- この記事の監修者
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歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
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矯正治療や親知らずの抜歯を受けると、「抜歯後の食事はどうすればいいの?」「何時間後から食事していいの?」と気になる方も多いでしょう。
今回は、抜歯後の食事のタイミングや注意点、おすすめのメニューについてわかりやすく解説していきます。これから抜歯を控えている方はもちろん、すでに抜歯を終えたばかりの方もぜひ参考にしてください。
- 1. 親知らずなどの抜歯後の食事は2~4時間後が目安
- 2. 抜歯後の食事で気を付けたい4つのポイント
- 2-1. 麻酔が切れるまでは食事を控える
- 2-2. 強い痛みや出血がある場合は食事を避ける
- 2-3. 痛み止めを服用した場合は会話や動作に支障がないか確認する
- 2-4. 食べ物が抜歯箇所に詰まっても無理に取らない
- 3. 抜歯後におすすめの食事メニュー
- 3-1. コンビニでも買える抜歯後におすすめの食事メニュー
- 4. 抜歯後の食事で積極的に摂りたい栄養素
- 5. 抜歯後の食事で避けたい食べ物や飲み物
- 6. 抜歯後に起こる口腔内の変化|血餅とドライソケットとは?
- 6-1. 血餅は傷を保護する大切なもの
- 6-2. ドライソケットは強い痛みを引き起こすもの
- 7. 抜歯後は食後の口腔ケアも大切
- 8. 抜歯後のトラブルの際は歯科医師に相談を
- 9. まとめ|抜歯後も無理なく食事を楽しもう
1. 親知らずなどの抜歯後の食事は2~4時間後が目安

抜歯後、いったいどのくらい時間が経てば食事ができるのか、気になっている方は多いでしょう。痛みや出血があればなおさらです。
結論からいうと、食事を開始する目安は抜歯後およそ2~4時間後です。
ただし、2~4時間経っていれば無条件に食事をしていい、というわけではありません。抜歯後、食事をしてもいいかどうかを判断する目安として、以下の3つのポイントがあります。
・麻酔が切れ感覚が戻っている
・強い痛みがない
・出血が止まっている
この3つをクリアしていれば、食事をする上で大きな問題はないでしょう。反対に、上記のどれかが当てはまる状態で食事をすると、口内トラブルや再出血などのリスクがあるので注意してください。
2. 抜歯後の食事で気を付けたい4つのポイント

前述のとおり抜歯後に食事ができる目安は2~4時間後ですが、以下のようなポイントに気を付けなければいけません。
・麻酔が切れるまでは食事を控える
・強い痛みや出血がある場合は食事を控える
・痛み止めを服用した場合は会話や動作に支障がないか確認する
・食べ物が抜歯箇所に詰まっても無理に取らない
それぞれ簡単に解説していきます。
2-1. 麻酔が切れるまでは食事を控える
一般的に、抜歯の際には局所麻酔が使用されます。局所麻酔の持続時間は2〜3時間程度とされており、抜歯が終わった後もしばらくは感覚が麻痺しているでしょう。感覚が麻痺した状態で食事をすると、口の中を噛んでしまったり、熱いものを飲んで火傷をしてしまったりという危険があります。痺れが気にならない程度になるまで、できれば完全に麻酔が切れるまでは、食事は控えるようにしましょう。
2-2. 強い痛みや出血がある場合は食事を避ける
もし、痛みがかなり強い、抜歯した箇所から血が止まらない、血がポタポタ落ちる、というようなことがあれば、食事はまだ早いといえます。もう少し様子を見て、痛みや出血がおさまるのを待ちましょう。
ただし、麻酔が切れたあとに多少の痛みがあるのは当然なので、あまり神経質にならないようにしましょう。また、抜歯の疲れで食欲が落ちる場合もあるので、あまり胃腸に負担をかけない食事をおすすめします。傷口を避けてゆっくり食べるようにしてください。
2-3. 痛み止めを服用した場合は会話や動作に支障がないか確認する
前述のとおり、抜歯後、麻酔が切れると痛みが出ることは珍しくありません。そのため、麻酔が完全に切れる前に処方された痛み止めを飲んでおくと安心です。痛み止めの効果が表れるのは服用してからおおよそ30分後なので、時間を逆算して飲んでおくとよいでしょう。
痛み止めにはいくつかの種類があり、体の状態に合わせて処方されます。処方された痛み止めが効かない場合は、早めに歯科医師に相談してください。
また、痛み止めを飲んだ場合は会話や軽い動作に支障がないか確認し、特に問題がなければ食事をしても大丈夫です。
抜歯の痛みに関しては、こちらの記事もご確認ください。
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2-4. 食べ物が抜歯箇所に詰まっても無理に取らない
抜歯後に食事をすると、ご飯粒などが抜歯した箇所に詰まってしまうことがあります。気になるかもしれませんが、無理に取ろうとはせず、優しくうがいをして口をゆすいでください。このとき、指や爪楊枝、舌などでいじると、傷口が悪化して痛みや出血が出たり、回復に時間がかかったりするので注意です。
数日経っても詰まったものがどうしても取れない、臭いが気になる、痛みがあるといった場合は歯科医師に相談しましょう。
3. 抜歯後におすすめの食事メニュー

抜歯後は、傷口に負担をかけないやわらかい食べ物が理想的です。回復段階に応じて、適切な食事を摂るようにしましょう。
以下に、抜歯後におすすめの食事をいくつかご紹介します。
| 回復期間 | 食事のポイント |
|---|---|
| 抜歯当日 | やわらかく、噛む必要のない食事(スープ、ゼリー、プリン、ヨーグルト、絹ごし豆腐) |
| 1〜3日目 | 少しずつ噛める食事(なめらかなおかゆ、しっかり煮込んだ野菜、具なし味噌汁、蒸し野菜、雑炊、バナナ) |
| 4〜7日目 | 歯応えのある食事を少しずつ(やわらかい白身魚、スクランブルエッグ、煮込みうどん) |
| 1週間以降 | 通常の食事に戻す(ただし硬いものや刺激物は控える) |
抜歯後は傷口の治癒を促しながら栄養を補給するため、特に抜歯直後は噛む負担を減らし、傷口に刺激を与えないことが重要です。その後も、できるだけ消化が良く、口腔内を傷つけないメニューを選び、無理のない範囲で食事を摂取しましょう。
また、食事の際には抜歯した側で噛まないようにしながら飲み込みやすい状態にする工夫をすると、より快適に食事ができます。すべて小さく切り分けてから口に運ぶとスムーズに食事を楽しめるでしょう。
辛味や酸味、揚げ物などは傷への刺激が強いため、様子を見ながら食べてください。
3-1. コンビニでも買える抜歯後におすすめの食事メニュー
抜歯後は痛みや疲れ、だるさで買い物や調理が面倒だと感じる方も多いでしょう。そんなときは、コンビニでも買えるおすすめメニューに頼るのも賢い選択です。
例えば、抜歯当日のメニューとしておすすめのスープ、ヨーグルト(飲むヨーグルト)、プリンなどはコンビニで手軽に購入できます。ほかに、ゼリー飲料もおすすめです。
抜歯後2~3日目におすすめのおかゆや茶碗蒸し、雑炊などもコンビニで購入できますし、ポテトサラダも負担なく食べられるでしょう。
コンビニの食事だけでも、十分にエネルギーと水分を補うことができます。抜歯後は無理せず、自分の回復状況に合わせて、コンビニのように便利なものも積極的に活用していきましょう。
4. 抜歯後の食事で積極的に摂りたい栄養素

抜歯後の食事は【無理なく回復状況に合わせて】が鉄則ですが、そのうえで、傷の治りを早めるためには、以下の栄養素を意識して摂ることが大切です。
・タンパク質(豆腐、鶏肉、卵、魚) → 傷の回復を促す
・ビタミンC(柑橘類、ブロッコリー、ピーマン) → 免疫力を高める
・ビタミンA(にんじん、ほうれん草、かぼちゃ) → 粘膜の回復を助ける
・亜鉛(牡蠣、レバー) → 組織の修復を促進
無理のない食事のなかでも、少しだけ意識するようにしてみてください。
5. 抜歯後の食事で避けたい食べ物や飲み物
抜歯後はデリケートな口内の環境に合わせた食事選びが必要です。以下のような食べ物や飲み物は傷口を悪化させる恐れがあるので、しばらくは控えるようにしましょう。
硬いものや尖ったもの:
根菜、せんべい、フランスパンなどの硬い食材は噛む際に強い力がかかり、傷口に負担をかけるリスクがあります。小魚の骨なども避けましょう。
香辛料やスパイスが効いたもの:
カレーやキムチなどの辛い料理は、血流を促進して腫れや出血を引き起こすおそれがあります。抜歯後は特に刺激の少ない食事を選びましょう。
粘着性のある食べ物:
餅、キャラメル、ガムなど、歯や歯茎にくっつきやすい食べ物は、傷口に付着し、治癒を遅らせる可能性があります。
アルコール:
アルコールは血行を促進し出血をともなうリスクがあります。 また、アルコール自体が傷口に刺激を与えるため、抜歯後の飲酒は控えてください。
また、抜歯後の傷口は非常に敏感です。熱さ・冷たさによる刺激には十分に注意しましょう。特に気を付けたいのは極端に熱い食べ物や飲み物で、傷口を刺激し痛みを引き起こす可能性があります。冷たすぎるものも血流の低下を招き、治癒が遅れる原因になることがあるので、気を付けてください。
適切な食事の温度目安
温かい食事:
体温(約37度)程度が理想的。スープやおかゆは少し冷ましてから食べる。
冷たい食事:
氷やアイスクリームのような極端に冷たいものは避け、室温程度の冷たい食品にとどめる。
飲み物:
熱いお茶やコーヒーは控え、ぬるま湯や常温の飲み物を選ぶ。
傷口を守るために、食事の温度は常に慎重に調整し、無理のない範囲で摂取することが大切です。
6. 抜歯後に起こる口腔内の変化|血餅とドライソケットとは?
ここからは、抜歯後に起こる口腔内の変化とトラブルを、「血餅」と「ドライソケット」に焦点を当てて解説していきます。
これから抜歯を控えている方、抜歯直後の方は、ぜひ最後まで読んでください。
6-1. 血餅は傷を保護する大切なもの
血餅(けっぺい)とは、抜歯後の穴にできる血の塊のことです。傷口を保護しながら出血を抑える役割をするので、普通の傷でいうところのかさぶたのようなものだと考えればよいでしょう。
抜歯後の穴が完全に塞がるまでには、だいたい半年から1年ほどかかります。穴にできた血餅は、骨や神経が露出しないように保護し、やがて徐々に肉芽組織に変わっていき、歯茎や骨が正常な状態に戻っていくのです。
抜歯後の食事や日常の生活では、血餅が取れないように意識することが重要です。抜歯した箇所で物を噛む、激しくうがいをする、血行が良くなるような激しい運動や長風呂をするなどは、血餅が取れたり、できにくくなったりする可能性があるので避けてください。また、ストローを使うと口内が陰圧になって血餅が取り除かれやすくなるため、ストローで飲み物を飲むのも避けましょう。
6-2. ドライソケットは強い痛みを引き起こすもの
ドライソケットとは、血餅が何らかの原因で取れてしまい、抜歯後の穴に骨が露出したままになっていることをいいます。骨と神経が露出しているため外部の刺激や細菌感染のリスクが高く、痛みや炎症が引き起こされるのです。
通常、抜歯後の痛みは少しずつ軽減していきますが、ドライソケットになると抜歯後数日経ってから痛みが強くなります。この痛みはやがて激痛に変わり、10日~2週間近く続くこともあり、避けたいトラブルの一つといえるでしょう。
抜歯箇所の強い痛みが長く続く、悪臭を感じるというときは、早めに歯科医師に相談してください。
7. 抜歯後は食後の口腔ケアも大切

抜歯後は食事だけでなく口腔内のケアもとても大切です。傷口を清潔に守ることで、感染リスクを軽減し早期回復につながります。
歯磨きをするときは、【優しく、丁寧に】を心がけてください。口内を清潔に保つために歯磨きは重要ですが、強くごしごしと磨くと傷を刺激してしまいます。特に抜歯当日は、抜歯部分にブラシが触れないように気を付けましょう。
抜歯から2~3日して痛みや出血が落ち着いてきたら、抜歯部分も優しく撫でるようにブラッシングしてください。血餅が取れるのを防ぐために、うがいは強くし過ぎないことが大切です。
また、ヘッドが小さなタフトブラシを使うと、磨きにくい部分もケアしやすくなるのでおすすめです。
8. 抜歯後のトラブルの際は歯科医師に相談を

抜歯後の痛みや出血は、ほとんどの場合数日待てばおさまります。ただし、以下のような症状がみられる場合は注意してください。
・いつまでも出血が止まらない
・痺れがある
・腫れが強い
・痛みや熱がひかない
・悪臭や変な味がする
これらの症状がみられる場合は、歯科医師に相談しましょう。
9. まとめ|抜歯後も無理なく食事を楽しもう
抜歯後の食事は少し気を使う必要がありますが、適切なタイミングと食事内容を選べば無理なく回復を目指せます。食事に気を配りつつ、清潔な口内環境を守って治癒をスムーズに進めましょう。
不安なことや気になる点があれば、一歩を踏み出して歯科医師にご相談してみてください。日々のケアを大切にしながら、健康的な生活をサポートしていきましょう。
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