- この記事の監修者
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歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
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子どもの歯がなかなか抜けないと、「このままで大丈夫なの?」「何か問題があるのでは?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。周りの子と比べて遅いと、つい心配になってしまうものです。
この記事では、歯が抜けるのが遅い原因や注意すべきサイン、家庭でできる対処法までをわかりやすく解説します。お子さんの成長を安心して見守るための参考にしてみてください。
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- 1. 歯が抜けるのが遅い子は大丈夫?目安と個人差
- 1-1. 乳歯が抜けるはじめる平均時期(5〜7歳目安)
- 1-2. 個人差が大きく、遅くても問題ないケースが多い
- 1-3. 注意が必要なケース(受診目安)
- 2. 歯が抜けるのが遅い主な原因
- 2-1. 永久歯の成長が遅れている
- 2-2. 顎の成長がゆっくりなケース
- 2-3. 永久歯がない(先天性欠如)
- 2-4. 永久歯が歯ぐきに埋まっている(埋伏歯)
- 2-5. 乳歯の根が溶けにくい場合
- 3. 歯が抜けないまま放置するとどうなる?
- 3-1. 永久歯の生え方に影響する
- 3-2. 歯並びが乱れる可能性
- 3-3. 噛み合わせへの影響
- 3-4. その他のリスク(衛生面・健康面)
- 4. 歯が抜けるのが遅いときの対処法
- 4-1. 自宅で様子を見るべきケース
- 4-2. 無理に抜かない方がいい理由
- 4-3. 歯科医院でできる検査・処置
- 4-4. 受診すべき具体的な目安
- 5. 歯が抜けるのが遅い子は身長や成長と関係ある?
- 5-1. 成長スピードと歯の生え変わりの関係
- 5-2. 身長が低いと遅れるって本当?
- 5-3. 個人差として考えるべきポイント
- 6. 歯が抜けるのが遅い子に親ができるサポート
- 6-1. 食事や生活習慣で気をつけること
- 6-2. 不安になりすぎないための考え方
- 6-3. 定期検診の重要性
- 7. まとめ|歯が抜ける時期は個人差が大きく、焦らなくてOK
1. 歯が抜けるのが遅い子は大丈夫?目安と個人差

まずは一般的な目安を知り、焦らずに見守るための判断基準を整理していきましょう。
1-1. 乳歯が抜けるはじめる平均時期(5〜7歳目安)
乳歯から永久歯への生え変わりは、一般的に6歳前後から始まるとされています。この時期になると、顎の骨の中で永久歯が成長し、その刺激で乳歯の根が少しずつ溶かされていきます。根を失った乳歯がグラグラし始め、最終的に抜け落ちるのが生え変わりのメカニズムです。
一般的に、以下のような順番で進むことが多いとされています。
■抜ける順番の目安
下の前歯(中切歯):6〜7歳頃
上の前歯(中切歯):7〜8歳頃
その後、前歯から奥歯へと順次生え変わっていきます。
1-2. 個人差が大きく、遅くても問題ないケースが多い
歯の生え変わりには大きな個人差があり、平均的な時期から1〜2年程度の遅れであれば、基本的には問題ないケースがほとんどです。歯の成長は身長や体重の増え方と同じように、お子さん自身の体の成長スピードと密接に関わっているためです。
例えば、一般的に男の子よりも女の子の方が生え変わりの時期が早い傾向にあるほか、両親の生え変わりが遅かったという遺伝的な要因が影響することもあります。
もし生え変わりがゆっくりであっても、お子さんが痛みや腫れを訴えていなければ、過度に心配せず「大切に準備をしている時期」として見守ってあげることが大切です。
1-3. 注意が必要なケース(受診目安)
基本的には見守って良い場合が多いものの、お口の環境によっては歯科医院でのチェックが必要なサインもあります。
具体的な受診の目安としては、「9歳を過ぎても上の前歯が抜けない」場合です。
また、以下のようなケースも専門的な判断が必要なタイミングです。
二重歯列:乳歯が抜けないまま、永久歯が後ろ(舌側)や横から重なって生えてきたとき。
左右の大きな差:右側は抜けたのに左側が半年〜1年以上経っても抜ける気配がないなど、左右で極端な差があるとき。
痛みや腫れ:グラグラしている部分の歯茎が赤く腫れたり、食事の際に激しい痛みを感じたりしているとき。
これらの心配がある場合、早めにレントゲン撮影などの精密検査を受けることが安心に繋がります。
2. 歯が抜けるのが遅い主な原因

乳歯がなかなか抜けないのには、いくつかの具体的な原因が考えられます。
多くはお子さんの成長ペースによるものですが、なかには歯科医院でのサポートが必要なケースもあります。
何が原因で生え変わりが止まっているのか、その代表的な理由を詳しく見ていきましょう。
2-1. 永久歯の成長が遅れている
歯の生え変わりのスピードは、身体の成長速度と密接に関係しています。身長や体重の増え方に個人差があるのと同様に、永久歯が育つ速さも一人ひとり違うため、平均的な時期より遅れることもあるでしょう。
永久歯は、顎の骨の中で成長しながら乳歯の根っこを溶かして吸収し、その刺激で乳歯を押し出すように生えてきます。このプロセス自体がゆっくりのお子さんの場合、7歳や8歳を過ぎてからようやく最初の歯が抜け始めることもあります。
両親や兄弟も生え変わりが遅かったという場合は、遺伝的な傾向として「ゆっくりさん」である可能性が高いと考えられます。
2-2. 顎の成長がゆっくりなケース
顎の成長がゆっくりな場合も、歯の生え変わりが遅くなる原因のひとつです。
永久歯は顎の骨の中で成長しながら、表に出てくる準備を進めていますが、顎の発育が十分でないと、歯が並ぶためのスペースが確保できません。その結果、永久歯がスムーズに生えてこられず、生え変わりのタイミングが遅れることがあります。
また、顎や歯の成長には、日々の栄養状態や生活習慣も大きく関係しています。
例えば、栄養バランスが偏った食生活が続くと、歯や顎の発育が十分に進まず、生え変わりの時期に影響を与える可能性があります。
2-3. 永久歯がない(先天性欠如)
意外に多い原因の一つが、生まれつき永久歯が作られていない「先天性欠如(せんてんせいけつじょ)」です。日本小児歯科学会の調査によれば、約10人に1人という比較的高い確率でお子さんにこの傾向が見られると報告されています。
通常であれば、永久歯が乳歯の根っこを溶かす刺激を与えますが、永久歯が存在しないとその刺激が起こらないため、乳歯は抜けるきっかけを失って残り続けます。特に前から2番目や5番目の歯で起こりやすいのが特徴です。
この場合は、残った乳歯を「一生ものの歯」として大切に持たせるか、将来的なインプラントや矯正を検討するかといった、長期的な計画を立てる必要があります。
2-4. 永久歯が歯ぐきに埋まっている(埋伏歯)
永久歯が顎の骨や歯ぐきの中に埋まったまま、自力で生えてこられない状態を「埋伏歯」といいます。
通常、乳歯は下から生えてくる永久歯に押されることで根が溶け、自然に抜けていきますが、埋伏歯の場合はその動きが起こらず、乳歯が長く残ることがあります。
原因としては、歯の生えるスペースが不足しているほか、余分な歯(過剰歯)や歯の腫瘍(歯牙腫)などが進路を塞いでいるケースもあります。
この場合、歯茎を少し切開してあげるなどの処置が必要になるケースが多いため、レントゲンでの早期確認が欠かせません。
2-5. 乳歯の根が溶けにくい場合
乳歯の根がうまく溶けないことも、生え変わりが遅れる原因のひとつです。
通常は、下から生えてくる永久歯に押されることで乳歯の根が少しずつ吸収されていきますが、永久歯の位置がずれていると、この働きが十分に起こらないことがあります。
また、隣同士の乳歯がくっついている場合や、根の形が複雑な場合も、スムーズに溶けにくくなる傾向があります。
さらに、過去の転倒や虫歯などが影響し、乳歯と顎の骨が癒着しているケースでは、自然に抜けにくくなることもあります。
3. 歯が抜けないまま放置するとどうなる?
生え変わりが遅れるだけでなく、将来の健康にまで関わる可能性があるため、放置した場合に起こりうる影響を正しく理解しておくことが大切です。
3-1. 永久歯の生え方に影響する
乳歯がなかなか抜けずに残っていると、後から生えてくる永久歯の位置に影響を与えることがあります。
本来の位置にスペースが確保できないため、内側や外側にずれて生える「異所萌出」や、乳歯と永久歯が並ぶ「二重歯列」になるケースも見られます。
また、永久歯がうまく出てこられず、歯ぐきの中に埋まったままになる可能性もあります。
3-2. 歯並びが乱れる可能性
乳歯が適切な時期に抜けないと、永久歯が並ぶスペースが不足し、歯並びが乱れる原因になります。特にガタガタの歯並び(叢生)が定着しやすくなり、見た目だけでなくケアのしやすさにも影響します。
また、大人になってから乳歯が抜けると全体のバランスが崩れ、将来的に矯正治療が必要になるケースもあります。
3-3. 噛み合わせへの影響
乳歯が残ったままだと、噛み合わせのバランスが崩れることがあります。
特定の歯だけが先に当たる状態になると、顎や歯に偏った負担がかかり、歯の位置がずれたり歪みが生じたりする原因になります。
さらに、噛む力がうまく分散されないことで咀嚼効率が下がり、消化への影響や顎の発育に関わる可能性もあります。
3-4. 虫歯や歯肉炎のリスク増加
抜けずに残った乳歯は、虫歯や歯ぐきのトラブルにつながることがあります。乳歯は永久歯よりも弱く、虫歯になりやすく進行も早いため注意が必要です。
また、ぐらついた状態が続くと歯と歯ぐきの間に汚れがたまりやすく、細菌感染によって炎症や痛みが起こることもあります。日常のケアと早めの対応が大切です。
4. 歯が抜けるのが遅いときの対処法

お子さんの歯がなかなか抜けないとき、ご家庭でどこまで様子を見てよいのか、いつ歯科医院に相談すべきか迷われることもあるでしょう。
ここでは、具体的な対処法と判断のポイントを詳しく解説します。
4-1. 自宅で様子を見るべきケース
歯がグラグラしているものの痛みや腫れがない場合は、無理に抜こうとせず自然に抜けるのを待つのが基本です。
歯の生え変わりには個人差が大きく、1〜2年程度の差であれば問題ないことも多くあります。お子さん自身が舌や指で軽く触れる程度であれば問題ありませんが、無理に力を加えず、見守る姿勢が大切です。
4-2. 無理に抜かない方がいい理由
ぐらついているからといって無理に乳歯を抜くと、歯の根が歯ぐきの中に残ってしまうことがあります。
また、まだしっかりくっついている歯を引き抜くことで歯ぐきを傷つけたり、細菌が入り込んで炎症を起こすリスクもあります。
さらに、その後に生えてくる永久歯に悪影響を与える可能性もあるため、自然に抜けるのを待つことが重要です。
4-3. 歯科医院でできる検査・処置
歯科医院ではレントゲン検査によって、永久歯の有無や位置、向きなどを確認することができます。状態に応じて、必要であれば安全に配慮した抜歯や、歯ぐきを整える処置が行われます。
また、顎のスペースが不足している場合には、将来の歯並びを考えた予防的な矯正治療を提案されることもあります。
診断の結果、必要であれば以下のような専門的な処置が行われます。
適切な抜歯:麻酔を使用して、痛みを抑えながら安全に乳歯を取り除きます。
萌出(ほうしゅつ)促進:歯茎が厚くて歯が出てこられない場合、表面をわずかに切開して通り道を作ります。
予防矯正・スペース確保:顎の大きさが足りない場合には、装置を使ってスペースを広げ、永久歯が綺麗に並ぶための土台を整えます。
保隙(ほげき)装置:乳歯が早く抜けすぎてしまった場合に、隣の歯が倒れ込んでこないようスペースを維持します。
4-4. 受診すべき具体的な目安
ただ待つだけでなく、以下のような具体的なサインが見られたときは、早めに歯科医師の診察を受けることが推奨されます。
早期に原因を特定することで、将来的な歯並びのトラブルを最小限に抑えられるからです。
9歳を過ぎても前歯が抜けない:平均より大幅に遅れている場合は、何らかの萌出障害が隠れている可能性があります。
二重歯列(2枚歯):乳歯が残ったまま、永久歯が後ろや横から重なって生えてきたとき。
左右の大きなズレ:片方は抜けたのに、反対側が半年〜1年以上経っても抜ける気配がないとき。
痛みや腫れの持続:2週間以上グラグラしているのに抜けず、食事のたびに痛がったり、歯茎が赤く腫れたりしているとき。
これらの症状は、ご家庭での判断が難しいケースがほとんどです。
「これくらいで相談してもいいのかな?」と迷わずに、検診を兼ねて気軽に専門医のアドバイスを受けることが、お子さんの健やかな歯の成長を守る第一歩となります
5. 歯が抜けるのが遅い子は身長や成長と関係ある?

実際には、歯の生え変わりは全身の成長とある程度関係があるものの、個人差が大きく一概には判断できません。
このセクションでは、成長との関係や考え方のポイントをわかりやすく解説します。
5-1. 成長スピードと歯の生え変わりの関係
歯の生え変わりは、体の成長と同じように一人ひとりペースが異なります。永久歯は顎の骨の中で成長し、乳歯の根を溶かしながら生えてくるため、そのスピードは全身の発育とも関係しています。
また、遺伝や性別、栄養状態なども影響し、一般的には女の子の方が早い傾向があります。多少の差であれば心配しすぎる必要はありません。
5-2. 身長が低いと遅れるって本当?
身長が低いからといって、必ずしも歯の生え変わりが遅れるわけではありません。ただし、栄養不足などがある場合は、歯だけでなく体全体の成長にも影響する可能性があります。
また、まれにホルモンバランスの異常などが関係するケースもあるため、複数の歯の生え変わりが大きく遅れている場合は、歯科や医療機関で相談することが大切です。
5-3. 個人差として考えるべきポイント
歯の生え変わりには大きな個人差があり、1〜2年程度の違いであれば問題ないとされています。周りの子と比べて遅く感じることがあっても、その子なりの成長ペースで進んでいるケースがほとんどです。
大切なのは、焦らず見守ることと、気になる変化があれば早めに確認することです。お子さんにも安心できる言葉で伝えてあげましょう。
6. 歯が抜けるのが遅い子に親ができるサポート

お子さんの歯の生え変わりがゆっくりだと、親として「何かしてあげられることはないか」と考えることもあるでしょう。実は、ご家庭でのちょっとした習慣や心の持ちようが、お子さんの健やかな歯の成長を支える大きな力になります。
ここでは、親御さんが今日から実践できるサポートについて詳しく解説します。
6-1. 食事や生活習慣で気をつけること
歯の生え変わりをサポートするためには、日々の食事や生活習慣を整えることが大切です。無理に抜こうとするのではなく、自然な成長を後押しする意識を持ちましょう。
■咀嚼(そしゃく)を促す工夫
よく噛むことで歯ぐきに適度な刺激が加わり、乳歯が自然に抜けやすくなることがあります。歯ごたえのある食材を取り入れたり、しっかり噛んで食べる習慣をつけたりすることで、食事中に自然と抜けるケースも見られます。
■栄養面でのサポート
歯や顎の健やかな発育には、バランスの良い食事が欠かせません。特にカルシウムやビタミンD、たんぱく質などの栄養素は重要とされています。栄養状態が整うことで、歯の生え変わりもスムーズに進みやすくなります。
■食事の姿勢
食事中の姿勢も、顎の成長に影響する要素のひとつです。背筋を伸ばし、正しい姿勢で食べることで、噛み合わせや顎のバランスが整いやすくなります。日頃から姿勢を意識することが、将来的な歯並びにもつながります。
6-2. 不安になりすぎないための考え方
歯がなかなか抜けないと心配になるものですが、必要以上に不安を感じる必要はありません。
「まだ抜けないね」と焦るのではなく、「大人の歯が準備をしているよ」と前向きに伝えてあげることが大切です。
また、歯が抜けたときにはしっかり褒めてあげることで、お子さんにとって安心できる経験につながります。
6-3. 定期検診の重要性
歯科医院での定期検診は、歯の生え変わりの状態を正しく把握するうえで重要です。レントゲン検査により、見えない部分の永久歯の位置や数を確認できるため、将来的なトラブルの早期発見につながります。
また、生えたての永久歯は虫歯になりやすいため、クリーニングやフッ素塗布などの予防ケアを受けることも大切です。
7. まとめ|歯が抜ける時期は個人差が大きく、焦らなくてOK
歯の生え変わりの時期は、お子さん一人ひとりで異なり、多少遅れているように見えても多くは個人差の範囲内とされています。まずは成長のペースを見守りながら、必要以上に心配しすぎないことが大切です。
一方で、永久歯の成長の遅れや顎の発育、歯の位置などが影響して、生え変わりがスムーズに進まないケースもあります。特に、長期間抜けない、永久歯がずれて生えている、痛みや腫れがあるといった場合には、注意が必要です。
歯の生え変わりは、将来の歯並びや噛み合わせにも関わる大切な時期です。気になる症状がある場合は、早めに歯科医院で相談しておくと安心です。
また、「将来の歯並びが心配」「できるだけ目立たない方法で整えたい」と考えている方は、マウスピース矯正という選択肢もあります。
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