- この記事の監修者
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歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
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50代になって「歯並びが変わった」と感じたことはありませんか?
若い頃はきれいだった歯並びも、年齢を重ねるにつれて少しずつ変化します。歯並びの変化は、加齢だけでなく歯周病や生活習慣など、さまざまな要因によるものです。
悪くなった歯並びを放置すると、見た目だけでなく健康面にも影響をおよぼすため、早めに原因を把握し、対処しましょう。
この記事では、50代で歯並びが悪くなったと感じる5つの原因、悪くなった歯並びを放置するリスク、対処法などをわかりやすく解説します。
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- 1. 50代で歯並びが悪くなったと感じる5つの原因
- 1-1. 歯周病による歯茎や歯槽骨の衰え
- 1-2. 加齢による骨密度の低下
- 1-3. 歯ぎしりや食いしばり
- 1-4. 歯の喪失
- 1-5. 舌や口周りの筋肉の衰え
- 2. 50代で悪くなった歯並びを放置するリスク
- 2-1. 噛み合わせが悪化し顎関節に負担がかかる
- 2-2. 歯周病や虫歯が進行する
- 2-3. 見た目や自信に影響が出る
- 3. 50代で歯並びが悪くなったときの対処法
- 3-1. 口内環境を整える
- 3-2. 姿勢と舌の位置を見直す
- 3-3. 歯列矯正を検討する
- 4. 歯茎や歯槽骨が健康であれば50代からでも歯科矯正は受けられる
- 5. 歯並びが悪くなった50代におすすめの歯列矯正
- 5-1. マウスピース矯正
- 5-2. ワイヤー矯正
- 5-3. 部分矯正
- 6. まとめ|50代で歯並びが悪くなったら歯科医師に相談しよう
1. 50代で歯並びが悪くなったと感じる5つの原因

年齢を重ねると、歯並びが悪くなる場合があります。50代で「歯並びが悪くなった」と感じる5つの原因について見ていきましょう。
1-1. 歯周病による歯茎や歯槽骨の衰え
歯並びが変わる代表的な原因の一つが歯周病です。歯周病が進行すると歯茎に炎症が起き、歯を支える顎の骨が少しずつ破壊されていきます。そして、骨が減ると土台が不安定になり、歯がぐらついたり位置がずれたりするのです。
歯周病は初期症状が少ないため、気付かないうちに進行して歯並びが変わっている場合もあります。放置すれば歯を失うリスクにもつながるため、歯周病には注意が必要です。
1-2. 加齢による骨密度の低下
加齢とともに、全身の骨密度は少しずつ下がります。顎の骨も例外ではなく、歯周病がなくても骨がやせると歯の固定力が弱まり、歯並びに影響が出てくることがあります。
女性の場合、更年期はホルモンバランスの変化によって、骨密度が低下しやすい時期です。50代で歯並びの変化を感じる方が増えるのは、加齢による体の変化も一因といえるでしょう。
1-3. 歯ぎしりや食いしばり
歯ぎしりや食いしばりの習慣によって歯並びが悪くなる場合もあります。歯ぎしりとは睡眠中に上下の歯を横や前後にこすり合わせる行為、食いしばりとは上下の歯を噛み締めたまま力をかけ続ける状態のことです。
一般的に、人間の噛む力は体重と同程度とされていますが、睡眠中の歯ぎしりはその約2倍のおよそ100kgもの力が歯にかかるといわれています。歯ぎしりで歯の表面が摩耗すると、歯並びが乱れてしまう場合があるのです。
日中のストレスや緊張による食いしばりも、気付かないうちに習慣化している場合がありますので、注意しましょう。歯ぎしりや食いしばりは、歯だけでなく顎の骨や歯茎にも負担がかかり、歯を支える組織全体にダメージが蓄積されてしまいます。
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1-4. 歯の喪失
歯の喪失を放置していることも、歯並びが悪くなる原因の一つです。
歯周病や虫歯が進行して歯を失うと、周囲の歯が動きやすくなり、全体の歯並びに影響をおよぼします。空いたところに隣の歯が少しずつ傾いたり、噛み合っていた反対側の歯が伸びたりするのです。
1-5. 舌や口周りの筋肉の衰え
筋肉の衰えも、歯並びの悪化につながる原因です。
舌や口周りの筋肉は、歯を外側・内側から支えるバランスを保っています。しかし、加齢によって唇や頬の筋肉が衰えると、舌の力が強くなり、歯の位置が少しずつずれていく場合があるのです。
特に下の前歯は上の前歯より小さく、噛み合わせの力を受けやすいため、歯並びが乱れやすい傾向があります。
2. 50代で悪くなった歯並びを放置するリスク

歯並びの乱れを放置すると、さまざまな影響が出てきます。どのようなリスクがあるのか、見ていきましょう。
2-1. 噛み合わせが悪化し顎関節に負担がかかる
歯並びが乱れると上下の歯が正しく噛み合わなくなり、その状態で食事や会話を繰り返すと、顎の関節や周囲の筋肉に偏った負荷がかかり続けます。その結果として、顎関節症になってしまう場合もあるでしょう。
顎関節症になると、以下のような症状が表れる可能性があります。
✅口を開けたときに音がする
✅顎が痛む
✅口が開けにくい
✅頭が痛い
✅肩がこる
など
全身の不調にもつながるため、噛み合わせの悪化には注意しましょう。
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2-2. 歯周病や虫歯が進行する
歯並びが乱れると歯ブラシが届きにくい部位が増えて磨き残しが生じやすくなり、細菌の塊である歯垢が蓄積して、歯周病や虫歯が進行します。
歯周病が進行すると歯槽骨の吸収が進んで歯の支持力が低下し、歯列の乱れがさらに悪化しかねません。また、虫歯によって歯を失うと、さらに歯並びが悪化する原因となります。
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2-3. 見た目や自信に影響が出る
歯並びの悪さは、見た目にも影響する要素です。自信がなくなり、笑うときに口もとを手で隠したり、人前で話すことに消極的になったりする方もいます。
意識するほど表情が硬くなり、自然な振る舞いがしづらくなることもあるでしょう。結果として、日常のコミュニケーションに影響が出る可能性もあります。
3. 50代で歯並びが悪くなったときの対処法

50代になって歯並びの乱れが気になったら、まずはできることから始めてみましょう。考えられる対処法を3つ紹介します。
3-1. 口内環境を整える
歯並びの乱れが気になったら、毎日の歯磨きを見直すところから始めましょう。歯磨きでは、歯ブラシの毛先が広がらない程度の軽い力で小刻みに動かしながら、歯を1本ずつ丁寧に磨きます。磨き残しを防ぐために、磨く順番をあらかじめ決めておくのがおすすめです。
歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れを落としきれないため、歯間ブラシやフロスも併用するとよいでしょう。歯ブラシは古くなると毛先が開いて磨きにくくなりますので、定期的に交換する必要があります。
睡眠中は唾液の分泌が減り細菌が繁殖しやすい環境になるため、就寝前の歯磨きは丁寧に行なってください。セルフケアと並行して、歯科医院で歯周病や虫歯の状態を定期的に確認しておくと安心です。
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3-2. 姿勢と舌の位置を見直す
日常の姿勢や舌の位置も歯並びに影響します。
安静時の舌の理想的な位置は、先端を上の前歯の裏に軽く添え、舌全体を上顎に沿わせた状態です。この位置を保つことで、舌が歯を押し出す力を抑えられます。
姿勢も同様に意識したいポイントです。スマートフォンを使う際は画面を目線の高さに近づけ、足を床につけて背筋を自然に伸ばすようにしましょう。
パソコン作業は頭が前に出やすくなります。首や肩の筋肉が緊張すると下顎が後方にずれ、噛み合わせに影響が出るおそれがあるため、正しい姿勢を意識しましょう。どれも難しいことではないので、できることから少しずつ取り入れてみてください。
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3-3. 歯列矯正を検討する
歯並びの乱れが気になる場合、矯正治療で根本からの改善を目指せます。歯列矯正では、以下のような効果が期待できます。
🔵歯ブラシが届きやすくなり、歯周病や虫歯のリスクが下がる
🔵口もとの印象が変わり、表情や自信にも変化が生まれる
🔵噛み合わせが改善され、頭痛や肩こり、顎関節症の症状が和らぐ
年を重ねても自分の歯で食事を楽しめる状態を保つためにも、歯列矯正を検討してみましょう。
4. 歯茎や歯槽骨が健康であれば50代からでも歯科矯正は受けられる

歯科矯正に年齢制限はありません。歯茎や歯槽骨(歯を支える骨)が健康な状態であれば、何歳からでも治療を受けられます。実際に、50代や60代で矯正治療に踏み切る方も少なくありません。
ただし、年齢を重ねるにつれて歯肉や歯槽骨の状態が変化するため、20代・30代と比べて治療前により丁寧な検査や準備が必要になる可能性があります。
歯周病や虫歯がある場合は、矯正治療の前に治療が必要です。まずは歯科医師に相談して、口内の状態を確認してもらうとよいでしょう。
5. 歯並びが悪くなった50代におすすめの歯列矯正
歯科矯正にはいくつかの種類があり、歯並びの状態や生活スタイルによって適した方法が異なります。治療期間や装置の目立ちやすさ、費用も異なるため、自分に合う方法を見つけてください。ここでは50代におすすめの代表的な矯正方法を3つ紹介します。
5-1. マウスピース矯正
マウスピース矯正とは、透明な樹脂製のマウスピースを装着して、歯を少しずつ動かす矯正方法です。マウスピースは食事や歯磨きのときに取り外しができ、装着中も目立ちにくいことから、見た目が気になる方に適しています。
マウスピースは1日20時間以上装着しなければならず、装着時間が短くなると治療効果に影響が出るため、自己管理が大切です。前歯を中心とした部分的な歯並びの改善が得意な一方、ガタガタの歯並びである叢生(そうせい)のような重度の乱れには、対応が難しい場合もあります。
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5-2. ワイヤー矯正
ワイヤー矯正とは、歯の表面にブラケットという装置を付け、ワイヤーを通して歯を動かす矯正方法です。幅広い症例に適応しているため、歯並びの乱れが大きい場合や細かな調整が必要になるケースに対しても治療を行なえます。
取り外しができない分、装着時間を気にする必要がなく、自己管理の負担が少ない方法だといえるでしょう。ただし、装着直後から数日間は痛みや違和感が出やすく、食事に影響が出る方もいます。
個人差はあるものの、痛みは数日から1週間程度で落ち着くことが多いでしょう。装置の周りに汚れが溜まりやすいため、歯周病や虫歯のリスクが上がる点に注意が必要です。
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5-3. 部分矯正
部分矯正は、気になる部分の歯だけを動かす矯正方法です。前歯のちょっとしたガタつきや隙間など、部分的な歯並びの乱れが気になる方に向いています。
メリットは、治療範囲が限られる分、全体矯正よりも費用を抑えられることです。また歯を動かす本数や範囲が少ないため、痛みを感じる期間が短い傾向があります。
ただし、噛み合わせそのものの改善や、奥歯を含む広い範囲の調整が必要な場合には、部分矯正での対応が難しい場合もあるでしょう。部分矯正が可能であるかは、歯科医師への相談が必要です。
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6. まとめ|50代で歯並びが悪くなったら歯科医師に相談しよう
50代で歯並びが悪くなる原因は、歯周病や加齢による骨の変化、歯ぎしり・食いしばり、歯の喪失、筋肉の衰えなどです。
歯並びの乱れを放置すると、噛み合わせや歯周病の悪化、身体の不調につながる可能性もあります。気になる場合は、まずセルフケアを見直しながら、歯科医師に相談してみましょう。歯茎や歯槽骨が健康であれば、50代からでも矯正治療を受けられます。
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