- この記事の監修者
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歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
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- 1.親知らずを抜くと腫れるのはなぜか?
- 2.親知らず抜歯後の腫れはいつまで続く?
- 3.ただちに病院へ!こんな親知らず抜歯後の腫れに注意
- 4.抜歯が難しく腫れやすい親知らずの具体例
- 5.親知らず抜歯後に腫れやすいケース
- 5-1.歯茎の一部を切る必要があるケース
- 5-2.骨の一部を削る必要があるケース
- 5-3.抜歯に時間がかかるケース
- 6.親知らず抜歯後の腫れを早く治すための対策
- 6-1.腕の良い医師を選ぶ
- 6-2.抜歯に向けて体調を整える
- 6-3.口内をやさしくケアして清潔に保つ
- 6-4.禁煙する
- 6-5.冷やすのは抜歯後24時間までにする
- 6-6.安静に過ごす
- 6-7.食事の仕方に気を付ける
- 6-8.歯科医から処方された薬を正しく飲む
- 7.まとめ|親知らずの抜歯で腫れるのは自然
1.親知らずを抜くと腫れるのはなぜか?
「親知らずを抜くと腫れる」とよく聞きますが、実は必ず腫れるわけではありません。親知らずの抜歯後に腫れる人の割合は、2~3割ほどといわれています。また、腫れ具合にも個人差があります。
親知らずを抜いたあとに腫れるのは、抜歯後に歯茎にできた傷を治すための炎症反応です。炎症反応はけがや感染から自分の身体を守るための自然な反応で、これによって菌やウイルスを取り除き、傷ついた箇所を修復します。
そのため、抜歯後に腫れてしまっても、基本的に心配はいりません。ただし、症状がひどいようであれば、歯科医の診察を受けることをおすすめします。詳しくは、本記事の「ただちに病院へ!こんな親知らず抜歯後の腫れに注意」で解説しています。
2.親知らず抜歯後の腫れはいつまで続く?

親知らず抜歯後の腫れが続く期間は、1週間~10日程度が目安です。抜歯当日よりも翌々日あたりがピークで、それ以降は少しずつ落ち着いてくる傾向にあります。
抜歯後の腫れが原因で発音が難しくなる場合や、腫れだけでなく痛みをともなう場合もあります。そのため、抜歯後1週間程度は、大事なイベントやスポーツの予定を避けたほうがよいでしょう。
ただし、腫れが続く期間には個人差があり、抜歯の方法や体調によっても変わります。あまりにも腫れが長引く場合や痛みがひどい場合は、歯科医に相談してください。
3.ただちに病院へ!こんな親知らず抜歯後の腫れに注意
先ほど、「親知らずの抜歯後に腫れても基本的に心配はいらない」とお伝えしましたが、通常と異なる腫れ方をしている場合は、身体の免疫機能が追いつかず、細菌感染が広がってしまった可能性があります。
以下のような腫れ方は非常に危険ですから、ただちに治療を受けた歯科医院や大学病院を受診してください。
- 上の親知らず抜歯後、腫れが目の下にかけて広がる
- 下の親知らず抜歯後、腫れが頬からあごの下、首にまで広がる
4.抜歯が難しく腫れやすい親知らずの具体例

親知らずの生え方には個人差があり、抜歯の難易度も異なります。抜歯が難しいと、その後の腫れもひどくなりやすいといわれています。
例えば、以下のような親知らずの抜歯は難しいため、腫れやすいと考えられるでしょう。
- ななめや横向きに生えている
- 大部分が歯茎に埋まっている
- 骨に埋まっている
- 骨と一体化している
- 歯根が曲がっている
- 虫歯になっている
また、下の親知らずはあごの骨のなかから生えており、強固に定着しています。そのため、上の親知らずと比べて抜歯が難しく、抜歯後の腫れも大きくなる傾向があります。
5.親知らず抜歯後に腫れやすいケース
「抜歯手術の難易度が高いと腫れやすい」とお伝えしましたが、どのような手術が難しいのでしょうか。ここでは、具体的な3つのケースについて解説します。
5-1.歯茎の一部を切る必要があるケース
横向きに生えて歯茎に埋没した親知らずを抜くために、歯茎の一部を切り開かなければならない場合があります。この場合、まっすぐ生えている親知らずを抜くときと比べて歯茎の傷口が大きくなりやすく、炎症を起こして腫れるリスクが高まります。
5-2.骨の一部を削る必要があるケース
親知らずがあごの骨に埋まっていたり、骨と一体化していたりすることがあります。このような症例では、親知らずを抜くためにあごの骨も削る場合があります。
あごの骨を削ると身体にも負担がかかり、腫れがひどくなる場合があるでしょう。
5-3.抜歯に時間がかかるケース
抜歯にかかる時間が長ければ長いほど、炎症が起こりやすく、腫れもひどくなりやすいといわれています。
先ほど紹介したような、抜歯のために歯茎を切開しなければならないケースや、骨の一部を削らないといけないケースは特に時間がかかるため、手術後の腫れの程度もひどくなりやすいでしょう。
6.親知らず抜歯後の腫れを早く治すための対策
親知らず抜歯後に腫れる理由や腫れやすいケースについて解説してきました。ここからは、少しでも腫れにくくするために、また腫れを早く治すためにできる対策をご紹介します。
6-1.腕の良い医師を選ぶ
まずは、親知らず抜歯の実績が豊富で、腕がたしかな歯科医を探しましょう。
先ほども述べたように、抜歯にかかる時間が長いほど、また傷が大きいほど、術後の腫れもひどくなります。技術力が高い歯科医であれば、手早く最小限の傷で抜歯を済ませることができます。
医院のホームページをチェックして、親知らず抜歯に関する情報が豊富であれば、専門的な知識と技術を持っている可能性が高いでしょう。また、日本口腔外科学会に所属している医師が在籍しているかどうかもチェックしてください。
できれば、3DCTの検査設備がある医院を選ぶことをおすすめします。3DCTによる検査では、従来のレントゲンよりも正確に親知らずの状態を把握できるため、より安全かつ短時間での抜歯が可能となります。
6-2.抜歯に向けて体調を整える
体調が悪い日や疲れている日は免疫が低下しやすいため、腫れがひどくなりがちです。親知らず抜歯前は予定をあまり詰めすぎず、睡眠や食事を十分にとって、体調を整えておきましょう。
手術当日に風邪をひいてしまったら、可能であれば別の日に変更してもらったほうがよいでしょう。風邪で身体の抵抗力が落ちている状態では、腫れの症状がひどくなりやすいためです。
6-3.口内をやさしくケアして清潔に保つ
抜歯前後はオーラルケアをしっかりと行ない、口内を清潔にしておきましょう。口のなかが汚れていると、抜歯した傷口から細菌が入りやすくなり、腫れが悪化する恐れがあるためです。
ただし、抜歯直後に何度もうがいをしたり、強い力で歯磨きをしたりすると、血餅(けっぺい)と呼ばれるかさぶたがはがれて腫れや痛みが増し、逆効果となります。抜歯した箇所には触れないように気を付けながら、やさしい力でこまめに歯磨きをしましょう。マウスウォッシュを利用するのもおすすめです。
6-4.禁煙する
タバコの成分であるニコチンには血管収縮作用があります。血管が収縮することで傷が治りにくくなり、腫れも長引きやすくなります。
普段喫煙している方は、抜歯前後の数日間だけでも禁煙したほうがよいでしょう。
6-5.冷やすのは抜歯後24時間までにする
親知らず抜歯後の腫れがひどい場合、患部を冷やすと症状が少し軽減されるように感じます。だからといって長い間冷やし続けると、逆効果になる恐れがあります。なぜなら、患部を冷やしすぎると血行が悪くなり、傷が治るまでに時間がかかってしまうためです。
腫れや痛みを抑えるために患部を冷やすのは、抜歯後24時間以内にしましょう。それ以降は、むしろ温めたほうが良いとされています。
冷やす際も、氷や保冷剤を患部に直接当てるのは、刺激が強すぎるためおすすめできません。濡らしたタオルや冷却シートを使って、頬の上からやさしく冷やしてください。
6-6.安静に過ごす
親知らずを抜歯した直後に激しく体を動かすと、血行が良くなって腫れが悪化してしまう恐れがあります。抜歯後の過度な運動は控えましょう。
また、長時間の入浴や飲酒なども、患部の腫れが悪化したり、出血が増えたりする原因となります。これらを避け、なるべく安静に過ごすことをおすすめします。
6-7.食事の仕方に気を付ける
親知らず抜歯後は、食事の仕方にも注意が必要です。
抜歯後の傷口には「血餅(けっぺい)」ができます。血餅とは傷口にたまった血液が固まってできたかさぶたのことで、傷口の回復を助ける働きをしています。食事の際は、この血餅をはがさないように気を付けましょう。
硬い食べ物を口に入れると血餅に触れてはがれてしまう恐れがあるため、抜歯直後はできるだけ避けることをおすすめします。歯に食べ物が詰まった際も、ようじや歯ブラシで取ろうとせず、マウスウォッシュなどでやさしくゆすいでください。
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6-8.歯科医から処方された薬を正しく飲む
親知らず抜歯後、歯科医から薬を処方されることがあります。一般的に、痛み止めの鎮痛剤と細菌感染を防ぐ抗生物質の2種類を処方されます。
これらは歯科医の指示どおりに正しく服用してください。抜歯直後よりも数日経ってから腫れが悪化する傾向にあるため、途中で治ったと思っても処方された分をしっかり飲み切ることが大切です。飲み忘れに注意しましょう。
7.まとめ|親知らずの抜歯で腫れるのは自然
親知らずを抜くと腫れる理由や、腫れやすいケース、腫れをなるべく早く治すための方法について解説してきました。親知らずが腫れるのは自分の身体を守るための反応ですから、異常な腫れ方をしていない限り心配はいりません。
腫れを抑えるには、腕の良い歯科医を選び、治療前に体調を整えておくことが大切です。また、抜歯後は喫煙や激しい運動、入浴など、腫れを悪化させる行動は控え、安静に過ごしましょう。
なお、あごが小さいために親知らずがまっすぐ生えず、抜歯せざるを得ない方は、ほかの歯の歯並びも気になっているのではないでしょうか。そのような方は、一度歯列矯正をご検討ください。
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