
- この記事の監修者
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歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
https://purerio.tokyo/

「マウスピース矯正はできない言われてしまった」 「自分の歯並びだとワイヤー矯正じゃないと無理っぽい」
確かにマウスピース矯正を受けたくても、自分の歯並びでは対応できないというケースがあります。
しかし、口腔の状態には個人差があり、ひとまとめに「この歯並びでは無理」というものでもありません。
そのため歯並びの乱れ方だけでなく、程度なども踏まえて判断することが大切です。
そこで今回は、マウスピース矯正ができない歯並びや症状について詳しく解説します。
さらに、適応しないと診断された際の対処や解決方法も合わせてご紹介します。
- 1.まずは歯科矯正について理解しよう
- 1-1.マウスピース矯正
- 1-2.ワイヤー矯正
- 1-3.外科手術を含む矯正
- 2.矯正治療が必要となる「不正咬合」の種類
- 2-1.出っ歯(上顎前突)
- 2-2.受け口(反対咬合)
- 2-3.叢生・八重歯
- 2-4.開咬
- 2-5.顎変形症
- 3.マウスピース矯正ができないケース
- 3-1.重度の歯周病
- 3-2.歯を大きく動かす必要がある場合
- 3-3.埋まっている歯(埋伏歯)がある場合
- 3-4.永久歯が生えそろっていない場合
- 3-5.インプラントが入っている
- 4.歯並びが原因でマウスピース矯正ができない4つのケース
- 4-1.抜歯の本数が増えるほどマウスピース矯正は困難になる
- 4-2.重度の叢生(そうせい)
- 4-3.受け口の症状がひどい場合
- 4-4.出っ歯(上顎前突)の症状がひどい場合
- 5.マウスピース矯正がおすすめな人3選
- 5-1.矯正しているのがバレたくない人
- 5-2.痛みの少ない矯正をしたい人
- 5-3.矯正費用を抑えたい人
- 6.マウスピース矯正ができない場合の対処法
- 6-1.ワイヤー矯正(ブラケット矯正)を検討する
- 6-1-1.見た目が気になる人は「裏側矯正」もおすすめ
- 6-2.外科矯正を検討する
- 7.マウスピース矯正ができないと言われた時はセカンドオピニオンも検討しよう
- 7-1.矯正歯科医院のセカンドオピニオンとは
- 7-2.信頼性の高い矯正歯科医院の選び方
- 8.マウスピース矯正できない歯並びに関するよくある質問
- 8-1.マウスピース矯正ができない歯並びを教えてください
- 8-2.マウスピース矯正が難しい場合の対処方法は?
- 8-3.マウスピース矯正で前歯だけ治せる?
- 8-4.マウスピース矯正に年齢制限はある?
- 9.マウスピース矯正できない場合の対処方法「まとめ」
1.まずは歯科矯正について理解しよう

まずは歯科矯正とはどのような治療なのかを理解しましょう。
歯科矯正を簡単に説明すると、歯並びが乱れていたり、噛み合わせが悪い状態(不正咬合)を治療するために必要となる施術です。
その施術の中で、主要となる施術は以下の3つです。
- 1.マウスピース矯正
- 2.ワイヤー矯正
- 3.外科手術を含む矯正
1-1.マウスピース矯正
マウスピース矯正とは、マウスピースを装着して歯を少しずつ動かしていく歯科矯正になります。
最近では、矯正装置が目立ちにくいため人気ですね。
マウスピース矯正で施術できないケースやマウスピース矯正がおすすめな人については、この記事で紹介しているのでぜひご覧ください。
1-2.ワイヤー矯正
ワイヤー矯正とは、歯にブラケットと呼ばれる装置を付け、そこにワイヤーを通して力を加えることで歯を動かしていく歯科矯正になります。
歯科矯正と聞いてワイヤー矯正を思い浮かべる方も多いでしょう。
ワイヤー矯正は、矯正装置が目立つというデメリットはあるものの、治療できる症例が多いため人気です。
1-3.外科手術を含む矯正
外科手術を含む矯正は、マウスピース矯正やワイヤー矯正では治療できない場合に選択されることの多い歯科矯正です。
また早く治療を完了したい場合などに選択されることもあります。
マウスピース矯正やワイヤー矯正と平行して行うことも多いため、「こんな感じの治療があるんだな」と理解しておくと良いでしょう。
歯科矯正については別の記事でも詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
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2.矯正治療が必要となる「不正咬合」の種類

「不正咬合」を放置しておくと、食べ物が上手く噛めない、顎の関節に負担をかける、口臭の原因になるなどの問題が起きやすくなります。
そこで、以下で説明する矯正治療が必要となる「不正咬合」を理解しておきましょう。
2-1.出っ歯(上顎前突)
出っ歯は歯科矯正による治療が必要です。
上の前歯が強く前に出ていて、歯全体が前に出ているような見え方をします。
上の前歯が前に出ていなくても、下の顎が小さかったり、後ろに下がっていることで出っ歯に見えてしまうこともあります。
どちらの状態でも口を自然に閉じるのが難しく、下の前歯で上の歯の裏側の歯茎を傷つけていることもあるため、歯科矯正での治療が必要です。
2-2.受け口(反対咬合)
受け口は出っ歯とは反対に、下の歯が上の歯よりも前に出ている際に起こる不正咬合です。
上下の前歯の生え方に問題がある場合と顎の大きさに問題がある場合の2通りあり、顎の大きさに問題がある際には時間をかけて歯科矯正していく必要があります。
受け口は上手く食べ物を噛めないだけでなく、聞き取りにくい話し方になってしまうこともあるため、歯科矯正の検討をおすすめします。
受け口のマウスピース矯正については別の記事でも詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
2-3.叢生・八重歯
叢生は歯並びが激しく乱れている状態のことを言います。
犬歯が前に飛び出しているのは八重歯と言います。
どちらも歯の汚れを落としにくく、虫歯や歯槽膿漏になりやすいです。
そのため、歯科矯正を受けることをおすすめします。
2-4.開咬
開咬は噛んでも前歯が上手く噛み合わない状態のことです。
前歯で上手く食べ物を噛み切れないことに加え、正しい発音ができないこともあります。
開咬になる原因としては、幼少期の頃からの指しゃぶりの癖がほとんどです。
そのため、歯科矯正で歯並びを変えるのと、指しゃぶりしてしまう習慣を変える必要があります。
2-5.顎変形症
顎変形症とは、顎の曲がりによって噛み合わせが悪くなっている状態のことです。
正しい噛み合わせにするには、通常の歯科矯正だけでは難しく、外科手術で顎を移動させることもあります。
その際には、外科手術の前後に歯科矯正を実施することが多いです。
このように、さまざまな歯並びのトラブルを改善するために歯科矯正は利用されます。
もしマウスピース矯正できるのかどうか気になる方は、以下のバナーから相談予約をしてみてください。
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3.マウスピース矯正ができないケース

これから、マウスピース矯正ができないケースについて詳しくご紹介します。
マウスピース矯正は優れた治療法ですが、症例によっては十分な効果を発揮できないこともあります。
治療後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためには、事前に自分の歯並びや症例に合うかどうかをしっかり把握しておくことが大切です。
3-1.重度の歯周病
重度の歯周病にかかっている場合は歯科矯正を受けられません。
そのまま歯科矯正を行なってしまうと、歯周病がさらに進行したり、歯が抜けてしまったりするリスクがあります。
進行している歯周病の症状は、歯を支えている歯槽骨が溶けて歯がぐらついている状態です。
そのため歯周病が重度でない場合でも、一般的には矯正治療の前に歯周病を治療します。
また、ワイヤー矯正の場合は装置を取り外せないため、矯正中の虫歯や歯周病のリスクが高くなります。
一方でマウスピース矯正は装置の取り外しができるので、歯磨きしやすく清潔に保ちやすいという特徴があります。
3-2.歯を大きく動かす必要がある場合
重度の受け口や出っ歯、叢生(ガタガタ歯)の治療では、歯を大きく動かす必要がある場合、マウスピース矯正だけでは対応が難しいことがあります。
これは、「歯を大きく移動させる」ことがマウスピース矯正の得意分野ではないためです。
一方、マウスピース矯正は歯を内側や外側に動かす治療には優れています。
実際、「マウスピース矯正は無理だと思っていたけれど、検査を受けたら治療可能と言われた」というケースも珍しくありません。
もし、歯を大きく動かす必要があると診断された場合、以下のような治療法が選択肢となります。
・ワイヤー矯正への切り替え
ワイヤー矯正は、軽度から重度の不正咬合、さらには抜歯が必要な複雑な症例まで幅広く対応可能です。
特に、歯を大きく動かす必要がある場合には、ワイヤー矯正が効果的です。
・ワイヤー矯正とマウスピース矯正の併用
マウスピース矯正だけでは対応できない症例の場合、ワイヤー矯正とマウスピース矯正を組み合わせる方法があります。
この方法では、治療の初期段階でワイヤー矯正を使用し、歯を大きく動かした後、仕上げの段階でマウスピース矯正に切り替えることで、目立たない治療が可能になります。
3-3.埋まっている歯(埋伏歯)がある場合
埋まっている歯(埋伏歯)が親知らずの場合、マウスピース矯正で対応できる可能性が高いです。
しかし、親知らず以外の埋伏歯はマウスピース矯正では対応が難しく、ワイヤー矯正で歯を引っ張り出す治療が必要になることがあります。
この治療法は「埋伏けん引」と呼ばれ、歯茎を切開して埋まっている歯に専用の装置(ワイヤーやゴム)を取り付けます。
その後、ワイヤー矯正を使いながら少しずつ歯を正しい位置に移動させます。
埋伏歯の状態によって治療法は異なるため、専門の矯正歯科での診断が重要です。
3-4.永久歯が生えそろっていない場合
乳歯のみの場合や、乳歯と永久歯が混在している場合はマウスピース矯正を受けられないことがあります。
子どもの歯列矯正は、乳歯のみの時期に受ける1期治療と永久歯が生えている2期治療に分かれています。
いずれにしても、永久歯が生えそろっていない成長期の場合、シミュレーション通りに歯列が整わない可能性があるのです。
これは、インビザラインのような3Dの検査機器を利用してもある程度のリスクがあります。
3-5.インプラントが入っている
インプラントが入っている場合、マウスピース矯正を受けられないことがあります。
インプラントは歯だけでなく、歯根まで人工物で固定されているため歯を移動できないのです。
ただし、インプラントの数や位置によっては矯正治療できるケースもあります。
この場合は、インプラントの位置が歯列や噛み合わせの妨げにならないことが大前提です。
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4.歯並びが原因でマウスピース矯正ができない4つのケース

ワイヤー矯正では可能でも、マウスピース矯正では歯列が整わないケースがあります。
これにはいくつかの原因があるため、治療を受ける前に理解しておくことが大切です。
ただし歯並びの状態には個人差があるため、自分で判断せず歯科医師と相談しましょう。
4-1.抜歯の本数が増えるほどマウスピース矯正は困難になる
歯の移動距離が大きくなる症例では、マウスピース矯正が難しくなることがあります。
その代表的なケースが、抜歯を伴う矯正治療です。
抜歯を行う場合、歯を動かす範囲や移動箇所が増えるため、マウスピース矯正ではコントロールが難しくなる可能性があります。
特に抜歯の本数が増えると、複数の歯を長距離移動させる必要があり、マウスピース矯正の力では十分に対応できないことがあります。
ただし、抜歯が必要な場合でも軽度の症例であればマウスピース矯正で対応できることもあるため、すべてのケースで不適応となるわけではありません。
抜歯の有無や本数、症例の状態によってはマウスピース矯正を選択できる可能性があるため、専門医に相談することが大切です。
4-2.重度の叢生(そうせい)
重度の叢生の場合、マウスピース矯正を受けられないことがあります。
叢生とはデコボコに乱れている症状で、難易度の高い歯並びです。
乱れかたには個人差がありますが、場合によっては抜歯をして歯が並ぶスペースを確保するケースがあります。
結果的に歯を大きく移動する必要があるため、マウスピース矯正では対応できない可能性があるのです。
4-3.受け口の症状がひどい場合
受け口とは、下の歯が上の歯よりも前に出ている症状です。
医学的には反対咬合(はんたいこうごう)や、下顎前突(かがくぜんとつ)とも呼ばれています。
受け口の症状はいくつかのパターンがあり、上顎が後ろに下がっている場合と下顎が前に出ている場合があるのです。
いずれにしても、骨格の異常による場合はマウスピース矯正が受けられない可能性があります。
これは、マウスピースで歯並びを整えても下顎がしゃくれている症状までは改善されないということです。
4-4.出っ歯(上顎前突)の症状がひどい場合
いわゆる出っ歯の状態を上顎前突(じょうがくぜんとつ)呼びます。
また、出っ歯の原因には先天的なものと後天的なものがあります。
舌で前歯を押し出す癖が原因のように、後天的な症状の場合はマウスピース矯正でも治療できる可能性があります。
一方で、上顎が過度に成長してしまった出っ歯は、外科的手術が必要になります。
そのため、マウスピース矯正だけでは歯列を整えることができないのです。
また、前歯が大きすぎて歯が並ぶスペースが足りずに出っ歯になってしまうケースもあります。
この場合も抜歯をしてスペースを確保することになるため、マウスピース矯正だけでは治療できない可能性が高いです。
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5.マウスピース矯正がおすすめな人3選

ここまで、マウスピース矯正ができないケースについて紹介してきました。
そのため「どんな人にマウスピース矯正がおすすめなの?」という疑問を感じている方も多いでしょう。
そこで以下では、マウスピース矯正をおすすめしたい人を3パターンに分けて紹介していきます。
5-1.矯正しているのがバレたくない人
矯正しているのがバレたくない人には、マウスピース矯正がおすすめです。
ワイヤー矯正だとワイヤーが表側に出ているため、矯正しているのがひと目で分かってしまいます。
そのため、歯科矯正を受けることに抵抗を感じている方も多いでしょう。
マウスピース矯正であれば、透明なマウスピースを装着するため、矯正しているのが目立ちにくいです。
これがマウスピース矯正が人気である理由の1つですね。
5-2.痛みの少ない矯正をしたい人
マウスピース矯正は痛みの少ない矯正をしたい人にもおすすめです。
マウスピース矯正はほかの矯正方法に比べて、痛みが少ないと言われています。
ワイヤー矯正であると歯にかかる力が強い分、痛みも強くなります。
医師と相談の上、歯の移動量が少なく、マウスピース矯正でも矯正可能であればぜひマウスピース矯正をご検討ください。
5-3.矯正費用を抑えたい人
歯科矯正には100万円近く費用がかかります。
矯正方法によっては、それ以上になることもあるでしょう。
矯正費用を抑えたい人には、ウィ・スマイルでのマウスピース矯正をおすすめします。
ウィ・スマイルは月額1,760円〜の定額プランで歯科矯正できます。
より詳しいことを知りたい方は以下のバナーから、ウィ・スマイルのマウスピース矯正が安い理由や選ばれる理由をご覧ください。
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6.マウスピース矯正ができない場合の対処法

マウスピース矯正が受けられないと診断された場合はどうすれば良いのでしょうか。
そのような場合は、他の治療法を選択して歯列を整えることができます。
ですから、マウスピース矯正が無理だった場合は、自分の症状に合う治療方法を受けるようにしましょう。
6-1.ワイヤー矯正(ブラケット矯正)を検討する
マウスピース矯正が対応できない場合はワイヤー矯正を検討しましょう。
ワイヤー矯正はマウスピースに比べて適応範囲も広く、様々な歯並びを改善できます。
ワイヤー矯正は歯に強い負荷をかけられるため、歯を大きく移動することができるのです。
そのため、抜歯を必要とする症状や複雑な乱れにも適応することができます。
6-1-1.見た目が気になる人は「裏側矯正」もおすすめ
様々な症状に対応するワイヤー矯正でも「目立つのはイヤだな」という方もいます。
確かにワイヤー矯正のデメリットとして、治療中の審美性を気にする方は多いです。
「装置が目立つのはちょっと・・」という方は裏側(舌側)矯正を選ぶと良いでしょう。
また、表側に装着しても目立ちにくい審美ブラケット(透明や白色のワイヤーとブラケット)もあります。
ただし裏側矯正や審美ブラケットは、通常のワイヤー矯正に比べて費用は高額になりる治療法です。
6-2.外科矯正を検討する
外科矯正治療とは、外科的手術と矯正歯科治療を併用する治療です。
あまりにも歯並びの状態が悪い場合は、歯科矯正だけでは症状が改善しない可能性があるのです。
特に、顎変形症のような噛み合わせに異常がある症状などは、健康保険が適用となることもあります。
ただし、健康保険が適用されるケースは国の定める基準を満たしている症状に限られます。
■参考:公益財団法人日本矯正歯科学会「矯正歯科治療が保険診療の適用になる場合とは」
\マウスピースが可能な場合もあります!/
7.マウスピース矯正ができないと言われた時はセカンドオピニオンも検討しよう

セカンドオピニオンとは、すでに治療を受けている医療機関とは別の場所で第2の意見を求めることです。
これは、自分が納得できる治療法を選択することを目的としています。
セカンドオピニオンは矯正治療においても非常に有効なシステムです。
7-1.矯正歯科医院のセカンドオピニオンとは
多くの場合、歯科矯正は数カ月から数年のように長期間になる治療です。
そのため、正しい判断と選択をするためにも、可能な限り実績のあるクリニックをおすすめします。
また、費用面などの負担を踏まえても、矯正治療の開始後より治療前に行なったほうが良いでしょう。
次にセカンドオピニオンを利用するケースについてご紹介します。
マウスピース矯正は無理と言われた
マウスピースは対応できないと診断を受けて、ワイヤー矯正をすすめられることがあります。
しかし患者さんとしては、なんとかマウスピース矯正で治療したいと思うかもしれません。そんな時にはセカンドオピニオンを利用すると良いでしょう。
矯正治療は経験や実績によって技術が異なるため、歯科医師の判断にはバラつきがあります。
そのため、歯科医師によってはマウスピース矯正を受けられるというケースもあるのです。
抜歯が必要と言われたが可能ならしたくない
歯並びを整えるためには抜歯が必要という診断になることがあります。
しかし可能であれば、健康な自分の歯を残したいと思う方もいらっしゃいます。
抜歯についての歯科医師の診断は、経験や技術によって異なるため様々です。
歯科医師によっては、抜歯をすればマウスピースで矯正できるという判断をすることもあります。一方で、抜歯をせずに済むと診断されることもあるのです。
歯科医師と相性が合わずに不安
長期間になることが多い矯正治療は、歯科医師やスタッフとの信頼関係がとても重要です。
治療期間中の定期的な通院時や、疑問や不安を感じた際は歯科医師に相談することもあります。
そのため、技術や実績とは関係なく、人間関係の相性で不安を感じる方もいるのです。
7-2.信頼性の高い矯正歯科医院の選び方

歯並びを矯正する際は、なにを基準にして歯科医院を選べば良いのでしょうか。
一般的には矯正歯科治療は長期の治療になるため、安心できる歯科医院を選ぶ必要があります。
歯科矯正を検討している方は、次にご紹介するポイントをチェックして歯科医院を選びましょう。
✅矯正歯科医の資格を保有している
一般的に、矯正医と呼ばれている歯科医師がいるクリニックはおすすめです。
矯正治療は歯科医師なら誰でも行えますが、矯正治療は精度の高い技術と経験や実績が非常に大切な治療です。
以下の資格のように、一定の基準を満たした歯科医師であれば安心して治療を受けることができます。
・認定医
・指導医
・臨床指導医(旧専門医)
以下のサイトでは、お住いの地域で資格を持つ医療機関を探すこともできます。
参考:日本矯正歯科学会
✅矯正歯科医が常駐している
矯正治療を受ける際は、担当の歯科医師が常勤しているかをチェックしましょう。
矯正の資格を持つ歯科医師でも、非常勤だったりアルバイトで来ていたりするケースがあるのです。常勤の担当医がいない場合、装置の異常や痛みなどの急なトラブルに対応できない可能性があります。
これは矯正専門の歯科医院ではなく、一般歯科で矯正治療を行なっているパターンに多く見られます。
さらに、筋機能訓練療法士の資格を持つ経験豊富な歯科衛生士がいる点もポイントです。
特に、開咬のような歯並びには筋機能訓練が必須になるのですが、この資格を持つ歯科衛生士は多くありません。
舌で前歯を押す癖などがある場合、矯正治療しても意味がなくなってしまうため注意が必要です。
✅複数の治療方法に対応している
あらゆる矯正装置に対応している歯科医院がおすすめです。
歯科矯正には、ワイヤー矯正やマウスピース矯正、審美ブラケット、裏側矯正などがあります。
患者さんによって症状が異なるわけですから、歯科医師は最適な矯正装置を選択する必要があるのです。
そのため、矯正方法の選択肢がない歯科医院はあまりおすすめできません。
✅メリット・デメリットの両方を説明してくれる
矯正治療を始める前にメリットとデメリットの両方を説明してくれる歯科医院を選びましょう。
どの治療方法を選んでも、その人それぞれにメリットやデメリットがあります。
これは費用面や治療期間だけでなく、装置によっても異なるデメリットがあるからです。
メリットだけを説明されても、後から気づいたデメリットによって信頼を失うことにもつながります。
✅初診相談と検査の違いや料金設定などが明確
歯科矯正は基本的に自費になる治療なので高額になる傾向があります。
通院時の費用や治療後の保定期間まで含めると、追加費用もよくわからないクリニックもあるのです。
また、初診相談やカウンセリングについて、検査料として費用が発生する歯科医院があります。
しかし初診相談は治療を前提としているものではなく、低価格や無料で行う歯科医院が増えてきました。
これは患者さんに向き合う姿勢として、とても信頼できるシステムと言えます。
✅通いやすい場所にある
実は通いやすさも矯正治療の大きなポイントになります。
矯正治療中は、どの治療方法であっても定期的な通院が必要です。
そのためにも長期的に通いやすい歯科医院を選ぶと良いでしょう。
自宅や勤務先に近いところであれば安心して通院できます。
また、お仕事をしている方は夜間診療や休日診療を行なっている歯科医院がおすすめです。
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8.マウスピース矯正できない歯並びに関するよくある質問

ここでは、マウスピース矯正が適応できないケースに関して、よくある疑問にお答えします。
8-1.マウスピース矯正ができない歯並びを教えてください
マウスピース矯正ができない歯並びは、主に以下の4つです。
- 1.重度の叢生(そうせい)
- 2.受け口の症状がひどい
- 3.出っ歯の症状がひどい
- 4.抜歯する数が多い
8-2.マウスピース矯正が難しい場合の対処方法は?
マウスピース矯正が難しい場合には、ワイヤー矯正や裏側矯正も検討してみましょう。
しかし、マウスピース矯正ができないと言われた場合でも、セカンドオピニオンで可能であると判明することもあるので、一度ご相談ください。
8-3.マウスピース矯正で前歯だけ治せる?
前歯の歯並びだけに問題がある場合、マウスピース矯正で前歯を治療することが可能です。
ただし、奥歯の噛み合わせにも乱れがある場合や、全体的に歯並びが重度に乱れているケースでは、マウスピース矯正では対応が難しいこともあります。
「前歯だけ治せれば十分」と思っていても、実際に検査をしてみると奥歯の噛み合わせに問題が見つかることがあります。
矯正治療を成功させるには、見た目だけでなく、噛み合わせや全体のバランスも重要です。
まずはカウンセリングを受け、歯科医師に歯並びや噛み合わせをしっかりと診てもらい、自分に合った治療法を提案してもらいましょう。
8-4.マウスピース矯正に年齢制限はある?
結論から言うと、歯列矯正には基本的に年齢制限はありません。
若い方が代謝が活発なため歯が動きやすい傾向はありますが、歯や顎の骨に問題がなければ、何歳でも矯正治療を受けることが可能です。
ただし、乳歯がまだ生え変わっていないお子さんの場合は、専用の子ども向けマウスピース矯正が用いられることが一般的です。
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9.マウスピース矯正できない場合の対処方法「まとめ」

今回は「マウスピース矯正ができない」と診断された場合の対処の仕方について解説しました。
また、歯科医師の判断によってはマウスピース矯正を受けられるケースもあるという点をご理解いただけたのではないでしょうか。
大切なことは、自分が納得できるまで歯科医師からのアドバイスや助言を聞くことです。「これ以上、聞いたら失礼かな」という方がいますが、決してそんなことはありません。
歯科矯正は高額な費用と長い期間をかけて行う治療ですから、納得した上で治療を受けることが大切です。
ウィ・スマイルではマウスピース矯正ができるかどうかの相談も承っています。
もう一度診断を受けたい、自分の歯がマウスピース矯正可能なのか知りたい方は下の予約フォームからお申込みください!