- この記事の監修者
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歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
https://purerio.tokyo/

歯がグラグラすると、「このまま抜けるのでは?」「抜歯が必要なのでは?」と不安になりますよね。
歯がグラグラする原因は、歯周病だけではありません。噛み合わせや歯ぎしり、虫歯、歯の根の病気、外傷などが関係しているケースもあります。
原因や進行度によっては、歯周病治療や根管治療、噛み合わせの改善などで歯を残せる可能性もあります。
本記事では、歯がグラグラする主な原因や危険な症状、放置するリスク、治療法、抜歯が必要になるケースまでわかりやすく解説します。
- 1. 歯がグラグラするのは危険?まず確認したい症状チェック
- 1-1. 歯のグラつき具合をセルフチェック
- 1-2. すぐに歯科医院を受診したほうがよい症状
- 2. 歯がグラグラする6つの主な原因
- 2-1. 歯周病で歯を支える骨が減っている
- 2-2. 噛み合わせや歯ぎしりによる負担がかかっている
- 2-3. 転倒や事故で歯に強い衝撃を受けた
- 2-4. 虫歯や歯の根の病気が進行している
- 2-5. 矯正治療により一時的に歯が動いている
- 2-6. 加齢や全身状態の影響を受けている
- 3. 歯がグラグラしても抜歯が必要とは限らない
- 3-1. 歯がグラグラしていても歯を残せるケース
- 3-2. 抜歯が検討されるケース
- 4. 歯がグラグラする状態を放置するとどうなる?
- 4-1. 歯が抜けてしまうリスク
- 4-2. 周りの歯や顎の骨にも悪影響が広がる
- 4-3. 噛み合わせが悪化しさらに歯へ負担がかかる
- 4-4. 全身の健康に影響することもある
- 4-5. 最終的に抜歯が必要になるケースもある
- 5. 歯がグラグラする場合の対処法と治療法
- 5-1. 受診前にすぐできる悪化させない対処法
- 5-2. 歯周病によるグラつきは「歯周病治療」で改善を目指す
- 5-3. 歯ぎしりや食いしばりによる負担は「マウスピース」で軽減する
- 5-4. 噛み合わせの悪さは「咬合調整」や「矯正治療」で改善を目指す
- 5-5. 外傷によるグラつきは「歯の固定処置」を行う
- 5-6. 虫歯や歯の根の病気は「根管治療」などで改善を図る
- 5-7. 加齢や全身疾患が関係する場合は「原因への対応」が重要
- 5-8. 歯を残せない場合は「抜歯後の治療」を検討する
- 6. 歯がグラグラするときによくある質問
- Q1. 歯がグラグラするけれど痛くない場合も受診したほうがいいですか?
- Q2. 歯がグラグラするのは自然に治りますか?
- Q3. 永久歯がグラグラするのは歯周病ですか?
- Q4. 歯がグラグラするときは自分で抜いても大丈夫ですか?
- Q5. 矯正中に歯がグラグラするのは大丈夫ですか?
- 7. まとめ|歯がグラグラしても抜歯せず治療できる可能性がある
1. 歯がグラグラするのは危険?まず確認したい症状チェック

歯がグラグラすると、「このまま抜けてしまうのでは?」と不安になりますよね。
しかし、歯のグラつきには様子を見てもよいケースと、早めに歯科医院を受診したほうがよいケースがあります。
まずは、歯のグラつき具合や危険な症状に当てはまらないか確認してみましょう。
1-1. 歯のグラつき具合をセルフチェック
健康な歯でも、わずかに動く「生理的動揺」と呼ばれる正常な揺れがあります。そのため、少しグラグラするだけで必ず異常とは限りません。
一方で、歯周病や外傷などによって歯を支える骨や組織に問題が生じると、グラつきが大きくなることがあります。
歯科医院では、歯の揺れをMiller分類(動揺度分類)という基準で評価します。
歯のグラつきの目安(Miller分類)
| 動揺度 | グラつきの目安 | 状態 |
|---|---|---|
| 0度 | 生理的動揺のみ(約0.2mm) | 正常範囲の生理的動揺 |
| 1度 | 前後方向に約1mm未満動く | 軽度の動揺 |
| 2度 | 前後方向に約1〜2mm未満動く | 中等度の動揺 |
| 3度 | 前後方向だけでなく上下方向にも約2mm以上動く | 重度の動揺 |
※セルフチェックはあくまで目安です。正確な診断は歯科医師による検査が必要です。
正確な原因や進行度は、歯科医院での検査によって判断されます。
また、子どもの乳歯がグラグラする場合は、生え変わりによる正常なケースがあります。
一方、大人の永久歯がグラグラする場合は、歯周病や噛み合わせ、外傷などが原因となっている可能性があります。
さらに、1本だけグラグラする場合は外傷や歯の根の病気など局所的な原因が考えられますが、複数本がグラグラする場合は歯周病など口腔全体に関わる病気が影響しているケースもあります。気になる症状がある場合は歯科医院で診察を受けましょう。
1-2. すぐに歯科医院を受診したほうがよい症状
歯がグラグラしている場合は、次のような症状がないか確認してください。
- 歯が急にグラグラし始めた
- 強くグラついて噛めない
- 歯ぐきから出血や膿が出ている
- 強い痛みがある
- 顔の腫れや発熱がある
- 転倒や事故で歯をぶつけた
これらの症状は、歯周病や歯の根の感染、歯根破折などが原因となっている可能性があります。
また、顔の腫れや発熱を伴う場合は、感染が広がっているケースも考えられるため、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。
一方で、矯正治療中の軽いグラつきや乳歯の生え変わりによるグラつきは、正常な経過としてみられることがあります。ただし、強い痛みや大きなグラつきがある場合は、自己判断せず担当の歯科医師へ相談してください。
2. 歯がグラグラする6つの主な原因

歯がグラグラする原因は、歯周病だけではありません。歯ぎしりや噛み合わせ、虫歯、外傷、矯正治療など、さまざまな要因が関係しているケースがあります。
ここでは、歯がグラグラする主な原因を6つに分けて解説します。
2-1. 歯周病で歯を支える骨が減っている
歯がグラグラする原因として多いのが、歯周病です。
歯周病は、歯垢に含まれる細菌によって歯ぐきに炎症が起こり、進行すると歯を支える骨である歯槽骨が少しずつ失われる病気です。歯槽骨が減ると歯を支える力が弱くなり、歯がグラグラすることがあります。
特に、以下のような症状がある場合は注意が必要です。
- 歯ぐきから血が出る
- 歯ぐきが腫れている
- 口臭が気になる
- 歯ぐきが下がってきた
- 歯が長く見える
- 歯が浮いたように感じる
厚生労働省のe-ヘルスネットでも、歯を失う大きな原因として歯周病が挙げられています。2018年の全国抜歯原因調査では、抜歯の主原因は歯周病が37%、むし歯が29%、破折が18%とされています。
(参考:健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~)
歯周病は初期段階では痛みが出にくいため、グラつきに気づいたときには痛みがなくても早めに歯科医院で検査を受けましょう。
2-2. 噛み合わせや歯ぎしりによる負担がかかっている
歯ぎしりや食いしばりによって強い力がかかると、歯がグラグラすることがあります。
また、噛み合わせが悪い場合、一部の歯に負担が集中しやすくなります。このような状態は、咬合性外傷と呼ばれることがあります。
特に以下に当てはまる方は注意が必要です。
- 朝起きると顎が疲れている
- 歯ぎしりを指摘されたことがある
- 日中に無意識に歯を噛みしめている
- 詰め物や被せ物がよく外れる
- 一部の歯だけ強く当たる感じがある
さらに、出っ歯・開咬・叢生・過蓋咬合などの歯並びは、特定の歯に負担をかける原因になることがあります。噛み合わせの乱れによって歯磨きがしにくくなると、虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性もあります。
歯がグラグラする背景に噛み合わせの問題がある場合は、歯周病治療だけでなく、噛み合わせの調整や矯正治療が検討されるケースもあります。
2-3. 転倒や事故で歯に強い衝撃を受けた
転倒や事故、スポーツ中の接触などで歯に強い衝撃を受けると、歯がグラグラすることがあります。見た目に大きな欠けや出血がなくても、歯の根や周囲の組織がダメージを受けているケースがあります。
外傷によるグラつきでは、以下のような状態が考えられます。
- 歯の位置がずれている
- 歯が浮いたように感じる
- 噛むと痛い
- 歯ぐきから出血している
- 歯の色が変わってきた
日本外傷歯学会では、歯の外傷は迅速かつ適切な対応によって、良好な治療結果が得られることが多いとされています。受傷後は早めの診察・検査が重要です。歯をぶつけたあとにグラつきがある場合は、自己判断で様子を見ず、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。
(参考:歯の外傷治療ガイドライン)
2-4. 虫歯や歯の根の病気が進行している
虫歯が進行すると歯の内部や根の先まで細菌感染が広がり、歯の根の先に膿がたまったり、歯を支える骨が溶けたりして、歯がグラグラするケースがあります。
歯の根の病気では、以下のような症状が出ることがあります。
- 噛むと痛い
- 歯ぐきにできものがある
- 膿が出る
- 歯が浮いた感じがする
- 過去に神経を取った歯が痛む
また、歯の根にひびが入る歯根破折でも、歯がグラグラすることがあります。
虫歯や根の病気が原因の場合は、根管治療などで改善を目指せるケースもありますが、状態によっては抜歯が検討されることもあります。
2-5. 矯正治療により一時的に歯が動いている
矯正治療中に、歯がグラグラするように感じることがあります。これは、歯が動く過程で一時的に起こる反応のひとつです。
矯正治療では、歯に少しずつ力をかけて移動させます。歯の周囲では骨の吸収と再生が起こり、その過程で歯が不安定に感じることがあります。
特に、マウスピースを交換した直後や、動かす距離が大きい歯では、違和感や軽いグラつきを感じるケースがあります。
ただし、強い痛みが続く場合や歯ぐきの腫れや出血がある場合は、自己判断で装置の使用を中止せず、担当の歯科医師に相談しましょう。
2-6. 加齢や全身状態の影響を受けている
加齢によって歯がグラグラしやすくなると感じる方もいます。ただし、年齢だけで歯が自然にグラグラするわけではありません。
多くの場合は、加齢に伴って歯周病リスクが高まったり、骨量や全身状態の影響を受けたりすることで、歯の支えが弱くなるケースが考えられます。
特に、以下のような状態が関係することがあります。
- 歯周病の進行
- 糖尿病
- 骨粗しょう症
- 喫煙習慣
- ホルモンバランスの変化
- 服用中の薬の影響
厚生労働省のe-ヘルスネットでは、歯周病と糖尿病には双方向の関連があるとされています。また、歯周病は心疾患や慢性腎臓病、呼吸器疾患、骨粗しょう症など、さまざまな全身疾患との関連も報告されています。(参考:健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~)
全身状態が関係している場合は、歯科治療だけでなく、医科と連携して管理することが必要になるケースもあります。歯のグラつきが気になる場合は、口の中だけでなく、生活習慣や持病も含めて歯科医院で相談しましょう。
3. 歯がグラグラしても抜歯が必要とは限らない

歯がグラグラしていると、「もう抜歯するしかないのでは?」と不安になる方も多いでしょう。
しかし、歯がグラグラしているからといって、必ずしも抜歯が必要になるわけではありません。原因や進行度によっては、歯周病治療や根管治療、固定処置などで歯を残せる可能性があります。
まずは「歯を残せるケース」と「抜歯が検討されるケース」の違いを確認しておきましょう。
3-1. 歯がグラグラしていても歯を残せるケース
歯のグラつきがあっても、原因に合った治療で歯を残せるケースがあります。
たとえば、以下のような状態です。
| 状態 | 考えられる治療法 |
|---|---|
| 軽度〜中等度の歯周病 | 歯周病治療・歯石除去・歯周基本治療 |
| 歯の根の先に膿がある | 根管治療 |
| 外傷で一時的に歯が揺れている | 歯の固定処置・経過観察 |
| 噛み合わせの負担が大きい | 咬合調整・マウスピース・矯正治療 |
歯を残せるかどうかは、グラつきの強さだけでは判断できません。歯周ポケットの深さ、歯槽骨の状態、歯の根、噛み合わせなどを歯科医院で確認することが大切です。
3-2. 抜歯が検討されるケース
一方で、歯の状態によっては抜歯が検討されることもあります。
主に、以下のようなケースです。
| 状態 | 抜歯が検討される理由 |
|---|---|
| 重度の歯周病 | 歯を支える骨が大きく失われているため |
| 歯根破折 | 歯の根が割れて保存が難しいため |
| 根の感染が大きい | 治療しても改善が見込めない場合があるため |
| 噛む機能を保てない | 固定しても歯として機能しにくいため |
| 周囲の歯や骨に悪影響がある | 残すことで他の歯に負担がかかる可能性があるため |
ただし、抜歯が検討される状態でも、すぐに諦める必要はありません。治療方法や歯の状態によっては、保存できる可能性があります。
特に、歯並びや噛み合わせの負担が関係している場合は、矯正治療が選択肢になるケースもあります。
他院で抜歯をすすめられた場合でも、「本当に歯を残せないのか」「矯正で改善できる可能性はないのか」を確認したい方は、セカンドオピニオンを検討してみましょう。
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4. 歯がグラグラする状態を放置するとどうなる?

歯がグラグラしていても、痛みがないと「しばらく様子を見よう」と考える方もいるかもしれません。
しかし、原因によっては放置することで症状が進行し、歯を残すことが難しくなるケースがあります。
ここでは、歯のグラつきを放置した場合に考えられるリスクを解説します。
4-1. 歯が抜けてしまうリスク
歯がグラグラする原因が歯周病の場合、放置すると歯を支える骨である歯槽骨がさらに失われる可能性があります。
歯槽骨が減ると歯を支える力が弱くなり、グラつきが強くなることがあります。進行すると、最終的に歯が抜けてしまうケースもあるため注意が必要です。
特に、歯ぐきの腫れや出血、口臭、歯が長く見える症状がある場合は、早めに歯科医院で相談しましょう。
4-2. 周りの歯や顎の骨にも悪影響が広がる
グラグラしている歯を放置すると、その歯だけでなく周りの歯にも影響が出ることがあります。
たとえば、歯周病が進行すると、隣の歯を支える歯ぐきや骨にも炎症が広がる可能性があります。
また、顎の骨が大きく失われると、将来的にインプラントなどの治療が難しくなるケースもあります。「まだ1本だけだから大丈夫」と自己判断せず、早めに原因を確認することが大切です。
4-3. 噛み合わせが悪化しさらに歯へ負担がかかる
歯がグラグラしていると、無意識にその歯を避けて噛むことがあります。すると、別の歯に負担が集中し、噛み合わせのバランスが崩れる可能性があります。
噛み合わせが悪くなると、歯ぎしりや食いしばりの負担が増えたり、ほかの健康な歯までダメージを受けたりするケースもあります。
さらに、歯並びや噛み合わせが乱れると歯磨きがしにくくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まることもあります。
4-4. 全身の健康に影響することもある
歯がグラグラする原因が歯周病の場合、口の中だけでなく全身の健康にも関係することがあります。
歯周病は、糖尿病や心血管疾患、誤嚥性肺炎などとの関連が報告されています。もちろん、歯がグラグラしているからといって、必ず全身疾患につながるわけではありません。
ただし、歯周病を放置すると健康への影響が大きくなる可能性があるため、早めのケアが大切です。
4-5. 最終的に抜歯が必要になるケースもある
歯周病や歯根破折、根の感染などが進行すると、歯を残すことが難しくなる場合があります。
そのようなケースでは、周りの歯や顎の骨を守るために抜歯が検討されることもあります。ただし、歯がグラグラしているからといって、必ず抜歯になるわけではありません。
原因や進行度によって治療法は異なるため、まずは歯科医院で状態を確認してもらいましょう。
5. 歯がグラグラする場合の対処法と治療法

歯がグラグラする場合、原因によって必要な治療は異なります。
ただし、自己判断で放置したり、無理に抜こうとしたりするのは避けましょう。まずは悪化を防ぎながら、できるだけ早めに歯科医院で原因を確認することが大切です。
5-1. 受診前にすぐできる悪化させない対処法
歯がグラグラしているときは、できるだけ歯に負担をかけないことが大切です。
受診までの間は、以下の点を意識しましょう。
- グラグラする歯を指や舌で触らない
- 硬い食べ物を避ける
- 患部で強く噛まない
- 歯ブラシはやさしく当てる
- 歯間ブラシやフロスは無理に使わない
- 出血や腫れがある場合は早めに受診する
- 喫煙している場合は控える
痛みや腫れがある場合は、患部を外側から冷やすと一時的に楽になることがあります。
ただし、冷やして症状が落ち着いても、原因が改善したわけではありません。歯のグラつきがある場合は、早めに歯科医院で診察を受けましょう。
5-2. 歯周病によるグラつきは「歯周病治療」で改善を目指す
歯周病が原因で歯がグラグラしている場合は、歯周病治療で改善を目指します。
歯周病治療では、原因となる歯垢や歯石を取り除き、歯ぐきの炎症を抑えることが基本です。
歯科医院では、スケーリングやルートプレーニングによって、歯の表面や歯周ポケット内の汚れを除去します。あわせて、毎日のブラッシング方法を見直し、歯垢がたまりにくい状態を保つことも大切です。
歯のグラつきが強い場合は、噛み合わせの調整や歯の固定を行うことがあります。重度の歯周病では、歯周外科治療や歯周組織再生療法が検討されるケースもあります。
5-3. 歯ぎしりや食いしばりによる負担は「マウスピース」で軽減する
歯ぎしりや食いしばりが原因の場合は、歯にかかる力を減らす治療が行われます。
代表的なのが、就寝中に装着するナイトガードです。ナイトガードは、歯ぎしりや食いしばりによる過剰な力から歯を守る目的で使われます。
歯や顎関節への負担を軽減し、歯のグラつき悪化を防ぐために役立つことがあります。
また、日中に上下の歯を無意識に接触させることがある場合は、癖を改善する指導を行うこともあります。症状によっては、噛み合わせの調整を併用するケースもあります。
5-4. 噛み合わせの悪さは「咬合調整」や「矯正治療」で改善を目指す
噛み合わせが悪いと、一部の歯に強い負担がかかり、歯がグラグラしたり、歯周病が悪化しやすくなったりする場合があります。
特定の歯だけ強く当たっている場合は、咬合調整によって噛み合わせを整えることがあります。詰め物や被せ物の高さが合っていない場合は、その調整が必要になるケースもあります。
また、歯並びや噛み合わせの乱れが原因の場合は、矯正治療が選択肢になることもあります。
出っ歯・開咬・叢生・過蓋咬合などで歯に負担が集中している場合は、マウスピース矯正やワイヤー矯正によって負担の分散を目指せる可能性があります。ただし、歯周病が進行している場合は、先に歯周病治療を行う必要があります。
なお、矯正治療を検討する際は、安さや早さだけで選ばないことも大切です。噛み合わせや歯周病の状態を十分に確認しないまま進めると、思わぬトラブルにつながる可能性があります。ローコストマウスピース矯正を検討している方は、事前にリスクや注意点も確認しておきましょう。ローコストマウスピース矯正のリスクと注意点はこちら
5-5. 外傷によるグラつきは「歯の固定処置」を行う
転倒や事故で歯がグラグラしている場合は、歯の状態を確認したうえで固定処置を行うことがあります。
固定処置では、グラつく歯を隣の歯と固定し、周囲の組織が回復するのを待ちます。見た目に大きな異常がなくても、歯の根や神経にダメージを受けているケースがあります。そのため、歯をぶつけたあとにグラつきがある場合は、早めの受診が必要です。
神経の損傷が疑われる場合は、経過観察や追加の治療が必要になることもあります。また、歯の根が大きく割れている場合は、抜歯が検討されるケースもあります。
5-6. 虫歯や歯の根の病気は「根管治療」などで改善を図る
虫歯や歯の根の病気が原因で歯がグラグラしている場合は、感染を取り除く治療が必要です。
歯の根の先に膿がたまっている場合は、根管治療が行われることがあります。根管治療では、感染した神経や細菌を取り除き、根管内を洗浄・消毒します。その後、薬剤を詰めて密封し、再感染を防ぎます。
症状が改善すると、歯を支える骨の回復が期待できるケースもあります。ただし、感染が大きく広がっている場合や歯根破折がある場合は、外科治療や抜歯が検討されることもあります。
5-7. 加齢や全身疾患が関係する場合は「原因への対応」が重要
加齢や全身疾患が関係している場合は、口の中だけでなく体の状態も含めて確認することが大切です。
年齢を重ねると歯周病のリスクが高まり、歯を支える組織が弱くなることがあります。また、糖尿病などの全身疾患は、歯周病の進行に関係する場合があります。このようなケースでは、歯周病治療や定期的なメンテナンスを継続することが重要です。必要に応じて、歯科と医科が連携しながら治療を進めることもあります。
「年齢のせい」と自己判断せず、原因に合わせた管理を行いましょう。
5-8. 歯を残せない場合は「抜歯後の治療」を検討する
重度の歯周病や歯根破折などで歯を残すことが難しい場合は、抜歯が必要になることがあります。その場合は、抜歯後の治療についても考える必要があります。
抜歯後の主な選択肢には、インプラント・ブリッジ・入れ歯があります。
抜歯後にマウスピース矯正を検討する場合は、装着を始めるタイミングや治療期間、抜歯後の隙間がどのように閉じるのかも気になるポイントです。
詳しくは、【マウスピース矯正の抜歯後はどうなる?装着タイミング・治療期間・隙間の対処法を徹底解説!】も参考にしてください。
歯が抜けた部分を放置すると、噛み合わせが崩れたり、周囲の歯に負担がかかったりする可能性があります。どの治療法が合うかは、顎の骨の状態や周囲の歯、費用、希望によって異なります。歯を残せない場合でも放置せず、歯科医師と相談しながら治療法を選びましょう。
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6. 歯がグラグラするときによくある質問
歯がグラグラすると、痛みの有無や抜歯の必要性など、不安に感じることが多いでしょう。
ここでは、歯がグラグラするときによくある質問を紹介します。
Q1. 歯がグラグラするけれど痛くない場合も受診したほうがいいですか?
はい、痛みがなくても受診をおすすめします。
歯周病は、初期から中等度の段階では痛みが出にくいことがあります。そのため、「痛くないから大丈夫」と思って放置すると、歯を支える骨が減り、グラつきが進行する可能性があります。
歯ぐきの腫れや出血、口臭、歯が長く見える症状がある場合は、早めに歯科医院で相談しましょう。
Q2. 歯がグラグラするのは自然に治りますか?
原因によっては、自然に落ち着くケースもあります。
たとえば、子どもの乳歯の生え変わりや、矯正治療中の軽いグラつきは、正常な範囲で起こることがあります。
一方、大人の永久歯がグラグラする場合は、歯周病や噛み合わせ、虫歯、外傷などが関係している可能性があります。
自然に治ると自己判断せず、原因を確認することが大切です。
Q3. 永久歯がグラグラするのは歯周病ですか?
永久歯がグラグラする原因として、歯周病は代表的なもののひとつです。
歯周病が進行すると、歯を支える歯槽骨が減り、歯がグラグラすることがあります。ただし、永久歯のグラつきは歯周病だけが原因ではありません。
歯ぎしりや食いしばり、噛み合わせの悪さ、虫歯、歯の根の病気、外傷などが関係している場合もあります。正確な原因は検査しないと判断できないため、早めに歯科医院で確認しましょう。
Q4. 歯がグラグラするときは自分で抜いても大丈夫ですか?
大人の歯がグラグラしている場合、自分で抜くのは避けましょう。
無理に抜こうとすると、強い痛みや出血、感染、歯ぐきや骨へのダメージにつながる可能性があります。
特に奥歯は根が複数あることも多く、自己判断で抜くのは危険です。抜いたほうがよいか、治療で残せるかは歯の状態によって異なります。
グラグラして気になる場合は、自分で触りすぎず歯科医院で相談しましょう。
Q5. 矯正中に歯がグラグラするのは大丈夫ですか?
矯正中は、歯が動く過程で一時的にグラグラすることがあります。
ワイヤー矯正やインビザラインなどのマウスピース矯正では、歯に少しずつ力をかけて移動させます。そのため、軽い揺れや違和感は正常な反応として見られることがあります。
ただし、強い痛みが続く、大きく揺れている、噛めない、歯ぐきが腫れている場合は注意が必要です。不安な症状がある場合は、自己判断で装置の使用を中止せず、担当の歯科医師に相談しましょう。
7. まとめ|歯がグラグラしても抜歯せず治療できる可能性がある

歯がグラグラする原因は、歯周病だけではありません。噛み合わせや歯ぎしり、虫歯、外傷、歯の根の病気などが関係しているケースもあります。
歯の状態や原因によっては、歯周病治療や根管治療、噛み合わせの改善などで歯を残せる可能性があります。
一方で、放置するとグラつきが悪化し、抜歯が必要になることもあるため、早めに歯科医院で相談することが大切です。
特に、歯並びや噛み合わせの悪さが歯への負担になっている場合は、矯正治療が選択肢になるケースもあります。
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