- この記事の監修者
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歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
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「ホワイトニング、正しい頻度でできていますか?」
ホワイトニングには、クリニックで行なうオフィスホワイトニング、自宅で行なうホームホワイトニング、セルフホワイトニングなどがあり、それぞれ効果の持続期間や適した頻度が異なります。
クリニックに通う間隔やお手入れの頻度を間違えると、白くした歯がすぐに元の色に戻ってしまうことも。
そこで本記事では、ホワイトニングの種類ごとの理想的な頻度や、白さをキープするためのポイント、ホワイトニングの注意点について詳しく解説します。
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- 1. ホワイトニングの理想的な頻度
- 2. ホワイトニングのやり過ぎは歯に負担がかかる
- 3. 【種類別】ホワイトニングの効果の持続期間
- 3-1. セルフホワイトニング
- 3-2. ホームホワイトニング
- 3-3. オフィスホワイトニング
- 3-4. デュアルホワイトニング
- 4. ホワイトニングの効果を長持ちさせる6つのポイント
- 4-1. 歯に着色しやすい飲食物を控える
- 4-2. 禁煙する
- 4-3. 飲食前に水を飲む
- 4-4. 歯磨き粉にこだわる
- 4-5. 自宅での歯のお手入れを継続する
- 4-6. 定期的に歯科クリーニングを受ける
- 5. 安全で効果的なホワイトニングのための注意点
- 5-1. ホワイトニング薬剤の成分に注意する
- 5-2. ホワイトニング直後の数時間は飲食に注意する
- 5-3. ホワイトニング後の歯を保護する
- 5-4. ホワイトニングを行なう前に歯のクリーニングを受ける
- 5-5. ホワイトニングは歯の治療終了後に始める
- 5-6. ホワイトニングができない場合もある
- 6. ホワイトニング頻度に関するよくある質問
- Q1. ホワイトニングを1回やれば歯は白くなる?
- Q2. ホワイトニングで歯が白くなりすぎることはある?
- 7. まとめ|適切な頻度でホワイトニングして歯の白さをキープ
1. ホワイトニングの理想的な頻度

効率的に歯を白くし、その白さをキープするためには、ホワイトニングの種類ごとに適した頻度で施術することが大切です。
ホワイトニングで歯を白くするためのステップは、大きく分けると以下の2段階になり、どの段階にいるかによっても最適な頻度は異なります。
1. 理想の白さにする段階
2. 理想の白さをキープする段階
最初は短い間隔で施術を重ね、希望の色味に近づいたらメンテナンスとして一定の間隔ごとに行なうケースが一般的です。
以下に、ホワイトニング方法ごとの理想的な頻度と回数の例をまとめました。
| 種類 | 効果が出るまでの頻度・回数 | 効果を持続させる頻度・回数 |
| サロンでのセルフホワイトニング | 1回/週 × 4回以上 | 1回/月 |
| ホームホワイトニング | 毎日2週間継続 | 1回/1週間 |
| オフィスホワイトニング | 1回/1〜2週間 × 1〜3回 | 1回/1〜3ヵ月 |
| デュアルホワイトニング | オフィスホワイトニング:1回/1〜2週間 × 1〜3回 ホームホワイトニング:毎日2週間継続 | オフィスホワイトニング:1回/3ヵ月 ホームホワイトニング:週1回 |
ただし、これはあくまで理想的な頻度の目安です。
もし施術後にしみるなどのトラブルが出た場合は、無理せず回数を減らしたり、間隔を空けたりしても問題ありません。
2. ホワイトニングのやり過ぎは歯に負担がかかる

ホワイトニングは歯を白くする効果的な方法ですが、やり過ぎはかえって歯に負担をかけてしまいます。
イメージとしては、髪の毛を何度もブリーチすると傷んでパサついてしまうのと同じです。
ホワイトニングを過剰に行なうと、歯の表面(エナメル質)がダメージを受けて知覚過敏を引き起こし、痛みやしみる症状につながることがあるのです。症状が進むと、空気に反応して痛みが出るほど重症化することもあります。
そのため、ホワイトニングは「早く白くしたい」と焦って回数を増やすのではなく、適切な頻度を守ることが大切です。前述した理想的なサイクルを参考にしながら、無理のないペースで続けましょう。
特に、セルフホワイトニングは歯科医師の管理がないため、歯や口腔内に負担がかかっていないか、利用者自身が十分に気を付けなければなりません。
もしやり過ぎによって歯がしみる、痛いといった症状が出た場合は、そのまま放置せず、できるだけ早めに歯科医師に相談することをおすすめします。
3. 【種類別】ホワイトニングの効果の持続期間

ホワイトニング効果がどれくらい持続するかは、ホワイトニングの種類によって異なります。
ただし、単純に持続期間が長い方法を選べば良いというわけではありません。目的、予算、通える頻度などにより、個人に最適なホワイトニングは異なります。まずはそれぞれの方法の特徴を理解し、自分に合ったホワイトニングを選びましょう。
なお、以下の記事ではホワイトニングの料金相場を種類別に解説していますので、併せてホワイトニング選びの参考にしてください。
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3-1. セルフホワイトニング
セルフホワイトニングは、自宅やホワイトニングサロンで行なう方法です。
歯科医師や歯科衛生士のような有資格者が介在しないため、医薬品ではない薬剤のみを使用します。
漂白成分を使わないため歯そのものを白くすることはできませんが、ステイン(歯の汚れ)を除去して歯の白さを取り戻すのに適しています。
🔵 効果の持続期間:使用するアイテムや方法によりますが、自宅でのケアは数時間から1日程度、サロンでの施術は2〜3週間が目安です。
🔵 特徴:費用が比較的安価で、気軽に試せる点が魅力ですが、効果は短期間であるため頻繁なケアが必要です。
🔵 おすすめの人:
・歯の着色が軽度の人
・初めてホワイトニングを試してみたい人
・できるだけ低コストでホワイトニングしたい人
3-2. ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、クリニックで処方された専用の薬剤を使用して自宅で行なう方法です。
マウスピースに薬剤を注入し、1〜2時間装着することで歯を漂白します。
🔵 効果の持続期間:6ヵ月から1年間。
🔵 特徴:オフィスホワイトニングと比べると即効性には劣りますが、効果が長続きし、費用は抑えられる傾向があります。手軽に自宅で実施できるため、忙しい方にもおすすめです。
🔵 おすすめの人:
・自然に徐々に白くしたい人
・自分のペースでホワイトニングしたい人
・歯科医院に頻繁に通うのが難しい人
3-3. オフィスホワイトニング
クリニックで専門家による施術を受ける方法です。
高濃度の薬剤を使用し、特殊なライトを照射することで短時間で効果を発揮します。
🔵 効果の持続期間:3ヵ月から6ヵ月。
🔵 特徴:即効性が高く、イベント前や短期間で効果を出したい方に適しています。ただし、色戻りが起きやすい点には注意が必要です。
🔵 おすすめの人:
・すぐに白くしたい人(結婚式やイベント前など)
・歯科医院でプロの施術を受けたい人
・効果をしっかり実感したい人
3-4. デュアルホワイトニング
ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを組み合わせた、双方のメリットを活かせる方法です。
持続性と即効性を兼ね備えており、自然な透明感のある白さを目指せます。
🔵 効果の持続期間:1〜2年間。
🔵 特徴:最も効果が高い方法ですが、費用がかかる点や時間的な負担が大きい点も考慮する必要があります。
🔵 おすすめの人:
・しっかり白くしつつ、その状態を維持したい人
・コストよりも高い効果を求める人
・イベント前だけでなく、長期間白さをキープしたい人
4. ホワイトニングの効果を長持ちさせる6つのポイント

ホワイトニング後の歯の白さを長期間保つためには、日常生活の習慣が鍵となります。
以下のポイントを押さえておきましょう。
4-1. 歯に着色しやすい飲食物を控える
色の濃い飲食物や、アントシアニン・ポリフェノール・タンニン・カテキン・イソフラボンといった成分を多く含むものは、歯の着色を起こしやすくなります。
代表的な食品としては、以下のようなものが挙げられます。
●コーヒー
●紅茶
●ウーロン茶
●緑茶
●ココア
●赤ワイン
●カレー
●チョコレート
●ケチャップやソース類
●ブルーベリーなどのベリー類
●大豆製品(豆腐、醤油、味噌、納豆、豆乳など)
●タンニンを含むもの(りんご、柿、ぶどうなど)
豆腐や豆乳は白い食品ですが、イソフラボンによる着色リスクがあるため注意しましょう。
逆に着色のリスクが低い食品としては、白米や白いパン、牛乳、ヨーグルト、鶏肉、白身魚、大根などの白い野菜が挙げられます。
どうしても色の濃い飲み物を飲みたい場合は、ストローを使って歯に触れる部分を減らすのも有効です。
もし着色しやすい食べ物を口にしたら、できるだけ早くうがいや歯磨きをすることで沈着を防ぎましょう。
4-2. 禁煙する
タバコのヤニには、歯を黄ばませる成分が含まれています。
ホワイトニングの効果を持続させるためには禁煙が最善の選択です。
4-3. 飲食前に水を飲む
歯が乾燥していると、着色しやすくなります。
そのため、歯の表面を湿らせることで、食べ物や飲み物による色素の定着を抑えられます。
飲食前のうがいや、一口水を含むだけでも効果的です。
4-4. 歯磨き粉にこだわる
ホワイトニング直後は歯がデリケートな状態になっているため、強い研磨剤が含まれた歯磨き粉は避けたほうが無難です。
その代わりに、再着色防止成分が配合されているものや、虫歯予防に役立つフッ素入りの歯磨き粉を選ぶとよいでしょう。
おすすめの例としては、DL-ピロリドンカルボン酸ナトリウム液やカオチン化セルロースが含まれた歯磨き粉。
これらは、歯の表面をコーティングし、着色汚れを防いでくれます。
また、歯磨き粉だけでなくホワイトニング用のマウスウォッシュを取り入れると、口内を清潔に保ちつつ色素の沈着を防ぐ効果も期待できます。
4-5. 自宅での歯のお手入れを継続する
ホワイトニング後の歯は、一時的に着色しやすい状態が続くため、継続したお手入れが重要です。
特に食べかすや歯垢が残っていると、そこに色素が沈着してせっかくの白さが失われやすくなります。
歯磨きはもちろん、歯と歯の間に残った汚れをしっかり取り除くためにデンタルフロスの活用も欠かせません。
ホワイトニングの施術を始めたら、これまで以上に丁寧なブラッシングとデンタルフロスで口内を清潔に保ち、白さを持続させましょう。
4-6. 定期的に歯科クリーニングを受ける
定期的に歯科クリニックでプロによるクリーニングを受けることで、家庭で取りきれない汚れを除去し、ホワイトニング効果を長持ちさせられます。
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5. 安全で効果的なホワイトニングのための注意点

ホワイトニングは、美しい歯を手に入れるために非常に有効な手段です。
ただし、ケアの方法を誤ると十分な効果が得られない可能性があるほか、歯にダメージを与えることにもなりかねません。
以下のポイントに気を付けて、安全かつ効果的にホワイトニングを行ないましょう。
5-1. ホワイトニング薬剤の成分に注意する
ホワイトニングの薬剤に含まれる成分は、使用方法を誤ると歯を傷める原因になることもあります。
そのため、自宅でホワイトニングを行なう場合は、薬剤の量や取り扱いには十分注意しましょう。
とはいえ、歯科医師の指導のもとで自宅ケアを行なうデュアルホワイトニングやホームホワイトニングは、クリニックの指導にしたがって薬剤を使用すれば基本的に問題ありません。
一方、自宅でのセルフホワイトニングは、製品の選択や使用方法などのすべてが自己管理になります。
市販のホワイトニング製品は信頼できるメーカーを選ぶとともに、過剰に使用しないよう注意しましょう。
5-2. ホワイトニング直後の数時間は飲食に注意する
ホワイトニングを受けた直後の歯は、普段よりも着色しやすい状態になっているため、飲食時に注意が必要です。
これは、施術によって歯が一時的に脱水状態になり着色成分も吸収しやすくなっているからです。
また、施術後は歯の表面を覆っている「ペリクル」という薄い膜がはがれている状態で、回復までに一定の時間を要します。
その結果、色の濃い飲食物の色素が沈着しやすく、せっかくの歯の白さが損なわれてしまうのです。
最低限の注意期間としては、ホームホワイトニングの場合で1~2時間、オフィスホワイトニングの場合は24時間~48時間を目安にすると安心です。
前述した着色しやすい食品や飲み物にも注意しながら、施術直後はなるべく透明な飲み物や色味の薄い食べ物を選ぶようにしましょう。
5-3. ホワイトニング後の歯を保護する
ホワイトニング後は、歯が一時的にデリケートな状態になっています。
このため、ホワイトニング直後は熱いものや冷たいものがしみやすくなる場合があるので、食べ物や飲み物の温度に注意が必要です。
また、酸性の食品など歯に刺激になるものも避けたほうが無難です。
刺激の強い食品の例としては、以下のようなものが挙げられます。
✔ レモン
✔ わさび
✔ 辛子
✔ マスタード
✔ 炭酸飲料
歯の保護には、ホワイトニング後に歯の表面にコーティング剤を塗布する方法も有効です。
例えば、オフィスホワイトニング後には、歯の表面を保護するためのフッ素塗布やミネラル補充が行なわれることがあります。これにより、歯が強化され、ホワイトニング効果を持続させやすくなります。
5-4. ホワイトニングを行なう前に歯のクリーニングを受ける
ホワイトニングの効果を最大限に引き出したい場合は、施術前の歯のクリーニングが有効です。
歯には、飲食物やタバコなどから付着した汚れ(ステイン)が蓄積されることがあります。
これらの汚れを取り除いてからホワイトニングを行なうことで、薬剤が歯の表面に均等に作用し、より効果的に白くすることができます。
プロによるクリーニングは、通常の歯磨きでは落としきれない汚れを取り除いてくれるため、ホワイトニング効果がより実感しやすくなるでしょう。
5-5. ホワイトニングは歯の治療終了後に始める
ホワイトニングを始める前には、虫歯や歯周病などの治療を必ず済ませておきましょう。
もし虫歯が残ったままホワイトニングの施術を行なうと、薬剤によって痛みを引き起こす可能性があります。
また、ホワイトニング後に虫歯が進行してしまうと、せっかく白くした歯を大きく削ることになるかもしれません。
歯周病の場合も同様で、ホワイトニングの薬剤が炎症を悪化させるリスクがあります。
虫歯がある場合のホワイトニングについては、以下の記事でも詳しく解説しているのでご覧ください。
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5-6. ホワイトニングができない場合もある
ホワイトニングの施術は誰でも受けられるわけではなく、体質や体調によって制限があります。
例えば、妊娠中や授乳中は安全な薬剤であっても緊急性がなければ使用を控えたほうが良いことから、ホワイトニングも推奨されていません。
また、神経を失った歯(失活歯)や人工歯、詰め物・被せ物といった修復物にはホワイトニング効果が出ません。
神経のない歯が黒ずむのは歯の表面の問題ではなく、代謝が止まることで歯の内部に栄養や血液やコラーゲンが堆積することが原因です。そのため、表面を白くするホワイトニング薬剤を使っても白くならないのです。
こういった場合、失活歯に有効な「ウォーキングブリーチ」や、人工歯や詰め物を交換するなど、別の方法で色調を改善する必要があります。
歯の状態によって白さを取り戻す方法は異なるため、自分の歯がホワイトニングできる状態か、事前に歯科医師と確認しましょう。
6. ホワイトニング頻度に関するよくある質問

ホワイトニングの頻度に関連するよくある質問と回答を紹介します。
Q1. ホワイトニングを1回やれば歯は白くなる?
ホワイトニングの効果の出方には個人差があり、1回でどの程度白くなるかは人それぞれです。
一般的に、ホームホワイトニングよりも、クリニックで行なうオフィスホワイトニングのほうが即効性は高く、1回の施術でも今より明るいトーンになることが期待できます。
ただし、理想の白さに近づき、その白さをキープするには、複数回の施術や継続的なお手入れも必要です。
Q2. ホワイトニングで歯が白くなりすぎることはある?
ホワイトニングで得られる白さはあくまでご自身の歯が持つ本来の色調の範囲内であり、いくら明るくなっても自然な仕上がりになります。
一部の芸能人に見られるような真っ白な歯は、セラミックによる人工的な加工によるものであり、この記事で紹介してきたホワイトニングだけでそこまで白くなることはありません。
7. まとめ|適切な頻度でホワイトニングして歯の白さをキープ
ホワイトニングは、適切な方法を選び頻度を守ることで、美しい白い歯を目指せます。
自宅でのケアには手軽さがあり、クリニックでの施術には即効性や専門的なサポートがあるため、自分のライフスタイルや目的に応じて選びましょう。
また、施術後のケアや日々の習慣を整えることが、白さを持続させるポイントです。
この記事を参考に、自分に合ったホワイトニングを見つけてみてください。
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