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歯茎が赤い原因は?考えられる疾患や起こりやすいトラブルと対処法

湊 寛明
湊 寛明
この記事の監修者 

歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
https://purerio.tokyo/

鏡を見たとき、「歯茎が赤いけど何か病気かな」と不安に感じたことはないでしょうか。歯茎の赤みは、歯周病をはじめ、虫歯親知らずの炎症など、さまざまなトラブルのサインかもしれません。原因を正しく知り、適切に対処することが大切です。

 

本記事では、歯茎が赤くなる原因や考えられる疾患、併せて起こりやすい症状を紹介します。歯茎が赤いときの対処法や予防のポイントも紹介しますので、口腔内ケアの参考にしてください。

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1. 歯茎が赤いときや腫れたときに考えられる原因や疾患

歯茎が赤くなったり腫れたりしているとき、まず考えられる原因が歯周病です。ただし原因は一つとは限らず、歯茎そのものだけでなく、歯の内部や親知らずなど、さまざまな部位に原因が潜んでいることもあります。

 

ここでは、歯茎が赤くなる原因を、原因が潜む場所別に紹介します。

1-1. 歯茎由来(歯周系)の原因

歯茎の赤みの原因が、歯茎そのものにある場合、以下のような疾患が考えられます。

 

🔴歯肉炎

🔴歯周病

🔴歯肉膿瘍

 

歯茎が赤くなる代表的な原因は、歯肉炎や歯周病です。これらは口腔内の細菌によって引き起こされ、まず歯肉炎として歯茎に炎症が起こり、さらに悪化すると歯周炎へと進行します。これらをまとめて「歯周病」と呼びます。

 

また、歯肉膿瘍も見逃せない原因の一つです。これは外傷や細菌感染などによって歯茎の内部に膿がたまる状態で、腫れや痛みをともなうことがあります。

1-2. 歯の内部由来(根部分)の原因

歯の内部に問題が潜んでいる場合にも、歯茎の赤みや腫れとして表れることがあります。おもな疾患は以下のとおりです。

 

🔴虫歯

🔴根尖性歯周炎(根尖病巣)

🔴歯根嚢胞

🔴歯根破折

 

やはり悪さをするのは細菌で、虫歯の進行により細菌が増殖することで、歯茎の赤みにつながります。さらに悪化して歯の根元まで炎症が広がった状態が、根尖性歯周炎です。

 

この状態になると、体が毒素の拡散を防ごうとして歯茎の内部に袋状の組織を形成することがあります。これが歯根嚢胞です。

 

歯根破折は、歯根部分に亀裂や破折が生じることです。細菌が侵入しやすくなり、根尖性歯周炎と同様に炎症が起こりやすくなります。

 

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1-3. 親知らず関連の原因

以下の疾患のように、親知らずが原因で歯茎が赤く腫れるケースも存在します。

 

🔴智歯周囲炎(親知らずの炎症)

親知らずは横向きや斜めに生えることが多いため、歯磨きがしづらくなり、隣の歯との隙間などに細菌がたまりやすくなります。

その結果、炎症が起きている状態が智歯周囲炎です。歯茎の腫れ痛みが出ることが多く、場合によっては膿が出て、頬まで腫れてしまうこともあります

 

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1-4. その他の疾患

歯茎の赤みや腫れは、歯や歯周組織以外の疾患が関係している可能性もあります。考えられるものとして以下が挙げられます。

 

🔴口内炎

🔴骨髄炎

🔴口腔がん

 

口内炎は口の中の粘膜に起こる炎症で、患部が赤く腫れた状態になります。歯茎にできると、歯茎が赤くなったり腫れたりします。

 

骨髄炎は、虫歯や歯周病が悪化し、炎症が骨にまで広がっている非常に危険な状態です。痛みだけでなく発熱や嘔吐などもともない、早急な対応が必要です。

 

さらに、まれに口腔がん(歯肉がんや舌がん、口底がんなど)が潜んでいるケースもあります。初期段階で口内炎に似た症状として歯茎が赤く腫れる場合があり、長期間治らない場合は注意が必要です。

 

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2. 歯茎が赤いときに起きやすい5つのトラブルや症状例

歯茎が赤いとき、口の中でほかにも不調が表れることがあります。代表的な症状やトラブルを解説します。

2-1. 歯磨きなどのときに出血する

1つ目は、歯茎から出血しやすくなることです。歯磨きなどの口内ケア中や、硬いものを食べたときなど、歯茎に力がかかると出血する場合があります

 

多くの場合、歯肉炎や歯周病が背景にあると考えられるでしょう。炎症によって深くなった歯周ポケットが刺激を受けたことで出血している状態です。

 

また、寝不足やストレスなどによる免疫力の低下も、歯茎の出血につながる場合があります。

2-2. むずむずと痒い感覚が起きる

歯茎が赤くなる初期段階では、痛みではなく「むずむずする」「かゆい」といった違和感として表れることがあります。これは歯肉炎の初期症状としてよく見られるものです。

 

歯肉炎は自覚症状が少ないため見過ごされがちですが、赤みやかゆみが一つのサインといえます。また、歯周ポケット内の細菌増殖が原因で歯周病になったときも、同様にかゆみをともなうことがあります。

 

多くの場合、丁寧なブラッシングを1週間ほど継続することで炎症が落ち着くでしょう。

2-3. 冷たい飲み物などがしみる

よく見られる症状の3つ目は、ジュースやアイスクリームなど、冷たいものがしみることです。歯周病虫歯知覚過敏などが関係している可能性があります。

 

特に、歯茎が下がってくると歯の根元が露出し、外部からの刺激が神経に伝わりやすくなります。その結果、冷たいものがしみやすくなるのです。

 

また、口内炎がある場合でも、冷たい飲み物や歯磨き、食事の刺激によって痛みを感じることがあります。

2-4. 硬い食べ物を咀嚼しづらくなる

歯周病が進行すると、硬い食べ物が噛みにくくなることがあります。これは、歯を支えている顎の骨が徐々に溶け、歯の安定性が低下するためです

 

症状が進むと歯がぐらつくようになり、食事の際に違和感を覚えることも増えていきます。放置するとさらに悪化し、最終的には抜歯が必要になる可能性もあります。

 

噛みにくさを感じた時点で早めに歯科医院を受診することが、重症化を防ぐうえで重要です。

2-5. 口臭が発生する

最後に紹介するのは、口臭が強くなるケースです。特に歯周病が進行すると、強いにおいを発生する場合があります

 

口臭の原因には虫歯や歯周病などがあり、歯茎が赤くなる原因と共通している場合が多いのが特徴です。つんとした不快なにおいを感じる場合は、口腔内で何らかのトラブルが起きているサインと考えられます。

 

日頃のケアを見直すことに加え、早めに歯科医院で適切な処置を受けることが大切です。

 

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3. 歯茎が赤いときや派生トラブルが起きたときの対処法

歯茎が赤く腫れている場合は、症状を一時的に和らげる応急処置が有効です。自宅でもできる対処法を紹介します。

3-1. 歯茎が赤い部分を外から冷やす

歯茎が赤く腫れているときは、頬の外側から優しく冷やすことで、炎症や痛みの軽減が期待できます。濡らしたタオル氷のうを頬に当てて冷やしましょう

 

一方で、氷を口に含んで患部を直接冷やす方法や、長時間冷やし続ける行為は刺激が強く、かえって症状を悪化させるおそれがあります

 

また、冷却での応急処置はあくまで一時的なものであり、原因が取り除かれたわけではありません。早めに歯科医院で診てもらいましょう。

3-2. 口内を消毒する、清潔にする

歯茎に起きている炎症を軽減するためには、口腔内を清潔に保つことが欠かせません。やわらかい歯ブラシを使い、歯や歯茎に負担をかけないよう丁寧に磨くことを意識しましょう。

 

さらに、デンタルフロス歯間ブラシ洗口液などを併用することで、細菌の除去をより効果的に行なえます。日常のケアでは取りきれないプラークなどは、歯科医院でのクリーニングを利用するとよいでしょう

3-3. 痛み止めの薬を使う

歯茎の腫れや痛みが強い場合には、市販の鎮痛剤を服用して症状を一時的に抑える方法もあります。受診までの応急処置として取り入れるとよいでしょう。

 

また、歯周病や虫歯が原因と考えられる場合は殺菌成分を含む薬、口内炎であれば塗り薬やパッチタイプ(貼る薬)などを選ぶことで、症状の緩和が期待できます。

 

ただし、鎮痛剤の服用は一時的なものにとどめ、常用は避けることが大切です。痛みが落ち着いたとしても原因が解消されたわけではないため、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。

4. 歯科医院での歯肉炎・歯周炎の治療やケア

先述のとおり、歯茎が赤く腫れる原因として多いのが歯周病です。歯周病は、初期の歯肉炎と進行した歯周炎に分けられます。ここでは、歯肉炎歯周炎に対するおもな治療やケアについて紹介します。

4-1. 歯肉炎の治療やケア

歯肉炎の治療では、原因となるプラーク歯石の除去が中心となります。歯茎の炎症が軽いうちに処置を行なえば、症状の改善や治癒が期待できるでしょう。

 

口腔内の健康を維持するため、正しい歯磨き方法の指導が行なわれるほか、炎症の状態に応じて抗生物質が処方されることもあります。

4-2. 歯周炎の治療やケア

歯周炎の場合も、基本となるのはクリーニングによるプラークや歯石の除去です。歯肉炎よりも進行しているため、歯周ポケットの内部までしっかりとケアを行なうことが特徴です

 

ただし、歯周ポケットの奥深くにたまったプラークや歯石は、通常のクリーニングだけでは取りきれないケースもあります。その場合は、外科的な処置によるクリーニングを行ないます。

 

具体的には、歯茎を切開して歯の根元を直接確認しながら、付着したプラークや歯石を除去する方法です。

 

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5. 歯茎が赤くならないように日頃から実践したい対策やケア

歯周病などの口腔内トラブルを防ぎ、歯茎の赤みを予防するには、日頃の生活習慣やセルフケアの積み重ねが重要です。次のような対策を意識して取り入れましょう。

 

✅丁寧な歯磨きをする

✅口呼吸の癖を直す

✅間食を控える

✅喫煙習慣をやめる

✅バランスの良い食生活を心がける

✅休息や睡眠をしっかりとる

✅定期的に歯科医院でクリーニングしてもらう

 

丁寧な歯磨きはケアの基本ですが、口腔内の乾燥予防も大切です。口呼吸の癖があると口腔内が乾きやすくなり、細菌が増えやすい環境になるため、鼻呼吸を心がけましょう

 

また、喫煙習慣は血管を収縮させ、歯茎への栄養供給に影響を与えます。その結果、細菌に対する抵抗力が低下するおそれがあるため、控えるのが賢明です。

 

体の内側から抵抗力を強化し、口腔内の健康維持につなげることも大切です。ビタミンミネラルを意識した食事、十分な休息と睡眠の確保を意識しましょう。

 

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6. まとめ|丁寧なケアで歯茎の赤みや炎症を未然に防ごう

歯茎が赤い場合は、歯茎の炎症や歯の内部の異常、さらには口腔がんなど大きな疾患が潜んでいる場合があります。出血やにおいの変化は、口腔内の異常に素早く気付くサインです。

 

予防には、日々の丁寧なブラッシングと生活習慣の見直しが欠かせません。歯科医院での定期チェックやクリーニングも活用し、異常の早期発見と健康維持に努めましょう。

 

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