
- この記事の監修者
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歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
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高校生という多感な時期において、笑顔の印象を大きく左右する「すきっ歯」は、本人にとって想像以上に深刻な悩みです。
クラスでの人間関係や進学面接、自撮りやSNS投稿など、歯並びの印象は日常のあらゆる場面に影響を及ぼすかもしれません。
そのようなお子さんの気持ちを汲み取り、「なんとかしてあげたい」と考える親御さんもいるでしょう。
しかし、「矯正したいけど、どのくらいお金がかかるのか分からず不安」という声は多いです。
今回は、すきっ歯矯正にかかる費用や治療方法、また高校生がすきっ歯治療を行う際のポイントを紹介します。
- 1.すきっ歯とはどういう状態?
- 1-1.すきっ歯の原因
- 1-2.高校生とすきっ歯
- 2.矯正治療の選択肢と治療期間の目安
- 2-1.軽度なすきっ歯には「部分矯正」
- 2-2.歯並び全体を整える「全体矯正」
- 3.高校生のすきっ歯矯正に適した装置の選び方
- 3-1.定番のワイヤー矯正:幅広い症例に対応
- 3-2.見た目を重視するならマウスピース矯正
- 4.高校生のすきっ歯矯正にかかる費用
- 4-1.部分矯正の費用
- 4-2.全体矯正の費用
- 5.矯正治療は基本「自費診療」
- 5-1.医院ごとに費用は異なる
- 5-2.保険適用は基本的に難しい
- 6.学校生活と矯正を両立するポイント
- 6-1.見た目に配慮した矯正装置の選択
- 6-2.治療開始のタイミングを工夫
- 6-3.通院スケジュールをしっかり調整
- 7.まとめ:費用も治療法も納得の行く方法で高校生のすきっ歯悩みを解決!
1.すきっ歯とはどういう状態?

すきっ歯とは、歯と歯の間にすき間ができている状態で、専門的には「空隙歯列(くうげきしれつ)」と呼ばれます。
特に前歯のすきっ歯は目立ちやすく、本人の自尊心や自己表現にも影響を与えることがあります。
1-1.すきっ歯の原因
すきっ歯になる原因としては、生まれつき歯のサイズが小さいことや歯の本数が少ないこと、舌癖によって前歯が押し出されてしまうことなどが挙げられます。
成長期の歯の動きや顎の発育バランスが不安定な時期に悪習癖が続くと、すきっ歯が固定化されやすくなるのです。
また、外傷や歯周病によって歯が動くケースもあり、原因はさまざまです。
1-2.高校生とすきっ歯
高校生は身体の成長がまだ続いている段階であり、歯や顎の骨の可動性も比較的高いため、矯正治療が効果的に行える時期です。
骨の成熟が進む前に矯正を開始することで、より自然な歯の移動が期待でき、治療期間の短縮や結果の安定にもつながります。
すきっ歯も早期に治療を開始すれば、歯並びだけでなく噛み合わせや将来の歯の健康を守ることにもつながるため、早めに対応するのがおすすめです。
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2.矯正治療の選択肢と治療期間の目安

高校生のすきっ歯の矯正治療方法には、主に「部分矯正」と「全体矯正」があります。
それぞれの特徴を紹介します。
2-1.軽度なすきっ歯には「部分矯正」
部分矯正は、前歯など目立つ部分だけに問題があるケースに適用され、比較的短期間で完了するのが特長です。
症状が軽度であれば、およそ3ヶ月から1年ほどで矯正が完了します。
装置もコンパクトなものが使われるため、見た目への影響が少なく、学校生活との両立もしやすいです。
この方法は、歯の隙間が狭く、噛み合わせに大きな問題がない場合に適用されやすく、費用も比較的抑えられます。
ただし、見た目だけでなく噛み合わせも改善したい場合には不向きとなることがあります。
2-2.歯並び全体を整える「全体矯正」
一方、歯列全体や噛み合わせにまで影響が及んでいる場合は、全体矯正が必要になります。
こちらは本格的な装置を用いるため、治療期間は1年半から3年程度と長期にわたります。
歯を支える骨の成長も考慮しながら進めるため、結果的に安定した歯並びが得られる点がメリットです。
全体矯正では、歯の位置だけでなく、噛み合わせや顎のバランスまで含めて総合的に調整することが可能です。
そのため、美容面だけでなく機能面の改善も期待できます。
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3.高校生のすきっ歯矯正に適した装置の選び方

部分矯正、全体矯正の方法は1つではありません。
矯正方法の種類を大きく分けると、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の2種類に分けられます。
こちらも、それぞれの特徴を紹介します。
3-1.定番のワイヤー矯正:幅広い症例に対応
もっとも歴史があり、幅広い症例に対応できるのがワイヤー矯正です。
歯の表側にブラケットと呼ばれる小さな装置を取りつけ、そこにワイヤーを通して少しずつ歯を動かしていきます。
すきっ歯のようなスペースを閉じる動きにも高い効果を発揮し、治療期間が比較的短く済むこともあります。
ただし、装置が目立ちやすく、笑ったときに気になるという声もあります。
最近では、白いセラミック製のブラケットや目立ちにくいワイヤーを使用したタイプも選べるようになっています。
また、歯の裏側に装置をつける「リンガル矯正」も選択肢のひとつです。
外からは装置がまったく見えないため、学校生活でも目立つ心配がありません。
3-2.見た目を重視するならマウスピース矯正
「矯正中であることを周囲に気づかれたくない」という高校生に人気なのが、透明なマウスピース型矯正(インビザラインなど)です。
取り外し可能で、歯磨きや食事のときに装置を外せる点も魅力です。
すきっ歯程度であればマウスピース矯正で十分対応可能な場合も多く、見た目と快適さの両立を求める方にとって理想的な矯正装置です。
ただし、装着時間が短いと効果が出にくくなるため、自己管理が必要となります。
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4.高校生のすきっ歯矯正にかかる費用

高校生のすきっ歯矯正にかかる費用は、治療の内容や選ぶ装置によって大きく異なります。
治療の種類ごとに費用の目安を紹介していきます。
4-1.部分矯正の費用
すきっ歯の状態が軽度で、前歯の一部だけを整える「部分矯正」の場合、費用は15万円から40万円程度が一般的な相場です。
部分矯正は使用する装置も少なく、治療期間も短いため、全体矯正に比べると費用を大幅に抑えられます。
ただし、部分矯正が適用できるかどうかは歯並びの状態や噛み合わせによって判断されるため、初診時のカウンセリングで医師に確認することが大切です。
部分矯正はすきっ歯だけをピンポイントで改善できる反面、噛み合わせや顎のバランスまで考慮した治療はできません。
◾️ワイヤー矯正の場合
15万円〜40万円程度が目安です。
比較的低価格で、軽度のすきっ歯治療に向いています。
◾️マウスピース矯正の場合
30万円〜50万円程度が一般的です。
透明で目立ちにくい装置を使うため、審美性を重視する方におすすめですが費用は高めになります。
4-2.全体矯正の費用
全体の歯並びや噛み合わせを改善する必要がある場合は「全体矯正」が適用されます。
こちらは使用する装置や治療期間が長くなるため、費用は60万円から100万円以上になるケースが多いです。
一般的にワイヤー矯正が主流ですが、審美性を重視してマウスピース矯正(インビザラインなど)や裏側矯正を選ぶ場合、費用はさらに高額になる傾向があります。
◾️ワイヤー矯正の場合
60万円〜90万円程度が目安です。
安定した治療効果が期待でき、幅広い症例に対応可能です。
◾️マウスピース矯正の場合
70万円〜110万円程度が相場です。
目立たない装置で快適に治療できますが、症例によっては適用が限られる場合もあります。
◾️裏側矯正の場合
80万円以上かかることが一般的です。
歯の裏側に装置をつけるため外からは見えませんが、費用は高めになります。
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5.矯正治療は基本「自費診療」

矯正治療はなぜこんなにも高額無費用になるのでしょうか。
それは矯正治療が基本「自費診療」だからです。
自費診療とは健康保険が適用されない治療のこと。
費用は全額自己負担となります。
5-1.医院ごとに費用は異なる
自費診療の場合、歯科医院によって費用に差があることが多いです。
それは、設備の充実度やスタッフの技術レベル、使用する装置の種類、診療地域の物価水準などが影響しているためです。
また、医院によってカウンセリングや検査、定期的な調整料が治療費とは別途かかる場合もあります。
5-2.保険適用は基本的に難しい
矯正治療は基本的に保険適用外ですが、顎変形症など医療上の必要が認められる特殊なケースでは保険が適用されることもあります。
しかし、すきっ歯の矯正は通常審美的な目的が大きいため、ほとんどの場合自費診療となります。
そのため、費用面での計画的な準備が欠かせません。
一括で支払うのではなく、分割払いやデンタルローンを利用する患者さんもいます。
支払い方法は歯科医院によって異なるので、相談してみましょう。
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6.学校生活と矯正を両立するポイント

矯正治療を始める際に、多くの高校生が気にするのが「学校生活への影響」ではないでしょうか。
そんな学校生活と矯正治療を両立するためのポイントを紹介します。
6-1.見た目に配慮した矯正装置の選択
矯正装置による見た目の変化が気になる高校生には、透明なマウスピース矯正や、白くて目立ちにくいセラミックブラケットがおすすめです。
これらは従来の金属ワイヤーより目立ちにくく、周囲から気づかれにくい特徴があります。
装着直後の違和感はありますが、多くの高校生は数週間で慣れて普段通りの生活を送れます。
6-2.治療開始のタイミングを工夫する
テスト期間や部活動の大会シーズンなど忙しい時期を避けて、治療の開始時期を調整することが重要です。
春休みや夏休みなどの長期休暇を利用して治療を始めれば、装置に慣れる時間をしっかり確保でき、学校生活への影響を抑えられます。
6-3.通院スケジュールをしっかり調整
矯正治療中は定期的な装置の調整が必要ですが、学校の授業や部活動に支障が出ないよう、通院日時の相談しましょう。
担当の矯正歯科医と話し合い、生活リズムに合わせた無理のないスケジュールを組むことが大切です。
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7.まとめ:費用も治療法も納得の行く方法で高校生のすきっ歯悩みを解決!

高校生の矯正治療は、見た目や生活面での不安を感じることが多いですが、学校生活と無理なく両立することが可能です。
費用は安いものではありませんが、適切な治療を選べば、成長期だからこそ治療期間は短く済ませることができます。
矯正治療を前向きに捉え、高校生の生活スタイルに合った計画を立てて、治療を検討していきましょう。
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