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安くて早い「ローコストマウスピース(LCM)」の落とし穴!

湊 寛明
湊 寛明
この記事の監修者 

歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
https://purerio.tokyo/

マウスピース矯正を始めたい!
でも、いろんなブランドがありすぎて、一体どれがいいの?と迷っているみなさん。

 

ローコストマウスピース(以下、LCM)」という言葉を聞いたことがありますか?

 

SNSやホームページを見ると「お手頃な価格」で、「ほとんど歯医者さんに通わずに済む」し、
気になっている「前歯」だけ「短期間で治療」できると書いてあるから、気軽にやってみようかなと思いますよね。

 

でも、ちょっと待って!

 

そんな「LCM」には、思った通りに歯が動かなかったなどのリスクが潜んでいます。

 

今から10年ほど前、矯正先進国アメリカでLCMは若者たちを中心に大流行。

しかし、今ではすべてが倒産・廃業・営業停止になってしまっています。

 

日本を代表する、矯正治療の専門ドクターの学術団体「公益社団法人 日本矯正歯科学会」でも、
そのリスクについて「警告」ともいえる強いメッセージを発しています。

 

せっかくお金と時間をかけて矯正したのに、歯が動かなかった…なんて、つらすぎますよね。

 

今回詳しく説明しているので、しっかり読んで、失敗して後悔することがないようにしましょう。

ローコストマウスピースって何?

そもそも「ローコストマウスピース」ってどんなマウスピース矯正だと思いますか?

 

その名称から、低価格なマウスピース矯正だと思われるかもしれませんが、
特徴は料金だけではありません。


・歯医者さんにほとんど通わなくてよい
・「前歯」を中心とした矯正(軽度~中等度)
・最短で2~3ヶ月で治療完了

 

このような特徴をホームページやSNS等でアピールしてるところが多いです。

 

また「インビザライン」等の世界的に信頼されているマウスピース矯正でなく、
自社でマウスピースを製作しているのが特徴です。

 

一見、安くて手軽で短期間というと、私にピッタリと思って、飛びつきたくなりますが、
実は大きな問題があります。

 

それは「自分の理想とする歯並びにならない」「思った通りに動かない
噛み合わせが悪くなってしまった」「顎がカクカク鳴るようになってしまった
顎が開かなくなってしまった」などの問題が起こっていることです。

日本矯正歯科学会も、リスクを指摘!

矯正治療における日本を代表する学術団体である「公益社団法人 日本矯正歯科学会」でも、

2019年の時点ですでに、このような強いメッセージを発しています。

 

・誤ったマウスピース型製品の使用は予期せぬ大きな問題を引き起こす可能性がある。

 

・患者さんご自身の判断で、製品を使用し歯の移動を行うことは、歯科医学的にも非常に危険であるため絶対に避けてください

 

(2019年6月5日 公益社団法人 日本矯正歯科学会 ポジションステートメント マウスピース型矯正装置による治療に関する見解)

 

いかがでしょうか?

 

自分だけの判断で、誤ったマウスピース矯正を行うことは危険な行為であり、絶対に止めましょうという見解を述べています。

誤ったマウスピース矯正をすると、歯並びはどうなるか?

それでは、「誤ったマウスピース型矯正装置」を使用すると、どうなるか?

 

まず予想されるのが「期待通りに、歯が動かない」ことが考えられます。

せっかくお金と時間をかけて、矯正治療を行っても、何年たっても「歯が動かない」ケースもあります。
その責任は誰がとってくれるのでしょう?

 

そして、本来よかった「噛み合わせ」まで悪くなってしまうかもしれません。

たとえば、気になっている「前歯だけ」歯並びを整えようとすると、

実際には予期せぬ方向に奥歯がズレてしまうといった健康被害も多数報告されています。

 

日本矯正歯科学会も、指摘しています。

 

長期の治療期間を経ても適正な移動結果が得られない等の不具合が生じる可能性がある

 

(2022年7月15日 公益社団法人 日本矯正歯科学会 ポジションステートメント マウスピース型矯正装置による治療に関する見解 第2班)

 

矯正先進国アメリカでの「ローコストマウスピースの実態」をご紹介します。

 

 

アメリカのLCMはほぼすべて倒産!

ローコストマウスピース」はそもそも「低価格」「通院不要」の手軽さから、

日本より先にアメリカで大流行したものでした。

 

デジタル技術の向上や3Dプリンターの登場を背景に、

さまざまな企業が参入しました。
「Smile Direct Club」「Candid」「Byte」等、数十社以上のローコストマウスピースメーカーが存在しました。

 

しかし、今ではそれらの会社はすべて倒産・廃業・営業停止しています。

安い、早いで若者たちがローコストマウスピースに飛びついたものの、

結局「歯が動かなかった」「噛み合わせが悪くなった」などの健康被害が続出。

なかには訴訟問題にまで発展した企業もあり、LCM企業はビジネスを続けることができなくなったのです。

 

このアメリカの例が示すように、LCMと呼ばれるような「安くて、手軽で、自分でできて、歯医者さんに通わずに済む」マウスピースはとても危険だということが分かっていただけたのではないでしょうか。

 

正しい知識をもって、失敗しない矯正を!

ここまで読んできたみなさん。誤解してほしくないのですが、

マウスピース矯正そのものが良くない治療なのではありません。

マウスピース矯正の中にはローコストマウスピースと呼ばれるような、「歯が動かない」「噛み合わせが悪くなってしまう」リスクが高い矯正治療法があるということです。

 

したがって、正しい知識で、適切な矯正治療を行ってほしいと思います。

 

最も大切なことは、矯正治療の経験豊富な歯科医師に「適切な診察、検査、分析、診断、治療経過の確認」を行ってもらい、「マウスピース矯正」治療を行うことです。

 

以下に、マウスピース矯正の選び方のアドバイスをまとめます。

 

決して「値段だけ」で決めないこと。

自分の「歯の状態」に合った治療法を選ぼう。

治療実績が「豊富な」矯正医がいるクリニックで治療しよう。

信頼できる「マウスピースメーカー」を使用しているクリニックで治療しよう。

世界3大メーカーは以下となります。

 

 ・インビザライン

 ・シュアスマイル

 ・クリアコレクト

 

 

マウスピース矯正ならなんでもよい、どこで行っても同じだと思わずに、

正しいマウスピース矯正治療を行ってください!

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