- この記事の監修者
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歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
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矯正治療などで抜歯を行なったあとには、傷口をできるだけ早く、そして安全に回復させるために口腔ケアや日常生活の過ごし方に配慮することが大切です。
なかでも歯磨きは、方法を誤ると傷口を刺激して出血したり、縫合した糸が取れてしまったりする原因になることがあります。
今回は、抜歯後の歯磨きのポイントや、歯磨き以外に注意すべき点を解説します。これから抜歯を予定している方や抜歯後のケアに不安がある方は、ぜひ参考にしてください。
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- 1. 抜歯後の歯磨きはいつからしてよい?
- 2.【経過日数別】抜歯後の歯磨きのポイント
- 2-1. 抜歯当日の歯磨き
- 2-2. 抜歯翌日~1週間の歯磨き
- 2-3. 抜歯後1週間以降の歯磨き
- 3. 抜歯後の歯磨きにおすすめのアイテム
- 4. 歯磨き以外の抜歯後の注意点
- 4-1. 食事は刺激が少ないものを選ぶ
- 4-2. 喫煙・飲酒・激しい運動を控える
- 4-3. 痛みや腫れの対処は歯科医師の指導に従う
- 4-4. ドライソケットになったらすぐに歯科医院へ行く
- 5. 抜歯後の口腔ケアに関するよくある質問
- Q1. 抜歯した部分に食べかすが挟まったらどうすればよい?
- Q2. 抜歯後の口臭対策は?
- Q3. 抜歯後の傷はどれくらいで治る?
- Q4. 歯磨き中に血が出たらどうする?
- 6. まとめ|抜歯後の歯磨きは「優しく」「無理なく」がポイント
1. 抜歯後の歯磨きはいつからしてよい?
口腔内を清潔に保つためには歯磨きが欠かせませんが、抜歯後は痛みや腫れが出やすく、普段どおりの口腔ケアが難しくなることがあります。そのため、抜歯後は無理をせず、痛みや腫れなどの症状に配慮しながら、これまで以上に丁寧なケアを心がけることが大切です。
抜歯当日でも歯磨き自体は可能とされることが多いものの、傷口を直接刺激しないよう、抜歯した箇所は避けて優しくブラッシングする必要があります。処置内容や出血の状態などによっては、担当医から「当日の歯磨きは控えてください」と指示されることも少なくありません。抜歯後のトラブルを防ぐためにも、歯磨きを再開できるタイミングは事前に確認しておくとよいでしょう。
なお、抜歯は虫歯や歯周病の治療のほか、矯正治療の一環として行なわれることがあります。矯正治療で抜歯が選択されるのは、歯が並ぶスペースが不足している場合や、歯並びの乱れが大きい場合などです。特に叢生(そうせい)、出っ歯(上顎前突)、受け口(下顎前突)といった症例では、抜歯をともなう治療が行なわれるケースが多く見られます。
矯正での抜歯については、以下の関連記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
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2.【経過日数別】抜歯後の歯磨きのポイント
ここでは、抜歯後の歯磨きについて、経過日数ごとに押さえておきたいポイントを解説します。
2-1. 抜歯当日の歯磨き
抜歯当日は歯を抜いた箇所を避け、ほかの歯のみを優しくブラッシングしましょう。縫合している場合は、歯ブラシの毛先が糸に引っかからないよう、慎重に磨くことが大切です。
歯ブラシは、毛先がやわらかく、ヘッドが小さめのものを選ぶと、抜歯箇所を避けながら細かい部分まで無理なくケアできます。歯科医院から専用の歯ブラシを処方・指示されている場合は、そちらを使用してください。
また、強いうがいは傷口に負担をかける原因になるため、避けましょう。うがいをする場合は、軽く口をゆすぐ程度にとどめます。
2-2. 抜歯翌日~1週間の歯磨き
抜歯翌日からは、口の状態を確認しながら、少しずつ通常の歯磨きへ移行していきます。出血や痛みが強く残っている場合は無理をせず、引き続き抜歯した部分を避けて磨きましょう。
抜歯後2~3日ほど経つと、傷口にできた血餅(けっぺい)が徐々に安定します。血餅は血液が固まったもので、傷口を保護するかさぶたのような役割を果たします。血餅がはがれると傷口がうまくふさがらず、ドライソケット(骨が露出する状態)を引き起こす原因となるため、この時期も患部を刺激しないよう、慎重に歯磨きを行なうことが重要です。
抜歯後3日目以降になると、痛みが徐々に軽減していくのが一般的です。歯磨きもしやすくなりますが、抜歯した箇所は引き続き優しく磨き、強い力をかけないよう注意しましょう。
この頃には、歯肉の回復も進み始めます。歯肉の治癒にともなって縫合した糸が緩んだり、違和感が出たりした場合は自己判断せず、すぐにかかりつけの歯科医院を受診することが大切です。
2-3. 抜歯後1週間以降の歯磨き
抜歯後1週間ほど経過すると、多くの方は多少の違和感が残るものの、強い痛みはほぼ感じなくなる時期に入ります。歯肉の再生も進むため、歯磨きがしやすくなるでしょう。
傷口がしっかりとふさがっていることを確認できたら、基本的には通常どおり歯磨きを再開しても問題ありません。抜糸が必要な場合はかかりつけの歯科医院で取ってもらうとともに、その後の歯磨き方法や生活上の注意点についても確認しておくと安心です。
3. 抜歯後の歯磨きにおすすめのアイテム

抜歯後の歯磨きは、傷口を刺激しないよう普段以上に慎重さが求められます。スムーズに口腔ケアを行なうためには、抜歯前の段階で必要なアイテムをそろえておくのがおすすめです。
まず、歯ブラシは毛先がやわらかく、ヘッドが小さいタイプを選びましょう。ヘッドが大きい歯ブラシは細かな動きがしにくく、抜歯した箇所を避けながら磨くのが難しくなる可能性があります。また、抜いた歯の隣など、通常の歯ブラシでは磨きにくい箇所には、ワンタフトブラシ(毛束が一つのブラシ)を併用するのも有効です。
次に、歯磨き粉は研磨剤を含まない、低発泡性で抗菌成分入りのジェルタイプがおすすめです。マウスウォッシュを使用する場合も、低刺激で薬用成分が配合されたものを選びましょう。
4. 歯磨き以外の抜歯後の注意点

抜歯後は歯磨きだけでなく、日常生活の過ごし方にも注意が必要です。適切なケアを心がけることが、傷口の回復を促すとともに、口腔内トラブル防止につながります。
ここでは、抜歯後に特に注意したい以下4つのポイントを解説します。
・食事は刺激が少ないものを選ぶ
・喫煙・飲酒・激しい運動を控える
・痛みや腫れの対処は歯科医師の指導に従う
・ドライソケットになったらすぐに歯科医院へ行く
4-1. 食事は刺激が少ないものを選ぶ
抜歯後はスープやゼリーなど、やわらかく、噛む必要のない食事を選ぶようにしましょう。無理に噛まずに済むものから始め、口腔内の状態を確認しながら少しずつ噛める食事へと移行します。目安として、抜歯後1週間ほどで通常の食事に戻すのが一般的です。傷口に負担をかけやすい硬いものやとがったもの、香辛料の効いた刺激物、粘着性のある食品は傷の回復を妨げる恐れがあるため、避けましょう。
また、傷の治りを早めるためには、タンパク質(傷口の回復を促進)やビタミンC(免疫機能を強化)、ビタミンA(粘膜の回復を促進)、亜鉛(組織の修復を促進)などの栄養素を含む食品を意識して摂取することも大切です。
抜歯後の食事のポイントについて、さらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
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4-2. 喫煙・飲酒・激しい運動を控える
タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させ、血流を悪くする作用があります。さらに、喫煙時に発生する一酸化炭素の影響で免疫機能が低下し、細菌に感染しやすくなります。抜歯後の喫煙は傷が治りにくくなる原因となるため、控えましょう。
アルコールにも注意が必要です。飲酒によって血流が促進されると、傷口からの出血が起こりやすくなり、回復を妨げる恐れがあります。そのため、抜歯後しばらくは飲酒も控えると安心です。
また、激しい運動は体温を上げ、血流を増加させるため、傷口の治りが悪くなる可能性があります。
喫煙・飲酒・激しい運動は、抜歯後の傷が落ち着き、歯科医師から問題ないと判断されてから再開するようにしましょう。
4-3. 痛みや腫れの対処は歯科医師の指導に従う
抜歯後の痛みや腫れに対して、歯科医師の判断により薬が処方される場合があります。処方された抗生物質や鎮痛剤は自己判断で中断せず、指示どおり正しく服用することが大切です。
特に親知らずの抜歯では処置範囲が広くなりやすく、痛みや腫れが強く出る傾向にあります。傷口の回復を促すためにも、十分な睡眠を取る、こまめに水分を補給して口腔内を清潔に保つなど、体調管理にも配慮しましょう。痛みが非常に強い場合や、抜歯後1週間以上経っても改善しない場合は、我慢せずに歯科医師へ相談することが重要です。
抜歯後の痛みの強さや続く期間、痛みを和らげる方法については下記で詳しく解説しているので、併せてご覧ください。
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4-4. ドライソケットになったらすぐに歯科医院へ行く
抜歯後、何らかの原因で血餅がうまく形成されなかったり、途中ではがれてしまったりすると、歯を支えている骨や神経が露出した状態になることがあります。この状態を「ドライソケット」と呼びます。
ドライソケットが起こると、抜歯後2~3日ほどで強い痛みが出るケースが多く、痛み止めの効果も期待できません。併せて骨が見える、口のなかに強い臭いを感じる、頬が腫れるといった症状が表れることもあります。
強い痛みや悪臭などの症状が見られる場合は放置せず、すぐに歯科医院を受診して洗浄や消毒など適切な処置を受けましょう。
5. 抜歯後の口腔ケアに関するよくある質問
最後に、抜歯後の口腔ケアに関するよくある質問と回答を4つ紹介します。
Q1. 抜歯した部分に食べかすが挟まったらどうすればよい?
抜歯後の食事では、傷口に食べかすが入り込むことがあります。しかし、歯ブラシやつまようじなどを使って無理に取り除くのは避けましょう。傷口を刺激すると、血餅がはがれたり、治りが遅れたりする原因となります。多くの場合、時間とともに自然に取れていくため、過度に心配する必要はありません。
どうしても違和感が強い場合や食べかすが取れずに気になる場合は、自己処理をせず、歯科医院で取り除いてもらうことをおすすめします。
Q2. 抜歯後の口臭対策は?
抜歯後は、傷口周辺の炎症や一時的な細菌の増加によって口臭を感じることがあります。このような口臭は、傷の回復とともに自然に改善していくケースが一般的であり、日常的な歯磨きやうがいなど、基本的な口腔ケアを行なっていれば問題ありません。
それでも口臭が気になる場合は歯科医院を受診するか、刺激の少ないノンアルコールタイプのマウスウォッシュを使用するとよいでしょう。
Q3. 抜歯後の傷はどれくらいで治る?
抜歯後の傷口は、一般的に2週間~1ヵ月ほどでふさがるといわれています。ただし、表面的に治ったように見えても、歯茎の内部の回復には6ヵ月~1年ほどかかることがあり、完全な治癒には時間がかかります。回復のスピードには個人差があるため、経過をよく観察することが大切です。
もし痛みや腫れが長引く、治りが明らかに遅いと感じる場合は、早めにかかりつけの歯科医師に相談しましょう。
Q4. 歯磨き中に血が出たらどうする?
抜歯後は傷口がデリケートな状態のため、歯磨き中に少量の出血が見られることがあります。軽い出血であれば、そこまで心配する必要はありません。一方で、出血がなかなか止まらない、量が多い場合は早めに歯科医院を受診しましょう。
また、抜歯部位を舌や指で触れると、細菌感染を引き起こす恐れがあります。抜歯後は傷口を刺激しないように注意し、喫煙や飲酒は避けるなど、傷の回復を妨げない生活習慣を意識することが重要です。
6.まとめ|抜歯後の歯磨きは「優しく」「無理なく」がポイント
抜歯後は痛みや腫れなどの症状が出やすいため、普段よりも力を抑え、優しく無理のない歯磨きを心がけることが大切です。
抜歯当日は傷口を避けてブラッシングし、翌日~1週間程度は口の状態を見ながら徐々に通常の歯磨きへ移行していきましょう。抜歯後1週間ほど経ち、傷口が落ち着いてきた場合は、基本的に通常どおり歯磨きしても問題ありません。違和感がある場合は無理をせず、引き続き傷口に配慮した口腔ケアを心がけましょう。
また、抜歯は矯正治療の過程で行なわれることもあり、どの歯をどのタイミングで、どのように抜くかの判断には、専門的な知識と技術が求められます。矯正治療を安心して進めたいなら、信頼できる歯科医院で十分な説明を受けたうえで治療を受けるようにしましょう。
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