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親知らずの抜歯後に安全に食べられる食事は?コンビニでのおすすめメニュー

湊 寛明
湊 寛明
この記事の監修者 

歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
https://purerio.tokyo/

親知らずを抜歯したあと、「今日は何を食べたらいいの?」と不安になる方はとても多いものです。

 

特に抜歯当日〜数日間は、痛みや腫れだけでなく、食べ物の選び方ひとつで回復に差が出ることもあります。普段コンビニなどで食事を済ませている方、抜歯部に痛みなどがあり自分で作るのは大変だと思っている方はコンビニを利用することもあるでしょう。

 

本記事では、親知らずの抜歯後にコンビニで安全に食べられる食事を中心に、抜歯後の経過日数別でのおすすめ食品避けたい食品食べ方の注意点回復の目安までを紹介します。

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1. 親知らずの抜歯後、食事はどうする?

親知らずを抜歯したあとは、「とりあえず柔らかいものを食べればいい」というわけではありません。傷口の治りを妨げないためには、食べ方・温度・刺激の有無まで意識することが大切です。

 

まずは、抜歯後の食事で必ず押さえておきたい基本ルールから確認していきましょう。

1-1. 抜歯後は「噛まない・刺激しない・温めない」

親知らずを抜歯した直後の傷口は非常にデリケートな状態です。この時期に強い刺激が加わると、ドライソケットと呼ばれる強い痛みを伴うトラブルを起こす可能性があります。

 

特に注意したいのが「噛む動作」です。噛む力は想像以上に強く、抜歯した部分に負担がかかりやすいため、初日はできるだけ噛まない食事を意識する必要があります。

また、温かい食べ物や飲み物は血流を促進し、出血や腫れを悪化させる原因になることがあります。食事はぬるめを基本にしましょう。

1-2. 血餅を守ることが最優先

抜歯後の穴には「血餅(けっぺい)」と呼ばれる血のかたまりができます。

 

これは、傷口を守り治癒を進めるための天然のふたのような存在です。この血餅が取れてしまうと、強い痛みが続くドライソケットになる可能性があります。ストローで吸う、強いうがいをする、喫煙をするなどの行為は、血餅が取れやすくなるため注意が必要です。

 

「血餅=体が作ってくれた保護カバー」と考えそっと守る意識が大切です。

1-3. 安全に食事するための3つのルール

抜歯後の食事では、まず傷の反対側で噛むことを徹底しましょう。

スプーンを使い、一口を小さくして食べるだけでも、傷口への負担は大きく減らせます。食べ物の温度は常温〜ぬるめが基本です。

そして、痛みがある日は無理をせず、流動食中心でも問題ありません。「きちんと食べなきゃ」と焦らなくて大丈夫です。

 

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2.【コンビニで買える】抜歯直後におすすめの食べ物(0〜1日目)

抜歯当日〜翌日は、食事内容によって回復スピードに差が出やすい時期です。コンビニで今すぐ買えて、かつ傷口に負担をかけにくい食品を紹介します。

2-1. 噛まずに食べられる食品

抜歯当日〜翌日は、「噛まない・流し込める」食品に絞るのが基本です。プリン、ゼリー、ヨーグルト、茶碗蒸しなどは、口の中でほとんど噛まずに食べられます。

 

ローソンの「卵・牛乳・砂糖のみで仕立てたカスタードプリン」や、セブンイレブンの「とろける杏仁豆腐」、各社カップゼリーなどは選びやすく、失敗が少ない食品です。特に乳製品は胃にもやさしく、少量でも満腹感が出やすい点もメリットです。

2-2. 飲むだけ・流し込む系

この時期に重要なのは、具が入っていないことです。

コーンポタージュやかぼちゃポタージュ、具なしの味噌汁など、舌触りがなめらかなものを選びましょう。温度を調整し、少量ずつ飲むと、むせにくく傷口への負担も抑えられます。一気に飲まず、ゆっくりが基本です。

2-3. コンビニ別の定番アイテム

ファミリーマートの「かぼちゃのスープ」は、レトルトタイプのスープ。冷たいと名前はついていますが、常温で飲めます。

セブンイレブンの「たまごがゆ」は、そのままでも食べられるおかゆです。たまごに旨みがあり、かつおの出汁で美味しく食べられます。

ローソンでは「飲むヨーグルトプレーン」がおすすめです。まろやかで口当たりが良く、さっと飲めます。

 

以上のようなアイテムがおすすめですが、今回ご紹介したような特定の商品がなくても、「同じ系統のものを選べば大丈夫」と思っておくと、買い物の不安が減ります。

3. 2〜3日目に食べやすいコンビニ食品

腫れや痛みが少し落ち着いてくる2〜3日目は、食事の選択肢が少しずつ広がります。

ただし、この段階でも「噛みすぎない」「詰まらせない」意識は欠かせません。

どのような食品を選べばいいでしょうか。

3-1. 柔らかい麺類

おすすめは、うどん・にゅうめん・春雨スープなどの痛みが落ち着いてきたら、噛む回数が少なくて済む柔らかい麺類が選択肢に入ります。ただし、すすらないことがとても重要です。

 

すすり動作は口の中に陰圧を生み、血餅が取れる原因になります。麺は短く切り、箸やフォークで運ぶようにして食べましょう。具材は小さめもしくは少ないか入っていないものが安心です。

3-2. 柔らかめの丼

親子丼・卵とじ系など、卵でとじてある丼ものは、全体が柔らかく飲み込みやすいのが特徴です。

ただし、ご飯の粒が傷口に入り込まないよう、少量ずつ食べることが大切です。辛味があるものや、揚げ物が入った丼はまだ避けましょう。

3-3. シンプルなおにぎり

海苔なし・具なしまたは柔らかい具のシンプルなおにぎりもおすすめです。海苔は口の中に張り付きやすく、傷口を刺激することがあります。梅や昆布などの繊維が多い具は避け、シャケやたらこは塩分に注意して選びましょう。

そして、必ず反対側でゆっくり噛むことが前提です。

4. 4〜5日目以降に徐々に戻せるコンビニ食品

抜歯から数日経つと、「そろそろ普通の食事に戻したい」と感じる方も増えてきます。回復状況を見ながら段階的に取り入れやすい食品を紹介します。

4-1. 柔らかいパン

この頃になると柔らかいパンが食べやすくなります。最も柔らかいのは蒸しパン。まだ腫れが残っている場合は、一口サイズにちぎって食べると安心です。フランスパンや硬めのサンド系パンは、まだやめておきましょう。

4-2. ほぐし魚・豆腐ハンバーグなど噛みやすいおかず

箸で簡単にほぐれる食品は、この時期には比較的安全に食べられます。コンビニにも良くある豆腐ハンバーグや白身魚のおかず、柔らかめの「ほぐしサラダチキン」などのことです。

ただし、油分が多いものは刺激になることがあるため選び方には注意しましょう。

4-3. 通常食に戻る目安と注意点

痛みや腫れの回復のスピードには個人差があります。痛みや腫れが残っているうちは、無理に通常食へ戻す必要はありません。一気に硬いものを食べると、傷口が開く原因になることもあります。段階的に戻すことが回復を早めるコツです。

5. 食べてはいけないコンビニ食品(NGリスト)

「柔らかそうに見えるけれど、実は抜歯後に向かない食品」も少なくありません。

回復を遅らせる原因になりやすいNGなコンビニ食品を紹介します。

5-1. 硬いもの

唐揚げ・フライドポテト・スナック菓子などの硬い食品は、直接的に傷口を刺激するためNGです。唐揚げは衣が傷口に詰まりやすく、炎症の原因にもなります。外食の揚げ物も同様に避けましょう。

5-2. 粒が詰まりやすいもの

ごま・雑穀・ナッツ・ポップコーンなど、細かい粒状の食品は抜歯穴に入り込みやすい形状です。一度入ると取りにくく、炎症リスクが高まります。雑穀米のおにぎりも、この理由で控えるのが無難です。

5-3. 刺激物・熱いもの・アルコール・ストロー飲料

辛味や酸味アルコールは血流を促進し出血や腫れを悪化させる可能性があります。熱い飲食物も同様で、炎症を悪化させることがあります。また、ストローは陰圧によって血餅が取れやすいため、抜歯後しばらくは使用を控えましょう。

6. コンビニ食でも安心!うまく食べるための“食べ方のコツ”

同じコンビニ食品でも、食べ方ひとつで安全性は大きく変わります。抜歯後にトラブルを起こさないための、基本だけれど重要なポイントを確認しましょう。

6-1. 傷の反対側で噛む/スプーンで小さくすくう

傷側を使わないだけで、痛みや血餅の剥離リスクは大きく下がります。一口を小さくすることが、安全性を高める最大のポイントです。

また、無理に噛まないようにすることが最も大事です。

6-2. すすらずに食べる(麺類の注意点)

すすり動作は陰圧になり、血餅を吸い上げてしまう可能性があります。麺は切って、フォークや箸で口へ運ぶように食べましょう。

また、麺の温度は必ずぬるめに調整してください。

6-3. 温度は“常温〜ぬるめ”が鉄則

熱さは炎症や腫れを悪化に直結するのでNGです。逆に冷やしすぎると、知覚過敏の原因になることもあります。

そのため、「常温」で食べることが理想です。コンビニ食品は温めすぎないよう注意しましょう。

7. 抜歯後の痛み・腫れはどれくらい?

抜歯後、いつまで痛みや腫れは続くのかと不安になる方も多いでしょう。

一般的な回復の目安と注意点をまとめました。

7-1. 腫れのピークと回復の目安

多くの人の場合、腫れのピークは2〜3日目です。1週間ほどで徐々に落ち着くケースが一般的です。

腫れている間は、無理をせず柔らかい食事で問題ありません。

7-2. 食べ物で悪化するケース

アルコールや辛い食べ物は、体の血流を一時的に活発にする作用があり、抜歯後の傷口周辺の血管も拡張しやすくなります。その結果、出血が長引いたり、腫れや痛みが強く出たりする原因になることがあります。

特にアルコールには血を固まりにくくする働きもあるため、血餅が安定しにくく、回復を遅らせてしまう可能性も。

 

お祝いごとで飲酒することもあるかもしれませんが、このタイミングでの飲酒注意が必要です。回復を早めるためには刺激の少ない食事を選び体を落ち着かせる食生活を心がけることが腫れや痛みを抑える近道になります。

7-3. 食べられないときは無理せず流動食でもOK

食べられず、数日間、食事量が少なくても大きな問題はありません。コンビニで買える栄養補助飲料を活用するのも一つの方法です。早く回復を目指すために無理に噛まないことが何より大切です。

8. マウスピース矯正を検討中の人へプチアドバイス

親知らずの抜歯が終わり、痛みや腫れが落ち着いてくると、次は歯列矯正を考慮する方もいるかもしれません。

もし、今後の治療として、マウスピース矯正を考えている場合、将来的に役立つかもしれないポイントをまとめました。

8-1. 親知らずの抜歯は矯正準備として行われることが多い

大人のマウスピース矯正では、歯をきれいに並べるスペースの関係から、事前に親知らずの抜歯が検討されるケースがあると言われています。すでに親知らずを抜いていて、抜歯後の経過に問題がなければ、将来矯正を考える際に治療計画が立てやすくなることもあります

ただし、これはあくまで一般的な話であり、すべての人に抜歯や矯正が必要というわけではありません。

 

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8-2. 抜歯後のケアを丁寧にしておくと矯正前後のトラブルが少ない

抜歯後に傷口のトラブルが残ると、違和感や炎症が長引くことがあります。

こうした状態は、その後に矯正を検討する場合でも、治療のスタート時期や進め方に影響することがあります。食事や口腔ケアを丁寧に行ない口の中を健康な状態に戻しておくことは将来の矯正治療を見据えた“土台づくり”にもなります。とはいえ、何か特別なことをする必要はなく、抜歯後の回復を大切にすること自体が十分なケアと言えるでしょう。

8-3. 将来マウスピース矯正を検討するときの“負担の少ない選択肢”として

矯正を始めるタイミングは、人それぞれです。環境が整ったときで問題ありません。

マウスピース矯正は通院負担が少なく忙しい方でも続けやすい選択肢のひとつです。

「今すぐしなければならないもの」ではなく、将来の「選択肢のひとつ」として知っておいていただければ幸いです。

 

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9. まとめ|無理せず食べられるものから。焦らない食事が回復のカギ

親知らずの抜歯後は、「噛まない・刺激しない・熱を避ける」が基本です。コンビニ食品でも、選び方と食べ方を工夫すれば、安全に食事をとることができます。焦らず、段階的に通常食へ戻していくことが、回復への近道です。

 

抜歯後のケアを丁寧に続けると、お口のコンディションが整っていき、「この機会に歯並びのことも見直してみようかな…」と思う方も少なくありません。
ウィ・スマイルでは、忙しい方でも続けやすいマウスピース矯正をご紹介しています。矯正費用が気になる方、矯正しようか迷っている方は、まずはお気軽にご相談ください。

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