
- この記事の監修者
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歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
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歯を白く美しく保つためには、歯科医院でのホワイトニングや自宅で行なうセルフホワイトニングが有効です。
しかし、歯科医院でホワイトニングを受ける際に、保険が適用されるかどうか気になる方も多いでしょう。
本記事では、ホワイトニングにおける保険適用の可否、ホワイトニングの種類、費用を抑える方法、
さらにはホワイトニング以外で歯を白くする治療法についても詳しく解説します。
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- 1.ホワイトニングは保険適用になる?
- 1-1.治療目的のクリーニング:保険適用となる
- 1-2.審美目的のホワイトニング:保険は適用されない
- 1-3.歯のマニキュア:保険は適用されない
- 2.ホワイトニングの種類と費用相場
- 2-1.オフィスホワイトニング
- 2-2.ホームホワイトニング
- 2-3.デュアルホワイトニング
- 2-4.セルフホワイトニング
- 3.ホワイトニング費用を安く抑える3つの方法
- 3-1.市販のホワイトニング製品を活用する
- 3-2.セルフホワイトニングを利用する
- 3-3.定期的に歯科医院でクリーニングを受ける
- 4.ホワイトニング以外の歯を白くする治療方法と保険適用の可否
- 4-1.銀色の詰め物を白くする治療:保険適用の可能性がある
- 4-2.ハイブリッドセラミック治療:保険適用の可能性がある
- 4-3.セラミックやジルコニアの治療:保険は適用されない
- 5.まとめ|審美目的のホワイトニングには健康保険が適用されない
1.ホワイトニングは保険適用になる?
ホワイトニングを歯科医院で受ける場合で、保険が適用されるケースと適用されないケースについて解説します。
1-1.治療目的のクリーニング:保険適用となる

虫歯や歯周病などの治療の際に、歯のクリーニングが必要と判断された場合は、健康保険が適用されます。
歯のクリーニングとは、歯磨きでは落としきれない歯石やプラーク(歯垢)、着色汚れを除去する処置です。
なお、クリーニングはホワイトニングと異なり、歯本来の色以上に白くする効果はありません。
歯石やプラークは、虫歯や歯周病、さらに口臭の原因になります。
治療の段階でこれらの原因を除去する必要があるため、治療目的でのクリーニングには保険が適用されます。
1-2.審美目的のホワイトニング:保険は適用されない

白くしたいといった審美目的で行なうホワイトニングは、治療を目的としたものではないため、自由診療に分類されます。
そもそも健康保険は、虫歯や歯周病などの治療や、咬合・発音など機能回復を目的とした処置に適用されるものです。
一方、審美治療は歯の見た目を改善するのが目的のため、健康保険は原則として適用されません。
歯科医院で行なうオフィスホワイトニングやホームホワイトニングは、1回の施術で数万円かかることもあります。
理想の白さを目指すには複数回の施術が必要になる場合もあり、数十万円を全額自己負担するケースもあります。
1-3.歯のマニキュア:保険は適用されない

歯のマニキュアとは、歯の表面に専用のホワイトコート剤を塗り、歯を白く見せる施術です。
なお、歯のマニキュアはあくまで審美目的の処置のため、原則として健康保険は適用されません。
薬剤によって歯を漂白するホワイトニングとは異なり、マニキュアは表面だけで白さを演出します。
また、塗るだけですぐに歯が白くなるため、費用も比較的安く、歯や歯茎への負担も少ないのが特徴です。
銀歯に塗って白く見せることもでき、結婚式や写真撮影など、一時的に歯を白くしたい場合にも適しています。
2.ホワイトニングの種類と費用相場

ホワイトニングの施術には、歯科医院でのみ受けられる方法と、自宅で行なえる方法があります。
それぞれ効果と費用が異なるため、ホワイトニングの種類ごとの違いを把握しておきましょう。
2-1.オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングとは、歯科医院で行なわれるホワイトニングであり、高濃度の薬剤を歯に塗り、専用のライトを当てて白くする方法です。
歯の内側から白くできるため、生まれつきの黄ばみや加齢による黄ばみにも効果が期待できます。
ホワイトニングの施術方法のなかでも即効性が高く、1回の施術でも効果を実感しやすいのが特徴です。オフィスホワイトニングの費用は、1回あたり30,000円~50,000円が相場となっており、やや高額です。
ただし、高濃度の薬剤を使うことから、歯の痛みや知覚過敏が一時的に起きる場合があります。
オフィスホワイトニングを受けるときは、事前に説明を受けるだけでなく、テスト施術を受けておくことをおすすめします。
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2-2.ホームホワイトニング

ホームホワイトニングとは、専用マウスピースに低濃度の薬剤を塗り、一定時間装着して歯を白くする方法です。
ホームホワイトニングを行なうには、歯科医院でマウスピースを作成し、薬剤の処方を受けます。
あとは薬剤を塗布したマウスピースを自宅で装着するだけで、通院の必要はありません。
また、薬剤の濃度もオフィスホワイトニングより低いため、歯や歯茎への刺激が少なく、安全性が高いのも特徴です。
ホームホワイトニングには即効性がなく、効果が表れるまでに数日〜数週間ほどかかります。
その代わり、自然な白さに仕上がるうえに、白さが長期間持続するといったメリットがあります。
ホームホワイトニングの費用は、25,000〜50,000円が相場です。
薬剤を追加で購入する必要がありますが、長期的に見るとコストパフォーマンスに優れた施術方法といえます。
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2-3.デュアルホワイトニング

デュアルホワイトニングとは、歯科医院で行なうオフィスホワイトニングと、自宅で続けるホームホワイトニングを組み合わせた方法です。
まずオフィスホワイトニングで歯を白くしたあと、ホームホワイトニングを続けることで歯の白さを長期間維持できます。
即効性と持続性を兼ね備えており、4種類の施術方法のなかでも特にホワイトニングの効果を実感しやすいのが特徴です。
デュアルホワイトニングは2種類の施術を行なうため、費用の相場は50,000〜80,000円とやや割高になります。
白い歯を少しでも長くキープしたい方、ホワイトニングの効果をしっかり得たい方におすすめです。
2-4.セルフホワイトニング

セルフホワイトニングとは、自分自身で施術を行なうホワイトニング方法です。
専用サロンやエステで提供されているサービスで、市販の薬剤やLEDライトなどを用い、歯の表面に付着した着色汚れを分解して歯本来の白さを引き出します。
施術を自分で行なうことから、セルフホワイトニングと呼ばれています。
セルフホワイトニングの費用は、1回あたり2,000円〜5,000円前後が相場です。
オフィスホワイトニングの場合は漂白作用のある薬剤を使用しますが、セルフホワイトニングではおもに着色汚れを除去するのが目的となります。
歯を内側から白くする効果は期待できませんが、その分リーズナブルな価格でホワイトニングを始められるのが魅力です。
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3.ホワイトニング費用を安く抑える3つの方法
できるだけ費用を抑えてホワイトニングしたい場合は、以下の方法を試してみましょう。
3-1.市販のホワイトニング製品を活用する
費用を抑えてホワイトニングをしたい場合には、市販のホワイトニング製品を活用する方法があります。
価格は数百円~3,000円程度と手頃で、ドラッグストアや通販で手軽に購入できる点も魅力です。
市販のホワイトニング製品には、以下のような種類があります。
☑ホワイトニング用歯磨き粉
☑ホワイトニング用シート・テープ
☑ホワイトニング用スポンジ・消しゴム
☑ホワイトニングジェル・ペン
☑LEDライト付きホームホワイトニングキット
市販のアイテムは、歯の表面に付着した着色汚れを落とすことで、歯を白く見せる効果があります。
ただし、歯科医院で行なうホワイトニングと違い、歯本来の色以上に白くする効果はありません。
まずは自宅で手軽に歯の明るさを取り戻したい方は、市販のホワイトニングアイテムを試してみてはいかがでしょうか。
3-2.セルフホワイトニングを利用する
専用サロンやエステで受けられるセルフホワイトニングは、1回あたり数千円で利用できるのが魅力です。
LEDライトと専用のホワイトニングジェルを使って歯の表面の汚れを分解し、着色によるくすみを改善します。
また、セルフホワイトニングは医療行為を伴わないため、歯科医院で使用される過酸化水素などの漂白成分は市販の薬剤には含まれていません。
歯や歯茎への刺激や痛みを抑えたい方、まずはホワイトニングを体験してみたい方は、セルフホワイトニングが最適です。
3-3.定期的に歯科医院でクリーニングを受ける
歯を白くする方法には、ホワイトニングの他に歯科医院で受けられるクリーニングがあります。
前述のとおり、クリーニングとは、歯の表面に付着した歯石やプラーク、着色汚れなどを取り除く施術です。
歯のクリーニングは、治療目的で保険が適用される場合だけでなく、審美目的の「自由診療」として受けられます。
保険適用の場合は最低限の範囲にとどまりますが、自由診療のクリーニングであれば、タバコのヤニなどの頑固な汚れも除去できます。
自由診療によるクリーニングの費用は、1回につき5,000円〜10,000円程度が相場です。
定期的にクリーニングを受けることで、虫歯や歯周病の予防効果も期待できるため、見た目と健康の両面で役立ちます。
4.ホワイトニング以外の歯を白くする治療方法と保険適用の可否
白い歯を目指すにはホワイトニングだけでなく、詰め物や被せ物を白くする方法もあります。
次に、歯を白くする治療方法のうち、保険が適用されるケースと適用されないケースについて解説します。
4-1.銀色の詰め物を白くする治療:保険適用の可能性がある
銀色の詰め物や被せ物をしていると、口を開けたときに目立ってしまうことがあります。
一時的に色を塗るマニキュアではなく、詰め物がある歯や差し歯自体を白くする治療も存在します。
詰め物や被せ物を銀色から白色に変えられるおもな治療方法は、以下の3つです。
治療法 | 概要 | 特徴 |
コンポジットレジン | ・虫歯治療で使われる歯科用の樹脂 ・詰め物の部分に直接充填する | ・短時間で白くできる ・費用が安い |
硬質レジン前装冠 | 金属のフレームに白いレジンを貼り付けたもの | ・前歯の色味を自然な歯に近づけられる ・金属製で耐久性もある |
CAD/CAM冠 CAD/CAMインレー | ・セラミックとプラスチックを混ぜたハイブリッド素材 ・歯科用CAD/CAM機器で製作する。 | ・コンピューターで設計・製作するため、費用を抑えられる ・金属アレルギーが出ない |
ただし、保険を使って歯を白くできるのは、「治療目的」の場合に限られます。
特に、CAD/CAM冠およびCAD/CAMインレーの場合、保険が適用されるには一定の条件を満たす必要があります。
虫歯や差し歯の治療を受ける際に、歯を白くしたい希望があれば、あらかじめ歯科医師に相談しましょう。
4-2.ハイブリッドセラミック治療:保険適用の可能性がある

ハイブリッドセラミックとは、レジン(歯科用プラスチック)とセラミックを組み合わせて作られた素材です。
表面がなめらかで傷が付きにくく、天然歯に近い色合いや透明感を持っています。
強度と審美性を兼ね備えている一方で、汚れが付着しやすく、歯との境目から虫歯になりやすい点には注意が必要です。
ハイブリッドセラミックは、おもにCAD/CAM冠やCAD/CAMインレーの製作に使用されます。
2024年6月の診療報酬改訂により、CAD/CAM冠およびCAD/CAMインレーで保険適用となる範囲が拡大されました。
第二大臼歯(7番の歯)、第三大臼歯(8番の歯・親知らず)を含め、ほぼすべての歯を保険で白くできるようになりました。
ただし、ハイブリッドセラミックを使用したCAD/CAM冠やCAD/CAMインレーが保険適用となるためには、以下のような条件を満たす必要があります。
☑治療対象となる歯に対して、対合歯があり、咬合状態に問題がないこと
☑隣接歯にインプラントなどの特殊な補綴物が装着されていないこと
☑金属アレルギーがあること
ハイブリッドセラミック治療で保険適用となるかどうかは、歯科医院で相談のうえ確認してください。
4-3.セラミックやジルコニアの治療:保険は適用されない

オールセラミック(陶器素材)や、人工ダイヤモンドに近い性質のジルコニアは、天然の歯のような透明感と輝きを持つ素材です。
いずれも強度が高く、美しさを長く保てるため、審美性が求められる前歯の治療に用いられます。
セラミックやジルコニアは審美目的の治療となるため、基本的に保険は適用されません。
費用は素材や治療範囲によって異なりますが、1本あたり80,000円〜200,000円が相場です。
なお、オールセラミックは割れやすい反面、透明感が高いといった特徴があり、ジルコニアは強度が高い一方、透明感はやや劣ります。
予算だけでなく、強度と審美性のバランスを考慮して素材を選ぶことが大切です。
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5.まとめ|審美目的のホワイトニングには健康保険が適用されない

虫歯や歯周病の治療目的で行なうクリーニングは、保険が適用されます。
しかし、歯をより白く見せる審美目的のホワイトニングは適用されません。
歯科医院で行なうホワイトニングは、薬剤を使って歯の内側から白くするため即効性があり、白さを長く維持できるのが特徴です。
ただし、数万円ほどの費用がかかるため、費用を抑えたい場合はセルフホワイトニングや市販の製品を利用する方法もあります。
また、銀色の詰め物などを白くする治療では、一部で保険が適用されます。
オフィスホワイトニングを含め、歯を白くしたい場合は歯科医院に相談しましょう。
ホワイトニングだけでなく矯正にも興味がある方は、ウィ・スマイルでのマウスピース矯正がおすすめです。
矯正と併せて歯のホワイトニングもできるため、歯並びを整えながら白く美しい歯を目指せます。
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