のメンテナンスと歯磨きをしっかりと行なう

歯列矯正中は装置のメンテナンス歯磨きをしっかりと行なうことが大切です。

 

取り外しのできない装置の場合、歯ブラシが歯に当たりにくいため、注意してブラッシングしないと食べかすが残って虫歯や歯周病を引き起こしてしまいます。その場合、装置を取り外して虫歯・歯周病の治療を優先的に行なわなければならず、矯正治療期間が長くなる可能性があります。

 

このことから、下記のポイントを押さえて、毎日しっかりメンテナンスと歯磨きを行なうようにしましょう。

🔴マウスピース矯正の清掃

マウスピースは毎日取り外して専用の洗浄剤や歯ブラシで洗います。お湯で洗うと変形する可能性があるため、ぬるま湯冷水で洗うようにしましょう。食事後は歯磨きをしてから再装着することが大切です。

 

🔴ブラケットやワイヤーの清掃

裏側矯正や審美ブラケットの場合、歯磨きの際にインターデンタルブラシやデンタルフロスを使って、装置の周りを丁寧に磨きましょう。フッ素入りの歯磨き粉を使用すると虫歯予防にも役立ちます。

 

🔴洗口液の使用

抗菌性の洗口液を使うことで、口腔内のバクテリアを減らし、虫歯や歯周病のリスクを軽減できます。歯磨きと併用することで、さらに効果的なケアが可能です

 

🔴矯正用ブラシの使用

矯正用ブラシの使用も効果的です。ブラシの形が山型・2列型・U字型などになっていて、装置の形に添って歯磨きをすることができ、磨き残しを防ぎます。

7-3. 歯科医師の指示を守り、何かあれば受診する

一番大切なのは、歯科医師の指示をしっかりと守り、何か不安や違和感、痛みがあればすぐに受診することです。特に以下の4つを意識してください。

 

🔴装置の着用時間を守る

マウスピース矯正の場合、1日20~22時間の装着を守ることが重要です。着用時間が短いと治療が進まず、期間が延びる可能性があります。

 

🔴定期的な通院を欠かさない

歯科医の指示に従い、定期的に通院して装置の調整や歯のチェックを受けることで、トラブルを未然に防ぐことができます。

 

🔴違和感や痛みがあればすぐに相談

装置に異常を感じた場合は早めに歯科医に相談しましょう。早期対応で問題を防げます。

 

🔴装置の保管に注意する

取り外したマウスピースは専用ケースに入れて保管し、紛失や破損を防ぎましょう。

8. まとめ|目立たない矯正で健康的な歯並びを手に入れよう!

目立たない歯列矯正は、矯正治療における審美性や快適さを求める方々にとって画期的な選択肢となっています。これまで矯正装置の見た目が気になり、治療をためらっていた方にとって、透明なマウスピースや歯の裏側に装置を装着する技術は、自信を持って笑顔を見せられる大きな一歩です。

 

ただし、目立たない矯正にはメリットだけではなくデメリットもあります。また、治療方法や費用、適用症例には個人差があるため、歯科医師と十分に相談し、自分に合った最適なプランを選ぶことが大切です

 

矯正治療は時間と忍耐が必要ですが、その先には、輝く笑顔と健康的な歯並びが待っています。

このコラムが、目立たない矯正を検討している方々の参考になり、治療を始める一助となれば幸いです。自信を持った笑顔を手に入れるために、まずは一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?

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