- この記事の監修者
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歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
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「口内に水ぶくれができたけど、このまま放置しても大丈夫?」などと不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
一口に水ぶくれといっても、その原因はウイルスや疾患などさまざまです。市販薬を使用しても症状が改善するとは限らないため、口内に異常を感じた場合は早めに歯科医院で相談することが大切です。
この記事では、口内にできる水ぶくれの種類や原因、水ぶくれができたときの注意点などについて解説します。代表的な水ぶくれである粘液嚢胞(ねんえきのうほう)の症状や治療法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
- 1. 口内の水ぶくれのおもな7つの種類と原因
- 1-1. 口内炎
- 1-2. 粘液嚢胞(ねんえきのうほう)
- 1-3. 血腫
- 1-4. フィステル
- 1-5. 歯周膿瘍(ししゅうのうよう)
- 1-6. ヘルペス
- 1-7. 手足口病
- 2. 透明で痛くない口内の水ぶくれは「粘液嚢胞」?原因と治療法
- 2-1. 粘液嚢胞の症状
- 2-2. 粘液嚢胞の原因
- 2-3. 粘液嚢胞の治療法
- 3. 口内に水ぶくれができたときの注意点
- 3-1. 自分で潰さない
- 3-2. 刺激を与えない
- 3-3. 口内を清潔に保つ
- 3-4. 感染拡大に気を付ける
- 3-5. 感染拡大に気を付ける
- 4. 口内に水ぶくれなどの異常がある場合は早めに歯科医院へ
- 5. まとめ|口内の水ぶくれは歯科医院で早めの処置を
1. 口内の水ぶくれのおもな7つの種類と原因

口内にできる水ぶくれは粘膜の内部に液体がたまることで生じるもので、医学的には「水疱(すいほう)」と呼ばれます。ウイルスや火傷、すり傷、自己免疫性疾患など、水ぶくれができる原因はさまざまです。
口内に透明や白色、赤色などの水ぶくれができた場合、病気が関係しているケースもあります。そのため、水ぶくれができたら種類や原因を早期に把握し、適切に対処することが重要です。
ここでは、口内にできる水ぶくれの7つの種類と、その原因を紹介します。
1-1. 口内炎
口内炎は、頬の内側や歯茎など口内の粘膜に起きる炎症の総称です。誤って口内を噛むなどの物理的刺激やストレスによる免疫低下、ウイルス感染などが原因で生じるとされています。
粘膜の表面が白くなる、ただれているように見えるといった症状のほか、水ぶくれができることもあります。
口内炎は多くの場合、数日~2週間ほどで自然に治るケースが一般的です。症状が長引く場合は別の原因も考えられるため、早めに歯科医院や医療機関で相談することをおすすめします。
歯列矯正中にできる口内炎の対処法や予防法については、以下の記事で詳しく解説しています。
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1-2. 粘液嚢胞(ねんえきのうほう)
粘液嚢胞とは、口内の噛み傷などが原因で唾液腺が傷付き、粘膜内部に唾液がたまって生じる水ぶくれのような症状です。
見た目は透明や白っぽい色をしていることが一般的ですが、粘膜の厚さなどによっては青みがかって見えるケースもあります。多くの場合、誤って唇や頬の内側を噛むなどの外傷がきっかけとなって発症します。
粘液嚢胞は痛みをともなわないことが多く、時間の経過とともに小さくなったり、再び膨らんだりする場合がある点が特徴です。
原因や治療法については、次の見出しで詳しく解説します。
1-3. 血腫
血腫は、口内の外傷や噛みしめなどによって粘膜の下を流れる血管が傷付き、血液がたまって生じる水ぶくれです。見た目は赤色や暗赤色をしており、強い痛みをともなうことはあまりありません。
多くの場合は自然に治るため、口内の血腫が気になっても触ったり、無理に潰したりしないようにしましょう。
ただし、痛みを感じるときや腫れが見られるときは細菌などによる感染症が疑われるため、歯科医院などの受診をおすすめします。
1-4. フィステル
フィステルとは、歯の根の先にたまった膿が外へ排出される際に歯茎にできる水ぶくれです。おもに虫歯や歯の根の感染(根尖性歯周炎)による炎症が原因で発症します。
見た目は白っぽい色をしており、体調によっては痛みを感じることもあります。口臭の原因になることも少なくありません。フィステルは自然に治らないため、見つけたら早めに歯科医院で根管治療や歯周病治療などを受けることが大切です。
1-5. 歯周膿瘍(ししゅうのうよう)
歯周膿瘍は歯周病が原因で歯茎の内部に膿がたまって起こる水ぶくれで、白色や黄褐色をしています。
症状としては歯茎が腫れて痛みを感じることが多く、場合によっては発熱や倦怠感をともなうこともあります。悪化すると歯が抜ける場合もあるため、症状に気付いたらなるべく早く歯科医院で治療を受けることが重要です。
歯科医院での治療では、抗菌薬の処方や患部を切開して膿を出す消炎手術などの処置を行ないます。
1-6. ヘルペス
ヘルペスは、ヘルペスウイルスが原因で起こる感染症です。口内に限らず、身体のどこにでもできる可能性があります。
唇やその周辺にできる口唇ヘルペスは赤色をした水ぶくれで、痛みをともなうのが特徴です。水ぶくれが破裂すると潰瘍に発展する場合があり、感染拡大にもつながるため、なるべく破らないように注意しましょう。
症状が表面上治まっても体内にはヘルペスウイルスが潜伏し続け、疲労やストレス、寝不足などで免疫力が低下した際に再発することがあるため、注意が必要です。発症した場合は早めに医療機関を受診することが大切です。
1-7. 手足口病
手足口病は、コクサッキーウイルスやエンテロウイルスへの感染が原因で起こる病気で、子どもが夏にかかりやすいことで知られています。
ウイルスに感染してから3~6日ほどの潜伏期間を経て、口内や手足に水ぶくれや発疹が現れます。特効薬はなく、発熱や痛みなどの症状を和らげる対症療法を行ないながら自然回復を待つのが一般的です。
基本的には軽症ですが、まれに脳炎や髄膜炎などの合併症が起こることもあります。高熱や嘔吐などの症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
出展:厚生労働省「手足口病」
2. 透明で痛くない口内の水ぶくれは「粘液嚢胞」?原因と治療法

口内にできた水ぶくれが透明で痛みもほとんどない場合は、粘液嚢胞の可能性があります。
ここでは、口内にできる水ぶくれのなかでも代表的な粘液嚢胞の症状・原因・治療法について解説します。
2-1. 粘液嚢胞の症状
粘液嚢胞は、おもに下唇の裏側や頬の内側、舌の下、口の底などにできます。なかでも、口の底にできる粘液嚢胞は「ガマ腫」と呼ばれ、舌下腺という大唾液腺が傷付くことで生じます。
大きさは5mm程度が一般的ですが、10mmを超えることも珍しくありません。触るとやわらかく、表面はなめらかでドーム型に膨らんでいるのが特徴です。
粘液嚢胞は自然にしぼんで小さくなったとしても、再び膨らむなど繰り返し発生しやすい点に注意が必要です。
2-2. 粘液嚢胞の原因
粘液嚢胞が発生するおもな原因は、唇や頬の内側を誤って噛んでしまうなどの物理的な刺激です。
こうした刺激によって口内に無数にある小さな唾液腺や、唾液のとおり道(導管)が傷付くと、唾液が正常に排出されずに粘膜の下にたまり、水ぶくれのように膨らんで粘液嚢胞が形成されるのです。
粘液嚢胞ができたときに「ストレスがたまっているせいかもしれない」と考える方もいるかもしれませんが、ストレスそのものが直接的な原因になるわけではありません。
しかし、ストレスによって食いしばりや歯ぎしりが増え、唇や頬の内側を噛みやすくなる環境が生まれたり、口内環境が悪化したりすることで、結果的に粘液嚢胞ができやすくなる可能性があります。
2-3. 粘液嚢胞の治療法
粘液嚢胞の症状は繰り返しやすいため、気になる場合は歯科医院などを受診するのがおすすめです。自分で潰したり刺激を加えたりすると、症状が悪化する恐れもあるため、自己流での処置は控えましょう。
粘液嚢胞で受診を検討したほうがよい目安となるのは、以下のような状態です。
✔ 1~2週間経っても改善しない
✔ 痛みを感じる
✔ 日常生活に支障をきたす
粘液嚢胞の治療方法は、外科的手術による嚢胞と唾液腺の摘出が一般的です。
3. 口内に水ぶくれができたときの注意点

口内に水ぶくれができた場合はむやみに触らず、適切に対処することが早期治癒につながります。
ここでは、口内に水ぶくれができたときに気を付けるべきポイントを紹介します。
3-1. 自分で潰さない
口内の水ぶくれが気になっても、自分で潰すことは避けましょう。水ぶくれを無理に潰すと、傷口から細菌が入り込んで炎症が悪化したり、感染が広がったりする恐れがあります。
もし誤って水ぶくれが破れてしまった場合はそれ以上刺激を加えることは避け、患部を清潔に保ちながら様子を見ましょう。痛みが強くなるなど症状が悪化している場合は、すぐに歯科医院や医療機関で相談することをおすすめします。
3-2. 刺激を与えない
口内の水ぶくれは、強い刺激が加わると炎症が悪化したり、痛みが生じたりすることがあります。
そのため、水ぶくれができたときには冷たい・熱い・辛い・酸っぱい飲食物はなるべく避け、刺激を与えないよう注意しましょう。
また、食事の際に急いで食べると口のなかを噛みやすくなるため、ゆっくりと食べることが大切です。
食事中に頬の内側などを噛んでしまうことが多い場合は、患部とは反対側の歯で噛むようにするなどの工夫も効果的です。
3-3. 口内を清潔に保つ
口内環境が悪いと症状がさらに悪化する恐れがあるため、口のなかはなるべく清潔に保つことが重要です。
ただし歯磨きの際には、患部を強くこすらないように注意しましょう。痛みがある場合は毛先のやわらかい歯ブラシを使うと、刺激を抑えやすくなります。
刺激の強い洗口液は症状を悪化させる可能性があるため、使用はあまりおすすめできません。違和感がある場合は水やぬるま湯でやさしくうがいをする程度にとどめるとよいでしょう。
さらに、バランスの取れた食生活も口内環境を整えるうえで重要です。果物や野菜、魚などの食品から必要な栄養を摂取し、免疫力を高めて口腔内の健康維持を図りましょう。
口内を清潔に保つための正しいブラッシング方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
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3-4. 感染拡大に気を付ける
ヘルペスや手足口病など、ウイルス感染が原因で口内に水ぶくれができている場合は、周囲の人に感染を広げないように注意する必要があります。感染予防のため、手洗いやうがいを徹底するとともに、タオルや食器などを家族と共有しないようにしましょう。
また、普段からできるだけマスクをし、皮膚の接触などを減らすよう配慮することが大切です。
3-5. 市販薬は応急処置にとどめる
口内炎や口唇ヘルペスなどに対しては市販薬が販売されていますが、使用しても症状が改善するとは限りません。水ぶくれの原因によっては、自己判断で市販薬を使用することで症状が悪化したり、副作用が現れたりする場合もあります。
口内に水ぶくれができた原因を自分で見極めるのは難しいため、症状が長引く場合には早めに医療機関を受診し、医師へ相談することをおすすめします。
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4. 口内に水ぶくれなどの異常がある場合は早めに歯科医院へ

口内に水ぶくれなどの異常が見られる場合、自己判断で対処するのは避け、歯科医院で相談することが大切です。
口内の水ぶくれには粘液嚢胞やヘルペス、歯周膿瘍などの種類があり、それぞれ治療法も異なります。
また、自己免疫性疾患が原因で「天疱瘡(てんぽうそう)」「類天疱瘡(るいてんぽうそう)」などの水ぶくれが生じることもあり、この場合は専門的な診断と治療が必要です。
口内にできた水ぶくれに痛みがある場合やウイルス性が疑われる場合などは、早めに歯科医院を受診しましょう。
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5. まとめ|口内の水ぶくれは歯科医院で早めの処置を
口内にできる水ぶくれには粘液嚢胞やフィステルなどの多様な種類があり、対処法もそれぞれ異なります。水ぶくれを見つけたら、なるべく刺激を与えないように注意し、早めに歯科医院を受診して適切な治療を受けましょう。
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