- この記事の監修者
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歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
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マウスピース矯正を行なっている方のなかには、「マウスピースを装着し始めてから、口が乾きやすくなった」「朝起きたときに喉がカラカラ」といった悩みを持つ方もいるでしょう。
マウスピース矯正中の口の乾きには、水分摂取の減少や口呼吸など、さまざまな原因があります。口の乾燥を防ぐには、こまめに水分を補給する、唾液を促す習慣を取り入れる、鼻呼吸を意識するといったことが大切です。
この記事では、マウスピース矯正中に口が乾く原因や、口の乾きによって起こるリスク、マウスピース矯正中にできる口の乾燥対策などについて解説します。
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- 1. マウスピース矯正中に口が乾く原因
- 1-1. マウスピースが唾液の流れを妨げるため
- 1-2. 水分摂取を控えることで口腔内が乾燥するため
- 1-3. 口が閉じにくく口呼吸になりやすいため
- 2. マウスピース矯正中に口が乾くとどうなる?
- 2-1. 虫歯や歯周病のリスクが高まる
- 2-2. 口臭が発生しやすくなる
- 2-3. 口腔内や唇の乾燥により不快感が生じる
- 2-4. 喉の乾燥や炎症が起こりやすくなる
- 3. マウスピース矯正中にできる4つの口の乾燥対策
- 3-1. 水分をこまめに補給する
- 3-2. 唾液の分泌を促す習慣を取り入れる
- 3-3. 鼻呼吸を意識する
- 3-4. 室内の湿度を調整する
- 4. マウスピース矯正中に口が乾くのが改善しない場合は?
- 5. まとめ|口の乾きを防いでマウスピース矯正を快適に
1. マウスピース矯正中に口が乾く原因
まずは、マウスピース矯正中に口が乾くおもな原因について解説します。
1-1. マウスピースが唾液の流れを妨げるため
マウスピースを装着すると歯や歯ぐきが覆われるため、通常であれば口腔内を潤している唾液がそれらの隅々まで行きわたりにくくなります。それにより唾液の循環が妨げられ、口の中が乾燥しやすくなるのです。
また、マウスピースの装着によって唾液腺への刺激が減少すると、唾液の分泌量そのものが低下する可能性があります。
1-2. 水分摂取を控えることで口腔内が乾燥するため
マウスピースを装着したまま飲めるのは原則として水のみです。お茶やジュースなどを飲む場合は、その都度マウスピースを外し、飲んだあとに口をゆすぐ、または歯を磨いてから再装着する必要があります。
しかし、これら一連の作業が面倒に感じられ、水分を取る回数が減ってしまう方も少なくありません。
加えて、体内の水分が不足すると唾液の分泌量も低下するため、十分な水分補給ができていないと口腔内の潤いを保つことが難しくなります。
1-3. 口が閉じにくく口呼吸になりやすいため
マウスピース矯正では、口を自然に閉じることが難しくなり、唇がしっかりと閉まりにくくなることから口腔内の乾燥につながります。
同時に、口が閉じにくいと口呼吸が習慣化しやすいため注意が必要です。特に睡眠中は無意識に口呼吸となって口腔内が乾燥しやすくなるため注意してください。
2. マウスピース矯正中に口が乾くとどうなる?

口の乾燥は単なる不快感だけでなく、口腔内の健康にさまざまな影響をおよぼします。
ここでは、マウスピース矯正中の口の乾きによって引き起こされやすいリスクについて見ていきましょう。
2-1. 虫歯や歯周病のリスクが高まる
唾液には、口の中の汚れを洗い流す自浄作用や、細菌の増殖を抑制する抗菌作用が備わっています。口が乾燥して唾液の量が減ると、これらの働きが機能しにくくなり、食べかすや細菌が口腔内に残りやすくなります。
結果として、虫歯の原因となる酸が発生しやすくなる、歯ぐきに炎症が起きやすくなるといったリスクが高まるため、マウスピース矯正中はいつもよりも丁寧なケアが重要です。
2-2. 口臭が発生しやすくなる
口臭のおもな原因は、口腔内に残った食べかすや舌の表面に付着した汚れを、細菌が分解する際に発生する揮発性硫黄化合物です。そのため、唾液不足による自浄作用や抗菌作用の低下は、口臭が発生しやすい環境を招きます。特に朝起きたときなどは、就寝中の唾液不足により臭いが強くなる傾向があるでしょう。
口臭につながる原因は乾燥による唾液不足だけではありません。十分な洗浄が行なわれていないマウスピースを装着することで装置と歯の間に汚れが溜まり、細菌が繁殖して口臭につながります。
口の乾きを感じたら、早めに対処することが大切です。
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2-3. 口腔内や唇の乾燥により不快感が生じる
口腔内が乾燥すると粘膜が本来の潤いを失うため、違和感や痛みを覚えることがあります。唇も乾燥の影響を受けやすいため、ひび割れや皮むけが起こりやすくなるでしょう。
乾燥が深刻化するほど不快な症状が表れやすくなるため、適切な保湿対策を行なう必要があります。
2-4. 喉の乾燥や炎症が起こりやすくなる
乾燥の原因がマウスピースの使用による口呼吸の場合、口腔内だけでなく喉にも悪影響がおよびます。
通常、鼻から息を吸うと、鼻腔内の粘膜や鼻毛によって空気が適度に温められ、湿度が加えられた状態で体内に取り込まれます。空気中のウイルスや花粉などが体内への侵入をブロックされるのは、この過程によるものです。
しかし、口呼吸の場合は、空気が加湿やろ過されないまま、乾いた状態で直接喉を通過してしまいます。その結果、喉の粘膜が乾燥して炎症を起こしやすくなり、痛みや違和感、声がかすれるといった症状が表れることがあるのです。
口呼吸をしている方は、喉の状態にも注意を払いましょう。
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3. マウスピース矯正中にできる4つの口の乾燥対策

マウスピース装着中の口の乾きは、日常のちょっとした工夫で軽減することが期待できます。
ここでは、実践しやすい具体的な対策方法を紹介します。
3-1. 水分をこまめに補給する
マウスピースを装着している状態でも、水であれば自由に飲めます。口の乾きを感じたらすぐに水分を補給する習慣をつけることで、口腔内の潤いを保ちやすくなります。
体全体の水分が不足すると唾液の分泌量も減少するため、喉が渇いていなくても定期的に水を飲みましょう。
ただし、飲み物の種類には注意が必要です。糖分を含む飲料は虫歯のリスクを高め、アルコールはマウスピースの変形や劣化の原因になる可能性があります。
炭酸飲料も歯のエナメル質に影響を与えるため避けたほうがよいでしょう。また、コーヒーや紅茶などカフェインを含む飲料は、マウスピースへの着色や、利尿作用によって体内の水分不足につながる恐れがあります。
なお、市販のスプレーや口腔保湿ジェル、専用のマウスジェルやリンスの使用も有効です。
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3-2. 唾液の分泌を促す習慣を取り入れる
口の乾きを根本的に改善するには、唾液の分泌を促すことが重要です。砂糖不使用のキシリトール配合ののど飴をなめ、口を動かして自然と唾液の分泌を促進しましょう。
また、唾液腺を刺激するマッサージも有効です。顎の下や耳の前あたりを指で優しく押したり、円を描くようにマッサージしたりすると、唾液の分泌が促されます。仕事の合間や就寝前など、気付いたときに軽く行なうだけでも、口の潤いを保ちやすくなるでしょう。
3-3. 鼻呼吸を意識する
マウスピースを装着していると無意識に口が開くことがあるため、日頃から鼻で呼吸することを意識しましょう。
舌の位置を正しく保つことも効果的です。舌先が上顎に軽く触れる状態を保つと、自然と口が閉じやすくなり、鼻呼吸が維持しやすくなります。日中気付いたときに舌の位置や口の閉じ方を確認してみてください。就寝中の口呼吸が気になる方は、口閉じテープの使用も有効です。
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3-4. 室内の湿度を調整する
冬場の乾燥した季節や、エアコンが効いた室内では空気中の湿度が低くなり、口が乾きやすい状態になります。
寝室や過ごす時間の長い部屋には加湿器を設置する、濡れタオルを干すといった方法で適度な湿度を保つよう心がけましょう。部屋の湿度を40〜60%程度に維持すると、口腔内の乾燥を和らげることが期待できます。
4. マウスピース矯正中に口が乾くのが改善しない場合は?
マウスピース矯正中に口の乾燥が改善しない場合は、装置の適合性に問題がないかを担当歯科医師に確認してみましょう。アライナーがわずかに浮いていたり、形状が合わなかったりすると、口が閉じにくくなり乾燥が強まる場合があります。
また、マウスピース矯正中は噛み合わせも徐々に変化していきます。噛み合わせが改善されれば、咀嚼の回数が自然と増えていき、刺激が唾液腺に伝わり、唾液の分泌が促進されるため、口腔内の環境が整いやすくなるでしょう。
なお、口の乾燥は矯正以外の要因で起こることもあります。服用中の薬、鼻疾患による口呼吸、加齢や心理的ストレスなどによる唾液量の変化などが影響することもあるため、症状が続くときは生活習慣や健康状態も含めて相談すると安心です。
5. まとめ|口の乾きを防いでマウスピース矯正を快適に
マウスピース矯正中の口の乾きには、装置の構造による唾液や水分摂取の減少、口呼吸などさまざまな要因があります。
口の乾燥が続くと虫歯や歯周病、口臭といったトラブルにつながる可能性もあるため、こまめな水分補給や唾液分泌を促す習慣、鼻呼吸の意識、室内環境の調整など、日常的な対策を取り入れれることが大切です。
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治療中の不安や疑問など、いつでも相談できる体制が整っているので、現在マウスピース矯正を行なっており、口の乾きが気になる方もぜひご相談ください。






















