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片方の顎が痛いときは何科を受診する?原因・危険な症状・対処法を解説

湊 寛明
湊 寛明
この記事の監修者 

歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
https://purerio.tokyo/

「片方の顎が痛いけれど、何科を受診すればいいの?」
「顎関節症なのか、親知らずなのか分からない…」
「放っておいても治る?」

 

このような不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

 

この記事では、片方の顎が痛いときに受診すべき診療科をはじめ、考えられる原因放置してはいけない危険な症状心筋梗塞との見分け方受診までの対処法について詳しく解説します。

 

「何科を受診すればいいのか分からない」「すぐ病院へ行くべき症状なのか知りたい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。

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1. 片方の顎が痛いときは何科を受診すればいい?

片方の顎が痛い場合は原因によって受診すべき診療科が異なりますが、多くは口の周囲に原因があるため歯科・歯科口腔外科の受診が一般的です。

 

ここでは、症状ごとに適した受診先をわかりやすく解説します。

1-1. 片方の顎が痛い場合は歯科・口腔外科が第一選択になるケースが多い

片方の顎が痛いとき、「整形外科?」「耳鼻咽喉科?」「内科?」と迷う方も少なくありません。

しかし、顎の痛みの原因は顎関節や歯、歯ぐき、噛む筋肉など、お口の中やその周囲にあるケースが多いため、まずは歯科・歯科口腔外科へ相談するのがおすすめです。

 

特に次のような病気では、歯科・歯科口腔外科が第一選択となります。

 

主な原因 特徴的な症状
顎関節症 口を開けると痛い
顎がカクカク鳴る
口が開きにくい
親知らずの炎症 奥歯や歯ぐきが腫れる
片側だけズキズキ痛む
虫歯・歯周病の悪化 歯の痛みや歯ぐきの腫れが顎まで広がる
噛み合わせの異常 食いしばりや片側だけで噛む癖により顎へ負担がかかる

 

原因が分からないまま複数の診療科を受診するよりも、まずは口腔内全体を評価できる歯科・歯科口腔外科で診察を受けることで、必要に応じて適切な診療科へ紹介してもらえるため、結果的に早期診断・早期治療につながります。

1-2. 症状別受診科フローチャート

顎の痛みは症状によって原因が異なるため、受診する診療科も変わります。
以下を目安にすると、自分に合った受診先を判断しやすくなります。

 

症状 考えられる原因 受診先
口を開けると痛い・顎が鳴る 顎関節症、親知らず、虫歯、歯周病 歯科・歯科口腔外科
食事中だけ顎の下が腫れて痛い 唾石症、唾液腺炎 耳鼻咽喉科
ピリピリした痛みのあと発疹が出た 帯状疱疹 皮膚科
電気が走るような激しい痛み 三叉神経痛 神経内科・脳神経外科
胸痛・息切れ・冷や汗を伴う 狭心症・心筋梗塞(放散痛) 循環器内科・救急外来
高熱・急激な腫れ・呼吸しづらい 口底蜂窩織炎など重症感染 救急外来

 

特に、食事をすると顎の下だけが急に腫れて痛みしばらくすると治まる場合は、唾液の通り道に石が詰まる「唾石症」が疑われるため、耳鼻咽喉科の受診が適しています。

 

また、ピリピリ・チクチクした痛みの数日後に赤い発疹や水ぶくれが現れた場合帯状疱疹の可能性があります。抗ウイルス薬は発疹出現後72時間以内に開始することが重要とされるため、できるだけ早く皮膚科を受診しましょう。

 

さらに注意したいのが、顎の痛みと同時に胸の圧迫感や息切れ冷や汗などがあるケースです。これは心筋梗塞や狭心症による「放散痛」の可能性があり、命に関わることもあります。このような症状がある場合は自己判断せず、すぐに救急要請や循環器内科の受診を検討してください。

 

また、高熱・急激な腫れ・飲み込みづらさ・呼吸のしづらさがある場合は、口底蜂窩織炎など気道を塞ぐ危険な感染症の可能性があり、緊急対応が必要です。

2. 片方の顎が痛い主な原因とは?

片方の顎が痛い原因は顎関節症だけでなく、親知らずの炎症や食いしばり、唾液腺の病気、神経の異常などさまざまな要因が考えられます。

 

ここでは、原因ごとの特徴を踏まえながら、片方の顎が痛くなる代表的な原因について解説します。

2-1. 顎関節症・親知らず・食いしばりが原因のケース

片方の顎が痛くなる原因として最も多いのは、顎関節や歯、その周囲の筋肉に問題が起きているケースです。

①顎関節症

顎関節症とは、上顎と下顎をつなぐ関節や、その間にあるクッションの役割をする「関節円板(かんせつえんばん)」、さらに顎を動かす筋肉に負担がかかることで起こる病気です。

 

代表的な症状には次のようなものがあります。

✔ 口を開けると痛い
✔ 顎が「カクッ」「ジャリジャリ」と鳴る
✔ 口が開けにくい
✔ 食事で噛むと痛む

 

顎関節症は、歯ぎしりや食いしばり、頬杖、片側だけで噛む癖、猫背やスマートフォンを見るときの前かがみ姿勢など、日常生活の習慣が積み重なることで発症することも少なくありません

 

②親知らずの炎症

親知らずが斜めや横向きに生えていたり、歯ぐきに半分埋まった状態になっていたりすると、その周囲に細菌がたまりやすくなります。

 

その結果、「智歯周囲炎(ちししゅういえん)」と呼ばれる炎症が起こり、
✔ 奥歯の周囲がズキズキ痛む
✔ 顎まで痛みが広がる
✔ 歯ぐきが腫れる
✔ 口が開けにくくなる

 

などの症状が現れることがあります。

 

炎症が強くなると顎の骨や周囲の組織へ感染が広がることもあるため、痛みや腫れが続く場合は早めに歯科・歯科口腔外科を受診しましょう。

 

③歯ぎしり・食いしばり

睡眠中の歯ぎしりや、仕事・家事に集中しているときの無意識の食いしばりも、片方の顎が痛くなる原因になります。

 

特に「TCH(歯列接触癖)」と呼ばれる、上下の歯を常に接触させる癖がある人は、咬筋(こうきん)や側頭筋などの咀嚼筋が常に緊張した状態となり、筋肉疲労による痛みが生じやすくなります。

 

朝起きたときに顎がだるい片側だけ筋肉痛のような痛みがある場合は、食いしばりが関係している可能性があります。

 

④噛み合わせの問題

噛み合わせが悪い場合も、片方の顎だけに負担が集中しやすくなります。

 

例えば、

✔ 歯並びが乱れている
✔ 抜けた歯をそのまま放置している
✔ いつも同じ側ばかりで噛んでいる

 

といった状態では、左右の筋肉や顎関節への負荷に偏りが出てきます。

長期間その状態が続くと、顎関節症や筋肉の炎症につながることもあるため、噛み合わせに違和感がある場合は歯科で相談することをおすすめします。

 

 

噛み合わせの乱れは、顎への負担だけでなく、骨格や歯並びのバランスが関係していることもあります。

特に下顎が前に出ている「しゃくれ(下顎前突)」では、噛み合わせに影響を及ぼすケースもあるため、気になる方はあわせて確認してみましょう。

顎が出てる(しゃくれ)の原因や治療法はこちら

2-2. 顎関節症以外に考えられる病気一覧

片方の顎の痛みは、顎関節症以外の病気が原因になっていることもあります。
次の表は、代表的な病気と特徴、受診先をまとめたものです。

 

病気 主な特徴 受診先
唾石症 食事中だけ顎の下が急に腫れて痛み、食後は落ち着く 耳鼻咽喉科
唾液腺炎・リンパ節炎 顎の下の腫れ・押すと痛い・発熱を伴うことがある 耳鼻咽喉科・内科
帯状疱疹 ピリピリした痛みの後に赤い発疹や水ぶくれが出る 皮膚科
三叉神経痛 電気が走るような激しい痛みが数秒〜数分続く 神経内科・脳神経外科
巨細胞性動脈炎 50歳以上で噛むと顎が疲れる・頭痛・視力障害を伴う 膠原病内科・リウマチ内科など

唾石症・唾液腺炎

唾石症は、唾液が流れる管に石が詰まる病気です。

 

食事をすると唾液の分泌が増えるため、

・食事中だけ顎の下が腫れる
・エラの下が強く痛む
・食後しばらくすると症状が軽くなる

という特徴があります。

 

また、細菌やウイルスによる唾液腺炎では、発熱や腫れを伴うこともあります。

帯状疱疹

帯状疱疹は、水ぼうそうのウイルスが再活性化して起こる病気です。

 

最初は片側だけ、“ピリピリ”や“チクチク”焼けるような痛みを感じ、その数日後に赤い発疹や水ぶくれが現れます。

抗ウイルス薬は発疹が出てから72時間以内に開始することで効果が高まるため、早めの受診が大切です。

三叉神経痛

三叉神経痛では、

 

・電気が走るような激痛
・洗顔や歯磨き、食事をきっかけに突然痛む
・数秒〜数分で治まる

といった特徴があります。

 

虫歯と勘違いされることもありますが、歯科治療をしても改善しない場合は神経の病気が隠れている可能性があります。

巨細胞性動脈炎

50歳以上の方で、

 

・食べ物を噛んでいると顎が疲れる
・こめかみの頭痛
・見えにくさや視力低下
がある場合は、「巨細胞性動脈炎」という血管の病気が原因の可能性があります。

 

放置すると視力障害や失明につながることもあるため、これらの症状がある場合は早急に医療機関を受診してください

 

片方の顎の痛みは、症状だけでは原因を判断できないことも少なくありません。痛みが長引く場合や悪化している場合は自己判断せず、まずは歯科・歯科口腔外科で相談し、必要に応じて適切な診療科を紹介してもらいましょう。

3. 片方の顎が痛いときに放置してはいけない危険な症状

片方の顎の痛みは、顎関節症や親知らずの炎症など比較的よく見られる原因で起こることが多い一方で、重い感染症や全身疾患が隠れているケースもあります。

 

特に、高熱や急激な腫れ、呼吸や飲み込みに異常がある場合は、放置すると命に関わることもあるため注意が必要です。

 

ここでは、早急な受診が必要な「危険なサイン(レッドフラッグ症状)」と、救急受診を検討すべきケースについて解説します。

3-1. レッドフラッグ症状チェックリスト

片方の顎が痛い場合でも、次のような症状があるときは、できるだけ早く医療機関を受診しましょう

 

✔ 高熱(38℃以上)がある
悪寒や全身のだるさもある場合は、感染が広がっている恐れがあるため注意が必要です。

 

✔ 呼吸が苦しい・息がしづらい
「ゼーゼー」「ヒューヒュー」と音がする、息苦しくて横になれないなどの症状がある場合は、速やかに救急外来を受診してください。

 

✔ 飲み込みづらい・よだれが止まらない
食事ができないほどの嚥下障害がある場合は、緊急性が高い症状です。

 

✔ 顎や首が急激に腫れてきた
数時間〜1日程度で急速に腫れが広がる場合は、細菌感染が進行している可能性があります。

 

✔ 口がほとんど開かない
食事や会話が難しいほど口が開かない場合は、自己判断せず受診しましょう。

 

✔ 強い痛みが続いている
痛みが数日以上続く場合や、夜眠れないほど強い場合も医療機関で原因を調べてもらうことが大切です。

3-2. すぐに救急受診を検討した方がよいケース

片方の顎が痛い場合でも、次のような症状を伴うときは、通常の外来を待たずに救急受診を検討してください

 

呼吸に異常がある

✔ 息苦しい
✔ 呼吸をするとゼーゼー・ヒューヒューと音がする
✔ 呼吸が浅く苦しい

 

飲み込めない・話しづらい

✔ つばが飲み込めない
✔ 水も飲めない
✔ 舌が腫れて話しづらい

 

顎から首にかけて急速に腫れている

短時間で腫れが広がる場合は、口底蜂窩織炎など重篤な感染症の可能性があります。
放置すると気道閉塞や敗血症につながることもあるため、速やかな治療が必要です。

 

38℃以上の高熱や強い寒気がある

高熱に加えて、
✔ 強い悪寒
✔ 意識がぼんやりする
✔ 全身の倦怠感が強い

 

といった症状がある場合は、感染症が全身へ広がっている可能性があります。

 

顎の痛みとともに胸の痛みや息切れがある

顎の痛みが、狭心症や心筋梗塞など心臓の病気による「放散痛」で現れることもあります。

 

特に、
✔ 胸の圧迫感
✔ 左肩や左腕の痛み
✔ 冷や汗
✔ 動悸
✔ 息切れ

 

などを伴う場合は、命に関わる病気のサインである可能性があるため、ためらわず救急車を呼ぶことも検討してください。

 

「顎が痛いだけだから大丈夫」と自己判断して放置すると、重い病気の発見が遅れてしまうことがあります。不安な症状がある場合は早めに医療機関へ相談し必要に応じて救急受診を行いましょう

4. 片方の顎の痛みは心筋梗塞のサインの場合もある?

片方の顎が痛いと、「顎関節症かな」「親知らずが原因かも」と考える方が多いでしょう。

 

しかし、まれに心筋梗塞や狭心症など、心臓の病気が原因となって顎に痛みを感じることがあります。

これは「放散痛(ほうさんつう)」と呼ばれる現象で、痛みの原因が顎ではなく、別の臓器にあることが特徴です。

 

ここでは、放散痛の仕組みと、心筋梗塞を疑うべき症状について解説します。

4-1. 放散痛(関連痛)とは?

放散痛(関連痛)とは、実際に異常が起きている場所とは異なる部位に痛みを感じる現象です。

 

例えば心臓に異常が起きているにもかかわらず、顎や歯、首、肩、左腕などに痛みが現れることがあります。
これは、脳が内臓から伝わる強い痛みを正確に区別できず「顎や肩が痛い」と誤って認識してしまうためと考えられています。

 

顎関節症などによる痛みとの違いを判断する目安として、次のような特徴があります。

 

放散痛が疑われる特徴 説明
姿勢を変えても痛みが変わらない 顎を動かしたり押したりしても痛みが変化しにくい
顎を押しても痛くない 顎関節や筋肉そのものに異常がないことが多い
全身症状を伴う 吐き気・冷や汗・息切れ・胸の圧迫感などを伴うことがある

 

自分で見分けることが難しいケースもあるため、胸の症状や全身症状を伴う場合は自己判断せず医療機関を受診することが大切です。

4-2. 顎の痛みと一緒に胸痛や息切れがある場合は要注意

顎の痛みだけでなく、胸の痛みや息切れなどが同時に現れている場合は、心筋梗塞や狭心症の可能性も考えられます

 

特に次のような場面で顎の痛みが出る場合は注意が必要です。

 

⚠ 朝起きた直後
⚠ 階段を上ったとき
⚠ 重い荷物を持ち上げたとき
⚠ 少し歩いただけで息が切れるとき

 

このように心臓へ負担がかかるタイミングで、

・顎が締め付けられるように痛む
・ツーンとした違和感がある
・歯が浮くような感覚がある

といった症状が現れることがあります。

 

「顎が痛いだけ」と思っていても、普段とは違う痛み方をしている場合や、胸の違和感・息切れ・冷や汗などの全身症状を伴う場合は、重大な病気が隠れている可能性があります

 

不安を感じたときは自己判断せず、速やかに救急外来や循環器内科を受診しましょう。

5. 片方の顎が痛いときの対処法

片方の顎が痛いときは、原因によって適切な対処法が異なります。

 

ここでは、受診までの応急処置として実践できる方法と、避けるべき行動について解説します。

5-1. 冷やした方がよいケース

顎に炎症が起きている場合は患部を冷やすことで炎症や腫れ、痛みの軽減が期待できます。
特に次のような症状がある場合は、冷却を試してみるとよいでしょう。

 

・顎や関節の周囲が赤く腫れている
・患部が熱を持っている
・ズキズキと脈打つような痛みがある
・転倒や打撲などの外傷を負った直後

 

冷やす際は、保冷剤や氷のうをタオルで包む、または冷たい濡れタオルを使用し、1回10〜20分程度を目安に当てます。長時間冷やし続けると血流が悪くなることがあるため、適度に休憩を挟みながら行うことが大切です。

 

なお、高熱や急激な腫れ、呼吸のしづらさなどを伴う場合は、セルフケアだけで様子を見ず、速やかに医療機関を受診してください。

5-2. 温めた方がよいケース

炎症が落ち着いており、筋肉の緊張や血流の悪さが原因と考えられる場合は、患部を温めることで痛みが和らぐことがあります。

 

次のような症状がある場合は、温める方法が適しています。

 

・顎全体がだるい
・鈍い痛みが続いている
・口を開けたときに筋肉がつっぱるように痛む
・朝起きたときに顎がこわばる
・歯ぎしりや食いしばりが原因と考えられる

 

温める方法としては、40〜45℃程度の蒸しタオルを顎に当てるのがおすすめです。
1回あたり10〜20分程度を目安に温めることで血流が促進され、咬筋(こうきん)や側頭筋などの緊張が和らぎやすくなります。

 

また、温めた後に無理のない範囲でゆっくり口を開け閉めするなど、軽い顎のストレッチを取り入れると、筋肉の柔軟性を保ちやすくなります。

5-3. やってはいけないセルフケア

顎の痛みを早く改善したいからといって、自己流の対処を行うと症状を悪化させることがあります

特に次のような行動は避けましょう。

 

✔ 強いマッサージをする
✔ 無理に口を大きく開ける
✔ 炎症があるのに温める
✔ 市販の鎮痛薬だけで長期間様子を見る

 

セルフケアはあくまでも受診までの応急処置です。

症状が改善しない場合や悪化する場合は早めに専門医へ相談し、原因に応じた治療を受けることが大切です。

6. 片方の顎が痛いときによくある質問

片方の顎の痛みに関しては、「なぜ片側だけ痛くなるの?」「自然に治ることもある?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。

 

ここでは、受診前によくある質問とその回答をまとめました。症状の特徴を理解し、受診の目安として参考にしてください。

6-1. 左右どちらかだけ顎が痛くなるのはなぜ?

片方の顎だけが痛くなるのは、左右どちらか一方に負担が偏っていることが主な原因です。

 

例えば、次のような生活習慣が続くと、片側の顎関節や筋肉に負担が集中しやすくなります。

✔ いつも同じ側ばかりで食べ物を噛んでいる
✔ 頬杖をつく癖がある
✔ 横向き寝やうつぶせ寝が多い
✔ 歯ぎしりや食いしばりの癖がある
✔ 噛み合わせに左右差がある

 

このような状態では、よく使う側の咬筋(こうきん)や側頭筋などの咀嚼筋が疲労し、筋肉痛のような痛みや顎関節への負担が蓄積していきます。

 

また、親知らずの炎症や虫歯歯周病なども片側だけに起こることが多いため、左右どちらか一方だけ痛むケースは珍しくありません。

 

痛みが数日で改善しない場合や、口が開けにくい、腫れや発熱を伴う場合は、歯科・歯科口腔外科を受診して原因を調べてもらいましょう。

6-2. 顎の痛みは自然に治る?

軽い筋肉疲労や一時的な顎への負担が原因であれば自然に改善することもあります。

 

例えば、

・あくびをしたあとに少し痛む
・硬い食べ物を食べた翌日に違和感がある
・一時的な食いしばりで顎がだるい

 

といったケースでは、顎を休ませたり、適切なセルフケアを行ったりすることで、1〜2週間程度で症状が落ち着くことがあります。

 

ただし、「そのうち治るだろう」と自己判断で放置すると、症状が長引いたり悪化したりすることがあります。不安な症状がある場合は、早めに専門医へ相談することが大切です。

7. まとめ|片方の顎が痛いときは原因を見極めて適切な診療科を受診しよう

片方の顎が痛い場合は、顎関節症や親知らずの炎症、食いしばり、噛み合わせの問題など、歯科・口腔外科で対応するケースが多くまずは歯科・歯科口腔外科を受診することが一般的です。

 

一方で、食事中だけ顎の下が腫れる場合は唾石症、発疹を伴う場合は帯状疱疹、胸の痛みや息切れを伴う場合は狭心症や心筋梗塞など、ほかの診療科での治療が必要となる病気が隠れていることもあります。

また、高熱や急激な腫れ、呼吸困難、飲み込みづらさなどの症状がある場合は、重篤な感染症の可能性もあるため、速やかな受診が必要です。

 

「そのうち治るだろう」と自己判断して放置すると症状が悪化したり治療が長引いたりすることもあります。痛みが続く場合や原因が分からない場合は、早めに医療機関へ相談し、適切な診断を受けることが大切です。

 

顎の痛みは、噛み合わせや歯並びが関係しているケースも少なくありません。特に、顎関節症や食いしばり、片側だけで噛む癖などが原因となっている場合は、矯正治療によって負担の軽減が期待できることもあります。

 

噛み合わせや歯並びが原因で顎への負担がかかっている場合は、矯正治療によって改善が期待できるケースもあります。マウスピース矯正を検討している方は、サービスごとの特徴も比較してみましょう。

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「この顎の痛みって噛み合わせが原因なのかな?」
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という方は、一人で悩まず、まずは専門の歯科医師に相談してみましょう。早めに原因を明らかにすることが、症状の改善と将来のお口の健康につながります。

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