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歯列矯正の流れを徹底解説|初診から保定まで7ステップと装置別の手順

湊 寛明
湊 寛明
この記事の監修者 

歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
https://purerio.tokyo/

矯正は治療に時間がかかるもの。

だからこそ長い治療を乗り越えるためにも、始める前に治療全体の流れをしっかり把握しておくことが大切です。

 

この記事では、歯列矯正の基本的な流れを7ステップで解説するとともに、ワイヤー矯正・マウスピース矯正それぞれの装置別の流れ、治療前に知っておきたいポイント、よくある疑問までまとめてご紹介します。

1. 歯列矯正の基本的な流れ7ステップ

歯列矯正は、初診相談から保定まで大きく7つのステップで進みます。

各ステップの内容と所要時間を把握しておくことで、治療全体のイメージがつかみやすくなり、不安の軽減にもつながります。

ステップ① 初診相談・カウンセリング

歯列矯正の最初のステップは、初診相談(カウンセリング)です。

この段階では、歯科医師に現在の歯並びや噛み合わせの悩みを伝え、矯正に関する疑問を自由に相談できます。

複数の医院で話を聞いて比較検討する方も少なくありません。

 

🦷カウンセリングで主に確認すること

✅ 歯並びや噛み合わせで気になっている点
✅ 矯正を考えたきっかけ(見た目・機能・将来のリスクなど)
✅ これまでの治療歴や持病の有無
✅ 矯正に対する不安や疑問(治療方針、期間、費用等)

ステップ② 精密検査

矯正治療を具体的に進めるようになったら、次に行われるのが精密検査です。

所要時間は約1時間程度が目安です。

歯科医院により検査内容は異なりますが、一般的には下記のような検査が行われます。

 

🦷精密検査の主な内容

✅ レントゲン撮影(顎の骨や歯の根の状態確認)
✅ 口腔内写真・顔貌写真の撮影
✅ 歯型の採取、または口腔内スキャナーによる3Dデータ取得
✅ 噛み合わせや顎の動きの確認
✅ 矯正歯科治療に向けたレントゲン(パノラマレントゲン、セファロ、CT)

 

これらの検査結果をもとに、歯の動かし方や、治療の安全性を詳細に分析します。

見た目だけでなく骨・歯根・噛み合わせまで総合的に判断する必要があるため、検査の結果がでるまでには2〜3週間かかります。

この工程を丁寧に行うことで、無理のない矯正治療につながります。

ステップ③ 診断・治療計画の説明

精密検査の結果が出たら、15分〜20分の診断と治療計画の説明が行われます。

 

🦷主に説明される診断と治療計画

✅ 抜歯の必要性の有無
✅ 使用する矯正装置(ワイヤー・マウスピースなど)
✅ 治療期間の目安
✅ 通院頻度や治療の進め方
✅ 費用や支払い方法

 

この段階は、説明を受けたうえで治療を受けるかどうかを判断する重要なタイミングです。

内容に納得できない場合は無理に進める必要はなく、セカンドオピニオンを検討することも選択肢のひとつです。

初回検診は健康保険適用外となり、費用はクリニックによって異なるため事前に確認しておくと良いでしょう。

ステップ④ 治療前処置

診断と治療計画の説明を受けて治療に同意したら、治療前の処置が始まります。

症状やクリニックによって多少異なりますが、一般的に以下のことを行います。(所要時間:約5分~60分)

 

🦷矯正治療前に行われる主な処置

✅ 虫歯や歯周病の確認と治療
✅ 必要に応じた抜歯
✅ クリーニングや歯磨き指導
✅ 歯型とりやゴムリング挿入

 

矯正治療では歯を大きく動かすため、口の中が健康な状態でなければ安全に進めることができませんので、矯正をスムーズに進めるために欠かせない工程です。

ステップ⑤ 矯正装置の装着

前処置が完了して、矯正装置の装着になります。

 

装置装着の所要時間は約2時間前後が目安です。

装着後は歯が浮くような違和感、噛んだときの軽い痛み、発音や食事のしにくさなどが出ることがありますが、多くの場合、数日〜1週間程度で慣れていきます。

痛みが強いときは鎮痛剤を飲むこともあります。

ステップ⑥ 矯正治療(動的治療)

実際に歯を動かしていく動的治療の期間中は、一般的に月1回程度の定期的な通院で調整しながら少しずつ歯を動かします。

症例や装置によって変わりますが、治療期間は1年〜3年程度が目安です。

 

🦷 通院での確認事項

✅ 歯の動きの確認

✅ 装置の調整または交換

✅ 口腔内の清掃とケアや歯磨き指導

✅ 治療計画の確認と調整など

ステップ⑦ 保定期間

歯並びが整い装置を外した後は、後戻りを防ぐために保定装置(リテーナー)を装着します。

歯を動かした直後は元の位置に戻ろうとする性質があるためリテーナー(保定装置)を使用して歯並びを安定させる必要です。

 

矯正は「装置を外したら終わり」ではなく保定も含めて歯列矯正が完了すると理解しておくことが大切です。

 

🦷 リテーナー装着期間と通院頻度

リテーナーの装着期間:約1〜3年程度(クリニックなどによって異なるが基本的に動的期間と同等かそれ以上の期間が必要なことが多い)
通院頻度:一般的に3ヶ月に1回程度

2. 【装置別】歯列矯正の流れ

歯列矯正は装置の種類によって治療の流れや期間、費用感はさまざまです。

ここでは、ワイヤー矯正とマウスピース矯正について、それぞれの特徴と流れをわかりやすく解説します。

2-1. ワイヤー矯正の流れと特徴

ワイヤー矯正は、歯の表面や裏側にブラケットを装着し、ワイヤーの力で歯を動かす最も歴史のある矯正方法です。

歯科医師がワイヤーの力を細かく調整しながら、段階的に歯を動かします。

 

🦷ワイヤー矯正の基本的な流れ

1. カウンセリング・精密検査・診断
2. 必要に応じた前処置(虫歯治療・抜歯など)
3. 専用の接着剤を使用しブラケットを歯に固定。ワイヤーを通し矯正治療開始
4. 定期的な調整・通院
5. 装置除去後、保定期間へ移行

 

🦷調整頻度の目安

約1〜2週間に1回程度の通院が一般的

 

🦷治療期間と費用の目安

✅ 治療期間:症例によるが約1年〜3年半程度が目安(裏側矯正は長くなりやすい)
✅ 費用の目安:30~170万円が相場(範囲や装置の種類などによって異なる)

2-2. マウスピース矯正の流れと特徴

マウスピース矯正は、透明なマウスピース(アライナー)を段階的に交換しながら歯を動かす矯正方法です。

 

🦷マウスピース矯正の基本的な流れ

1. カウンセリング・精密検査・口腔内スキャン(最近は患者さんの負担が少ないiTeroもある医院もある)
2. 必要に応じた前処置(虫歯・歯周病治療・抜歯など)
3. 治療計画のシミュレーション作成(矯正前にシミュレーションを確認&治療計画が可視化できる)
4. アライナー(マウスピース)の作成
5. 装着・自己管理による治療進行
6. 定期チェック・調整
7. 保定期間へ移行

 

🦷通院頻度の目安

約1か月に1回程度の定期通院が一般的

 

■治療期間と費用の目安

✅ 治療期間:症例にもよるが約1年〜2年半程度が目安
✅ 費用の目安:20~120万円が相場(範囲や症例などによって幅が出る)

 

治療期間や費用は症例によって変動します。前歯だけの歯並びが気になる方は、こちらの記事前歯6本だけの矯正はいくら?費用相場・装置別の違いをわかりやすく解も参考にしてください。

3. 歯列矯正を始める前に知っておきたいポイント

① 歯列矯正は「誰でも同じ流れ・結果」ではない

歯並びの状態や歯の動きやすさ、口腔内の状態は個人差があるため、治療の流れや期間、結果には個人差があります。

 

② 「安さ」「早さ」だけで矯正方法を選ばない

価格やスピードだけを基準に選ぶと、治療トラブルも起きやすく結果的に再治療や追加治療が必要になりコストや治療期間も伸びてしまうことがあります。
自分の歯並びや生活スタイルに合った治療方法かどうかを歯科医師と十分に相談したうえで判断することが大切です。

 

できるだけ安くマウスピース矯正したい!と考えている方は、『安くて早い「ローコストマウスピース(LCM)」の落とし穴!』もあわせて確認しておきましょう。

 

③ 治療期間中の「通院・自己管理」を想定しておく

治療期間中には、定期的な通院や装置の管理などが必要です。
特にマウスピース矯正の場合は装着時間や交換管理を守れるかどうかが治療結果に影響します。

ワイヤー矯正も装置の間に歯垢が溜まりやすいため十分なケアが必要です。

 

④ カウンセリング時に必ず確認しておきたいこと

治療期間の目安とその幅、抜歯の可能性と理由、使用する装置の選択肢、治療中・治療後のリスク(後戻りなど)、保定期間の目安、途中で治療を中断・変更した場合の対応などは事前に確認しておきましょう。

不明点をそのままにせず、納得できるまで説明を受けることが治療後の後悔を防ぐ最大のポイントです。

 

また、マウスピース矯正を検討している方は、サービスごとの料金や特徴、サポート体制の違いも確認しておきましょう。『マウスピース矯正サービスおすすめ7選|特徴・料金・選び方ガイド』もあわせてご覧ください。

 

⑤ セカンドオピニオンも選択肢のひとつ

治療計画に不安が残る、他の選択肢も知りたい場合は、複数の意見を聞くことで自分に合った治療方法や医院を冷静に選びやすくなります。

4. 歯列矯正の流れに関するよくある質問

Q1. 大人と子供で矯正の流れは変わる?

基本的な流れ自体は大人と子供で大きく変わりません。

ただし、治療を始める目的や考え方には違いがあります。

年齢によって適した治療方法や期間は異なるため精密検査と診断が重要です。

 

子供の矯正(小児矯正):顎の成長・発育を利用しながらバランスや歯が並ぶスペースを整える治療が中心
大人の矯正(成人矯正):顎の成長が完了しているため歯の移動そのものが治療の中心

Q2. 矯正装置がつくまでの期間はどれくらい?

初診からおよそ1〜2ヶ月程度が目安です。

前処置が必要な場合や装置の製作に時間がかかる場合は長くなることもあります。

Q3. 歯列矯正の流れの中で抜歯はどの段階で行われる?

多くの場合、精密検査と診断が終わった後、矯正装置を装着する前の段階で行われます。

 

歯をきれいに並べるために十分なスペースを確保できないと判断された場合に抜歯となります。
そのためすべてのケースで抜歯が必要になるとは限りません。

抜歯のタイミングや理由については診断時に説明を受け、不安や疑問があれば遠慮なく確認することが大切です。

 

【合わせて読みたい】

矯正で抜歯は本当に必要?抜歯矯正と非抜歯矯正の違いを徹底解説!

5. まとめ|歯列矯正の流れを理解して、自分に合った治療を選ぼう

歯列矯正は、初診相談から精密検査、診断、装置の装着、動的治療、そして保定まで、いくつもの工程を経て進んでいく長期的な治療です。

 

流れを正しく知らないまま始めてしまうと不安や後悔につながりやすくなります。
また、治療期間や費用、通院頻度、装置の特徴などは症例によって異なるため最終的な判断は精密検査と歯科医師の診断をもとに行う必要があります。

 

ウィ・スマイルでは、全国の提携クリニックでマウスピース矯正の相談が可能です。治療前には3Dシミュレーションで歯並びの変化を確認できるため、矯正後のイメージを持ったうえで治療を検討できます。「まずは話だけ聞いてみたい」「自分の歯並びでも矯正できるのか知りたい」という方は、お近くの提携クリニックへお気軽にご相談ください。

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