
- この記事の監修者
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歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
https://purerio.tokyo/

歯科矯正に使用するマウスピースは、口腔内での細菌や汚れが付着しやすいため、適切なケアを行うことがとても重要です。
正しい方法で清潔を保つことで、効果的な矯正治療を進めトラブルを防ぐことができます。
この記事では、マウスピースの洗浄方法、保管の注意点、矯正中に気をつけるべきポイントなどを詳しく解説していきます。
- 1.なぜマウスピースのお手入れが必要なのか?
- 1-1.悪臭や着色
- 1-2.虫歯や歯周病のリスク
- 1-3.矯正治療への悪影響
- 2.マウスピースの洗浄方法
- 2-1.水道水で優しく洗う
- 2-2.専用の洗浄剤を使う
- 2-3.超音波洗浄機の併用
- 3.洗浄時に注意したいポイント
- 4.マウスピースを水につける際の衛生面に関するポイント
- 4-1.使用する水の種類と品質
- 4-2.交換頻度を守る
- 4-3.水に浸す前の清掃
- 4-4.保管環境の配慮
- 4-5.定期的な点検とメンテナンス
- 5.マウスピースの適切な保管方法
- 5-1.乾燥させてから保管する
- 5-2.紛失や破損を防ぐ
- 6.矯正治療中に気をつけるべきポイント
- 7.正しいケアでマウスピース矯正を快適に
1.なぜマウスピースのお手入れが必要なのか?

マウスピースは食事や歯磨き以外の時間は常に口腔内に装着するため、唾液や食べ物の残りかすが表面に付着します。
これがプラーク(歯垢)や細菌の繁殖を促し、放置すると以下のような問題が発生する可能性があります。
1-1.悪臭や着色

洗浄不足により、口臭やマウスピースの黄ばみが発生することがあります。
特に食べ物の色素が付着することで、マウスピースがくすんで見えるようになることがあり、見た目の悪化につながります。
1-2.虫歯や歯周病のリスク

マウスピースに付着した細菌は、口腔内に拡散しやすく、虫歯や歯周病の原因となることがあります。
矯正中に虫歯が進行すると治療計画が変更され、治療期間が延びてしまう可能性もあるため、毎日のお手入れが大切です。
1-3.矯正治療への悪影響

マウスピースの表面にプラークが蓄積すると、装着した際のフィット感や快適さが低下し、矯正の効果にも影響が出ることがあります。
矯正治療を順調に進めるためにも、マウスピースを常に清潔に保つことが必要です。
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2.マウスピースの洗浄方法

マウスピースを正しく洗浄するための方法には、いくつかのステップがあります。
毎日続けられるシンプルなケア方法で、清潔さを保ちましょう。
2-1.水道水で優しく洗う
マウスピースを流水で洗い流し、表面の汚れを落とします。
指で軽くこすり、細かな部分は毛の柔らかい歯ブラシで優しく磨くと効果的です。
このとき、歯磨き粉は使用しないでください。研磨剤が入っていると、マウスピースが傷つく恐れがあるためです。また、樹脂素材は熱に弱いため熱湯は避けてください。
2-2.専用の洗浄剤を使う
市販のマウスピース用洗浄剤には、除菌や消臭効果があるものが多く、臭いや着色が気になるときに役立ちます。
入れ歯用洗浄剤には漂白剤が含まれていることがあるため、使用する際は矯正用のマウスピースに適した製品を選びましょう。
製品にはつけ置きタイプやスプレータイプなどがあり、使用方法に合わせて選ぶと使いやすいです。
2-3.超音波洗浄機の併用
超音波洗浄機は、マウスピースの隅々まで洗浄でき、手洗いだけでは落としにくい細かな汚れを取り除くのに効果的です。
ドラッグストアや家電量販店で手軽に購入できるため、日常の手洗いにプラスして使ってみましょう。
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3.洗浄時に注意したいポイント

マウスピースを清潔に保つためには、洗浄時にいくつかの注意点があります。
・熱湯や研磨剤入りの歯磨き粉は使用しない
マウスピースの素材は熱に弱いため、熱湯で洗うと変形する可能性があります。また、研磨剤入りの歯磨き粉も傷をつける原因となるため避けましょう。
・柔らかい歯ブラシを選ぶ
歯ブラシでマウスピースを洗う場合は、毛が柔らかいものを選び、表面を優しくこすることが大切です。
・つけ置き時間に注意
洗浄剤を使用する場合、規定のつけ置き時間を守ることが重要です。長時間つけすぎるとマウスピースが変形してしまうことがあります。
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4.マウスピースを水につける際の衛生面に関するポイント

マウスピースを水につけ続ける際には、衛生面で注意すべき点がいくつかあります。
以下にその主なポイントを詳しく解説します。
4-1.使用する水の種類と品質
まず、水の種類とその品質が非常に重要です。
マウスピースをつける水は、飲料用の清潔な水の使用が推奨されます。
特に水道水を使用する場合は、塩素や不純物が含まれる可能性があるため、事前に濾過したり、ボイルすることが必要かもしれません。
4-2.交換頻度を守る
つけ置き水は時間が経つと細菌や微生物が繁殖しやすくなります。
そのため、水は定期的に交換することが大切です。目安として、最低1日1回は新しい水に取り替えることで、衛生状態を保つことができます。
4-3.水に浸す前の清掃
マウスピースを水に浸す前には、必ずマウスピースを丁寧に洗浄しましょう。
専用のクリーナーなどを使って汚れや細菌をしっかりと落とすことで、水に浸す際の衛生リスクを大幅に軽減できます。
4-4.保管環境の配慮
水についた状態でマウスピースを保管する際には、湿度や保管場所にも注意が必要です。
湿度が高い環境では細菌が繁殖しやすいため、通気性の良い乾燥した場所で保管するのが理想です。また、直射日光や高温の環境を避け、清潔な専用容器を使用して保管することで、衛生的な状態を維持できます。
4-5.定期的な点検とメンテナンス
水につけて保管している場合でも、定期的なメンテナンスを怠らないようにしましょう。
マウスピースに異常な臭い、変色、汚れが見られる場合は、すぐに清掃し、必要であれば歯科医に相談しましょう。
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5.マウスピースの適切な保管方法

マウスピースを水につけて保管する方法は一つの選択肢ですが、清潔な状態を守るためには、使用しないときの保管にも気を配る必要があります。以下に保管時の注意点を紹介します。
5-1.乾燥させてから保管する
マウスピースは洗浄後にしっかりと乾かしてから保管することが大切です。
湿ったまま保管すると、ケース内で細菌が繁殖しやすくなります。乾燥させた状態で専用ケースに入れ、衛生的な環境を保ちましょう。
5-2.紛失や破損を防ぐ
外出先で食事をするときなどにマウスピースを外す場合は、常に専用ケースに収納する習慣をつけましょう。
ポケットやテーブルに置きっぱなしにすると、紛失や破損の原因になります。ペットがいるご家庭では、マウスピースがかじられるなどのトラブルが発生することもあるため、管理には注意が必要です。
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6.矯正治療中に気をつけるべきポイント

マウスピース矯正には、取り外してお手入れができる便利さがありますが、治療の効果をしっかり得るためにいくつかの注意点があります。
・毎日の歯磨きをしっかり行う
マウスピース矯正中は、虫歯や歯周病になりやすいため、歯磨きの際にはマウスピースを外し、歯と歯の間も丁寧にケアしましょう。
フロスやジェットウォッシャーなども併用すると、細かな汚れも取り除け、口腔内を清潔に保つことができます。
・マウスピースを適切に装着する
マウスピースを装着する際は、しっかりと装着されていることを確認しましょう。
隙間があると矯正効果が薄れ、治療期間が延びる可能性があります。噛み合わせが気になる場合や装着感が悪いと感じる場合は、早めに歯科医師に相談してください。
・飲食時は必ず外す
マウスピースを装着したまま飲食すると、食べ物の残りが付着し、汚れや匂いの原因となります。
水以外の飲み物を飲む際も外すことをおすすめします。飲食後は歯磨きを行い、口腔内を清潔に保った上で装着することが理想的です。
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7.正しいケアでマウスピース矯正を快適に

マウスピース矯正は、しっかりとしたケアを行うことで清潔に保つことができ、矯正効果も最大限に引き出すことが可能です。毎日の洗浄や適切な保管方法を習慣化し、治療をスムーズに進めていきましょう。
もしケアについて不安があれば、定期的に歯科医師に相談し、正しいお手入れ方法やケアについて確認することも大切です。矯正治療の途中でマウスピースに関する疑問や気になる点があれば、早めに歯科医院でのアドバイスを受けることで、トラブルを防ぎ、安心して治療を進められます。
また、矯正治療中は通院が必要な場合も多いため、診察時にお手入れ状況をチェックしてもらうと、より安心です。歯科医師や歯科衛生士に正しいケア方法を確認し、使用中のマウスピースが清潔に保たれているか、問題がないかを定期的に点検してもらうことをおすすめします。
マウスピース矯正は、自分の努力次第でより効果的に進められる治療方法です。毎日の丁寧なケアと適切な管理で、快適に矯正生活を送り、理想の歯並びを目指しましょう。
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