- この記事の監修者
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歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
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歯科矯正後のリテーナーは、歯並びの後戻りを防ぐために欠かせません。しかし、なかには「いつまで付けていればいいの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
リテーナーの保定期間は、個人差があるものの1~3年程度が目安とされています。また期間だけではなく、使用方法を守って正しく装着することも重要です。
この記事では、リテーナーを付ける期間の目安とともに、種類や効果を得るためのポイント、注意点について解説します。
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- 1. リテーナーとは
- 2. リテーナーはいつまで付ける?
- 2-1. 保定期間の目安
- 2-2. 歯並びが安定するまでの期間
- 3. リテーナーの種類
- 3-1. フィックスタイプ(固定式)
- 3-2. マウスピースタイプ(取り外し式)
- 3-3. プレートタイプ(取り外し式)
- 4. リテーナーをサボるとどうなる?
- 4-1. 再装着の際に痛みが生じる場合がある
- 4-2. リテーナーが歯に合わなくなる
- 4-3. 矯正の再治療が必要になるケースもある
- 5. リテーナーの効果をしっかり得るためのポイント
- 5-1. 正しい装着方法を守る
- 5-2. 使用期間・装着時間を守る
- 5-3. 自分に合ったリテーナーを選ぶ
- 5-4. 使用中は定期的に歯科医院でチェックを受ける
- 5-5. 手入れをしっかり行ない清潔な状態を保つ
- 6. リテーナー使用時の注意点
- 6-1. 飲食する際はリテーナーを外す
- 6-2. リテーナーの保管・持ち歩きの際は専用のケースを使う
- 6-3. 紛失・破損に注意する
- 7. まとめ|リテーナーは使用期間と正しい使用方法を守ることが大切
1. リテーナーとは

リテーナーとは、矯正後の歯並びを安定させるために使用する保定装置のことです。矯正直後の歯には元の位置に戻ろうとする力が働くため、放置すると矯正前に近い状態へ歯並びが戻る「後戻り」が起きることがあります。
リテーナーはこの後戻り防止に役立つもので、歯科医師の指示にしたがって正しく使用することで、矯正後の歯並びを維持できます。
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2. リテーナーはいつまで付ける?

リテーナーの重要さを解説しましたが、具体的にいつまで付けていればよいのでしょうか。
ここでは、装着する期間の目安を解説します。
2-1. 保定期間の目安
冒頭でも述べたとおり、矯正後の保定期間の目安は、一般的に1年~3年ほどといわれています。
特に矯正が終わっても1年ほどは、1日20時間以上装着することが推奨されています。そのため、食事や歯磨きなどの時間以外は睡眠中も含めて装着し続けるのが理想です。
2-2. 歯並びが安定するまでの期間
歯並びが安定してきたら、リテーナーの装着時間を少しずつ短くしても問題ないとされており、装着を始めて2年目以降は夜間のみの使用となるケースが一般的です。
ただし、歯並びが安定するまでに必要な1日の装着時間や期間には、個人差があります。十分に保定できずに後戻りする恐れがあるため、自己判断で装着時間を変えるのは避けてください。
3. リテーナーの種類
リテーナーには、装着タイプの違いや形状によっていくつかの種類があります。ここでは、リテーナーの種類について見ていきましょう。
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3-1. フィックスタイプ(固定式)
フィックスタイプは「ワイヤー型リテーナー」とも呼ばれ、歯の裏側にワイヤー部品を装着し、動かないように固定します。
取り外しの手間や付け忘れる心配がないほか、保定力が高く、歯の後戻りを防ぐのに適しています。また、目立ちにくく、プレートタイプと比較して違和感も少なめである点も特徴です。
ただし、装着部分の歯磨きがしにくいため、日々丁寧なケアを意識する必要があります。
3-2. マウスピースタイプ(取り外し式)
マウスピースタイプは、その名のとおりマウスピースの形をしており、透明で目立ちにくいため、装着していても気付かれにくいのが特徴です。
また、食事や歯磨きのときに外せるため、普段の生活に支障が出にくいといえます。一方で、装着時間を守らないと後戻りのリスクが高まるため、自己管理が欠かせません。
なお、リテーナーだけでなく、治療自体を透明で目立たないマウスピース矯正で行いたいと検討している方も多いのではないでしょうか。
近年はさまざまなマウスピース矯正ブランドが登場しており、費用や通院頻度も異なります。自分に合うサービスを比較して選びたい方は、以下の記事を参考にしてください。
3-3. プレートタイプ(取り外し式)
プレートタイプは、プラスチックの土台に金属のワイヤーを組み合わせた取り外し式のリテーナーです。歯の表側にワイヤーをかけ、裏側にプラスチック製のプレートで支える構造になっており、歯列全体をしっかり保持できます。そのため、大きく歯を動かした場合や全体矯正を行なった場合によく選ばれています。
マウスピースタイプと比較して丈夫で壊れにくく、長期間使いやすいメリットがあります。
リテーナーにはこのように固定式と取り外し式があり、それぞれの特徴によって費用も大きく異なります。
各リテーナーの種類ごとの詳しい値段相場や、保定期間中にかかる装置代以外の通院費・クリーニング費用などについては、以下の記事で解説しています。
矯正後のリテーナーの値段は?種類ごとの値段相場、装置以外の費用も解説
一方で、歯の表側にワイヤーがかかり目立ちやすいことや、装置に厚みがあるため慣れるまで喋りにくさを感じやすいという点はデメリットといえます。
4. リテーナーをサボるとどうなる?

リテーナーの装着を忘れたり、医師に指示された装着時間を守らなかったりすると、さまざまなリスクが生じます。
ここからは、リテーナーの装着をサボると起こるリスクについて解説します。
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4-1. 再装着の際に痛みが生じる場合がある
前述したとおり、リテーナーをしばらく使用せずにいると、歯並びが後戻りすることがあります。その状態で再びリテーナーを装着すると、歯が圧迫されて痛みを感じることも少なくありません。
1日程度サボっただけでも、リテーナーを再装着した際に痛みを感じるほど歯が動くこともあるので、注意が必要です。痛みが強くなければ、装着を続けているうちに矯正時の歯並びへ戻すことができるでしょう。
4-2. リテーナーが歯に合わなくなる
リテーナーは、「矯正後の歯並び」にぴったり合うように作られます。そのため、長期間装着をサボると歯並びが変化し、形が合わなくなる恐れがあります。
無理に装着を続けると強い痛みが出たり、歯やリテーナー自体に負担がかかったりするので、違和感が強い場合には早めの受診が必要です。
また、歯に合わなくなったリテーナーは作り直す必要があり、その分の費用が余計にかかる点にも留意しましょう。
4-3. 矯正の再治療が必要になるケースもある
歯の後戻りが大きく進行している場合、見た目の変化だけでなく噛み合わせにも影響をおよぼすことがあります。
再矯正が必要になると、治療のための費用や時間が追加でかかります。
矯正効果を長持ちさせることはもちろん、再矯正のリスクを減らすためにも、リテーナーをきちんと装着し続けることが大切です。
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歯の後戻りはリテーナーで治せる?原因と対策、再矯正の必要性を徹底解説
万が一、前歯の少しのズレやガタつきだけであれば、全体をやり直すのではなく「前歯のみの部分矯正」で費用を抑えて治療できる場合があります。
前歯に特化した部分矯正の費用相場や、使用できる装置の違いについては以下の記事で詳しく解説しています。
前歯6本だけの矯正はいくら?前歯矯正の値段相場と装置別費用を解説
また、すでに後戻りが進行してしまい「矯正のやり直し(再矯正)」を検討している場合は、初回治療時と比べて費用がどうなるのか、安く抑えるコツがあるのか気になるところです。
再矯正にかかる装置別・範囲別の費用相場や、同じクリニックでの割引制度、医療費控除の活用方法などは以下の記事にまとめています。
5. リテーナーの効果をしっかり得るためのポイント

リテーナーでの保定効果を得るには、指示された期間中にしっかり装着するだけでなく、正しい使用方法を守ることも大切です。
ここからは、リテーナーの効果を得るためのポイントを解説します。
5-1. 正しい装着方法を守る
リテーナーは、正しい装着方法により正しい位置にはめ込むことで、その効果を発揮します。以下は、リテーナーの装着方法です。
1. 手を清潔にする
2. 鏡で自分の歯並びとリテーナーの形を確かめながら上下左右の向きを合わせる
3. 優しく押し込んで装着する
押し込む際は、奥歯から左右均等にゆっくり進めるのがポイントです。一方向に偏ると、リテーナーが変形したり、歯列に圧がかかったりすることがあるため注意しましょう。
5-2. 使用期間・装着時間を守る
リテーナーを装着する1日あたりの時間や期間は、人によって異なります。
そのため、冒頭で紹介した数値はあくまで目安と考え、実際の治療の際には歯科医師の指示にしたがって使用することが大切です。
5-3. 自分に合ったリテーナーを選ぶ
リテーナーは装着を続けやすく、自身の生活スタイルに合ったものを選ぶことが大切です。
「目立たないもの」「費用を抑えられるもの」「違和感が少ないもの」などの希望条件に加えて、仕事や学業、趣味、生活リズムも考慮し、歯科医師に相談しながら決めましょう。
装置や治療法を選ぶ際、費用を最優先して「格安・通院不要」をアピールするサービスに惹かれる方もいるかもしれません。
しかし、これらは「ローコストマウスピース(LCM)」と呼ばれ、思ったように歯が動かない、噛み合わせが悪化するなどのトラブルも報告されています。
納得のいく治療を受け、後戻りで後悔しないためにも、ローコストマウスピースが持つリスクについて事前に理解しておきましょう。
5-4. 使用中は定期的に歯科医院でチェックを受ける
リテーナーでの保定期間中も、定期的に歯科医院を受診しましょう。後戻りの有無や現在の噛み合わせの状態などを確認してもらうことができます。
歯並びに変化があった際にすぐに対処できるため、再矯正のリスクを抑えることが可能です。また、歯周病の予防や進行の防止にもつながります。
通院は3~6ヵ月に1度を目安に、原則として歯科医院の指定する頻度を守りましょう。
5-5. 手入れをしっかり行ない清潔な状態を保つ
リテーナーは毎日使うため、日頃からしっかり手入れを行ない、清潔に保つことが大切です。汚れたまま使用を続けると、口臭や虫歯、歯周病などになる可能性があります。
取り外し式のリテーナーを手入れする際は、水で流しながらやわらかい歯ブラシで優しく洗いましょう。さらに、週に1回は専用の洗浄剤を使うと、ブラッシングだけでは落ちにくい汚れや菌を除去できます。なお、変形の原因となるため、熱湯消毒は避けてください。
固定式のリテーナーは、取り外せず汚れが溜まりやすいため、定期的に歯科医院でクリーニングを受ける必要があります。
6. リテーナー使用時の注意点

最後に、リテーナーを使用する際の注意点について解説します。
6-1. 飲食する際はリテーナーを外す
飲食する際は、リテーナーを外しましょう。装着したまま飲食すると、リテーナーに汚れや臭いが付きやすく、食べカスや糖分が原因で虫歯や歯周病になる恐れもあります。さらに、熱い飲み物はリテーナーを変形させる可能性があるため、特に注意が必要です。
また、飲食後は歯を磨いてから装着し直すことも大切です。すぐに磨けない場合や装着したまま水分を取りたい場合は、水や無糖の炭酸に留めましょう。
6-2. リテーナーの保管・持ち歩きの際は専用のケースを使う
リテーナーを外したら、必ず専用のケースに入れましょう。机の上にそのまま置いたり、ティッシュに包んだりすると、誤って落として踏む、あるいは捨ててしまう恐れがあります。
ケースに入れておけば、破損や紛失のリスクを低減できるうえ、外出先でも衛生的に保管できます。
ただし、汚れたままや濡れたままのリテーナーを入れたり、ケース自体が汚れていたりすると、菌やカビが繁殖しかねません。リテーナーは洗って十分に乾燥させてから、ケースに入れましょう。ケースもこまめに洗って、清潔を保つことが重要です。
6-3. 紛失・破損に注意する
取り外し式のリテーナー、特にマウスピースタイプは軽くて薄いため、紛失や破損が起こることも少なくありません。変形や破損、紛失した場合は再度作成が必要となり、その間に装着できないことで後戻りのリスクが高まります。
紛失や破損を防ぐためにも、リテーナーは専用ケースに入れて決まった場所で保管することが大切です。
7. まとめ|リテーナーは使用期間と正しい使用方法を守ることが大切

リテーナーは、歯科医師の指定する期間にきちんと装着することで保定効果を発揮します。装着を怠ると、歯の後戻りによる再装着時の痛みや歯並びとのズレによる作り直し、再矯正などのリスクがあるため注意が必要です。
また、使用期間だけでなく、正しい使用方法を守ることも大切です。毎日丁寧に手入れしつつ、定期的に歯科医院でのチェックを受けながら使用を続けましょう。
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