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親知らず抜歯後は歯磨きしないほうがいい?正しいタイミングと安全なケア方法を徹底解説

湊 寛明
湊 寛明
この記事の監修者 

歯科医師。医療法人社団ピュアスマイル理事長。インビザライン ブラックダイヤモンドドクター。インビザライン世界サミット23万人いるインビザラインドクターの中からトッププロバイダーの1人に選出。
https://purerio.tokyo/

親知らずを抜歯したあと、特に抜歯当日は傷口が不安定な状態のため、何をして良くて、何をしてはいけないのかという判断がつきにくいという方は多いでしょう。
中でも歯磨きをしてもいいのか?、してもいいなら抜歯後いつからOKなのか?という疑問を持つ方はいるでしょう。

 

本記事では、親知らず抜歯後の歯磨きについてや、口内のケアの仕方などを紹介します。正しいケアを知ることで治りを早め、痛みのトラブルを予防できます。焦らず、安心して回復へ向かうための参考にしてください。

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1. 親知らずを抜いた後、歯磨きは「しない方がいい」って本当?

抜歯後は誰もが「いつから磨いていいの?」「磨かないと不衛生では?」と迷いますよね。しかし、抜歯後すぐは歯磨きをしない方がいいと言われることがあります。

まず、なぜ「磨かないほうが良い」と言われることがあるのか、その理由を紹介します。

1-1. 抜歯直後は血餅を守ることが最優先

親知らずを抜いた直後、傷口には「血餅(けっぺい)」と呼ばれる血の塊ができます。

これは皮膚のかさぶたと同じ役割を持ち、傷を外部刺激から守り治癒を促すための非常に重要な存在です。

しかし、抜歯後すぐに歯磨きや強いうがいをすると、この血餅が剥がれてしまうことがあります。血餅が取れると骨がむき出しになり、ドライソケットという強烈な痛みを伴う炎症が起こる場合もあります。通常の抜歯後の痛みとは比較にならないほど強いため、歯科治療の中でも特に避けたいトラブルのひとつです。

そのため抜歯直後は “歯磨きをしない時間” がむしろ治癒を守る大切な時間となります。

1-2. 抜歯当日は患部を避けて磨く

血餅が取れないようにとはいえ、親知らず抜歯当日でも、抜歯した部分以外であれば歯磨きは可能です。ただし、傷口に歯ブラシが当たると痛みや出血を引き起こすため、患部は絶対に触れないよう注意が必要です。
口腔内を清潔に保つことは、感染症の予防にもつながります。抜歯部分を避け、優しくブラッシングをして口の中を整えておくことはむしろ治癒にとって効果的です。

 

また、抜歯から2〜3時間ほどはまだ麻酔が残っています。麻酔が効いている間に歯磨きをすると、感覚が鈍くなっているため誤って歯茎や傷口を傷つけてしまう恐れがあります。
抜歯当日に歯磨きをする場合は、麻酔が完全に切れてからそして患部からできるだけ距離を保って優しくブラッシングしましょう。

2. 親知らず抜歯後の歯磨きはいつからできる?再開の目安

親知らず抜歯後の歯磨き再開は、焦らないことが何より重要です。傷の治癒には段階があり、それぞれの時期に適したケアをすることで痛みや腫れを最小限にできます。

 

抜歯当日〜抜糸後までの「時期別の磨ける範囲と注意点」を表にしました。

 

時期歯磨きの可否ケアのポイント注意点
抜歯当日✖ 患部は磨かない水で軽くすすぐ程度強いうがい・刺激を避ける
翌日~3日目○ 周囲のみOK患部を避けてやさしく磨く歯磨き粉は低刺激タイプを少量に
5日~7日目○ 通常ケアへ移行やわらかいブラシで丁寧に痛み・出血があれば休む
抜歯後○ 完全再開OK通常の歯磨き・洗口液も可力を入れすぎないよう注意

抜歯当日:抜歯部分の歯磨きや強いうがいは控える

抜歯当日にもっとも重要なのは、血餅を守ること。抜歯部分への刺激は避け、食後のうがいも軽くすすぐ程度にしましょう。患部以外は磨いてOKですが、前述の通り麻酔が切れてから始めるのが安心です。

 

抜歯翌日〜3日目:患部以外をやさしく磨く

翌日〜3日目にかけては、出血や腫れが徐々に落ち着いてくる時期です。基本的には抜歯部分を避け周囲の歯だけを軽くブラッシングします。歯磨き粉はなくても問題ありませんが、使いたい場合は低刺激タイプ(ノンミント・低発泡など)を選びましょう。

 

5日目〜7日目:刺激を避けつつ通常のケアに戻す

5〜7日目になると、傷口の表面が徐々にふさがってきます。この段階であれば、やわらかいブラシを使って通常のブラッシングに近いケアが可能です。ただし、痛みや出血がまだある場合は無理に磨かず1〜2日様子を見ることが大切です。
なかなか改善しない場合は歯科医院に相談してください。

 

抜糸後:傷の治りを確認して完全再開

抜糸が終わり、歯科医が治り具合を確認して問題がなければ、通常の歯磨きに戻して大丈夫です。通常の歯ブラシ・歯磨き粉・マウスウォッシュの使用も可能ですが、歯茎がまだデリケートな状態のため強い力で磨かないよう注意が必要です。
もし再び痛みや出血が出た場合は、患部だけ数日休ませてから再開しましょう。

 

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3. 親知らず抜歯後の正しい歯磨き方法と注意点

抜歯後の歯茎はとてもデリケートなため、これまで通りの磨き方では刺激が強すぎる場合があります。

ブラシ・歯磨き粉の選び方から、磨き方のコツなど、安心して実践できる正しいケア方法と注意点をまとめました。

3-1. やわらかい歯ブラシを使う

抜歯後の歯茎はとても敏感で、わずかな刺激でも痛みや出血につながることがあります。刺激を最小限に抑えるためには「やわらかめ」または「ソフトタイプ」で小さめヘッドの歯ブラシを使うのが最適です。歯と歯茎の境目をそっと掃くように動かし、決して傷口に触れないよう注意しましょう。
また、歯科医院で専用ブラシが処方されている場合は、その使用を優先しましょう。

3-2. 歯磨き粉は低刺激&少量

抜歯後の数日間は歯茎が敏感なため、無理に歯磨き粉を使わなくても問題はありません。使用する場合は、泡立ちが少なく低刺激のタイプを米粒1〜2粒ほどのごく少量に抑えると傷口への刺激を減らせます。

普段より磨きにくい分、口臭が気になる方は殺菌作用の強いタイプもおすすめですが、メントールが強いものや研磨剤入りの製品は刺激が強く、痛みや治癒遅延につながる恐れがあります。傷口が落ち着くまでは、刺激の少ないものを選ぶことが大切です。

3-3. うがいは軽く1〜2回でOK

歯磨き後に強い力でぶくぶくうがいをすると、血餅が剥がれて治癒が遅れたり、ドライソケットの原因になったりします。うがいは軽く1〜2回口の中をそっとすすぐ程度で十分です。特に歯磨き粉を使った場合は泡をしっかり落としたくなりがちですが、何度も強いうがいをするのは避けましょう。

 

マウスウォッシュを使いたい場合は刺激の少ないアルコールフリーがおすすめです。使用は5日目以降が安心です。歯科医院からうがい薬が処方されている際は、指示に従って使うようにしてください。

3-4. 痛みや出血が出たらすぐ中止する

歯磨き中に痛みや出血を感じたらすぐに中止して1〜2日様子を見ましょう。強く磨きすぎたり、傷口を刺激してしまったりしているサインです。

痛みや出血が続く場合は、血餅が取れている可能性や感染症のリスクもあるため、早めに歯科医院に相談してください。

4. 親知らず抜歯後の歯磨きについてよくある質問

Q1. 食べカスが抜歯した穴に詰まったときはどうすればいい?

食べカスを無理に取ろうとせず、まずは軽くすすいで吐き出す程度で十分です。抜歯直後の穴はまだ敏感で、触りすぎると血餅が取れて治りが遅くなる恐れがあります。

 

数日たつと傷口が狭まり、詰まった食べカスは自然に排出されるため心配はいりません。爪楊枝や歯間ブラシで掘り出す行為は傷を悪化させる原因になるので絶対に避けましょう。どうしても気になる場合や不安が続く場合は、無理せず歯科医院で安全に処置してもらうことをおすすめします。

Q2. 抜歯後の歯磨きが怖いときは?

当日は無理に磨かなくても問題ありません。抜歯当日〜翌日は歯磨き粉を使わず軽いうがいを中心にしたケアでも口の中は十分清潔に保てます。
痛みや腫れが強いとブラシを口に入れること自体が怖く感じられますが、治りを良くするためには「無理のない範囲の清潔さ」を保つことが大切です。痛みが落ち着いてきたら、抜歯部分から距離のあるところから少しずつ優しく磨き始めましょう。

歯ブラシを小さいヘッドのやわらかめに変えると、恐怖感が減って安全にケアできるかもしれません。

Q3. 抜歯後に口臭が気になるときは?

抜歯後に口臭が気になる人もいます。抜歯後の口臭は、血餅や食べカス細菌の繁殖による一時的なものです。

強くうがいをせず、口の中を乾燥させないようにするだけでも改善できます。気になる場合は、ノンアルコールのマウスウォッシュを併用すると良いでしょう。

2週間以上口臭が気になることが続く場合は、感染やドライソケットの可能性もあるため歯科医院に相談してください。

 

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Q4. 歯磨き中に血が出たらどうする?

少量の出血であれば、ほとんどの場合は心配いりません。特に抜歯後24〜48時間は、血がにじんだり、唾液に少し赤みが混ざったりすることはよくあることで、自然な治癒過程のひとつです。

 

ただし、以下のポイントを確認しながら、適切に対処しましょう。

まず、出血が見られた場合はすぐにブラッシングを中止し、清潔なガーゼを軽く噛んで圧迫します。5〜10分ほどで自然と止まることが多いですが、口をゆすぎすぎると再び出血しやすくなるため、強いうがいは控えてください。

もし「ブラッシングの刺激が強かった」「傷口に歯ブラシが当たった」など原因に心当たりがある場合は、1〜2日は患部を避けてブラッシングし、それでも血が続く場合は歯科医院に相談することをおすすめします。

Q5. 抜歯して1週間経っても傷がふさがらないのは異常?

通常は、抜歯後1週間ほどで歯茎の表面が薄く閉じ始め、見た目にも落ち着いてくる時期です。ただし、治癒スピードには大きな個人差があり、体質・年齢・抜歯の難易度などによって回復がゆっくり進むことも珍しくありません。

もし1週間を過ぎても強い痛みや腫れが続く白い膜が厚くなっている嫌なにおいがするなどの症状がある場合は注意が必要です。血餅が取れてしまう“ドライソケット”や細菌による感染症の可能性があるため、放置せず早めに歯科医院へ相談してください。

5. まとめ|親知らず抜歯後は歯磨きしない時間も大切!焦らず安全にケアしよう

親知らず抜歯後は、「歯磨きをしない時間」こそが治りを早める大切な時間です。血餅を守り、刺激を避けることでトラブルを防ぎながら安全に治癒が進みます。

再開の際は、やわらかい歯ブラシを使い、患部に触れないよう優しく磨くことがポイントです。痛みが長引いたり、傷口の治りが悪いと思ったときは自己判断せず歯科医院に相談しましょう。

 

ウィ・スマイルでは、抜歯後の回復状況を丁寧に確認しながら、最適なタイミング・負担の少ない治療計画をご提案しています。抜歯後の腫れや痛みが落ち着いてからスタートできるため、安心して矯正治療へ進めます。

気になる方は、まずはお気軽にご相談ください。

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