
- この記事の監修者
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歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
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「歯並びを矯正したら痩せたっていう話は本当?」
実際に歯列矯正を受けた方が「治療期間中や治療後に痩せたように感じた」という方はいらっしゃいます。
まず、歯科医療の観点から言えば、歯列矯正は歯並びや噛み合わせの改善を目的とした治療です。
では、実際のところ歯列矯正と痩せるということが、本当に結びつくものなのでしょうか。
そこで本記事では、矯正中に痩せたと感じる4つの理由や、見た目の変化、注意すべきポイントまで詳しく解説します。
- 1. 歯列矯正で痩せることを期待していい?
- 1-1. 歯列矯正で痩せることは難しい
- 1-2. 歯列矯正の本来の目的
- 2. 歯列矯正で「痩せる」と感じる4つの理由
- 2-1. 矯正中の食欲低下
- 2-2. 矯正中の食事内容や量の変化
- 2-3. 噛み合わせの改善
- 2-4. 心理的要因
- 3. 痩せるだけじゃない!歯列矯正による見た目の変化
- 3-1. 顔の歪みの改善
- 3-2. 抜歯によるフェイスラインの変化
- 4. 矯正中に注意したい健康リスク
- 4-1. 栄養不足に注意
- 4-2. 体力低下・免疫力低下の恐れも
- 4-3. 適度な間食や柔らかい食材でカバー
- 5. 歯列矯正で痩せると感じる理由と効果「まとめ」
1. 歯列矯正で痩せることを期待していい?

SNSなどで「矯正したら痩せた」という声を耳にすることはありますが、果たして本当に期待できる効果なのでしょうか。
まずは歯列矯正と「痩せる」の関係について、正しい知識を持つことが大切です。
ここでは、矯正で体重減少が起こる可能性や、歯列矯正の本来の目的について分かりやすく解説します。
1-1. 歯列矯正で痩せることは難しい
まず大前提として、歯列矯正は痩身やダイエットのための治療ではありません。
確かに「矯正中に食事量が減った」「間食が減った」など、間接的に体重が落ちる方もいますが、それはあくまで副次的な結果です。
矯正は歯や噛み合わせの機能改善、審美性の向上を目的とした医療行為。
ダイエット効果を主な目的として矯正治療を始めるのはおすすめできません。
1-2. 歯列矯正の本来の目的
歯列矯正の本来の目的は「乱れた歯並びや噛み合わせの改善」です。
歯並びが整うことで、食べ物をしっかり噛めるようになり、虫歯や歯周病のリスクも低下します。
さらに、噛み合わせ改善により顔の歪みやフェイスラインが整うことで、結果的に「すっきりした印象」につながることも。
ただし、矯正による変化は見た目の印象改善や健康面での恩恵であり、「痩せるための治療」と誤解しないことが大切です。
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2. 歯列矯正で「痩せる」と感じる4つの理由

この項目では、矯正治療とダイエットの関係性について詳しくご説明します。
「歯科矯正治療を受けたら痩せた!」と表現する方は実際にいらっしゃいます。
ただ前項でもご説明した通り、歯列矯正はダイエットを目的とした治療ではありません。
では、なぜ矯正治療によって痩せたと感じる方がいるのでしょうか。
2-1. 矯正中の食欲低下

矯正治療を開始すると、治療前よりも食欲が減るというケースがあります。
食欲が減る原因としては、矯正器具の装着による痛みがあげられます。
特に初回の装着時や、定期的な装置の交換時に痛みを感じることが原因です。
マウスピース矯正は、定期的にアライナーを交換しながら歯を移動させます。
一方で、ワイヤー矯正は月に1度ほどワイヤーの力を調整します。
その結果、通院直後は歯槽骨や歯ぐき付近が痛むために、あまり食べたくないという気分になるようです。
どちらも痛みが続くわけではなく、平均的に3~5日ほどで収まりますのでご安心ください。
ただしワイヤー矯正は、装置が当たってできる口内炎や、傷の痛みで食欲が減ることもあります。
矯正器具による違いについては、マウスピース矯正のほうが痛みや違和感のリスクは少ないです。
2-2. 矯正中の食事内容や量の変化

矯正後よりも矯正治療中に痩せやすい食生活になる傾向が見られます。
矯正中は通常よりも虫歯のリスクが高いため、念入りな歯磨きが必要になります。
食後はもちろんですが、たとえ間食であっても意識的にケアをしなければいけません。
しかもワイヤー矯正は、装置を取り外せないため、歯磨きの時間も長くなります。
そのため、間食そのものをやめてしまう方にとっては、体重が減りやすくなるということです。
間食と同じように、通常の食事についても治療前と変化することが多いです。
治療期間中は、装置の破損や虫歯予防のために控えたほうが良い食事があります。
粘着性のあるもの・糖分が高いもの・着色しやすいものは避けたほうが良いでしょう。
結果的に、これらの食品を避けることでカロリーが減り、ダイエットにつながることが考えられます。
2-3. 噛み合わせの改善

歯列矯正は、歯並びの見た目だけでなく上顎と下顎の噛み合わせも改善されます。
悪かった噛み合わせが改善されることで、体重の減少につながる可能性が考えられます。
噛み合わせが良くなると、咀嚼能力も良くなるために食事の量が減ることがあります。
これは咀嚼回数が増えることで、短い時間で脳が刺激されて満腹感が得やすいのです。
また、しっかりと咀嚼して飲み込むため、理想的な消化が可能になるというメリットもあります。
2-4. 心理的要因

歯列矯正後に「痩せた」と感じるのは、心理的な要因も大きく関わっています。
• 笑顔や表情に自信が持てる
歯並びが整い笑顔に自信がつくことで、顔がスッキリした印象を与えるようになります。
• フェイスラインが引き締まったように見える
噛み合わせの改善により、顔全体のバランスが整い「痩せた」と感じることがあります。
• 周囲からのポジティブな評価
周囲の「痩せた?」「綺麗になったね」という声が、自己イメージを向上させます。
• 自己管理意識の向上
矯正中の生活改善や健康意識の高まりが、「痩せた」と感じさせるきっかけになります。
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3. 痩せるだけじゃない!歯列矯正による見た目の変化

整体院に行ったわけでもないのに、矯正歯科治療でお口以外の見た目に変化はあるのでしょうか。
ただ、矯正治療をしたら痩せたように見えるという方が実際にいらっしゃいます。
では、どのような理由から矯正治療によって見た目が変わるのかについてご説明します。
3-1. 顔の歪みの改善
歯列矯正を行うと、同時に噛み合わせが改善されてフェイスラインのバランスも整うことがあります。
これは、噛み合わせが悪いと噛む力が左右に均等にかからないため、お顔のバランスが乱れていたからです。結果的に、歯列矯正によって顔の歪みも改善されたというケースです。
顔の歪みが気になっているという方は、一度クリニックで歯並びのチェックをしてもらっても良いでしょう。
3-2. 抜歯によるフェイスラインの変化
歯並びと骨格の状態によっては、小臼歯などを抜歯して歯が並ぶスペースを確保します。
その結果、飛び出ていた口元がすっきりして小顔効果が感じられたという方もいます。
特に口ゴボや受け口・乱杭歯などは抜歯を必要とするケースがあるため、スッキリとした顔立ちになることが多いです。
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4. 矯正中に注意したい健康リスク

矯正中は「痩せた」と感じる方がいる一方で、過度な体重減少や栄養バランスの乱れに注意が必要です。
4-1. 栄養不足に注意
矯正による食欲減退や食事制限で、栄養が偏るリスクがあります。
特に硬いものを避けることで、たんぱく質や食物繊維が不足しやすくなります。
4-2. 体力低下・免疫力低下の恐れも
栄養不足が続くと、免疫力が落ちて風邪をひきやすくなる、体調を崩しやすくなる可能性も。
無理な食事制限や、食べづらさから食事量が減りすぎないように注意しましょう。
4-3. 適度な間食や柔らかい食材でカバー
矯正治療中は柔らかい食材を中心に、スープ・豆腐・バナナ・ヨーグルトなど消化に良いものを取り入れる工夫もおすすめです。
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5. 歯列矯正で痩せると感じる理由と効果「まとめ」

歯科矯正で痩せたケースというのは、噛み合わせの改善による副産物のような効果です。
人によっては「肩こりが治った」「猫背が治って姿勢がよくなった」など整体のような効果を感じる方もいらっしゃいます。
ただし、あくまでも歯科矯正は「歯並びや噛み合わせ改善」を目的とした治療だということを覚えておきましょう。
歯並びや噛み合わせが良くないのであれば、長期的には様々なデメリットが想定されています。
仮に矯正して痩せなかったとしても、人前で思いきり笑顔になれる口元はとても魅力的ではないでしょうか。
口元やフェイスラインが気になっている方は、矯正歯科の無料カウンセリングなどを利用して気軽に相談してみましょう。
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