- この記事の監修者
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歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
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マウスピース矯正を始めると「喋りにくい」「滑舌が悪くなった気がする」と感じることがあります。
装置の厚みや舌の動きの変化で発音が乱れることはありますが、多くは治療初期の一時的な違和感で、自然に慣れていくケースがほとんどです。
この記事では、喋りにくさの原因と慣れるまでの目安を時期別に解説し、発音トレーニングや日常でできる改善策、仕事中の工夫まで紹介します。早く話しやすくなりたい人はぜひ参考にしてください。
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- 1. マウスピース矯正は喋りにくい?
- 2. マウスピース矯正で喋りにくい5つの原因
- 2-1. 装置そのものが原因
- 2-2. 舌の動き・舌癖が原因
- 2-3. 唾液量・乾燥など環境要因
- 2-4. ゴムかけ(顎間ゴム)特有の原因
- 2-5. ストレスや緊張による心理的要因
- 3. いつまで続く?マウスピース矯正の喋りにくさと慣れるまでの目安
- 3-1. 装着初日〜3日目:最も違和感が強い時期
- 3-2. 4日〜2週間:慣れ始めて発音が安定しやすい時期
- 3-3. 2週間〜1か月:ほとんどの人が慣れる時期
- 3-4. 1か月以上改善しない場合:受診の目安
- 4. 今日からできる!マウスピース矯正の喋りにくさを改善する方法
- 4-1. 装置の状態を整える
- 4-2. サ行・タ行・ラ行の発音トレーニング
- 4-3. 舌と口周りの筋肉を鍛える
- 4-4. 日常生活での習慣づくり
- 4-5. ゴムかけ中の人向けの対策
- 5. 【職業・場面別】喋りにくさを最小限にするマウスピース矯正中の工夫
- 6. 喋りにくさを防ぐマウスピース矯正の装置・医院選び
- 7. まとめ|マウスピース矯正の喋りにくさは多くが一時的なもの
1. マウスピース矯正は喋りにくい?

マウスピース矯正を始めたけれど、「思ったより喋りにくい」「発音がうまくできない」と感じていませんか?
実際、マウスピースを装着したときの喋りにくさは、矯正を検討している人や、始めたばかりの人がよく抱える悩みのひとつです。
結論から言うと、マウスピース矯正による喋りにくさは、多くの人が感じる一時的な違和感です。装置をつけることで口の中の感覚や舌の動きが変化するため、最初は発音が不安定になったり、言葉がすらすらと出にくくなったりします。
しかし、これはまだ装置に慣れていないだけで、数日ほどで自然に馴染んでいくことがほとんどです。
とはいえ、喋りにくさには、装置だけのせいではなく、舌の動きや唾液量、ゴムかけの有無、緊張など、いろいろな要因が関係していることもあります。
では、マウスピース矯正で喋りにくくなる原因を詳しく解説していきましょう。
2. マウスピース矯正で喋りにくい5つの原因

マウスピース矯正で喋りにくさを感じる原因には、マウスピースそのもの以外にもいろいろあります。
ここでは、代表的な5つの原因について解説します。
2-1. 装置そのものが原因
原因として多いのが、マウスピース自体のフィット感です。装置が歯にしっかりはまっていないと、口の中の感覚がいつもと変わり、発音が不安定になります。
たとえば、
🔴マウスピースが浮いている、はまりが悪い
🔴アタッチメントが外れている
🔴装置に欠け、割れがある
といった状態だと、舌が当たる位置がズレやすく、サ行・タ行を中心に言いにくさが出てきます。
また、マウスピースのわずかな厚みでも、舌が当たるポイントがズレるために音が不安定になることもあります。特に治療初期はフィット感が安定せず喋りにくさを感じやすいです。明らかにおかしいと感じる場合は早めに医院へ相談しましょう。
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2-2. 舌の動き・舌癖が原因
発音は、舌がどの位置に当たって音を出すかが重要です。マウスピースを装着すると舌のスペースがわずかに狭くなり、舌の動きが思い通りにいかなくなることがあります。
その結果、
🔴舌先が前歯の裏に当たりやすい
🔴正しい位置に運びにくい
🔴舌が上下どちらかに寄る
など、舌の動きが変わって特定の音が言いづらくなるのです。
特に影響を受けやすいのは、サ行・タ行・ラ行・ナ行です。英語では th、sh などの発音が難しくなります。もともと舌癖(舌が前に出る癖など)がある人ほど、マウスピースで発音が乱れやすくなりがちです。
2-3. 唾液量・乾燥など環境要因
マウスピース矯正を始めてすぐ、数日〜1週間ほどは唾液の量が一時的に増えることがあります。これは「異物が入った」と脳が認識するためです。唾液が多いと発音がまとまりにくくなります。
一方で、慣れてくると口の乾燥を感じる人もいます。乾燥すると舌のすべりが悪くなり、音がこもったり、はっきりしなくなったりしやすいです。特にエアコンの効いた室内や冬場の乾燥した環境では影響が出やすくなります。
2-4. ゴムかけ(顎間ゴム)特有の原因
インビザラインなどでは、噛み合わせを整えるために顎間ゴム(ゴムかけ)を併用することがあります。ゴムは上下の歯を特定方向に引き寄せる補助装置で、歯の動きをサポートしてくれます。
ただしゴムかけを追加すると、口の開閉が制限されて、舌を動かせる範囲も狭くなるため、マウスピースのみよりもさらに喋りにくくなります。ゴムが舌や唇に干渉して、滑舌が悪くなりやすいのも特徴です。
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2-5. ストレスや緊張による心理的要因
喋りにくさはマウスピースの物理的な影響だけでなく、ストレスや緊張で強く感じることもあります。「うまく話せるだろうか」と意識しすぎると、口元がこわばり、発音がぎこちなくなります。
また緊張していると、実際以上に「喋りにくい」と感じやすいものです。そのため、「治療初期に起こりやすい一時的なもの」と理解するだけでも、気持ちが落ち着いて症状が軽くなることがあります。
3. いつまで続く?マウスピース矯正の喋りにくさと慣れるまでの目安

マウスピース矯正の喋りにくさは、ほとんどの場合、慣れるにつれて自然に改善していきます。ただし、慣れるまでの期間には個人差があり、装置の状態や口の癖によっても変わります。
ここでは、時期ごとの目安と、受診を検討したいケースについて解説します。
3-1. 装着初日〜3日目:最も違和感が強い時期
マウスピースを付け始めてすぐは、喋りにくさを一番感じやすいタイミングです。
発音が不安定になったり、話すたびに違和感が強く出たりすることがあります。しかし、治療初期にはよくある反応です。
🔷脳が「異物が入った」と認識し、舌の動きを再調整している
🔷唾液量が一時的に増え、発音が乱れやすくなる
🔷マウスピースの厚みに慣れていない
🔷舌が当たる位置が変わり、特定の音が言いにくくなる
違和感が強くても、ほとんどはマウスピースに慣れるまでの一時的なものです。装着初期の喋りにくさは正常な反応であるため、基本的には心配しすぎないことが大切です。
3-2. 4日〜2週間:慣れ始めて発音が安定しやすい時期
装着から数日が経つと、舌の動かせる範囲や口腔内のスペースの変化に身体が少しずつ順応してきます。初日〜3日目ほどの強い違和感は落ち着き、「思ったより普通に話せるようになってきた」と感じる人が増える時期です。
🔷サ行・タ行・ラ行の「噛む感じ」が軽減する
🔷舌を正しい位置に運びやすくなる
🔷唾液量が落ち着き、発音がクリアになりやすい
🔷会話中の違和感が徐々に減る
【注意点】一時的に喋りにくさが戻ることもある
この期間でも、顎間ゴム(ゴムかけ)を開始したり、アライナーを新しいものに交換したりすると、口の中の感覚が変わって一時的に喋りにくさが増すことがあります。ただし、多くは数日で再び落ち着くため、不安になりすぎないことが大切です。
3-3. 2週間〜1か月:ほとんどの人が慣れる時期
マウスピース矯正を始めてから2週間〜1か月ほど経つと、多くの人は喋りにくさがなくなり、ほぼ通常通りの発音に戻ります。装置を付けていることも気にならなくなり、会話も自然にできるようになっていく時期です。
🔷舌の位置と動きが安定する
マウスピースを装着した状態での舌の動かし方に慣れ、舌先を置く位置や動かすタイミングが安定してきます。舌が迷わず言葉がスムーズに出やすくなります
🔷発音ポイントが自動的に補正される
この頃になると、話すたびに舌の位置を意識しなくても、身体が自然に発音ポイントを調整できるようになります。マウスピースをつけていても、脳が「この状態で正しい音を出す方法」を覚え、発音が安定しやすくなります。
🔷会話中の違和感がほとんど消える
喋るたびに気になっていた異物感や違和感が薄れ、会話中にマウスピースを意識しない時間が増えていきます。結果として、話し方が元のリズムに戻りやすく、コミュニケーション上のストレスも減ってきます。
3-4. 1か月以上改善しない場合:受診の目安
マウスピース矯正による喋りにくさは、多くの場合、装置に慣れることで自然に改善していきます。
ただし、1か月以上経っても違和感が強いままだったり、会話に支障が出るほどの喋りにくさが続いたりする場合は注意が必要です。単なる「慣れ」の問題ではなく、装置の適合や治療計画に原因がある可能性があります。
以下のような違和感やトラブルがある場合は、一度クリニックで担当医に診てもらいましょう。
✔ マウスピースが浮いている・カチカチ鳴る
マウスピースが歯にしっかりはまっていないと、舌が触れる感覚が不安定になり、発音が乱れやすくなります。装置が浮いている、話すときにカチカチ鳴るといった状態は、適合不良や装着が甘いというサインです。
✔ アタッチメントが外れている・取れかけている
マウスピースの矯正効果を高めて歯を計画通りに動かすために、アタッチメントという小さな突起を歯に付ける場合があります。
このアタッチメントが外れるとマウスピースのフィット感が変わり、喋りにくさが改善しない原因になることがあります。見た目で分かりにくい場合もあるため、「以前より浮く」「装着感が変わった」と思ったら早めに確認しましょう。
✔ 発音だけでなく痛みや口内に傷がある
喋りにくいだけでなく、痛みを伴う、口内炎や傷ができる、粘膜が擦れてつらいといった症状がある場合は、マウスピースの形状が合っていない可能性があります。この場合は我慢せず、すぐにクリニックで調整してもらうことが重要です。
✔ 顎間ゴムの位置が合っていない
顎間ゴム(ゴムかけ)を使用している場合、ゴムの位置や張力が合っていないと、口の開閉や舌の動きが大きく制限され、喋りにくさが続くことがあります。ゴムが唇や舌に強く当たる、引っかかるなどの違和感があれば相談が必要です。
✔ 咬み合わせが変わりすぎて会話に支障がある
治療の途中では一時的に咬み合わせが変化することがあります。変化が強すぎて発音に影響していたり、口が閉じにくかったりする場合は、治療計画とのズレやマウスピースの適合不良が疑われます。
1か月以上喋りにくさが続く場合は、マウスピースの調整や治療計画の再確認が必要かもしれません。無理に慣れようとせず、早めに担当医へ相談することをおすすめします。
4. 今日からできる!マウスピース矯正の喋りにくさを改善する方法

マウスピース矯正の喋りにくさは、多くの場合、少しの工夫で軽くできます。
ここでは、今日から実践できる具体的な対策を紹介します。
4-1. 装置の状態を整える
まず確認したいのがマウスピース本体の状態です。
たとえば、装着が甘い、あるいは小さな欠けや割れがあると、喋りにくさの原因になります。この場合は、舌の使い方を工夫する以前に、装置の状態を整えることが重要です。
装着する際は、奥歯から前歯に向かって順番に押し込むようにすると、全体が歯にしっかりフィットしやすくなります。つけた後は軽く歯を噛み合わせて、マウスピースが正しい位置に収まっているかを確認しましょう。装置が浮いていると、噛んだときにカチカチ鳴ったり、違和感があったりします。
特に治療初期は歯の動きが大きく、フィット感がわずかにズレるだけでも発音に影響が出やすい時期です。気になる点があれば、自己判断で使い続けず、早めにクリニックで確認・調整してもらうことが大切です。
4-2. サ行・タ行・ラ行の発音トレーニング
マウスピース矯正中に特に言いづらいのが、舌先を細かく使う音です。具体的には、サ行・タ行・ラ行 が代表的です。
そのため、意識してこれらの発音を練習すると、舌の動きが整い、滑舌が良くなって喋りやすくなることがあります。
ここでは、今日からできる簡単なトレーニングを紹介します。
トレーニング① サ行練習
「さ・し・す・せ・そ」を、ゆっくり丁寧に10回繰り返します。息が漏れすぎて「しゃ行」とならないように意識すると、サ行が安定しやすくなります。
トレーニング② タ行練習
「た・て・と」を、舌先の位置を意識しながら正確に発音します。マウスピース装着中は舌先が滑りやすくなるため、音の出だしをはっきりさせるのがポイントです。
トレーニング③ ラ行練習
「ら・り・る・れ・ろ」を発音するときは、舌先だけに頼らず、お腹から声を出すことを意識すると音が安定しやすくなります。息の支えが弱いと「ら」が曖昧になりやすいため、軽くお腹に力を入れるイメージで練習します。
トレーニング④ 鏡を見て舌の位置を確認する
鏡を見ながら、舌が前に出すぎていないかをチェックしましょう。特にサ行やタ行で舌が前に出る癖があると、音がこもったり、滑舌が乱れやすくなります。
🔵ポイント:スピードより「正確さ」を優先する
発音練習のポイントは、速く言うことではなく、正確に舌を動かすことです。1日数分でも継続すると、舌が正しい動きを覚え、マウスピース装着中でも発音が安定しやすくなります。
4-3. 舌と口周りの筋肉を鍛える
発音の滑らかさには、舌だけでなく、唇・頬・口角まわりの筋肉も深く関わっています。口周りの筋力が弱いと、マウスピースの厚みに負けて口元の動きが小さくなり、「言葉がもごもごする」「息が漏れて音がはっきりしない」といった状態になってしまいます。
そこでおすすめなのが、舌の動く範囲を広げ、口元をしっかり動かすための簡単なトレーニングです。毎日数分でも続けることで、喋りにくさの改善が見込めます。
トレーニング① 舌のストレッチ(可動域を広げる)
舌を前にまっすぐ伸ばし、10秒キープします。次に、舌を左右にゆっくり倒す動きを行いましょう(左右それぞれ10回)。舌の動きが滑らかになると、発音がしやすくなります。
トレーニング② 口角エクササイズ(口元の動きを大きくする)
「い」の口を作り、口角をぐっと引き上げたまま5秒キープします。これを10回繰り返します。口角がしっかり動くようになると、話すときの表情筋の働きが高まり、発音が明瞭になってきます。
トレーニング③ 風船呼吸(口輪筋トレーニング)
鼻から息を吸い、口を閉じたまま軽く頬をふくらませて、3秒維持します。口輪筋(口の周りの筋肉)が鍛えられることで、息が漏れにくくなり、言葉がはっきりと聞き取りやすくなります。
4-4. 日常生活での習慣づくり
マウスピース矯正中の喋りにくさは、普段の習慣を少し変えるだけでも良くなることがあります。特に、発音が乱れやすいタイミングである乾燥・緊張・長時間の会話に対策を入れておくことがポイントです。
習慣① こまめな水分補給をする
口の中が乾燥すると、舌の滑りが悪くなり、発音がこもりやすくなります。マウスピース装着中は口腔内が乾きやすい人もいるため、会話前や会話中はこまめに水分をとると、喋りにくさの対策になります。
習慣② 鼻呼吸を意識する
口呼吸が続くと口の中が乾燥しやすいだけでなく、舌が下がった位置で固定されやすくなります。舌の位置が安定しないと発音が乱れやすくなるため、なるべく鼻呼吸をすることが大切です。
習慣③ 口を大きめに動かす癖をつける
マウスピースの厚みで口元の動きが小さくなると、言葉がもごもごして聞こえやすくなります。普段より少し大きめに口を動かすだけでも、発音が明瞭になりやすいです。
習慣④ 話す前に口を軽く動かしてウォームアップする
急に話し始めると、舌や口周りの動きが硬くなっていて発音が乱れやすいことがあります。話す前に口を軽く動かしたり、短い言葉を口の中で発音してみたりするだけでも、喋りやすさが変わることがあります。
特に緊張しやすいタイプの人は、話すスピードを少しゆっくりにするだけでも発音が明瞭になることがあります。焦らず落ち着いて話すことで舌や口元の動きが安定し、喋りやすくなるはずです。
4-5. ゴムかけ中の人向けの対策
噛み合わせ調整のために顎間ゴム(ゴムかけ)を使用している場合、マウスピース矯正のみのときよりも口の動きが制限されやすく、さらに発音しづらい状況になります
ただし、生活や仕事と両立するために調整できることもあります。無理に我慢するより、担当医と相談しながら使用し続けることが現実的です。
🔷話す前にゴムの位置を再確認する
ゴムがねじれていたり、かける位置がずれていたりすると、舌や唇への干渉が強くなり、喋りにくさが増すことがあります。会話の前にゴムの位置を整えるだけでも、発音しやすさが変わることがあります。
🔷仕事中だけ装着時間を調整できるか相談する
職業上どうしても会話が多い人は、仕事中だけ装着時間を調整できるか、担当医に相談してみるのもひとつの方法です。自己判断で外すのではなく、治療計画に影響が出ない範囲で調整できるかを確認することが大切です。
🔷口を大きく開けず、滑らかに発音する練習をする
ゴムかけ中は口を大きく開けると引っ張られて動きが制限されやすくなります。口の動きを最小限にしつつ、滑らかに発音するよう意識すると、話しやすくなります。特に早口になりやすい人は、少しスピードを落として話すだけでも改善しやすいです。
🔷ゴムの種類や強さを変更できるか相談する
ゴムの種類や強さが合っていない場合、必要以上に口が引っ張られて喋りにくさが強くなることがあります。日常生活に大きく支障があると感じるのであれば、遠慮せず担当医に相談し、強さの調整や種類の変更を検討しましょう。
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5. 【職業・場面別】喋りにくさを最小限にするマウスピース矯正中の工夫
マウスピース矯正中の喋りにくさは、多少の違和感でも、仕事や場面によっては非常に大きな問題となります。特に、接客や電話対応、商談・会議などでは、わずかな滑舌の乱れが気になってしまうかもしれません。
ここでは、職業・場面ごとに実践しやすい工夫を紹介します。

① 接客・販売・飲食スタッフ
接客中は、語尾をハッキリ発音することを意識するだけでも聞き取りやすさが大きく変わります。声のトーンを少し上げると、音の輪郭が出やすくなり、滑舌の乱れをカバーしやすくなります。
また、接客でよく使う挨拶や定型文だけでも事前に発音練習しておくと安心です。勤務前には、口を軽く動かすウォームアップ(口角を上げる・舌を回すなど)を入れておくと、会話の立ち上がりが楽になります。
どうしても聞き返される場面が多いなら、一時的に装置を外す判断が可能かを担当医に相談しておくのも現実的な対策です。

② コールセンター・電話対応
電話中は、普段より口を大きく開く意識を持つと声が明瞭になります。加えて、舌の動きを「ゆっくり・正確に」して、音のブレを減らす意識をしましょう。
電話に出る前に「さしすせそ」「らりるれろ」を軽く発声しておくと、舌が動きやすくなり、発音の立ち上がりが安定します。喋り始めに一度しっかり息を吸うことで、声が途切れにくくなり、結果的に聞き取りやすさも上がります。
また、喉や舌が疲れたと感じたら、3〜5分休むだけでも発音が戻りやすいため、短い休憩を上手に挟むことも重要です。

③ 営業職・ビジネス職(会議・商談・プレゼン)
会議やプレゼン前に、軽い発声練習を入れておくと安心です。具体的には、短時間でも声を出しておくだけで舌と口周りが動きやすくなり、話し始めのつまずきを減らせます。
話すときは、最初からスピードを上げず、ゆっくりめのテンポで話し始めるだけでも発音が安定しやすくなります。長い説明や重要な部分では、息継ぎのタイミングを多めに取ると声がこもりにくく、聞き取りやすさが上がります。
特にオンライン会議は音声が拾われにくくなるため、「子音を明瞭に」「母音を長めに」発音すると伝わりやすくなります。話し方を少し調整するだけでも、マウスピース装着中の影響を抑えられます。
6. 喋りにくさを防ぐマウスピース矯正の装置・医院選び

マウスピース矯正で喋りにくさをできるだけ防ぐには、「慣れれば大丈夫」と考えるだけでなく、装置のタイプと医院の対応力にも注目することが大切です。
マウスピースはすべて同じではなく、厚みや作り方、設計の考え方によって、装着感や発音への影響が変わることがあります。
🔷マウスピースには「標準タイプ」と「薄型タイプ」がある
マウスピース矯正で使われる装置には、大きく分けて標準タイプと薄型タイプがあります。それぞれに特徴があり、「話しやすさ」と「治療効果」のバランスをどう取るかがポイントです。
標準タイプのマウスピース(0.5〜1.0mm前後)
標準タイプは歯をしっかり覆う構造で、歯を動かす力が安定しやすいのが特徴です。その分、舌が装置に触れやすくなり、特に治療初期はサ行・タ行が言いにくいと感じることがあります。
ただし、こうした喋りにくさは多くの場合、数日〜1週間ほどで自然に慣れていくケースがほとんどです。大きく歯を動かす全体矯正では、治療の安定性を重視して標準タイプが選ばれることも多く、安定した治療結果を得やすいというメリットがあります。
薄型タイプのマウスピース(0.3〜0.5mm前後)
薄型タイプは装置が薄く軽いため、口の中の違和感が少なく、話しやすいと感じる人が多いです。舌に触れる量が少ないため、滑舌への影響も出にくく、喋りにくさを最小限にしたい人にとっては魅力的な選択肢です。
一方で、薄すぎると歯を動かす力が弱くなることもあるため、治療効果とのバランスが重要になります。話しやすさを優先したい人や、部分矯正を希望する人には向いている一方で、歯を大きく動かす必要がある場合は、治療計画に合った厚みを選ぶとよいでしょう。
🔷医院選びは「相談しやすさ」と「微調整できる力」が重要
マウスピース矯正は、スキャナーやAIを活用する治療であっても、最終的には担当医の経験と判断が結果を左右します。
理想は、スキャン精度が高い環境を整えたうえで、AI任せにせず、発音トラブルにも対応できて、必要に応じて微調整まで丁寧に行ってくれる実績豊富な医院や医師を選ぶことです。
また、治療中に喋りにくさが長引いた場合でも、相談しやすい雰囲気があることも大切です。喋りにくさは放置するとストレスになりやすいため、早めに相談できる医院を選ぶことが、結果的に治療を続けやすくするポイントになります。
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7. まとめ|マウスピース矯正の喋りにくさは多くが一時的なもの
マウスピース矯正で感じる喋りにくさは、多くの場合、治療を始めてまもない時期の一時的な違和感によるものです。マウスピースの厚みや口の中の形の変化によって舌の動きが変わり、発音が不安定になることがありますが、装置に慣れていくことで自然に改善していくケースがほとんどです。
多くの人は数日〜2週間ほどで話しやすくなり、日常会話で困る場面は徐々に減っていきます。喋りにくさの原因は装置のフィット感、舌の癖、唾液量や乾燥、ゴムかけ、緊張など複数です。それらの原因を正しく理解して適切に対策することが、より早く喋りにくさを改善するカギとなります。
また、マウスピース矯正には、目立ちにくいことや取り外しができることなど、喋りにくさを上回るメリットも多くあります。不安があっても対策を知っておくだけで、治療を続けやすくなるでしょう。
ただし、喋りにくさが1か月以上続く場合や、マウスピースに浮き・破損がある場合は、慣れではなく適合不良や治療計画とのズレが原因の可能性もあります。違和感が強いときは我慢せず、早めに担当医へ相談することが大切です。
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